「名前が好き=私が好き」〜人生を主導する秘訣

「名前が好き=私が好き」〜人生を主導する秘訣

その先がある

「あなたの名前、素晴らしいですね」と第1声伝えると、多くの方がホッとしたように、涙をにじませてくださいます。長年、名前に違和感や恥ずかしさを抱えてきた方ほど、その言葉に救われたような表情をされます。

Google検索より速く画数が解説付きで降りてくるため、まずはその速さに驚かれます。たいていの常用漢字は、頭のデータバンクにしまってあります。吉凶を超えた独自表現に、さらなる驚きが。

最近ある方からこんな問いをいただきました。「姓名承認、素晴らしいです。ながらも、もしや多くのお客様は、たった一言で満足して止まっていませんか?その先があること、ちゃんと伝えていますか?あまりにもったいないことをなさっているのでは?」by 高嶋由香さん。

この一言に、ドキリ。成長への伸びしろを感じました。当初は「伝えてるに決まってるじゃないですか!」と心の声。終えて振り返ってみて、「私が伝えている」と「お客様に伝わっている」が、違っているかもしれないと気づけたのです。

高嶋さんのアドバイスが本当ならば、「名前を認められる」ことは、確かに深い癒しになります。「だからこそもったいない」。本当の変化は、その先にこそあるのです。

「名前が好き=私が好き」比例関係の法則

セルフイメージが極めて低かった当時の私から、成長の軌跡を検証して感じること。名前が大嫌いで名付けた祖母を怨んでおり、自分が大嫌いでした。信じてもいない姓名判断の勉強を通じ、多くの名前と向き合ってみて、名前への嫌悪感が薄れていました。その頃、鍵山先生とのご縁につながります。

中学生頃まで、恥ずかしく名前を歯切れよく語れません。本当に毎度のように「は?」と訊き返されておりました。さらに恥ずかしくなり、悪循環の典型例でした。苗字だけを名乗り、下の名前には触れない生き方へ。

私は、世界平和を本気で願ってきました。理由は、世界平和を願うことで私も救われると考えたからです。逆に言えば、どんなに私が成功を収めきれているとしても、不幸ならば蚊帳の外へ放り出されるでしょう。見かけの成功は、分かる方にはちゃんと分かります。見透かされているかのように怯えてきました。

そもそも本当の世界平和とは、私自身が創り出す幻想から始まるのかもしれません。「私が変われば世界が変わる」と言われますが、ご本人が変わることによって、世界観等の視点が変わります。私は個人的に自己対話こそが、本物のコーチやコンサルだとみなしています。自己対話を深めていくことで、自己刷新がなされていくものと考えています。

ある日、名前が線を引き始めた

自らの名前をきっかけに、何気なく過去の出来事を振り返っていた時、バラバラだった「点」がつながって、1本の線になっていく感覚を覚えました。ムダで何の意味もなさないと感じていた当時の経験が、今ちゃんと生かされていたのです。

気づけた時、ようやく理解しました。数々の失敗も、傷も、違和感も──すべて名前の中に刻まれていたんだと。命の記録であり、選択の軌跡であり、未来への起点でもあるのだと。これまでがそうだったなら、これからもそうなります。

多くのお客様が私との対話を通じて、「名前でこんなにも分かることがあったなんて驚いた」「正しいか間違っているかなんて、どうでもよくなってきた」「ずっとなんとなく考えてきたことに、スジが通った」「ダメだと感じてきたことを許せてきた」等のコメントを残してくださっています。

当然です。なぜなら名前とは、存在価値の核だから。姓名判断を大嫌いだと20年以上批判してきましたが、姓名承認という造語を思いついて、ようやく理由が分かりました。本当に名前に吉凶があるなら、すべての画数にあるのです。なぜなら、ご本人の生き方で、吉凶が大きく影響を及ぼすからです。

姓名覚醒とは「名前で生きる決意」

姓名承認は、「自分の名前を受け入れる」ステージです。それだけでも、大きな癒しと自己受容が起こります。

姓名覚醒はさらに深い領域です。まさに「この名前で何を果たすために生まれてきたのか?」という命の意志に触れるプロセス。

  • 名前の音や響きに秘められた本質に気づく
  • 過去の出来事に意味や価値を生み出す
  • あなたが望む究極の目的へ向かう指針の先鋭化

名前を受け入れるだけで終わらせません。名前を「生きる」ことで、人生が動き出す──だからこその姓名覚醒です。

もし今、「何のために生きているのか分からない」「人生がどこか空回りしている」そう感じているとしたら──あなたの名前の中に、すでに答えがあるかもしれません。案外どこか遠い場所より足元にあったりするものです。「あなたの呼吸ってすごくすてきですよね!」なんて言われても、意味が分からないように。

なぜその名前で生まれてきたのか?なぜ今、それを思い出そうとしているのか?

繰り返します。名前は、存在価値の核です。そこに触れた瞬間、人生はもう元には戻れません。たまごがゆでたまごになったら、もうたまごには戻れないように。姓名覚醒は、あなたの人生を望ましく加速させるためにあるのです。

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自走する人材を育てるコーチングの極意!逆算行動 by 高嶋由香


#中学生

#人生
#自己受容
#覚醒
#神社参拝
#世界平和

名前が、あなたの努力を点から線へ

名前が、あなたの努力を点から線へ

こんな尽くしてきたのに、なぜ?

