結論は、「体に沁みついた記憶の解放」です。一朝一夕にしてできるものではありませんが・・・。
問診
症状:首周辺に、痛み・重み。ナルコレプシー。
潜在的に抱えておられるものがありそうですから、副腎がいいように思うんですけどね。さっきも話したとおり、1(腸・心臓、コリリンテーブル)の問題がめーっちゃ深くて、本当に問題な箇所は麻痺してよく分かりません。症状は出づらいし、好転反応もきつい場合が多いです。
首が痛いなら心筋かと思ったんですが、副腎が影響しているように思うんですが、いかがでしょうか?
ゆかさん「(コリリンテーブルを見ながら)そうですね」
施術開始
(肩の反射区の)痛みはどうですか?
ゆかさん「ありません」
肩のポイントは自然治癒力に対して、「副腎に集中してね」と訴えかけています。さすっているポイントは、副腎に特化して適度な運動をさせています。相乗効果で、ゆかさんご自身が治療しているような状況へ仕向けています。
なんとなく体が温まってきたこと、分かります?
ゆかさん「はい、そうですね。肩をグリグリした時の痛みも、どんどん出てきました」
キーワードの選定
じゃ「判断基準」って、言葉そのもののイメージ、どうですか?
ゆかさん「判断しなきゃいけない」
なるほど。「判断しなきゃいけない」って思っているんですね?
ゆかさん「えっ?えーー、そうですね。・・・鋭い痛みが出てきました」
ですよね。ということは、そんなことを考えてしまうご主人様(体視点で、ゆかさんご本人)を責め裁いちゃっているんですよ。
ならば、例えば「〜ねばならない」を「〜してもいい」に切り替えきれたら、どんな変化が起きていそうですか?
ゆかさん「楽ですね。使命感や義務感から解放されていそう」
「〜してもいい」とは、許可です。「してもいいけど、やらなくてもいい。お任せします」って意味が込められています。
ゆかさん「(肩をグリグリ)さっきよりかは和らぎました」
やっぱり!そのキーワードに、体が反応しているんですよ。そのままいってみましょう。じゃこのまま「〜してもいい」が、当たり前化されちゃったら、どうなりそうですか?
ゆかさん「楽。そう思ってれば、体が勝手に動いてくれる」
※施術中、反応にかなりの手応えがあったので、クライマックスかと思いきや・・・痛みが再発してきました。別の課題が表面化してきてしまったのかもしれません。普段なら完了ですが・・・。
焦点化
例えば「〜してもいい」が当たり前化され、口ぐせにまでなっているなら、どんな変化が起きてそうですか?
ゆかさん「いい人そう。何でもしてあげれるような。さっきよりかは、和らぎました」
さっき話したとおり、副腎が弱っている方の多くは、優先順位を明確にできないんですよ。じゃあこれから、優先順位をピンポイント化していきましょう。
もし「〜してもいい」が口ぐせになったら、それが本来あるべき自分の姿だと認めきれたら?
ゆかさん「なんかイヤ。今まで叱られ続けてきたイメージが強すぎて、抜けない。ウソついてる感じ」
だとしたら、「自発」って言葉のイメージは?
ゆかさん「全く浮かびません」
じゃ「理解」は?
ゆかさん「わかる」
信頼と理解
オッケー。だとしたら、「信頼」と「理解」は、どっちが主体的でしょう?
ゆかさん「理解」
どうして?
ゆかさん「信頼は相手次第。理解は、自分の中で消化できる」
なるほど。100点!じゃもし、自分のことを「めーっちゃ理解できた!」と充実感持てたら、どうなりそうでしょうか?
ゆかさん「すごい!自信持てそうな気がする」
素晴らしい!じゃ自信持ったその先には、どうなっていそうですか?
ゆかさん「何でも成功する。自分の生きてる人生の中で」
もしそれが当たり前化されて、理解できている充実感が立て続けに起こっているなら、イチバン大切に想っているその方は何と言ってくれそうでしょうか?
ゆかさん「気をつけた方がいいんじゃない?」
へー。だけど、気持ちいいくらいにまでなってますよね。今、さすって起こったエネルギーを、臓器へ浸透させていきます。〈ジワーン〉て心地よさ、分かりますか?
ゆかさん「けっこう広がってます」
足のつま先までなんてどうでしょう?
ゆかさん「そこまでは、まだですね」
プチですからね・・・。「気をつけた方がーー」と言いつつも、その言葉に愛情を感じますか?
ゆかさん「あると思います」
やっぱり!体はキーワードに反応するんですが、ゆかさんが抱えている感性で消化しているんですよ。
結論・総括
例えば、絶対にイメージしないように・・・(「施術を受けられる前に〜必読!」参照)。
どうでもいいようなキーワードでも、何度も繰り返すことで、脳は反応してしまいます。もしゆかさんに都合いいキーワードを、何度も口にできたら、どうなりそうですか?
ゆかさん「反応しますね」
はい。主体的に脳に記憶させたくなりませんか?
ゆかさん「そうですね。私も何度も聞き直したじゃないですか?それって、そういうことですよね」
立ってみてください。
ゆかさん「あら!すごく軽い!!!」
首の痛みはどうなりました?
ゆかさん「ありません。軽いです。副腎。ここなんですね」
副腎は両方にありますが、なぜ左にしたのか?それは、「自分と向き合いたい」ってイメージを感じたから。
ゆかさん「なるほど。それはあると思います」
右側は、男性性を表しますが、「他人とのコミュニケーションから自分を見つめる派」なんですよ。左側は「自分を深ーく見つめていく中で、新たな自分を発見する派」です。
どっちもあり得そうですが、優先順位から左が高そうだと思えました。たまたまこちら側に座ったのも重なりましたしね。
ゆかさん「なんか、すごく不思議です」
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Universal Flow 整体からの見解
彼女の症状は、「いい人」に起こりがちな典型例です。感受性が豊かで、きめ細やかな配慮できる方なんですが、それが裏目に出てしまっていました。
最優先事項は、「心と体の調和」です。中途半端な状態のまま、尽くし続けてきたことが、様々な症状を引き起こしてしまいました。結果、優先順位が曖昧化され、何もできないかのような錯覚に陥ります。
体は、どうにかご主人様に優先順位を明確にして欲しくて、メッセージを送ろうとします。しかし錯覚のドツボにハマってしまったご主人様には、表面的な解釈しかできません。さらに自己卑下・自己嫌悪に・・・という悪循環が起こります。
「私は◯◯だと思います」等の、明確な意見を伝え、コミュニケーションをスムーズ化させれば解決できます。しかし体に沁みついた記憶を解放していくのは、一朝一夕にしてできるものじゃないと思うんですが、あなたにはいかがでしょうか?
プチ施術なだけでは、「不思議整体」で終わってしまいます。いかに継続させ、自己実現を習慣化させていくのかが、運命の大きな分かれ道となりそうですね。