偶然派と必然派。この2つの視点は、日常の出来事をどのように捉えるかを大きく左右します。あなたはどちらに近いでしょうか?
偶然派の視点
偶然派は「出来事が予測不能であり、計画や原因に縛られない」と考えます。これは、必然派の強要性に対する反発から生まれることもあります。ちょうど奥さんが、まさにこの考えを持っていました。いろいろ話を聴かせていただき、ずいぶん理解できたとみています。
要は、未来志向とも言えます。分かりやすく月収¥100万を目標に努力するAさんがいるとしましょう。目標達成するために計画を立てて邁進することは素晴らしいです。反面目標額にこだわりすぎると、大切なものを見失いがちにハマってしまう危険性もはらんでいます。
本来なら¥300万稼げたかもしれないのに、自らフタをしてしまうことにもなり兼ねません。かつ、逆に目標額に達しなかった場合、努力した成果は何もなかったのでしょうか?「可能性は無限にあるんだから、あえて制限を設ける必要はない」と考えています。
必然派の視点
必然派は「すべての出来事には明確な原因があり、見合った結果となる」と信じています。私はこの視点を持っていますが、結果には柔軟性が必要だとも感じており、今は必然派の主張いたします。端的に表現するなら、運命思考と言えるのではないでしょうか?
根拠は「ハインリッヒの法則」です。大惨事等の事故で例えられますが、背景には小事故があり、さらにその背景にはヒヤリハットが潜んでいるという内容です。よくも悪くも、物事の結果があるからには、相応の原因があるという価値観です。
分かりやすく無差別殺人で亡くなられてしまった場合も、ご先祖様や過去生等の人間的には計り知れない何かが働いたと見立てており、ご遺族がどう折り合いをつけるのかが鍵となります。
たとえこじつけであったとしても、あなたが明確な目的意識を定めきれれば、立派な「意味づけ」となります。先の悪徳業者との兼ね合いも、必然という価値観に基づいていなければ、解放は厳しかっただろうと見立てています。
柔軟性ある必然
「柔軟性ある必然派」とは、出来事には原因があるが、その結果は複数の可能性に分かれているという視点です。ここで重要なのが、曖昧さの美学です。自発適応力や柔軟完徹力とも密接に関連づいています。
Universal Flow Therapy では、基本すべてのセッションにおいて、「最終的には、どうぞあなたがお好きなようになさってください」で締めくくっています。あなたの人生において、主人公は絶対にあなたご自身であっていただきたいのです。
かつなさっている行為に自発性がどれだけあるか?は、ないよりあった方がいいのはもちろんです。自発と強要。表面的には同じでも、全く違うことはお分かりでしょうか?
確実に20万人超の名前と向き合ってきていると、原理原則や法則性が垣間見えてきます。「Eさんの名前は◯◯だから、性質やエネルギーから紐解いていくと、可能性としては〜」とお伝えしています。基本、将来性溢れる明るい未来をお伝えしています。性質やエネルギーなので、よくも悪くもあり得るのです。
名前とは、特に男性は一生涯同じままで通される方が大半です。初対面にも関わらず、ネガティブなことを言われたら、ご縁を大切にしようとはまず考えません。信頼関係ができてから等、相手の状況を踏まえた対応に努めています。
曖昧さの美学
「曖昧さの美学」とは、明確な答えがなくとも、その曖昧さを楽しむ姿勢です。日本の文化には、曖昧さを受け入れる美学が根付いています。物事をはっきりさせるのではなく、曖昧なまま受け入れることによって、より深い理解と柔軟性を持てるのです。
「柔軟性ある必然派」の視点では、出来事の原因を追求しつつも、結果の多様な可能性を受け入れており、「曖昧さの美学」との共通点があります。結果がどのように展開するかは予測できない部分もあり、その曖昧さが新たなチャンスや学びを生むのです。
例えば、未常識や超常識の対応です。
・未常識は、将来的に常識となり得るが、まだ認識されていない新概念や技術のこと
・超常識は、既存の常識を超越しており、深い理解や高度な適応力を持つもの
と定めています。現時点の常識に当てはまらなければ、すべて非常識とみなすのは、あまりにもったいないのでは?やはりこちらも、自発適応力や柔軟完徹力とも密接に関連づいています。
先のAさんの例えで考えてみます。「通過点として目標額を¥100万と定めているが、可能性は青天井だ。どんどん稼いで社会貢献し、◯◯していこう」という、通過点思考。大いにありではないかと考えていますが、あなたにはいかがでしょうか?
代表例〜松下幸之助
柔軟性ある必然
松下さんは、経済や社会の変化に対して柔軟に対応しつつも、自らのビジョンにこだわりPanasonicを成長させました。彼の経営哲学には、時代の流れを見据えた柔軟な適応と、必然的な成功への確信がありました。
曖昧さの美学
松下さんは「人を作る」という理念のもと、個々の社員の可能性を信じ、成長を促しました。この姿勢は、従業員一人ひとりの曖昧な潜在能力を引き出すことにつながり、企業だけにとどまらず、日本全体の大きな成長を実現しました。
まとめ
偶然と必然のバランスを見出すことで、より豊かな人生を送れます。「柔軟性ある必然」と「曖昧さの美学」の活用によって、計画と自由を調和させ、変化への対応力を養います。どんな状況下でも、自らの道を見つけ出せます。
あなたの無尽蔵の可能性が、解放される日を楽しみにしております。
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