《こんなに尽くしてきたのに、報われない。》そんな想いが、あなたの中に眠っていませんか?ひたすらに尽くしてきた努力に対して、成果を出せず、誰にも評価されず。むしろ「なんであんなに尽くしてきたんだろう?」と虚しくなる・・・。私の場合、人生の約半分は当てはまるイメージを抱いておりました。

特に利他的に誰かのために尽くしてきた方ほど、ある日ふと「自分の人生」がどこにも見当たらないように感じてしまうことがあります。それでも「意味がなかった」と決めるには、まだ早いかもしれません。

セルフイメージが極めて低かったことと重なり、大嫌いな姓名判断を確実に20万人は経てきました。今でこそ「姓名承認&覚醒」と発明できたので、比較できるようになりました。当時は姓名判断しかないので、嫌いな理由を語れません。周囲と話が噛み合わず、「私はバカだ」と本気で考えてきた期間は30年以上です。

点だった人生

努力しても、理解されない。やりがいがあるようで、成果にはつながらない「ヌカに釘」な日々。やりきった感からの達成感はあっても、周囲との温度差を感じ、疎外感を抱いておりました。

書いていて思い出したエピソード。自衛官と会社員だった当時(時期も場所も全く違います)、「核弾頭」と呼ばれていました。何を言っているのか意味を理解できず、無視。 あの言葉の意味を問い直すこともせず、ただ「私は疎まれている存在なんだ」と勝手に解釈して、距離を置いていったのです。

特に20〜30代の頃。信仰の世界で「正しさ」に人生を賭けていたはずなのに、最後には虚無と疑念と孤独が残りました。当時の努力は、どこにも「つながっていない」と感じていました。点。点。点。バラバラの出来事。意味のない苦しみ。そう思っていたのです。だからこその自殺願望。強烈な消滅欲求がありました。

名前と命が「線になる」

ある日、自分の名前をきっかけに、何気なく過去の出来事を振り返っていました。すると、それぞれの「点」だった体験が、まるで1本の線でつながっていくように感じたのです。──────ああ、そうか。この名前の音・字・響き。これまで味わってきた痛みや選択のすべてが、この名前に刻まれていたんだ・・・。

「核弾頭」と呼ばれていたあの頃のことも、その「点」の1つです。なぜそう言われたのか、当時も、今も、正直よく分かりません。───なぜ、私はその意味を問わなかったのでしょう?なぜ「周囲が何と言おうと、私は私だ」と笑い飛ばせなかったのでしょう?

いつの間にか私は、「嫌われているのかもしれない」と感じ始めていました。今思えば「疎外感」は、周囲から避けられていたのではなく、私が周囲を避けていたことの裏返しだったのかもしれません。

「核弾頭呼ばわりする奴らと時間をともにしたくない」その無言の決意が、壁となって孤立を深めていたのだと思います。

もし、その場にあなたがいてくれたら──どう感じ、どう対応していたでしょうか?

【統命思想】という視点に当てはめる習慣を持ってから、ようやく「自分がなぜこの人生を選んだのか」、その命の線を意識的に引き始めたのです。

命の面積が広がる時

点が線になった時、命は初めてつながりを持ち、さらに広がり始めるのです。その線が、次第に面になっていきました。様々なつながりの中で、命が少しずつ面積を持ち始めたのです。信じてくれている仲間、応援してくれている奥さん、信頼してくれたお客様方。

今朝の歩き瞑想で湧いてきたのが、まだまだ根強い消滅欲求。少し前まではどよ〜んとした重苦しいイメージを受けていましたが、だいぶ軽くなった実感があります。「何がきっかけ?」と問うてみても、浮かんでくるのは深い孤立の闇。「信頼関係がまだ未熟だ」と返答ありました。成長の伸び代があることや解放の方向性を見出せたことを嬉しく感じています。

どんな時も自責に傾きながらも、「生まれた以上、勝手には終われない」というこだわりが、私を支えてくれていました。気づけば「極陰、陽に転ずる」の境地が、少しずつ訪れていたのです。

1つの痛みだけではありません。あり方を打ち立ててきた想いのすべてが、命の面に色として残っていくのです。どんな色も、今の人格形成への模様になっていたのです。

立ち上がる命

気づけた時、過去の努力や痛みが、立体化されて現れます。よく「深いですね」と言われることが本当に多かったです。私にはいたって当たり前なので、言われている意味や価値をなかなか理解できずにいました。

「深さ」とは、器の大きさのこと?と仮説立てています。様々な経験をできたおかげで、「受け止めきれている器」の存在を理解できました。お客様からのコメントで、「安心してネガティブになれる」と評されたことがすごく嬉しかったです。

・美しいものを、心から美しいとうなずけるようになった。
・自分の選択に、言い訳しなくなった。
・何も持たずとも、「ここにいる」だけで価値があると思えるようになった。

これは、腑に落ちた命の形です。「熱意を持つための熱意」等の名もなき努力の粒が、線や面になり、命として立ち上がった実感。

「整合性」は、後から見つかるもの

「整合性」というと難しく聞こえるかもしれません。一貫性とも表現できそうです。無意味だと思っていた自分に納得できる日が来るということでもあるのです。だから、今分からなくてもいいのです。すべてに「整合性」が見出せる日が来ることを、どうか信じていてください。

あの頃、あなたが尽くした理由。あの時、あなたが迷った意味。今なら、少しずつつながり始めていませんか?世には、「あなたにしかできないこと」があります。現時点ではとうていムリなことに思えても、将来は分かりません。

今までの経験から、つながっていった経験があるなら、これからつながっていくことも多いのではないでしょうか?何ごとも、解釈次第で人生はいかようにも変わり得ます。

私がようやくつかめた強みは、解釈力です。特に20代当時は、「正しさ」という真偽にこだわってきました。「その真偽を通じて、幸せになれた?」という自問自答。答えは、当然ながらNo。「じゃ、どうすりゃいい?」等の積み重ねが「幸せ解釈」です。

名前に関してお伝えしていることは、私の明確な統計データが根拠にあります。条件反射的にGoogle検索よりも速く言葉が出てきます。冴えている時ほどの感覚ですが、「言わされている」のです。後になって、まちがった解説をしてしまった事実に気づいたこともあります。一期一会のご縁から、「幸せになってほしい」と願いを込めた発した言葉が、ふさわしいのだと考えることにしています。

結論

命は、点では終わりません。点が線になり、面になり、やがて立体として「存在」になります。あなたの名前にも、命にも、設計図(ブループリント)が最初からあるのだとしたら?

