私は0なんかじゃない!〜田中健太郎さん物語2

私は0なんかじゃない!〜田中健太郎さん物語2

健太郎さん、セミナーにネガティブイメージ。打開策を見出せず、しかたなく・・・。

葛藤

セミナー当日の朝、重い身体を起こしながら、同じようにコーヒーを淹れる。味がいつもより苦く感じる。家族はまだ寝静まっている。出かける支度をしていても、「本当にこれでいいのか?」という自問が頭を離れない。

「こんなことに時間を割いて、状況が変わるのか?」「家族のためだと言いながら、逃げているだけじゃないのか?」

ネクタイを結ぶ手が止まる。やはりもっと重要なことがあるように思えてならない。セミナーへ参加したところで、何かが変わるとはとうてい考えられない。今までどれだけガッカリしながら帰路についたことか。

スマホの『申し込み完了』という文字が、自らに問いかけ続けてくる。「じゃあ、お前はどうするんだ?何か打開策はあるのか?」と。湧き出てくる葛藤を抱えながら、電車に乗る。

本来の自分

会場には、健太郎と同じような年代の男性たちが集まっていた。中にはスーツ姿の精悍な顔つきの人もいれば、私服でラフな雰囲気の者もいる。私は一歩引いた距離感で座席に着いた。

講師として壇上に現れたのは「龍 庵真(りゅう あんしん)」と名乗る作務衣の男性。年齢不詳で、柔らかな空気をまとった人物だ。

「今日はいらしてくださり、ありがとうございます。今回の目的は、あなたご自身の『本来の自分を思い出していただくため』です。いかに本物でありたいと願っていても、『本来の状態』が分からなければ、本当に至れません。本当の先にあるのが、本物です」

第一声に、心が少しざわついた。本来の自分を思い出す?

「あなたは今、誰として生きていますか? 社長? 父親? 夫?・・・そのどれでもない『本来のあなたご自身』は、今どこにいますか?」

その言葉が、健太郎の胸をかすかに叩く。

だが、すぐに「キレイごとだ」と思う自分もいる。「そんな余裕があれば、悩んでいない」 「現実はもっと厳しいんだ」心の中で反発がこだまする。

自己対話

「多くの皆さんは、『本来』『本当』『本物』の違いが分かりません。あなたにはいかがでしょう?本来とは、純粋無垢なもともとの状態です。そこに『本来のあなた × 経験 = 本当のあなた』『 本当のあなた × 価値 = 本物のあなた』をかけ合わせたものだと定義づけています。分かりやすいでしょうか?

かけ算ですから数学なら、どちらかが0(ゼロ)なら答えも0です。とはいえ人間には当てはまりません。0なんて絶対に存在しません。 あなたの経験に『意味がなかった』ものなど、1つもありません。 『あなたの価値に0』なんて、あるわけがないんです」

その言葉に、息を呑んだ。うまく言葉にできないが、見落としていた盲点を見せつけられた感覚だ。ごく当たり前のことのように聴こえるが、今までとは何かが違う気がしてならない。

「私は、自己対話の促進化をオススメしています。あなたに『私が決めたことだから』を多用していただきたいんです。自己対話こそが、あらゆる問題の解決の糸口となることを主張しています。

右か左か、上か下か、どちらでもいいんです。私がすごく重要視している方針は、『真偽より幸福』です。正しい方が望ましいのはもちろんですが、幸福かどうかを優先させています。私は、あなたがどう生きようとも、幸福を根幹に置いていただきたいと考えています。

今日の話を聴いていただき、改めて関心を持っていただけるなら、個別に面談させていただきたいんです。ぜひアンケート用紙へご記入いただき、日程調整してまいりましょう」

期待してもいい

帰りの電車、私は手帳を開いた。何も書かれていないページに、ふとこう書いていた。

『私は、どう生きたいのか?』『本来の自分とはどんな自分?』

問いに対する答えは、まだ出ていない。 ながらも《自分に向けて問いかけた》という事実が、ほんの些細な突破口のような達成感がある。葛藤を超えて参加できたことが嬉しく、ほのかに「期待してもいい」と感じている。うちひしがれていたが、やはり私はまだやれる。

私はこのままでは終わらない。「・・・私は、0なんかじゃない」が、頭の中でこだましている。これから、巻き返していくのだ。

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自立の本質〜佐藤真紀子さん物語18

自立の本質〜佐藤真紀子さん物語18

真紀子さん。孤独から解放されたものの、うまく言語化できず感情表現に困っています。

経営者は孤独?

「経営者は孤独だ」とよく言われる。確かに、かつての私はそう感じていた。妹の由依が上京した時、深い孤独に沈み込んでいた。しかし今は違う。同じ環境にいるのに、以前とはまるで違う感覚がある。私は孤独なのだろうか?

