
伝えても、伝わらない
「伝えたつもりなのに、伝わっていない・・・」
最近、そんな場面が増えていた。お客様に商品のこだわりを説明しても、予想したような反応が得られない。家族や友人に自分の気持ちを伝えても、どこかすれ違う。私は一生懸命言葉を尽くしているはずなのに——。
先日の「真紀子ちゃんとの対話」を通じて、うまく言葉にできないながらも確実に何かが変わったような気がしている。中でも最たるものが、コミュニケーション上の壁だ。前々からうっすら感じていたことが、問題だと浮き彫り化されてきた。
特に感じるのが夫。何を訊いても「お前の好きにすればいいだろ」が口グセのように返ってくる。「私、死んでもいい?」なんて訊いても、同じように返すのだろうか?お客様においても、なんとなく距離感を抱いてしまう。やはり妹 由依がいなくなってしまったことが問題なのだろうか?
「伝えるって、どういうこと?」疑問が湧いてきた。
そんな時、龍先生との対話で、疑問がさらに鮮明に。
伝える形を整える
「真紀子さん、もしや自分の想いが伝わらないと感じること、ありますか?」
「ありますね・・・。 言葉にしているんですけど、相手が期待している答えと違うのか、 思うような手応えがないことが多くて。」
「素晴らしい!確実に成長していらっしゃいますね。真紀子さんの気づき力が深まったから、新たな問題意識が出てきたんですよ。」
「そうなんですか?」モヤが少し晴れた気がして嬉しくなった。
「次のステージです。『伝える形』が整っていないからかもしれませんね。」
「伝える形?」
「どんなに素晴らしい想いでも、形が整っていなければ、 相手には響かないんです。 想いをしっかりと受け取ってもらうためには、 それに適した『伝わり方』が必要なんですよ。まずは『どう伝えるか』を明確にしましょう。
【伝える形=言葉の整理+伝える順番+相手目線】
例えば私は、『姓名承認』という造語を生み出し、存在価値を認め合える感動社会にしたいと考え実践中です。まだ現実化されたことがないので、どうしても抽象的な表現になってしまっています。
適切な伝え方を見出せていない私に問題があると考え、試行錯誤を積み重ねています。真紀子さんの現状に当てはめてみて、いかがでしょう?」
私はハッとした。確かに、私は自分の想いを伝えようとするあまり、 相手がどう受け取るかをあまり考えていなかったかもしれない。理解しようとしない夫を責めてばかりいたが、私の方にも問題があったのだ。
伝わり方を整える
「じゃあ、どうすればいいんでしょう?」
「まずは、伝えたいことを整理すること。 かつ相手の目線に立って、 どうすれば響くかを考えることです。
『伝わり方』とは、受け手がどう受け取るかです。
✔ 言葉の選び方
✔ 表情・声のトーン
✔ 伝えるタイミング
これらを意識するだけで、伝わり方は大きく変わりますよ。」
「伝え方を整えれば、伝わる形になる。その違いを実感したとき、 伝達力の本当の意味が分かる。」
私は静かにうなづいた。ノートを開き、伝えたいことを書き出した。
「どうすれば、もっと伝わる形にできるだろう?」
答えを探し続けること自体が、新たな一歩になると希望を得た。