天命の定義を、生まれた目的成就への役割だと主張しています。天命がない方はいらっしゃいません。生まれた目的を知らずしても、生きてはいけます。私は死ぬ前に確実に後悔すると感じたので、真剣に探究してきました。あなたにも価値あるテーマだと感じていただけているなら幸いです。

天命に気づけた日こそ──「無意味な努力が、線→面→立体になった日」。天命というテーマに基づいた生き方は、「毎日が記念日」になり得ます。

そんな日の始まりが、今日であってもいいのかもしれませんね。このブログをここまで読んでくださったあなたなら、きっと、あなたの人生の命の線を、見つけ始めているはずです。

✨存在価値を立体的に見直してみたいあなたへ

20万人超の名前と向き合ってきた確信は、名前こそが存在価値の核です。「姓名承認」という造語が降りてきましたが、つい先日の次のステージである「姓名覚醒」。

「統命思想」「姓名覚醒」という命のレンズを通して、あなたの名前から命の流れを読み解く視点をお届けしています。名前が腑に落ちると、人生がつながります。過去が、未来を照らし始めます。

いよいよ、あなたの出番です!

塩対応の贈り物〜歪んだ命がどう届いていたか

塩対応の贈り物〜歪んだ命がどう届いていたか

智己さんへ

塩対応の贈り物

命を定め、育て直してきたはずだった。結果、君の命がどう届いていたか──あの頃、君はあまりに深い虚無感の中で、まるで見えていなかったね。晴れやかな貢献や理想的な贈り物みたいな美しい言葉からは、最も遠い場所にいたかもしれないね。

振り返ると、施術家として孤立していた当時の私は、まさに「塩対応のかたまり」だった。疲れていた。焦っていた。うまくいかないことに苛立ち、共感のつもりが説教にすり替わることも多かった。「分かってくれないなら、もういいよ」が、心の中で何度もリフレイン。

複数の諸事情が絡み合い、施術できない状況へ。離婚を突きつけられ、まさに四面楚歌。ちょうど時を同じく、映画『沈黙』の上映。小説も読んでおり、どんな内容か楽しみにしていたね。

主人公の宣教師ロドリゴが、神に救いを求めども、一向に何の手応えもない・・・。君も教会を離れ独自路線だったとしても、明確な「根本的な医療革命」「世界平和のために」という志のもと活動している自負があったよね。・・・・・ロドリゴと、重なってしまった。

贈っていたもの

いろいろあったよね。苦しかったよね。強烈な罪悪感や無価値感。今ならよく分かる。沈黙されつつも、手応えはなくても、命はちゃんと届いていたんだ。よくも悪くも、君のあり方は相手に何かを贈っていた。

何を贈っていたか?志は確かに素晴らしい。ものすごく純粋に、本気で願っていたよね。問題は動機。出発点のウラミ※が、捻じ曲げる結果となってしまった。君がずっと感じてきていた「偽善者感」は、自己卑下や嫌悪感が足かせのように重くのしかかっていたんだ。

覚えていないだろうか?「この方は本物だろうから、見透かしているだろうな。汚れている私を」と感じた日のこと。分かる方には、ちゃんと分かってしまう。残念ながら、ウラミのエネルギーが滲み出ており、結果として贈ることになっていたんだよ。

だから命は、コントロールできない。贈ろうとしていない時こそ、命は最も純粋なかたちで届いていたのかもしれない。だからこそ、沈黙せざるを得なかったんだ。ウラミの感情は、指摘されたからと言って解放できるものではないから。相応の期間が必要だった。

歪んだ命がどう届いていたか

今、気づいたこと。君は、「役に立ちたい」という願いが強すぎるあまりに、命を「正しく仕上げてからでなければ人に見せてはいけない」と思い込んでいたのかもしれないね。

命って、整えるものじゃない。むしろ、未完成なまま差し出した方が、スッキリ届くこともある。貢命とは、君が贈っていると思っていなくても、命が滲み出ていくエネルギーそのものなんだから。

ありがとう。伝わらなかった日々を生きた君。誤解され、孤立し、理解されず、憤り、あきらめてしまった過去。それらすべてが、「届かなかった」経験ではなく、「どう届いていたのか?」を問い改めるきっかけになったよ。

そう考えられるようになった今、ようやく命を贈ることの意味や価値を、少しだけ分かった気がするよ。受け取らせてくれて、ありがとう。

──未来の私より

「神対応」「塩対応」

この手紙は、統命思想における「貢命=贈る」フェーズです。命は、届けようとしなくても、何かしらのカタチで残ってしまいます。本音や本質は、案外整えようとした時よりも、意図せず零れた瞬間にこそ宿っているのかもしれません。