「真紀子さん、大きく成長されましたね。よく『経営者は孤独だ』と言いますが、実は違います。」

「やっぱり!何かが違うのは分かるんですが、言葉にできません」

「孤独ではなく、孤高です。経営者が『孤独』をどう扱うかで、『孤高』へ進むか、『孤立』してしまうかが分かれます。」

「孤高・・・言葉が違うんだから意味も違いますよね。具体的にどう違うんでしょう?」

孤独を活かす

「孤独とは、1人の状態です。寂しさや不安、無力感がつきまとうこともあります。求めても得られず、『誰にも相談できない』と苦しむこともあるでしょう。」

「以前の私そのものですね。」

「ですが、孤独は本来、良いものでも悪いものでもありません。問題は、それをどう扱うかです。孤独を嘆き続ければ、『どうせ誰も分かってくれない』と心を閉ざし、周囲との関係を断ってしまいます。これが『孤立』です。」

「確かに、あのときは本当に誰ともつながれないと感じていました。」

「逆に、孤独を活かせば、孤高へと昇華できます。孤高とは、誰かと距離を置くことではなく、自分の信念を貫きながらも、適切なつながりを持てる状態です。」

「なるほど…孤独をどう受け止めるかで、未来が変わるんですね。」

「その鍵となるのが、自立です。」


自立は孤独を孤高へ導く架け橋

「やはり自立なんですね。」

「そうです。自立は、孤独を孤高へ変えるために不可欠な要素です。孤独を嘆くんではなく、自ら決断し行動することで、孤高へと進めます。」

「つまり、『孤独(無力・寂しさ)→ 自立(決断・責任)→ 孤高(誇り・信念)』という流れがあるんですね!」

「まさにその通りです。孤独を放置すれば孤立へ向かいますが、自立を経れば、孤高になれるんです。」

「すごくしっくりきました!」

「悪いのは孤立です。社会や組織から切り離され、協力を得られない状態。孤独・絶望・無力感がつきまといます。実際、ある社長に『お前、何を勝手に孤立してるんだ!』と叱られ、ハッと目が覚めました。」

「先生にもそんな時期があったんですね」

「私はそちらの方が圧倒的に長いです」

自立の本質とは?

「自立とは、孤独を孤高へと導く力。辞書には『誰にも頼る必要がない状態』とありますが、それでは本質を捉えきれていません。自立とは、『つながりの中でこそ成立するもの』です。まちがっていると主張して10年、ようやく定義づけきれました。」

「つながりの中で・・・?」

「そうです。自立には、以下の3要素があります。」

精神の軸

3要素の中で最重要です。自分自身を信頼できている分しか、他を信頼できません。精神の軸の確立と健全な信頼関係は、比例関係にあります。

だからこそ誰かに認められなくても、自分で自らを承認。他人の意見を尊重しつつも、自分の決断を信じられます。失敗しても立ち上がれます。結果、孤独を孤高へ昇華できます。

経済の土台

お金のための不本意な選択を排除。価値を生み出し、経済的な安定。経済の土台が盤石であれば、妥協する必要がなくなり、信念を貫けます。お金の不安がないからこそ、理想を下げずに選択できるんです。

思考の羅針盤

誰かに決めてもらうんではなく、他人の意見を聴きながらも、自ら考え決断。多数派に流されない明確な判断基準。明確な羅針盤があれば、孤独に惑わされることなく、孤高な存在になれます。

主張し続けて5年になります。『私が決めたことだから』の一言があるかないかで、人生は大きく左右されます。何をやるにも、ご本人の決断が根底にあれば、運気の流れにも影響を及ぼします。

ーーーーーーー

「ぃや〜、しびれます!すごく明快ですね。先生と話していると、言葉の素晴らしさを痛感します。自立の価値を再認識しました!」

「ありがとうございます。真紀子さんも、すでに自立へ向かっていますよ。」

「私も・・・?」

「はい。今、この話を聞いてしっくりきた時点で、すでに変化が始まっています。」

「自立って、本当に素晴らしい言葉ですね。」

自立とは、誰にも頼らないことではなく、つながりの中で生きること。私はこの自立を通じて、どんな人生を紡いでいきたいのか、改めて考えてみたくなった。

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3種類のカリスマ〜佐藤真紀子さん物語17

3種類のカリスマ〜佐藤真紀子さん物語17

解釈次第

「伝え方を整えれば、伝わる形になる。」前回の対話で学んだことを実践し、少しずつ手応えを感じるようになった。

ここでまた新たな疑問が湧いてきた。「伝わればいいのか?」

確かに、伝える技術は向上した。とはいえ伝えたからと、何がどう変わっていくのか?実際にやってみて感じること。何かが足りない。言葉にできないミスマッチ感がじれったい。

確実に成長を実感できているものの、なぜか満たされていない心のスキマ。どうすれば埋めきれるのか?最近どんどん悩みが深まってしまっている。なぜこんな惨めな気持ちが湧いてくるのか?

