刷新ブログから一週間。なかなかの出だしです。
誰かの背中を
ブログを始めてから1週間。長年、アパレル業界で経営をしてきたが、純粋に自分の考えや経験を発信するという行為は新鮮だった。
「こんなに自由に書けるものなのね・・・。」
日々の業務では、売上や経営戦略に意識が向いていた。こうして文章に向き合うことで、改めて自分の想いや経験に気づかされる。書けば書くほど、何を大切にしてきたのかが浮き彫り化されてきた。
そんな中、ブログ記事に最初のコメントがついた。
「とても共感しました。私も同じように感じています。」
全く知らない誰かが、私が書いたことに共鳴してくれる。その事実が、満たされる思いがして嬉しかった。
「もしかしたら、私は誰かの背中を押せるのかもしれない」
そう思うと、自然と新しい記事を書く手が進んだ。
このままでは終わりたくない
ある日、店に若い女性が訪れた。どこか緊張した面持ちで店内を見回している。
「いらっしゃいませ。」
声をかけると、彼女は少し驚いたように顔を上げた。
「あの・・・真紀子さんのブログを読んで、思いきって来てみました。」
「えっ?」
驚いた。まさかブログを読んで店を訪れてくれたことが嬉しかった。服やアクセサリーに興味を持って来てくださることはあったが、内面的な内容に共感してもらえるなんて!
「実は、最近ずっと悩んでいて・・・真紀子さんの記事を読んで、少し勇気をもらえたんです。」
話を聞くと、彼女は現在転職を考えているが、自分に何ができるのか分からず迷っているという。「このままでは終わりたくない」という情熱が、ひしひしと伝わってくる。真剣にうなづいた。心から彼女を応援したいと思った。
「ありがとうございます。なんだか、私も動き出してみようと思えました。」
帰り際、彼女の表情は少し明るくなっていた。
人は誰でも変われる
「私も誰かの背中を押せるかもしれない」
そう考えたのは、単なる希望ではなかった。実際に、私の言葉が誰かの行動を変えるきっかけになっていた。ずっとモヤモヤしてきた気持ちは、ムダではなかったのだ。
「私はこれまで、事業を通してお客様の人生に関わってきた。これからは言葉を通じても支えられるのかもしれない。人は誰でも変われる。大切なことは、決めて動き出すことだ」
そう実感した時、将来が楽しみになった。
次のブログ記事のタイトルを決めた。
「一歩踏み出すことで見える景色」
これから、どんな人と出会い、どんな変化が訪れるのだろう——。