あなたが「届かなかった」と思っていたあの瞬間にも、誰かの心の深層をかすめていた命の余韻が、あったのかもしれません。

「神対応」「塩対応」とは、ご本人の無自覚な言動への他者からの評価です。誰しも常に何らかの「神対応」「塩対応」のようなことをしています。咄嗟の出来事として無意識な言動の結果が、他者からの評価なのです。意図してやった行為には、心は動きません。評価される「時」は、いつの日か必ず訪れます。

次回は、「究命=噛みしめる」──全うした命の静けさの中で、すべてが一体となる境地へ向かいます。命の表現とは、素晴らしいものや美しいものに限定されるわけではありません。

貢命編を通じて明らかになったのは、「あきらめ感をも味わいきることの尊さ」です。
苦しく、悲しく、報われないような日々も────今では、命を贈り尽くすために必要な、大切な通過点だったと心から思えています。

※補足:ウラミとは、「怨み」と「恨み」両方をかけています。発音や感情は似ていますが、感じるように至る原因が全く違います。

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まとっているもの〜田中健太郎さん物語3

健太郎さん、葛藤を経て参加したセミナーで気づきがあったようです。

まとっているもの〜田中健太郎さん物語3

変わり始めた「問いの感覚」

週が明け、会社の会議室。 パソコンに向かっていても、頭のどこかに「本来の自分とは?」という問いが残っている。 不思議なことに、それが邪魔ではなく、むしろ「自分と一緒にいてくれるような感覚」を覚えていた。

社員とのやり取りも、少しずつ「聴く耳」を意識するようになっている自分に気づく。

「それって、君はどう思ってる?どうしたい?」

以前なら、先に自分の意見を言っていた場面でも、相手にゆだねてみる余裕が生まれている。

昼休みに、若手社員の山本が声をかけてきた。

「社長、なんか最近ちょっと柔らかくなった感じっすね」

「そうか? 自分では気づかないけどな・・・」

「なんか、話しやすいというか。前よりちょっと空気が軽い感じです」

健太郎は思わず笑った。なぜか、その言葉が嬉しかった。今思えば、嫌われないようにしようと、よけいなことをしていたのかもしれない。自分に問いかけることは、自分のことを大切に扱うことと密接につながっているのではないか?

まとっているもの

日曜の夜。夕食後、ソファに座る隣に、妻 恵美子がそっと腰かけた。

「なんか、最近ちょっとだけ穏やかだね。なんというか・・・まとっているものが違う気がするわ」

そう言われて、ふっと笑った。

「そうかもな・・・。なんかさ、『自分って誰だったっけ?』って考える時間があってさ。自分を大切にするって意味が、なんとなく分かった気がして」

「へぇ・・・それって、いいことじゃない?」

「・・・うん、たぶん」

「私も・・・実はちょっとだけ安心してる。あなたがそういうふうに話してくれるとね。けっこう考え込んでたじゃない」

微笑みながらうなづいた。以降、言葉はない。 だが、それで十分だ。今の私に必要なものとは、周囲がどうのではなく、自分の答えに気づくことだったのだ。数多の本に書かれていることの意味を、なんとなく理解できた気がしている。

面談を迎える前夜

ノートを開き、健太郎はペンを取る。

書かれていたのは、たったふたつの言葉。

『聴く』 『問う』

「まずは、自分の声を聴いてみよう。そして明日『あの人』に、聴いてもらおう。  そして、自分にも問いかけてみよう。『本当はどうしたいんだ?』って」

そう思えたことが、どこか誇らしかった。


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負のループの中で〜田中健太郎さん物語1

負のループの中で〜田中健太郎さん物語1

朝5時、けたたましく鳴る目覚まし音の中、起床。習慣となっているコーヒーを淹れ、無言で新聞を広げる。外はまだ薄暗い。経営者になってから、まだ誰もいない静かな朝の時間だけが、唯一の心の余裕だ。

ながらも最近は、その静寂さえも不安と恐怖で満たされている。コロナ禍を境に、売上が急激に落ちてしまっているのだ。離職率もどんどん上がり、経費が嵩む一方だ。最大の問題が、悪化の原因を全く把握しきれていない点。前向きにポジティブに積極的にと考えれば考えるほど、得体の知れない暗闇に覆い尽くされてしまいそうになる。

「このままで大丈夫なのか?いったい何からどう手をつければいいんだろう?」

私は田中 健太郎50歳。10年前に立ち上げた小規模建設会社の代表取締役である。最初は情熱と勢いで乗りきれたが、ここ数年は業績が伸び悩み、競争の激化や人手不足が深刻化している。売上が思うように上がらず、コスト削減のために苦渋の決断を迫られることも増えてきた。

半年後には長女 恭子の結婚式で、心から祝ってやりたい。長男 健太が1浪してようやく大学に。入学資金を出してやりたいが、捻出が本当にキツイ・・・。妻 恵美子は、家計を考えてパートを始めてくれている。我が家も会社も、これからどうなってしまうのか、考え始めればキリがない。

揺らぐ自信と経営者の孤独

会社の資金繰りを考えながら、ノートに数字を書き出してみた。・・・思考がまとまらない。「知覚動考(ともかくうごこう)」と励まされた恩師の言葉を胸に、今まで必死にもがいてきた。

「このままじゃダメだ・・・。だからと言ってどうすれば・・・・・・・?」

経営者としての自信は、確実に揺らいでいる。以前は仕事を楽しんでいたはずなのに、今は何をやっても空回りしている気がする。何をやっても失敗してしまいそうな気持ちが芽生えてくる。社員のモチベーションも下がり、会社全体に停滞感が漂っている。