そんな疑問を抱えたまま、龍先生との対話が始まった。

「真紀子さん、大いに悩んでおられますね。素晴らしいことです。ようやくスタートラインに立てたようですね」

「は?悩んでいることがいいこと?なぜでしょう???」かなり混乱してきた。

「混乱するのはごもっともかもしれませんね。脳の都合で言えば、『悩み』『課題』『目標』すべてイコールなんです。だから、言葉を変えるだけで解決しますよ。」

「そうなんですか!」

「分かりやすく、『私は悩みが深い』と考えている方がいるとしましょう。『私は目標が深い』となったら、どんな印象でしょうか?」

「ポジティブな印象ですね」

「ですよね。他にも完璧主義な方は、こだわりが強いとも言えます。要は解釈次第です。ここから何が言えるかというと、悩みとは成長したいという欲求なんです。」

「なるほど〜!そんな解釈は初めてです。どうしてそんな解釈できるようになったんでしょうか?」

3種類のカリスマ

「純粋に相手の幸福を願ってきたので、尽くしてきた集大成とも言えそうです。そうだ!尽くしてきたと言えば、カリスマには大きく3タイプあるのをご存知ですか?」

「え?カリスマにも種類があるんですか?」

「はい。『実力型カリスマ』『信頼型カリスマ』『共感型カリスマ』です。」

「実力型カリスマは、成果を重視し、結果を出すことで影響力を持つリーダーです。一方、信頼型カリスマは、長年の実績と誠実な積み重ねによって影響を与えるタイプ。そして共感型カリスマは、人々の心に寄り添い、感情を通じて影響力を発揮するタイプです。」

私は考え込んだ。

「つまり実力型カリスマは、成果とスピードで人を動かす。信頼型カリスマは、尽くして実績で影響力を持つ。共感型カリスマは、人とのつながりを大切にする?」

「そのとおりです。どれも強い影響力を持ちますが、アプローチが異なります。では、それぞれのカリスマの特徴を整理してみましょう。」

実力型カリスマ(Performance-Based Leader)

結果を出すことで影響力を持つタイプ。短期間で成果を出し、スピード感があります。周囲を巻き込み、リーダーシップを発揮する方に多いですね。民放系でもてはやされ、目立ちがちです。

例えば起業家・トップアスリート・政治家・・・。オリンピックでメダルを受けても、メディアで活躍する方もいれば、そうでもない方いますよね。画数で言うと、21・32・38・41・52・・・。

信頼型カリスマ(Trust-Based Leader)

長年の実績と誠実な行動で信頼を得るタイプで、34画の性質において主要素だと見立てています。尽くし抜くことで、周囲から存在価値を認められていきます。じわじわと影響力を高め、成長を通じて社会的な評価を受ける。

自らが目立つことより、相手が光を浴びる環境を作ることに重点を置きます。例えば職人・研究者・専門性ある経営者。NHK『プロフェッショナル』から出演依頼を受けるような方。一見謙虚すぎて、カリスマとは思えない場合が多いです。画数で言うと、34を筆頭に、27・38・45・・・。

共感型カリスマ(Empathic Leader)

感情に訴えかけ、人の心をつかむ。相手の気持ちを理解しながら影響力を持つ。少人数の深い信頼関係を大切にし、人を導く立場にある。

例えばスピリチュアルリーダー・心理カウンセラー・自己啓発講師・・・。画数で言うと、24・39・43・47・・・。

どのカリスマを目指すのか?

「私は、信頼と共感型の複合型を目指しています。目立つような立場には本当に興味がありません。関わった方々が、活躍して脚光を浴びる姿を陰で支えていきたいです。真紀子さんは、どうありたいですか?」

「どちらかというと、私も先生と同じですね。目立つタイプではないと感じています。・・・カリスマにもいろんなタイプがあること、初めて知りました。」

「私がカリスマイメージで直結するのが、イエローハット創業者の鍵山秀三郎さんです。 彼は、トイレ掃除を50年超続けてきた経験を踏まえ、掃除文化を世界に根付かせました。

何よりもすごいのが、彼自身の存在感のなさです。 出しゃばることなく、大衆の中にまぎれているため見分けがつきません。『仕組みを作ることが最も簡単かつ確実な実践法だ。最前線に立つことだけが全てではない』と語っておられたことが脳裏に焼き付いています。」

「鍵山さん。お会いしたことはありませんが、先生がすごく尊敬してらっしゃることが伝わってきます。」

「はい。ものすごく尊敬しています。『伝える』と『人を動かす』は違います。 実力型カリスマを目指すなら、成果とスピードを意識し、最前線で模範を示す。信頼型カリスマなら、誠実な積み重ねが重要。そして、共感型カリスマなら、相手の感情に寄り添うことが求められます。

真紀子さん独自の生き方を目指す上で、参考になりそうでしょうか?」

深くうなづき、ノートを開き、新しい問いを書き込んだ。
『私は、どのタイプのカリスマを目指すのか?』
『私は、光を当てる側で、いかに影響を与えていくのか?』

悩みにはちゃんと価値があるのだ。今悩みがあることを、初めて嬉しく思えた。竹が節を作るように、明確に区切りを持てた感覚がある。答えを探す旅が、また新たに始まった気がした。

#悩み
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機会と信頼〜佐藤真紀子さん物語16

機会と信頼〜佐藤真紀子さん物語16

興味関心の共通点

「伝え方を整えれば、伝わる形になる。」

前回の対話で学んだことを、さっそく実践してみようと思った。
まずは夫。何を訊いても「好きにすればいいだろう」と返す彼に、伝え方を変えたらどうなるのか?

