整体とは一見無関係に見えるかもしれませんが、Universal Flow Therapyでは、超重要視しています。
靖国参拝(2007.8.15.)で謝ってから、鍵山先生(イエローハット創業者)と急速に近しい関係になりました(完成人と自然体)。嫌われる覚悟で話したのに、逆に好感を持たれてしまいました。
2010までの当時は、三軒茶屋に住んでいました。そんな中、中目黒イエローハット本社に掃除研修に行った事があります。
「きれい」という基準がまったく違います。ごみ収集部屋がまったく臭くなく、ずっとそこにいたい感覚になった事をはじめ、給料とはまったく無関係ながら社員の皆さんが率先してホウキ等を持って取り組まれていた事・・・、手際のよさや物を大切にする気持ちに感動しました。
生ゴミを近くの公園に持って行き、集積場へ積んでいました。それを堆肥にするんだとか。地域の皆さんから感謝されてないわけがありません。今は移転し、イエローハット本社ではありませんが、「日本を美しくする会 事務局」は近くにあり、菅刈公園で毎日継続されています。
元奥さんから「分別の鬼」と言われていましたが、きっかけとなった場所です。
今でも分別には極力気を使いますが、「ゴミ回収業者の皆さんはどんな気持ちでこれを持っていくんだろう?」と考えるようにしています。業者の皆さんが、感動するような分別を心がけてます。「目に見えないもの」というと、宗教っぽい等好印象は得にくい場合が多いですが、この場合も、「私」には見えていない事が多いですよね。ゴミを拾ってみないと、なかなか当事者(ここでは回収業者の皆さん)の気持ちは分からないでしょうね。
終えてたたみかけるように、何人かの皆さんで朝食の場を持っていただきました。その日(1回目)はたまたま、先生は広島に出張講演でいらっしゃいませんでした。しかしそれでラッキーだったと感じています。
そこにいた皆さんが口を揃えて、鍵山先生の話題ばかり。よほど先生を尊敬しているんだと伝わりました。当時の私なら、「私は鍵山先生と出会って~に成長した」と自分自身の証を中心に話していたでしょう。そこで”人を見極める基準は、その人自身じゃなく周囲にどんな方がいるか?”だと身をもって諭されました。不思議と似たような方が集まってくるものです。整体の師匠に出会ったのは、まさにこの判断基準でした。
帰り間際に、『心あるところに宝あり』という講演文集をいただきました。それを見た時目頭が熱くなり、逃げるように去りました。白地に筆書きの題名で、見た瞬間先生の思いが伝わってきました。自称「波乱万丈の人生」を慰労されているような感覚だったと、はっきり覚えています。
成長するとは、「限界枠を深め広げる」事だと考えています。限界枠とは″自分の器″です。器が大きくなったかどうかが分かるのは、どれだけ「私」自身が限界と向き合っているかどうかじゃないでしょうか?そんな文字を見ただけで感動し涙している自分に、また感動しました。
約1年後、歌舞伎町の掃除であらかじめ買ってた先生の本に一筆お願いしました。雨が降ってましたから、渡したボールペンをとってササーッと書いてもらえれば十分でした。それをポケットから筆を取り出し、本が濡れないようにハンカチを地面に置き、四つんばいになって「心あるところに宝あり」と書いていただけました。体を覆わせて、本が濡れないよう細心の注意を払われていました。
後日、鍵山先生や皆さんにその事(本の『』に感動した事、一筆書いていただけた事、…)をお伝えしました。先生は照れ笑いされつつも、周囲の皆さん大変喜ばれてました。
今現在は、脳梗塞でリハビリ療養中ですが、「早く掃除したい」と意気込んでおられます。鍵山先生との出会いは、確実に私の人生を大きく変えました。すでに80歳近いご高齢の身でもありますから、ずーっとお元気で世に光を与えていただきたく感じています。先生の後継者になれるよう、精一杯の精進を重ねていきます。