世間一般では、「弱みにフォーカスせず、強みを伸ばした方がいい」という意見が広まっています。私自身大いにごもっともだと思いますし、強みを活かすことは効率的かつ自信を高める手段でもあります。
あえて「すべてにおいてそうなのでしょうか?」と問うています。不得意だと感じる分野にこそ、隠れた可能性や才能が眠っているかもしれないのです。今回は、不得意だと感じる分野にフォーカスすることの重要性について考えてみましょう。
きっかけは、「インタビュアー林修」の「初耳ギフテッド」。10代初めにしてアメリカ大学へ通おうと決意したジャズピアニストさんはじめ、多くの天才たちを通じて感じること。
不得意分野を見直す理由
あなたが「不得意」と感じる分野は、実は「超得意分野」かもしれません。そもそもなぜ不得意だと感じるのでしょうか?過去の経験や他者からの評価が大きく影響していませんか?思い込みや評価が、本当に真実だとは限りません。不得意だと思い込んでいる分野を見直すことで、新たな視点や成長の機会を得るかもしれません。
理由は、私自身の経験です。今では「姓名承認」と題した出版をして、超得意分野だと感じています。名前に基づいた何かが、天職に違いないと確信しています。姓名判断という常識が浸透しきっていた当時、20万人超の名前と向き合ってきていても、全く無価値だと感じていました。
鑑定者である私自身が、鑑定内容に疑問を抱いていました。凶の方でもステキな方はたくさんいらっしゃいます。お仲間等はこぞって姓名判断の素晴らしさを語っています。印鑑や改名等の販売者側の都合で、悪い点を指摘しなければなりません。
27歳当時に印鑑会社に就き姓名判断の勉強をきっかけに、あまりにも無意識化させてしまいました。名刺交換した瞬間、頭の中で鑑定が始まってしまいます。瞬時に画数の解説が湧いてきてしまうのです。
多くの皆さんから名前関連の仕事に就くよう勧められましたが、どうしても納得できません。セルフイメージの低さゆえに、相手を傷つける本音しか言えないことが悩みでした。姓名判断の吉凶という価値観にどうしてもなじめず、やはり関連協会に入ろうとも思えません。
結果、何の取り柄もない「何をやってもダメなやつ」と自己評価。だからこそ認められようと努力しましたが、定着しきっているセルフイメージに飲み込まれておりました。
隠れた強みの発見
「生まれてすぐにずっと人格者でした」なんて方はまずいません。様々な試練や葛藤を超えてきたからこその人格者なのです。周囲の方々がどんなサポートや評価をしてきたのか?椎の実から大木に育つためには、相応に守られる環境が重要です。
不得意と言えば、音楽の授業は毎回苦痛でした。楽器が本当に下手で、手が思うように動きません。歌にしても音程が外れているらしく、合唱コンクールでは疎ましい視線が痛かったです。
高校生で詩吟を学ぶことになり、初めて声を褒められました。おかげさまでカラオケでもコブシが効いているらしく、笑いのネタに欠かせないようです。今でも年賀状のやりとりが続いています。
もともと化学は好きではありませんでしたが、中1の授業を通じて大好きになりました。小学校当時はしかたなく勉強するという感覚でしたが、以降は化学を起点に勉強が楽しくなりました。そのままの流れで、自衛隊で爆薬学を学ぶことになり、不発弾処理等の経験を重ねることになりました。
新聞配達しながら施術の学校に通っていた頃、よく居眠りしていて先生から叱られておりました。最高の技術と巡り会えたことに感謝しつつも、「私なんかに習得できない」とも考えておりました。先生から「お前よりひどいのはいっぱいいたよ!大丈夫!やり続ければ必ずできるから」と励まされ、世界展開を志せるようになりました。
不得意を克服することで得られる成長
不得意分野に挑戦することは、自己成長の大きなチャンスです。挑戦を通じて、新しいスキルや知識を習得し、強みを伸ばすよりも自己効力感を高めます。不得意なことに取り組むことで、他者との協力やサポートを求める能力が高まり、結果としてより強固な人間関係を築けます。
名前を観ていて、ファシリテーターやクリエーター・マッチンガー・ブランディンガー等いらっしゃいます。多くの皆さんから「え?私、苦手分野ですよ」と返ってきます。ご本人の感覚では苦手なのかもしれませんが、周囲の皆さんには苦手に見えていないかもしれません。
なぜなら、名前に相応の性質やエネルギーを持っておられるので、何らかのきっかけを通じて才能開花が大いにあり得ます。早い段階で才能に気づいていれば磨き続けていただき、私の一言等で気づかれた場合は今まで培ってきた経験との相乗効果が起きる可能性が高いです。
大谷翔平さんの2当流(彼の場合、不得意とは感じていなかったでしょうね)は、投打どちらが早かったのでしょうか?多くの皆さんから「投打どちらかにしろ」と言われてきませんでしたか?
不得意だからこそ得られる価値
不得意だと感じる分野にフォーカスすることで、中に潜む隠れた強みを発見できるかもしれません。例えば、ある分野で苦手意識を持っていながら、得意分野まで成長できたとしましょう。
苦手だと感じていた階段を登ってこれたということは、同じ分野でブランディングしたいと考えている方にはどう見えているのでしょうか?「あなたが積み上げてきた階段=再現性」があるという強みはとんでもなく価値があると思えるのですが、そうでもありませんか?
初めから強みを自覚していた天才には、とうてい分かり得ない悩みです。Mr.ジャイアンツの長嶋さんの「スーッと来た球をガーンと打つ」。同じ天才レベルなら通じ合えるでしょうが、凡人の私にはサッパリです。
不得意分野に焦点を当てることで、可能性を広げるだけでなく、新たな価値を生み出すかもしれません。不得意を克服する過程で得られる経験や学びは、他者への共感や支援に役立ち、最終的には社会全体への貢献につながる可能性があります。
「姓名承認」を発見して心の底からよかったと感じる点。姓名判断という既成の価値基準に納得できていない方がたくさんいらっしゃり、新たな解釈から希望や勇気を生み出せたこと。そう考えると、人生を忌み嫌い怨み苦しんできた今までが、感謝に変わってきます。
結論
強みにフォーカスすることは大切ですが、不得意だと感じる分野にこそ、真の成長と発展の鍵が隠されていることも多いのです。不得意だからといって避けるのではなく、その分野に積極的に取り組むことで、隠れた強みを発見し、自己成長の道を歩んでいきましょう。
「私には不得意だ」と思い込んでいてもいいのです。「時」が来れば、誰かが道を照らしてくれるかもしれません。その時までは、どうぞ強みに徹底フォーカスなさってくださいませ。
あなたが、「道を照らしてくれる誰か」と出会えることを祈りながら・・・。
日曜日の初耳学(初耳ギフテッドSP)
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