「あなたはどう思う?」と質問を変えたり、具体例を出して意見を求めてみた。・・・が、結果は同じ。

「俺は特に何も考えてないよ」「お前の好きにしたらいい」まるで固い壁に話しかけているようだ。「伝える形を整えるだけで伝わるわけじゃない・・・」

龍先生に相談すると、こんな答えが返ってきた。

「伝える形は大事ですが、伝え方だけを変えても結果が出ないこともあります。相手に興味がある話になっているかを考えたことありますか?重要ポイントは、真紀子さんと相手の興味関心の共通点を見出すことです」

確かに、私は「自分が伝えたいこと」ばかり考えていた。「相手の興味関心」にはフォーカスしていなかったのだ。私は何のために伝えようとしているのだろうか?伝わった先にいる成長した私は、どのように輝いているのだろう?

「考えてみて言えることは、大切な人と感動を分かち合えるような私になりたいです」

「いいですね。大切な人ということは、『狭く深く』ということでしょうか?」

「そうですね。『浅く広く』ではありません」

「では、私と同じですね。私も『光を当てる側』だと考えています。私の大切な方が成長し、世を変える指導者となっていただきたいと願っています」

「はい。すごく似ています」

「ならば、『狭く深く』な影響力を培っていく必要がありそうですね。」

「影響力ですか?」

「機会重視型」と「信頼構築型」

「真紀子さん、影響力を持つ方には、大きく2つの考え方があります。」

「2つの考え方?」

「はい。『機会を活かす機会重視型』と『信頼を築く信頼構築型』です。他にもありますが、真紀子さんにはこの2つが必要だと見立てています。全部あげると混乱しそうなので、興味あれば他の型も調べてみてください」

「機会を活かす方は、失敗より目の前のチャンスを逃すことを嫌い、即行動し結果を出すタイプ。一方、信頼を築く方は、長期的な関係性を深めながら、じっくりと影響力を深め広げるタイプです。」

私は考え込んだ。

「つまり、どちらがいいというわけではなく、それぞれのスタイルに強みがある?」

「そのとおりです。どちらも大切ですが、いかにバランスをとるかで、影響力の質が変わってきます。機会を活かしながら、深い関係性を築くことで本当の影響力が生まれるんです。」

「なるほど・・・。私は『狭く深く』スタイルですが、合わせて『機会を活かす』『信頼関係を深める』両方の視点が欠かせないということですね?」

「はい。『狭く深く』だからこそ、適切な機会に貯めてきた影響力を発揮する場を見極めることが大切です。逆に機会を追いすぎても、信頼が薄ければ継続的な影響力にはなりません。」

「なんとなく分かります。今まで何をやってもヌカに釘な感覚が抜けなかった理由を理解できた気がします。」

「そうですよね。私もここに気づけず、ずいぶん悩み苦しんできました」

バランスの調和点

私はノートを開き、新しい問いを書き込んだ。

『私は、どのように機会を活かし、どのように信頼を築いていくべきか?』

機会を活かすことと、信頼を築くこと。この2つのバランスをどうとるかが、次のステップになる気がした。「私の最適バランスとは?」を見定めることで、ただ伝えるだけでなく、「相手が心から動きたくなる伝え方」ができるのではないか?

試行錯誤を続けるうちに、少しずつ手応えを感じ始めた。特に、お客様とのコミュニケーションが変わってきた。

「この前、説明してくれたこと、すごく分かりやすかった。」
「あなたの言葉で、やっと買う決心がつきました。」

伝わる形を調整すれば、結果につながる。「伝えたのに伝わらない」ではなく、「伝わる方法を試す」という意識に変わることで、機会を最大限に活かせるようになった。ここからが信頼関係を紡いでいく正念場だ。機会を活かすことは「きっかけ」なだけだ。真の影響力とは、「その機会を信頼に変えていけるかどうか」なのだ。

さぁ、いこう!

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伝達力〜佐藤真紀子さん物語15

伝達力〜佐藤真紀子さん物語15

伝えても、伝わらない

「伝えたつもりなのに、伝わっていない・・・」

最近、そんな場面が増えていた。お客様に商品のこだわりを説明しても、予想したような反応が得られない。家族や友人に自分の気持ちを伝えても、どこかすれ違う。私は一生懸命言葉を尽くしているはずなのに——。

先日の「真紀子ちゃんとの対話」を通じて、うまく言葉にできないながらも確実に何かが変わったような気がしている。中でも最たるものが、コミュニケーション上の壁だ。前々からうっすら感じていたことが、問題だと浮き彫り化されてきた。

特に感じるのが夫。何を訊いても「お前の好きにすればいいだろ」が口グセのように返ってくる。「私、死んでもいい?」なんて訊いても、同じように返すのだろうか?お客様においても、なんとなく距離感を抱いてしまう。やはり妹 由依がいなくなってしまったことが問題なのだろうか?

