先日、「名前って考えたの、誰でしょう?」「なぜ価値があるんでしょう?」と問いかけられ、素晴らしい質問だと感動しました。改めて深掘りしてみる価値を感じました。
起源はまさに、聖書にさかのぼります(現代では、聖書が最も古い書物だと称されています)。「初めに言があった。言は神とともにあった。言は神であった。〜〜〜(ヨハネ1/1〜4)」聖書においては、人間誕生までは[神と天使達による会話]だと書かれています。
名前(言葉)の価値
そもそも「神」という考え方も、言葉なしには成立し得ません。どんなに価値がある存在でさえも、言葉による説明がなければ、価値が発揮されることはありません。
「あそこのラーメン屋、言葉でうまく表現できないけど、すごくよかったから行ってみなよ」と言われて、あなたは食べに行くでしょうか?
Universal Flow Therapy においても、施術で向き合わせていただいた大半のお客様は、何をやっているのかよく分からないままだったようです。前にご紹介いただいたある奥様で、「主人が『とにかく受けてみろ』しか言わないんです。あまりに怪しがるから、ケンカ腰に言われたこともありました」と後日談を語ってくださいました。
コピーライティングの勉強もしてきましたが、濁音や半濁音を効果的に使うことで同じ内容でも全く違った成果につながる話を、至るところで耳にします。
映画『パッチアダムス』。周囲は「クランケ」と患者様を呼んでいる中、ロビン・ウィリアムスが「名前は?」と訊いたことが、記憶に鮮明に残っています。ここから彼の医師としての人生が始まります。
海外に行った時、その土地の言葉が厳しければ、話せない方「啞(おし)」と同じです。だからこそ私を含め多くの日本人は、海外に出ることをためらってしまいます。
活用次第
ダイエットサプリの「スリムドカン」。世に出るやいなや、瞬く間に売れたそうですね。名前からして、「スリムな成果がドカンと得られる」という印象があるのは私だけでしょうか?
洋梨「ラ・フランス」が世に出る前、「みだぐなす」と呼ばれていました。山形の方言らしく、見た目がよくない、醜いという意味。きれいでない方のこともそう言うそうです。今までの梨を基準に考えたら、確かに見た目も味も違いますね。全くの別物として、解釈を変えて名前まで変えてみたら、大ヒット商品となりました。
私、「龍 庵真」というビジネスネームもそうですね。「お互いを認め合える感動世界」ができ上がった日は、「龍 庵真の命日」であり「目的成就の記念日」です。その日まで、「ミッションに生きる」と決めた覚悟の象徴が「龍 庵真」なのです。
ついている全ての名前には、確実に意味があります。あなたに名前をつける権限があるなら、どのような名前を命名するかによって、価値が大きく変わり得ます。
すでに名付けられているなら、価値を明確化することによって、尊大な恩恵を被ることに十分なり得ます。