誰かに相談したい。しかし、経営者という立場上、弱音を吐く相手がいない。妻には余計な心配をかけたくないし、社員には不安を与えたくない。友人に話したところで、結局「頑張れ」としか言われないのは目に見えている。

「私は、ひとりで何とかしなければならない・・・・・・・・・・・・。」

そう思えば思うほど、追い詰められていく。底なし沼にハマって、もがくほどにズブズブ飲み込まれていくようだ。抜け出す術が見えない。負のループの中で、もがき続けていた。

光を求めて

ふと、机の上に積まれた書籍に目をやる。最近、自己啓発書や経営の本を何冊も買った。しかし、どれも最後まで読めていない。

「答えは、本当にここにあるのか・・・?」

本を手に取り、パラパラとページをめくる。どの本にも「成功者の習慣」や「リーダーのマインドセット」等が書かれている。それさえも実践する余裕がない自分に気づき、ため息・・・・・・・・・・。

「もう一度、ゼロからやり直すしかないのか・・・?」

そう考えた瞬間、スマホが震えた。画面を見ると、経営者向けのセミナーの広告が表示されていた。

『負のループを断ち切る、経営者のためのセルフブランディング講座』

なぜか、その言葉が胸に刺さった。

「負のループを断ち切る・・・」

まるで、自分のことを言われているようだった。スマホの画面をじっと見つめ、意を決して申し込みボタンを押した。

「何かを変えなければならない。このままじゃ終われない」

そう心に誓いながら――。

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光の中を歩む〜佐藤真紀子さん物語21

いよいよ最終回。龍先生は出てきません。真紀子さんは自立を理解し、卒業です。

光の中を歩む〜佐藤真紀子さん物語21

存在価値があるから貢献できている

私は、朝目覚めて、ゆっくり深呼吸をした。夫の「おはよう」と活気に満ちたあいさつ。夫は退職し、相談役として補佐してくれることになった。出会った頃よりもさらに親密になれている。

今、夫と手をつないで散歩に出かけた。弾む会話の中、いろんなことが走馬灯のように浮かんでくる。

この数カ月、自分と向き合い悩み迷いながら、一歩ずつ前に進んできた。かつては「母」として、「妻」として生きてきた日々。役割が終わった時、ぽっかり空いた心の隙間。

今、心の隙間は不安ではなく、新しい可能性で満たされている。多くのつながりの中で、信頼する仲間を持てた。お金を得るよりも、100倍以上の価値がある。なぜなら、その仲間を通じて社会貢献させていただけている実感があるから。「私に存在価値があるから貢献できている」という感覚が、本当に嬉しいのだ。

「今の私は、もう過去の私じゃない。生まれ変われたんだ!」そう言葉にした瞬間、胸の奥に温かい感覚が広がった。

未来を創る側

目の前の道は、これからどうなるか分からない。 でも、それがどうしたというのだろう?「私は、未来を創る側にいるんだから。」

かつては私を縛っていた「影」。 今はそれすらも、「光を映し出すもの」だと気づいた。手掛けるのは、単なるアパレルショップではない。今までの抑圧してきた経験が役に立てている。だからこそ私は存在価値を実感できているのだ。

「女性が本来の自分を取り戻し、自由に輝くためのライフスタイルブランド」 を立ち上げる。

服を売るだけではなく、一人ひとりが自分自身の価値を見つけ、表現できる場所。 ブランド名は「Harmostique(ハーモスティーク)」。「Harmonia(調和)」+「Chic(シック・洗練)」をかけ合わせた造語である。

セレクトショップだけでなく、オリジナルのラインも展開し、 全国の女性起業家たちとコラボを進める。

ファッション・ウェルネス・マインドセット。 それらを統合した、新しい生き方の提案。かつて憧れた3人の女性の言葉が浮かぶ。

「ファッションはただの服ではなく生き方なのよ。」
— ココ・シャネル

「シンプルであることは、洗練されていること。」
— アニエス・トゥルブレ(アニエス・ベー創業者)

「いいデザインとは、生活の中に溶け込み、心地よさをもたらすもの。」
— マーガレット・ハウエル

光の中を歩む

ブランドは、尊敬する3つの哲学を融合させたもの。1人だけをモデリングしても、絶対にうまくいかない。私のアイデンティティは誰かのコピーではないのだ。華やかでありながら、本質的な生き方の追求。エレガンス・シンプルさ・機能美のバランス。

服を選ぶことは、自分を選ぶこと。 自分の人生を、自分自身でデザインし表現すること。

かつて誰かのために生きていた自分はもういない。 これからは、私が自分の人生を創り出す番だ。私が決めたことなのだから、何が起きようともすべて受け入れよう。光の中を、堂々と歩いていこう。

ふと顔を上げると、頬を優しく撫でる風が心地よい。 太陽の光が、これまでとは違って感じられた。

歩みを進める。ここからが、本当の始まりなのだから。

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3C(影との対話)〜佐藤真紀子さん物語20

3C(影との対話)〜佐藤真紀子さん物語20

次回で真紀子さん最終回となります。

最もふさわしい言葉を探究し、AIと議論を重ねながら試行錯誤してきました。

真紀子さんの成長は私とともにあったと感じています。あなたにはいかがでしょうか?