「伝えるって、どういうこと?」疑問が湧いてきた。

そんな時、龍先生との対話で、疑問がさらに鮮明に。

伝える形を整える

「真紀子さん、もしや自分の想いが伝わらないと感じること、ありますか?」

「ありますね・・・。 言葉にしているんですけど、相手が期待している答えと違うのか、 思うような手応えがないことが多くて。」

「素晴らしい!確実に成長していらっしゃいますね。真紀子さんの気づき力が深まったから、新たな問題意識が出てきたんですよ。」

「そうなんですか?」モヤが少し晴れた気がして嬉しくなった。

「次のステージです。『伝える形』が整っていないからかもしれませんね。」

「伝える形?」

「どんなに素晴らしい想いでも、形が整っていなければ、 相手には響かないんです。 想いをしっかりと受け取ってもらうためには、 それに適した『伝わり方』が必要なんですよ。まずは『どう伝えるか』を明確にしましょう。

【伝える形=言葉の整理+伝える順番+相手目線】

例えば私は、『姓名承認』という造語を生み出し、存在価値を認め合える感動社会にしたいと考え実践中です。まだ現実化されたことがないので、どうしても抽象的な表現になってしまっています。

適切な伝え方を見出せていない私に問題があると考え、試行錯誤を積み重ねています。真紀子さんの現状に当てはめてみて、いかがでしょう?」

私はハッとした。確かに、私は自分の想いを伝えようとするあまり、 相手がどう受け取るかをあまり考えていなかったかもしれない。理解しようとしない夫を責めてばかりいたが、私の方にも問題があったのだ。

伝わり方を整える

「じゃあ、どうすればいいんでしょう?」

「まずは、伝えたいことを整理すること。 かつ相手の目線に立って、 どうすれば響くかを考えることです。

『伝わり方』とは、受け手がどう受け取るかです。

✔ 言葉の選び方
✔ 表情・声のトーン
✔ 伝えるタイミング

これらを意識するだけで、伝わり方は大きく変わりますよ。」

「伝え方を整えれば、伝わる形になる。その違いを実感したとき、 伝達力の本当の意味が分かる。」

私は静かにうなづいた。ノートを開き、伝えたいことを書き出した。

「どうすれば、もっと伝わる形にできるだろう?」

答えを探し続けること自体が、新たな一歩になると希望を得た。


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人生を深掘る問い〜佐藤真紀子さん物語14

人生を深掘る問い〜佐藤真紀子さん物語14

湧いてくる不安

「私が今、心の底から受け取りたいものとは?」

ノートに問いを書き出したが、答えがはっきりと浮かぶわけではない。「受け取る」ことの大切さは理解できた。なのに、なぜか心の奥底に違和感がある。毎回分かったつもりな私が恥ずかしくなる。

もしや私は、ただ単に受け取ることへの抵抗感だけではなく、——私は何のために生きているのか?——に、まだ正面から向き合っていないのかもしれない。

もし今の生き方がまちがっていたら?
人生を振り返っても何もない、全くの無価値だったらどうしよう?
やりたいことがないと気づいたら、どうすればいいの?

まさに混乱だ。ものすごく嫌な不安が湧いてくる。頭がぐるぐるして、胸のあたりが締めつけられるようだ。どうしても考えたくないのに、問いが頭から離れない。できるものなら、早く逃げ出したい。このまま何も知らないほうが幸せなのでは?

真紀子ちゃんとの対面

いろんな気持ちが湧いてくるが、龍先生の誘導に従い、静かに目を閉じた。

「深く息を吸って・・・ゆっくりと吐いて・・・。幼少期の真紀子ちゃんへ会いに行ってみましょう。どれくらいの背丈ですか?どんな表情をしていますか?」

私は呼吸を整えながら、心の奥の真紀子ちゃんに意識を向けていく。

「真紀子ちゃん、うつむいています。無表情です。このくらいの背丈・・・、小1くらいですね」

「そうですか。真紀子ちゃん、どうしてあげたいですか?」

「何かに止められている気がします。言葉が全く浮かんできません。真紀子ちゃんに、何も言えません」

「ほぉ、なぜだと思いますか?」

「・・・幼い頃から体が弱くて、体育ではよく休んでいました。弟が元気溌剌としていて、羨ましかったです。『なぜこんなに病弱なの?』と親に文句言っていたのを覚えています。疲れ果ててあきらめちゃっている感が・・・」

「なるほど・・・。大人になった真紀子さんは、どう感じていますか?」

過去と向き合う勇気

「幼稚園当時は、体育の授業等の明確な拘束があったわけではありません。病弱だとかの問題を抱えつつも、なんとか皆に合わせていました。小学校に入ってからは知り合いも他クラスになって、1人ぼっちになった気持ちになりました。」

