あなたにおいて、「本物」とは何でしょう?お気に入りのカバンや大切な時計。それが『本物』だと感じる瞬間はどんな時でしょうか?
日常で頻繁に使われる一方、実際の定義を深く考えたことがある方は少ないかもしれません。今日は「本物」の意味を、本当の価値を探る旅に例えて、あなたと一緒に深掘りたく考えています。
本物=本当+価値
Universal Flow Therapy で考える「本物」の定義は、「本当+価値」です。「本当=本来+経験」は、もともとの純粋な性質や存在自体を指します。「価値」とは、もたらされる影響や、人々の間で共有される認識によって生まれるものです。
※本来とは、生まれ持った純粋無垢な状態。「姓名承認」でお伝えさせていただいている内容です。「本来」を起点とすることで、「本当」「本物」への道が拓けてきます。
例えばダイヤモンド。見た目の美しさ(本当)に加え、悠久の超重圧に耐えかねて生成され、永遠に輝き続けるという特性や希少性。だからこその価値です。この「本当」と「価値」が重なった瞬間に、「本物」と感じるのではないでしょうか?
本当+価値の対比
「本物」を深く知るためには、対義語はじめ対比を考えることも重要です。「本当+価値=本物」ならば、偽物とはどうなるのでしょうか?
偽物は、一見「本物らしさ」を持っていますが、その本質には「本当」が欠けています。また、価値の評価が一時的で、長期的な信頼を得られないものが多いでしょう。
例えば、安価なコピー商品。見た目は本物に似ていても、使用してみるとすぐ壊れてしまうことがあります。「価値」が薄く、根本的な「本当」の根拠を満たしてはいないのです。
自衛官当時、あるフランス画家の巨匠の絵を4つ持っておりました。巨匠の絵なので相応の額でしたが、リトグラフだったため原画に比べれば安価です。宗教関連の影響ですべて手放してしまいましたが、惜しいことをしたと悔やまれる1つです。
「本物」の構成要素
本物の構成要素には、以下の3つが重要だと考えます。あなたが考える、他にもあった方がいい項目はあるでしょうか?
純粋性(本当の核)
存在そのものが持つ本来の姿や特性。出産したあるお母さんの体験談。「生まれた直後に対面した赤ちゃんが本当に可愛くて。指の爪まで精巧に造られており、人間の神秘性に感動しました。」産み落としたご本人だからこそ、かわいくてたまらないのでしょうが、人間の神秘性は全くもって共感いたします。
例えば自然な笑顔、未加工の自然の景色。素材の味を活かした料理
経験による価値の上乗せ
経験が加わることで生まれる深みや感動。あなたも本物になりたくて、本質を追究して来られたのでは?私自身誰にも言いたくない、強烈に忌み嫌ってきた黒歴の数々。真剣に生きようとするほどに話が噛み合わず、孤独にハマっていきました。だからこそ「姓名承認」を開発できました。
例えば試行錯誤を重ねた職人技、長年使い込んだ家具。詳細な心理を映し出す音楽や身近な方が描いたアート、家族との思い出写真・・・
時間を超える普遍性
一時の流行ではなく、時代を超えて評価される特性。基本的に、1945年を境に日本においては、完全に価値観が強制書き換えられました。もし戦国時代の方が現代にタイムスリップしても、価値観が全く合わず生きていくのも究めて困難です。
ながらも自立や感謝等々、世界中の皆さんが納得できる1000年先でも通じる定義を見定めようと模索中です。
例えばクラシック音楽、古代から受け継がれる哲学。
本物は育てるもの
本物は、生まれながらにして「完成されたもの」ではないと主張いたします。本物は経験を重ね、価値を高める醸成プロセスで育まれるものなのです。相対的な流動性があります。
例えば「本物の友情」は、長い年月をかけて培われる信頼と絆の上に成り立ちます。「本物の技術」も、試行錯誤を繰り返し、失敗を乗り越えた先にしか存在しません。
富士登山を自衛官当時から計4回となりました。
・写真で見るご来光
・自衛官当時の価値が曖昧なまま登頂した時のご来光
・高山病にかかった方の荷物を肩代わりした結果、前後左右に荷物を持って登頂した時のご来光
同じご来光でも、全く違った視点となっていること、お分かりいただけますか?
この視点からすると、「本物とは進化し続けるもの」とも言えます。誰かが下剋上で成り代わっていくか、名人として大成し更新を重ねていくのか?私自身、「名前と向き合ってきた経験」にかけては、絶対的な自信があります。さらに精進を重ねてまいります。
子どもの笑顔は本物か?
ここで1つの疑問が湧きます。経験が本物を育てるならば、経験の少ない子どもの笑顔は本物ではないのでしょうか?
やはり答えは、「本物」です。なぜなら子どもの笑顔には、その純粋さゆえの「本当」があり、多くの皆さんが絶対的価値として感じるからです。「本当」そのものが価値を生むケースもあるのです。
では当の子ども自身は、自らの笑顔を「本物」だと評価しているのでしょうか?本物という基準は、価値を認知できる能力があってこその「本物」なのです。
皇居掃除で、初めて天皇陛下ご夫妻(現上皇様)にお会いした時、女性陣が全員号泣している理由を理解できません。計4回参加させていただくことになりますが、2回目以降で理解できました。当時96歳の元軍医さんの「天皇とは親子だから」の意味が、深く沁み渡っていきました。
まとめ〜本物を追究する価値
本物とは、「本当」と「価値」の融合から生まれるものです。自然に育まれるものもあれば、経験を重ねることで形成されるものもあります。「本物」を追究するプロセス自体が、あなたの人生に価値と深みをもたらしてくれるのです。
毎月のワイン会を通じての学び。参加者が持ち寄るワインの最上とワーストを、各人各様の解釈から批評していただきます。当日の体調やワインの状態、試飲する順番や好みの差によって千差万別です。だからこそおもしろいのです。
あなたの中に眠る『本物』とは? 今日の出来事の中で、本当に価値を感じた瞬間を振り返ってみませんか?
読んで考えた感想や気づきを、ぜひコメントでお聞かせくださいませ。あなたの視点から見た「本物」について、一緒に深めていけることを楽しみにしています!
あなたが見出した「本物」が、あなたの自己承認への道標となりますよう祈りつつ・・・。