過去の私との比較

最近、すごくスッキリしている。ようやく日常に笑みがこぼれ始めてきた手応えがある。子育てを終えて、自分の人生をもう一度歩み始めた今、迷いが大いに払拭されている。

そんな状況で、龍先生との対話が始まる。

「過去の私と比較してみて、全然違っています。名実ともに解放された実感があります。今は『これから何を創り出していくか?』にワクワクしています」

「それってまさに、次のステージに進むための『3つのC』が整ってきた証拠かもしれませんね」

「3つのC?」

「はい。

明確化(Clarity)

自分がどこに向かっているのか、何を大切にするのかがハッキリしていること。私個人の表現では、『天命から立命へ』とお伝えしています。『立命とは、天命に基づき生涯を全うする覚悟』だと定義づけています。

つながり(Connection)

自分の想いと言葉と行動が一致し、周囲や自然と自在につながること。独自の定義ですが、『自立とは、つながりの中で自らを確立させること』と定めています。辞書には『自立とは誰にも頼る必要がない状態』と書かれており、独自化まで10年かかりました。

自立とは、常に共存・共生・共栄・共和・調和の5段階のどれかに当てはまっており、孤立とは無縁です。周囲の皆さんや自然とつながっていくことから、本当の自立が生み出されます。

確信(Conviction)

選んだ道が正しいと、内側から揺るぎない確信が持てること。立命の定義を先ほどお伝えしましたが、上限はありません。『これだけやれば十分』という慢心といかに向き合えるかでしょうが、無限の可能性に満ち溢れています。」

ーーー

「確かに、今の私は前みたいに『何をすればいいんだろう?』と悩んでいません。やるべきことが見えていますし、必要な人とも自然とつながれている感覚です。」

「そうです。それが『影を超えた先の景色』なんですよね」

「影を超えた先の景色?」

つながり力

「例えば『ワンピース』ご存知でしょうか?」

「はい。息子から教わり、すっかりファンです。自宅に全巻ありますよ」

「よかったです。思いつきの話で言うと、スリラーバーク編で影を奪われた場面、覚えていますか?」

「あぁ、太陽の光を浴びられなくなる話ですね!」

「そうです。さすが本当にファンなんですね!彼らは影を取り戻したことで、もう一度自由に生きられるようになりました。影を取り戻すとは、単に失ったものを元に戻すだけじゃなくて、新しい力を手に入れるってことでもあるんですよ」

「なるほど・・・私も、これまでの経験が影になっていたわけじゃなくて、全部『新しい私をつくるための土台』だったんですね」

「そうです。一時的に忘れたことを思い出すことで、脳へのシナプス信号が明確化(Clarity)されていきます。かつ『つながり(Connection)』です。真紀子さんの脳内でつながりの整理整頓できたからこそ、外側の環境へ展開されていきます。

本当に重要なつながりを構築していく絶好のチャンスかもしれませんね。過去を乗り越えたからこそ、新しい未来がどんどん啓け開けていくんです」

確信力

「最後のC。『確信(Conviction)』があると、人は迷わなくなります。例えば2つの選択肢から1つを選ぶのと、100の選択肢から1つを選ぶ。難易度の違い分かりますよね?」

「はい。当時は誰に訊いても味気ない答えばかりで、完全に孤立していました。『この道でいいのかな?』と不安になることもありました。今は自己対話を通じて『これでいい』と思えている手応えがあります。『自分が変われば世界が変わる』『自分の中に全ての答えがある』等の意味が、ようやく理解できてきました。」

「はい。だからこその確信です。『自分を信じる』ということですね。」

「はい!分かりました。影に囚われることもないし、私はもう『過去の私』じゃないなんですね!今ここから、未来を創っていきます」

「そうです。今の真紀子さんには、十分できますよ」

私は力強く頷いた。もう迷いはない。私の未来は、ここからさらに輝きを増していくのだ。

ーーー

誰かに魅せるよりも、「私自身が読み返したくなる文章」にこだわってみました。

 あなたの「3C」はいかがでしょうか?

共感したらシェア! 「伝える」から「伝わる」話し方を目指す仲間と、ぜひ気づきを共有してくださいませ。

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#自分の人生
#子育て

伝わり深まる3つのP〜佐藤真紀子さん物語19

伝わり深まる3つのP〜佐藤真紀子さん物語19

これまでの学びを振り返ってみて思うこと。なんとなく違和感がある。

カリスマの種類を知り、どのタイプかを理解した。自立や孤高の意味を理解し、成功へのビジョンを思い描けた。しかしながら、なぜか落とし込めない。うまくなじませきれないもどかしさがある。共感の輪が自然と広がるには、もう1つ何かが必要なのではないか?

「伝えること」と「伝わること」は違う。ただ情報を発信するだけでは、深い共感にはつながらない。では、一体いかに補っていけばいいのか?

龍先生は、静かに語りかける。

「伝わり、深まるためには、『3つのP』が鍵です」

Presence(あり方)〜伝わる土台

「本当に伝わる方とは、ただ話が上手いだけではありません。ご本人そのものが存在価値で、信頼を生み出しています」

「確かに、経営者でも本当にステキな方は、いるだけで空気を変えてしまう存在感がありますね。」

「そうです。あり方(Presence)とは、単なる目立つことではありません。『自立したあり方』そのものが、周囲に伝わっている状態を指します。

✅ 土台が中心軸となりブレないからこそ、信頼感が生まれる
✅ 本当に自立した方は、無理にアピールしなくても、自然と場を惹きつける
✅ 言葉よりも、『姿勢・振る舞い・決断の一貫性』が、にじみ出てくる」

「では、どうすればあり方(Presence)を磨けるんでしょう?」

「自己認識を深め、自らの立ち位置を明確にすることです。 自立し孤高であることは、その第一歩ですね。」

Persuasion(伝達力)〜共感を生み出す

「伝えることと、相手が納得して動きたくなることは別の話です。共感を生み出す伝え方には、条件があります。」

「何でしょう?」

「相手の価値観に寄り添いながら、核心を突くことです。 伝わる方は、単に論理的に話すのではなく、相手が『まさにそれだ!』と感じるポイントにフォーカスしていませんか?」