「では、1番に引っかかる気持ちは、孤独感でしょうか?」

「1番かどうかは分かりませんが、かなり大きいです。私だけ休まされ、仲間外れにされた感覚を抱いていました」

「孤独感は、私も長期にわたって悩み苦しんできました。確かにキツイですよね。真紀子ちゃん、真紀子さん視点ではどう生きてほしいでしょう?」

「まず、抱きしめてあげたいです。」

「いいですね。どうぞギュッとしてあげてください。いかがでしょう?」

「・・・温かいです。でも、まだ不安そうな顔をしています。」

「真紀子ちゃん、何か言いたいことはありますか?」

「・・・私、どうせみんなと同じようにできないもん」

その言葉を聞いた瞬間、胸が締め付けられた。

問いの深掘り

龍先生の声が、私を現実へと戻す。

「真紀子ちゃんはよく分かっていないかもしれませんが、私の中で何かが変わったように感じます。」私は、ノートに静かにペンを走らせた。

『私が本当に求めているものは何か?』

『私は、何のために生きているのか?』

『この人生で、私は何を成し遂げたいのか?』

——私は、まだ答えを知らない。だが、問いを持つこと自体が、人生を深く考えるきっかけになる。

龍先生が微笑む。

「真紀子さん、その問いを持ち続けてください。答えはすぐには見つからなくても、その問いが人生を豊かにします。 問い続けることこそが、真紀子さんの人生を導くものになります。

私の潜在意識セッションの方針は、ご本人でできない点を補うだけに留めたく考えています。極力、真紀子さんが自力で開拓してみて達成感を持って欲しいんですが、いかがでしょう?」

深くうなづいた。

「ありがとうございます。はい。やってみます!」

この感覚を忘れないうちに、ノートを閉じた。私の人生は、今、新たな問いとともに動き出す。

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受け取る覚悟〜佐藤真紀子さん物語13

受け取る覚悟〜佐藤真紀子さん物語13

気づきの先にあるもの

ノートに向かいながら、私はじっと考えていた。

「私が本当に求めていたもの・・・それは、受け取ること?」

何かを成し遂げようとするたびに、私はずっと「求めること」に意識を向けてきた。目標設定から足りないものを探し、もっと何かが必要だと考え続けてきた。

・・・もしすでに目の前に与えられているものを見落としているとしたら?

その夜、再び龍先生と対話する時間を持った。

「真紀子さん、何か気づかれましたか?」

「・・・はい。私はずっと補うことばかりを考えていました。『足りないからこそ、穴埋めしないと』と考えてきました。今感じているのは、あるものに気づけていなかった・・・。受け取ることが必要なんじゃありませんか?」

「その気づきは大きいですね。では、受け取るとはどういうことだと思いますか?」

「・・・すでに与えられているものを、素直に受け入れること?」

「そうですね。とはいえ、それが簡単ではないのが人間です。」

「確かに・・・。私は今まで、何かを手に入れようとするばかりで、与えられているものに目を向けていませんでした。」

「なぜ受け取れなかったんでしょう?」

「・・・・・・・」言葉に詰まった。

受け取れない呪縛のカラクリ

「受け取れない呪縛のカラクリがあること、ご存知でしょうか?」

「え?カラクリ?そんなものがあるんですか?」

「はい。受け取ることには、実は覚悟が必要なんです。受け取ることで責任が生じること、分かりますか?あまりに大きな愛情で無意識に避けてしまった経験、私にはありましたが真紀子さんはいかがでしょう?本当の意味で受け取ると、言い訳できなくなるんです。」

「・・・なるほど。」

「例えば、成功を受け取る覚悟がない人は、無意識にチャンスを避けがちです。愛を受け取る覚悟がない人は、人との距離を取ろうとします。理由は、人は誰しも安定を求めています。何かを受け取るということは、何かを捨てているんですよ」

私は息をのんだ。

「では、私は・・・?」

「真紀子さんの場合、もしや『受け取ること』に対して、どこかで罪悪感を持っていたのかもしれません。『許可していない=禁止令』です。もともとの私も、罪悪感で大いに悩み苦しんできました。」

確かに・・・・・・・。私は家族や周囲のために、いつも何かを与えようとしてきた。誰かに頼ることや、受け取ることを後回しにしてきた気がする。それは愛情ではなく、罪悪感からだったのかしら?私は自分に禁止令という呪縛をかけているのか・・・。

罪悪感の解放

「受け取ることへの罪悪感を解放しませんか?真紀子さんの場合、受け取ることの意味や価値を理解できたら、次のステップに進めるように感じますよ」

静かにうなづいた。先生がおっしゃるとおり、今だと思う。

「解放とは、『あってもなくてもどちらでもいい状態』と定義づけています。まずは呪縛を解いて、ゼロやニュートラルに戻しましょう。効果は、真紀子さんの決意や情熱と比例関係にあります。」

