私が本当に求めていたもの〜佐藤真紀子さん物語12

私が本当に求めていたもの〜佐藤真紀子さん物語12

書いていて、私ももどかしいです。答えを言えばたわいもないこと。私の中で当たり前だったことが、多くの皆さんには全く違っておりました。

もどかしさと向き合う

真紀子さん

問い続けることの大切さは理解できた。とはいえ、問いを持ち続けるだけで本当に答えにたどり着けるのだろうか?

「自己対話にこそ答えがある」

龍先生は言った。だが、私はまだ答えを見つけきれない。まるで霧の中を歩いているようで、もどかしさが募るばかりだ。たとえようのない不安や恐怖が込み上げてきた。

『答えは小学5年生で習う、ごくありふれた言葉』

このヒントが示すものは何なのか?単純なことだろうに、なぜ気づけないのだろう?ノートに書き出してみても、言葉が浮かんでは消えていく。

私は何を求めているのか?
私は何のために問い続けているのか?
どうすれば、このもどかしさを超えられるのか?

問いを投げかけるほど、胸の奥がざわつく。助けて欲しい。何を?誰に?どうすればいい?

龍先生の問い

その夜、再び龍先生と話す時間を持った。

「真紀子さん、このもどかしさをどう感じますか?」

「とても苦しいです。問いを持ち続けることが大切だと分かっていても、答えが見えなくて・・・。」

「そうですよね。もしかしたらそのもどかしさこそが、答えへとつながる鍵なのかもしれません。」

「え・・・?」

「私たちは、すぐに答えを求めてしまいます。もし今答えを知ろうものなら『なんだ、そんなことですか』となります。本当に重要なのに、相応の価値を見出せていないんです。本当に大切なものほど、一瞬で手に入るものではありません。答えは、熟成されるものです。」

「熟成・・・。」強烈な余韻を感じた。

「そうです。ワインのように、時間をかけて深まっていくものもある。今は、答えがまだ形になっていないだけかもしれません。」

見え始めた光

龍先生の言葉を聞きながら、私はふと、過去を振り返った。

人生の中で、確信を持てた瞬間。

結婚。店を開いた時。子どもたちを育てながら、新しい挑戦を決めた時。そこにはいつも、「私が決めた」という確かな実感があった。もしうまくいかなかったとしても、「それでもいい」と明確な覚悟があった。

「もしかして・・・?」

その瞬間、心の奥で何かが動いた。

「私が本当に求めていたもの・・・?」

その答えは、もしかしたら「受け取ること」なのかもしれない。私はずっと、何かを求め続けてきた。もし「求める」ことばかりに囚われていて、すでに与えられているものを見落としているとしたら?求めるだけでなく、受け取りきれた時、ようやく本当の答えにたどり着くのではないか?

気づきかけた何かを、形にするために、私は再びノートを開いた。

今度こそ、言葉にできるかもしれない。

#結婚
#ワイン
#小学5年生
#子ども
#覚醒

投稿者:

RyuAnshin

Universal Flow Therapy 健創庵 龍 庵真(りゅうあんしん)と申します。
 少なくとも20万人超のお名前と向き合わさせていただいた経緯から、生き方より理想を創り出す「姓名承認マイスター」を広げています。 
 究極のセルフマネジメントで自立成長を応援。 絶対に目標達成したい方へ、未知の可能性を実感の理想具現化サポート。 
 
 15才で自衛官となり、出身地の長崎よりも首都圏での生活が2/3となりました。 
 私自身のセルフイメージが強烈に低く、どんなに素晴らしいことをしても、悪い意味でバランスをとるような出来事が起きていました。 マジメに生きようともがきつつも、運命の荒波に翻弄され続けた期間は、30年を超えます。 
 今まで一貫してお伝えしてきたのは、 本当の癒しは、ご自身にしかできません。 
 「立名コーチング」という独自の理論により、 ・過去と未来を今ココに集約させ ・理想とする未来のご自身からアドバイスを受ける ・理想とする未来のご自身を発信源に、過去の記憶を癒す 方法を編み出しました。 
 世界中にiPhoneレベルで 「理想の自分像って?」 を訊き合って認め讃え合えている感動世界を見るために、今を生きています。 
 どうぞよろしくお願いいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.