「つまり、説得するんではなく、欲求を引き出すということですね?」

「そのとおりです。共感が生まれると、人は自然と動きたくなるもの。納得感がある伝え方は、論理と感情のバランスがとれています。」

「では、伝え方を磨くには?」

「一貫性と信念です。 想いと言葉と行動が一致している方ほど、自然と共感を得られるのです。」

「なるほど・・・私自身、もっと行動で示したいですね。並行して心を耕していく必要もあること、理解できました」

Purpose(目的観)〜核の深み

「そうですよね。『心を耕す』いい言葉ですね。私も使わせていただきます。心を耕すことを目的観と表現できそうです。目的観とは、何のために生き、何を大切にするかという根本的な価値観です。

目的観がある方は、共感の輪を広げます。『何のためにこの仕事をしているのか?』『何を目指しているのか?』『なぜやっているのか?』が明確な方には、自然とついてくるんです。」

「確かに、強い想いを持っている方は、惹きつけますね。私はシャネルを尊敬していますが、彼女の想いにとても憧れています。」

「シャネル!いいですね。そうなんです。目的観(Purpose)が明確であればあるほど、相手も安心して共感し、一緒に歩みたくなる。『この人となら、一緒に成長できる』と思わせる力が、深く伝わる要素です。」

「私も、想いをもっと明確に打ち出していく必要がありますね。」

「ええ。そのためには、目的を言語化し、常に発信し続けることです。」

伝わり深まるために

「つまり、『あり方(Presence)』『伝達力(Persuasion)』『目的観(Purpose)』がそろって初めて、本当に伝わるということですね?」

「その通りです。どれか1つが欠けても、伝えたつもりが伝わらないことになります。自立軸という造語を提唱していますが、自立の規模に比例して、回転するコマのように信頼関係に違いが生じてきます」

「自立軸。初めて聴きました。自分軸や他人軸という言葉には違和感あったので、なんとなくしっくりきます。まずはこの3Pを意識しながら行動してみます!」

「素晴らしいです。そして次のステップとして、さらに伝わり深めるために、3つのC(明確さ・つながり・確信) もあります。」

「3つのC?」

「それはまた次回、お話ししましょう。」

こうして私は、伝わるための根幹を理解し、次のステップへと進んでいく。

ーーーーーー

まずは誰かに魅せるよりも、「私自身が読み返したくなる文章」にこだわってみました。

 あなたの「3P」は整っていますか?

共感したらシェア! 「伝える」から「伝わる」話し方を目指す仲間と、この気づきを共有しませんか?

#経営者
#自分軸
#自立
#共感
#信頼関係

「未来の自分」への疑問〜佐藤真紀子さん物語10

「未来の自分」への疑問〜佐藤真紀子さん物語10

迷いの重圧

迷いを解消したとはいえ、心にはまだ何かが引っかかっている。

「この道を進めばいい」と未来の自分が示してくれた。ながらも「私は本当にこのまま進んでいいのか?」という疑念が、時折心をよぎる。

まるで霧がかった道のようだ。行く先には光が見えるのに、足元がぼんやりしている。こんな気持ち、今まで味わったことがない。得体の知れない重圧に、ものすごく苦しくなる。

そんな中、再び龍先生と話す機会を得た。

「前回の対話で、迷いはある程度解消できました。でも・・・まだ、確信持てません。」

画面越しに、静かに微笑む龍先生。

「では、もう一歩踏み込んでみましょう。前に「◯年後の真紀子さん」と言いましたよね?」

「はい。そうですね」

『◯年後の真紀子さん』

「『◯年後の真紀子さん』例えば私の場合、中学生当時はセルフイメージが極めて低く、『世界なんてなくなってしまえばいい』と本気で考えていました。しかし今は、そんなこと微塵も考えていません。全く逆で、『世界平和に貢献できるなら、役割は何だろう?』と深め広げています。その時々の状況に応じて、願っていることはかなり違ってきます。」

「そうですよね。だから考え出して、混乱してきたんですね」

「はい。真紀子さんは失敗だと感じていても、他人からそうは見えなかったり。」

「今、まさにそんな心境です。見た目には成功しているように羨まれることもありますが、成功とはかけ離れている感覚です。」

「そうなんです。よく気づかれましたね。『未来の自分』では、1分先の自分も『未来の自分』です。死ぬ前の自己実現できている確証持てない自分も『未来の自分』です。『未来の自分』では、目標設定が曖昧です。」

究極のパートナー

「ならば、ハイヤーセルフ?」

「はい。ハイヤーセルフや守護霊、アカシックレコード・・・。様々言われるようになってきました。これも、いかがでしょう?本当にふさわしい道が示されるでしょうか?」

「そうなのかも知れませんが、私はなんとなく距離を置いてきました。浮き足立ってしまう気がして・・・」

「そのとおりです。もっと的確で、究極と言えるパートナーがいます。」

「究極のパートナーですか?」

「はい。私は、『私が決めたことだから』と言える生き方に価値を置いています。何をどう決断するにおいても、『私が決めたことだから』の一言が出るかどうかで、印象が全く変わりませんか?」

「そうですね。雲泥の差です」

「はい。もしうまくいかなかったとしても、この一言の重みを理解している分、納得できます。だからこそ次に向かえます。『私が決めたことだから』の重みを理解するには、自己対話なしにはあり得ません」