「では、真紀子さんにとって、今すぐ受け取るべきものは何でしょう?」

「・・・・・・・・・・・」ノートを開き、問いを読み返した。私が今、ぜひ受け取りたいものは何か?問いの先に、新しい私が待っている気がした。

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私が本当に求めていたもの〜佐藤真紀子さん物語12

私が本当に求めていたもの〜佐藤真紀子さん物語12

書いていて、私ももどかしいです。答えを言えばたわいもないこと。私の中で当たり前だったことが、多くの皆さんには全く違っておりました。

もどかしさと向き合う

真紀子さん

問い続けることの大切さは理解できた。とはいえ、問いを持ち続けるだけで本当に答えにたどり着けるのだろうか?

「自己対話にこそ答えがある」

龍先生は言った。だが、私はまだ答えを見つけきれない。まるで霧の中を歩いているようで、もどかしさが募るばかりだ。たとえようのない不安や恐怖が込み上げてきた。

『答えは小学5年生で習う、ごくありふれた言葉』

このヒントが示すものは何なのか?単純なことだろうに、なぜ気づけないのだろう?ノートに書き出してみても、言葉が浮かんでは消えていく。

私は何を求めているのか?
私は何のために問い続けているのか?
どうすれば、このもどかしさを超えられるのか?

問いを投げかけるほど、胸の奥がざわつく。助けて欲しい。何を?誰に?どうすればいい?

龍先生の問い

その夜、再び龍先生と話す時間を持った。

「真紀子さん、このもどかしさをどう感じますか?」

「とても苦しいです。問いを持ち続けることが大切だと分かっていても、答えが見えなくて・・・。」

「そうですよね。もしかしたらそのもどかしさこそが、答えへとつながる鍵なのかもしれません。」

「え・・・?」

「私たちは、すぐに答えを求めてしまいます。もし今答えを知ろうものなら『なんだ、そんなことですか』となります。本当に重要なのに、相応の価値を見出せていないんです。本当に大切なものほど、一瞬で手に入るものではありません。答えは、熟成されるものです。」

「熟成・・・。」強烈な余韻を感じた。

「そうです。ワインのように、時間をかけて深まっていくものもある。今は、答えがまだ形になっていないだけかもしれません。」

見え始めた光

龍先生の言葉を聞きながら、私はふと、過去を振り返った。

人生の中で、確信を持てた瞬間。

結婚。店を開いた時。子どもたちを育てながら、新しい挑戦を決めた時。そこにはいつも、「私が決めた」という確かな実感があった。もしうまくいかなかったとしても、「それでもいい」と明確な覚悟があった。

「もしかして・・・?」

その瞬間、心の奥で何かが動いた。

「私が本当に求めていたもの・・・?」

その答えは、もしかしたら「受け取ること」なのかもしれない。私はずっと、何かを求め続けてきた。もし「求める」ことばかりに囚われていて、すでに与えられているものを見落としているとしたら?求めるだけでなく、受け取りきれた時、ようやく本当の答えにたどり着くのではないか?

気づきかけた何かを、形にするために、私は再びノートを開いた。

今度こそ、言葉にできるかもしれない。

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答えのカギはどこにある?〜佐藤真紀子さん物語11

答えのカギはどこにある?〜佐藤真紀子さん物語11

究極のパートナー

自己対話を究極まで深めることで、本当に私が進みたい道、見えてくるのだろうか?私にとっての『究極のパートナー』とは、一体どんな存在なんだろう?そもそも自己対話が、人生変えるほどに重要なのか?『究極のパートナー』がいることで、何がどう変わっていくのだろう?

龍先生の言葉が、まだ胸の中で反響している。答えは小学5年生で習う、ごくありふれた言葉だという。普段なら気にも留めないような言葉に、これほどの重みがあるのだろうか?探求しさまよっている答えは、どこにあるのか?

翌朝、いつもと変わらぬ時間に目が覚めた。目の前の景色は同じなのに、なぜか昨日までとは少し違う感覚がある。何かが確実に変わっているのだろうが、言葉にできないもどかしさがある。

「自己対話を深める・・・」

私はノートを開き、ペンを走らせた。

・私にとって、何が大切なのか?
・私は何を成し遂げたいのか?
・何が私の核になるのか?