自己対話の価値

「自己対話。たくさんしてきましたが、龍先生の言葉には本当に確信が素晴らしいですね。自己対話の重要さや深みが伝わってきます」

龍先生との対話から思うこと。これまでの自己対話は、いかに浅かったのだろうか?今までも自己対話をしてきたつもりだった。それは「本当に私が決めたこと」になっていただろうか?ふと、そんな疑問が浮かんだ——。

「自己対話こそが究極のコーチ&コンサルだと考えています。ながらも多くの皆さんが首を傾げます。そこで立てた仮説は、客観視できないがゆえに独りよがりにハマってしまうと考えているからだと見立てました。」

「はい。私も同じく心配で疑問視側です。」

「ですよね。そこでお伝えしたい解決策が、『究極の自己対話』です。自己対話ながらにも、『究極のパートナー』と呼べる存在を創り出し、対話を深めきれるとしたら?」

「そんなことが本当にできるのなら、スゴイことですよね!」

「はい。だから私の専門分野が『覚醒を意図的に起こす技術』となるんです」

私は深くうなづいた。自己対話を究極まで深めることで、本当に私が進みたい道が見えてくる・・・?

「私にとっての『究極のパートナー』とは、一体どんな存在なんでしょう?」

「答えは、小学5年生で教わります。ごくありふれた言葉で、現状では軽視され過ぎており、もったいなさすぎて簡単に答えを出したくありません。」

混乱しながらも、やはり何かがある気がしてならない。

さらに話が続く・・・。

#中学生
#小学5年生
#自己実現
#世界平和
#ハイヤーセルフ

気づきの本当の価値〜佐藤真紀子さん物語7

気づきの本当の価値〜佐藤真紀子さん物語7

真紀子さん ようやく、初ステージを区切りきれたようです。

ーーー

龍先生にメッセージを送ってから数日後、再びオンラインで話をする機会を得た。

「お久しぶりですね、真紀子さん。」

画面越しに微笑む龍先生の顔を見て、少し緊張しながらも安心感を覚えた。

「実は、最近また考えることが多くて・・・。ブログを始めて、たくさんの気づきを得ました。でも、気づいただけでは変われないことにも気づいたんです。」

「なるほど。すごく重要ステップですね。」

龍先生の言葉に、私は驚いた。

「重要ステップ・・・ですか?」

「ええ。気づきがあるからこそ、次に進めるんです。もし気づかなければ、違和感すら感じませんよね。」

まさにハッとした。これまで、何度も「気づいたのに変われない」と思っていた。でも、そもそも気づいていなければ、変わろうとすら思わなかったはずだ。

「気づきは、変化のスタートラインです。真紀子さんがおっしゃるとおり、気づきだけではゴールへはたどり着けません。」

龍先生はゆっくりと続けた。

「大切なのは、気づきをどう活かすかです。そこに、本当の価値があるんですよ。」

私は深くうなづいた。確かに、気づきを得ることが目的ではない。気づいてどう行動に移すかが重要なのだ。

未来の深掘り

「では、具体的に何から始めたらいいのでしょう?」

龍先生は穏やかに微笑んだ。

「まずは、未来の深掘りをしてみましょう。」

「未来の深掘り?」

「そうです。あなたは将来どうなっていたいですか?何がどうなれば、『私の役割を全うできた』と充実感を得れますか?」

私は戸惑った。今までいろいろなコーチングやコンサルを受けてきたはずなのに、未来の自分像を明確に言葉にすることができないことに気づいた。

「・・・正直、分かりません。」

「ほとんどの場合、普通です。だからこそ、今がチャンスなんです。」

私は焦りと共に、なぜこれまで気づけなかったのかを考えた。私、バカになってしまったのかしら?

すると、龍先生が微笑みながら言った。

「真紀子さんが今まで気づけずにいたのは、ちゃんと意味があります。気づきの定義を『ないとみなしていたものがあった状態』と定めています。例えば分かりやすく《あれ?真紀子さん!前からここにいました?》なんて言われようものなら、腹が立ちませんか?」

「そうですね。ムッときます。」

「はい。同じようなことを真紀子さんはなさっておられたんですよ。おそらくは受けてこられたコーチの方々も、ステキな方々だったんです。真紀子さんが聴く耳を持っていなかったんです。

理由は、脳機能です。盲点がない方はいません。多くのアドバイスしてくださってきた方々に、何らかの原因で重要ポイントを聴き逃していたのでは?」

「・・・・・・・・・」

龍先生の言葉に、絶句。

覚醒

「もし今初めてかのように気づかれたのであれば、今が変化していく絶好の機会なのかもしれません。もし本当に変わりたいと願われているなら、一歩を踏み出してみませんか?」

私は深呼吸し、これまでとは違う形で自分に問いかけた。

「私が本当に望んでいる未来って何?」

今まで考えたことがなかったこの問いに、私は初めて真正面から向き合おうとしていた。今までの私が、すべてつながった!これまでのモヤモヤが、一本の線となる感覚。

「私は・・・本当は・・・!」

胸の奥から、今まで閉じ込めていた何かが溢れ出しそうになる。なぜだろう?涙が込み上げてきた。グッとこらえてしまう。

「それが、覚醒です。」

龍先生の声が、遠くから聞こえた。

「気づきとは、小さな積み重ねです。覚醒とは、すべてが腑に落ち、もう後戻りできなくなる瞬間のことです。多くの気づきを積み重ねてこそ、覚醒に至れます。私は、『意図的な覚醒の起こし方』を専門分野としています」

私は震える手でノートを開き、言葉を綴り始めた。

「私が本当に望んでいたのは・・・!」

私が今まで求めてきたものは、これだったのかもしれない・・・。

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