書き出してみるものの、簡単に答えが出ない。頭の中に浮かんでは消える言葉たちが、どうしても整理しきれない。

その日の夜、再び龍先生と対話する時間を持った。

「前回の対話から、いろいろと考えてみました。やはりまだしっくり来ません。私、バカになってしまったんでしょうか?」

「バカだなんて!今まで考えたことがなかった領域でしょうから、ごく自然なことです。答えは、問うたからと一朝一夕では見出せません。相応の時間や強さで熟成されていくものです。」

「では、どうすればいいのでしょう?」

最も納得できる選択

「真紀子さん、思い出してみてください。今までの人生で、一番納得して決めたことは何でしたか?」

私は少し考え込んだ。

「・・・店を始めたこと、でしょうか?」

「その時、どんな感覚がありましたか?」

「確信がありました。これをやるしかない、と。」

「なぜ確信を持てたんでしょう?」

「・・・・・・・・・・」言葉に詰まった。

「どちらにせよ確信を持てた理由は、真紀子さんご自身が自発的&主体的に決めたからです。答えは、すでに真紀子さんの中にあります。答えを見出し行動へつなげていくプロセスが、やはり自己対話なんです。」

龍先生の言葉が、深く胸に刺さった。

「答えのカギは、外ではなく、私の中にあるんですね。」

「そのとおりです。答えを引き出すために、今は問い続ける時期なのかもしれませんね。」

ノートを開き、再び問いを投げかけた。

〜私が最も納得できる選択をするためには、何が必要なのか?〜

ふと、『答えは小学5年生で教わります』が頭をよぎった。いろいろ考えたが龍先生がおっしゃるように、自己対話に次の道が照らされているのだろう。もう少し問い続けてみることにした。

#人生
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#ノート

進みたい道の輪郭〜佐藤真紀子さん物語9

進みたい道の輪郭〜佐藤真紀子さん物語9

新しい未来に向かって歩み始めた。決断したことで、確かに気持ちは軽くなった。しかし・・・現実的な行動を積み重ねていく中で、また1つの壁にぶつかった。

「本当にこれでいいのだろうか?」

決意したはずなのに、どこか不安が拭えない。私が目指すものは、確かに自分の内側から湧き上がってきていた。それでも何かが足りない気がしてならない。

そんな時、龍先生との再々対話が実現した。

「進み始めて、どうですか?」

「決断はしました。実際に動き始めると、思っていたよりも迷いが出てきて・・・。」

「どんな迷いですか?」

「・・・私が進もうとしている道は、本当に私が望んでいる道なんでしょうか?」

龍先生は静かにうなづいた。

「とても自然な感覚ですね。実は、多くの方が覚醒したら通る道なんです。」

「そうなんですか?」

「ええ。決断すると、気持ちは一時的に晴れます。その後、具体的な行動に移すと、新たな疑問が生まれるんです。」

大きくうなづいた。まさに今の私の状態だ。

「ではどうすれば迷いを解消できるんでしょう?」

決断力と胆力

まずは、決断力と胆力について。興味ありますか?

「はい。すごくあります」

「決断力とは、背景に『どれだけ考え悩んできたか?』があります。分かりやすく大谷翔平。彼は、2刀流を決断する上で、どれくらい考えていたでしょう?散々コケ落とされましたが、絶対に揺らぎませんでしたよね?」

「そうですよね。スゴイと思いました」

「49.9 VS 50.1みたいな状況でも、決めないといけない時期って、真紀子さんにもあったんじゃないですか?」

「そこまでの僅差はまだありませんが、確かに何度もありました」

「当時のことを思い浮かべてみてください。すごく悩み苦しみませんでしたか?決断力は、悩み苦しんできた期間や強さと比例関係にあります。では、胆力については、聴いたことありますか?」

「いえ、初めてです。」

「経営者にはすごく重要だとみなしています。私の解釈では、決めたことを正解とする力。」

「確かにすごく重要ですね」

「さっきの49.9 VS 50.1に例えてみましょう。決断できても、これだけの僅差なら迷いが生じないわけがありません。いったん決めた以上は、決めたことが正解だと信じきること」

「本当にそのとおりですね」

「今までの真紀子さんの話を聴かせていただくなら、迷ってきた期間は長そうですね。だとしたら胆力側の強化でしょうか?」

「はい。私もそう思います。決めたことを正解とするには、どうすればいいんでしょう?」

◯年後の私が伝えたいこと

「まず、真紀子さんが目指すイメージの具体的な鮮明化ですね。本当に求めている未来の真紀子さん像とは、どんなものなのか?」

「・・・・・・未来の私?」

「そうです。では、少し思い描いてみましょう。もし軌道に乗って楽しんでいる◯年後の真紀子さんが、今の真紀子さんに声をかけるなら、どんな言葉をかけるでしょう?」

考え込んだ。◯年後の私が、今の私に何を伝えたいのか?

「・・・・大丈夫、そのまま進んで」ふと湧いてきた言葉。

龍先生が微笑んだ。

「それが、真紀子さんが心の奥で感じていることです。◯年後の真紀子さんは、今の真紀子さんの決断を肯定してくれているのでは?」

静かに息をついた。

「確かに・・・。まだ迷っているんではなく、確認したかったのかもしれません。」

「そのとおりです。覚醒した直後は、心が揺れやすい。でも、未来の自分を信じているなら、信じて進むことが胆力の原動力です。」

ゆっくりと頷いた。進みたい道の輪郭が、少しずつハッキリしていくのを感じた。

「私が望んでいる未来に向かって、もう一歩踏み出します。」

初夏の風が、背中を押してくれているようだった。

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