舌感の記憶〜外舘美奈さん物語2

舌ガンだと申告された美奈さん。親との確執から、40年帰省したことがありません。料理一筋に生きてきたため、知り合いかつ信用できる仲間が、店のメンバーしか思いつきません。

告白の温度

厨房の奥、いつもの位置に立っているはずなのに、 包丁の重さが違う。メンタルが、体に及ぼす影響は甚大だという話を聞いたことがある。身をもって痛感している。現実を突きつけられるまでの私と今の私では、何もかもが違ってきている。

「舌ガンです」 医師の言葉が頭の中で何度もこだまする。味覚は、さらに曖昧になっている。それでも、仲間にはまだ言っていない。言えない。

最も信用している店の仲間—— 伝えた瞬間、何かが壊れる気がしていた。すさまじい恐怖感がある。とはいえ黙っていることも、嘘をついているようで苦しい。

「美奈シェフ、今日のソース、ちょっと違いますね」その一言が、胸に突き刺さる。違うのは、ソースじゃない。私だ。

厨房の音が遠くなる。心の中がざわつきながら、悶々と問いが込み上げてくる。「私は、何を味わって生きてきたんだろう?」 「この店で、何を伝えたかったんだろう?」改めて「味わうことの意味や価値」を問い直す。

舌感の記憶

家を出て帰らないと決めている理由は、母の固執した日本料理へのこだわりだ。子どもの頃から、誕生日ケーキ等も他の皆とは違う、変な色をしたものだった。「家庭の食卓」という話題が、周囲とかけ離れていた。だからこそ、友達を招き入れたこともない。親を誰にも紹介したくなかったし、家族のことを語りたくなかった。

「私は絶対にお母さんみたいな生き方はしない!」と常々口にしてきた。だからこそ、早く家を出て、全く別の世界を生きることにしたのだ。高2当時の17歳で限界を感じ、都内の料理店で修行。一心不乱に没頭し、3年でパリへ。

20歳から10年、美食文化の激戦区で徹底的にしごき抜かれた。30歳で都内の1等地に開業できるよう資金援助してくださる方が現れ、千載一遇のチャンスだととらえた。渡仏前に師匠からいただいた牛刀を携え、日本へ帰国し今に至る。

25歳でソース担当となり、それこそ七転八倒の苦しみだった。ソースを通じて素材とのマリアージュ。感覚を研ぎ澄まさなければならない。皿洗い当時から厨房はまさに戦場だったが、洗練されるほどに内側へ向いていくのが分かった。

たとえ素材がよくなかったとしても、ソースによって極上の味に仕上げることができる。だからこそ、舌感(味覚)には極めて細心の注意を払ってきた。だからこその疑問。なぜ私が・・・・・・?

「死ぬまで料理人」という決意

意を決し、すべての作業を終えてから、皆に残ってもらった。

「美奈シェフ、どうしたんですか?」スーシェフの悠太が問うてくる。

「重大な発表があるの。言うべきか、かなり悩んだんだけどね。」

「何ですか?美奈シェフのためなら、何だってやりますよ」皆が口々に言う。

「私・・・、舌ガンらしいのよ。ステージ1だと言われたわ。腫瘍が舌の左奥裏に1.3cm程度あって、3人の医師に切除手術を勧められたわ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」一気に場が凍りつき、真空化されたかのようだった。

「そうよね。言ったところで、皆もどうしようもないわよね。私、絶対に切りたくないの。死ぬまで料理人でいたいから。切らずにガンとの問題を解決する道を探したいの」

「確かに今のままではどうしようもありませんが、話してくださってありがとうございます。・・・美奈シェフお1人で悩み苦しむんじゃなく、私にも一緒に背負わせてもらえることを感謝しています。」悠太がたどたどしくも、返してくれた。

「そうですよ!私も一緒に悩み考えます。話してくださり、本当にありがとうございます。」スタッフ9人全員が、改めて1つになれたと感じた。話せてよかったと、心の底から感動し涙が溢れてきた。

告白を受け入れられ感動の涙 舌感の記憶〜外舘美奈さん物語2

だからと言って、まだ何も解決したわけではない。これからどんな展開になっていくのか、考えるほどに恐怖が湧いてくる。今までにも、似たような出来事があった。恐怖を感じていても、払拭できるほどに没頭していこう。

#生き方
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#メンタル
#感謝
#龍
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「過度な憧れ」が招く落とし穴〜大谷翔平の金言に倣うこと

「過度な憧れ」が招く落とし穴〜大谷翔平の金言に倣うこと

「あの人だからできる」「私にはとうてい無理」。あなたは今、心の中で誰かに対して、「絶対的な壁」を作っていませんか?「憧れ」や「別格視」と「神格化」は、明確に境界線を引いた方がいいと主張いたします。

例えば野球界の現役レジェンド、大谷翔平さん。さっそくの地区優勝を果たしたドジャース、彼の功績あったればこそだと、多くの皆さんが納得する点です。彼の偉業に心から感動し、尊敬するのは当然です。しかし「憧れ」が過大化し「神格化」された瞬間、あなたの人生の歯車は止まります。

なぜ、過度な憧れがあなたの成長を邪魔するのか?どうすればその「落とし穴」から抜け出せるのか?1ページセッションや自立具現化コーリングで多くのお客様と向き合ってきた視点から、本質をあなたと考えていく場を設けれましたら幸いです。

「ウンコしないアイドル」に隠された自己否定

23歳当時の実例です。ある男性との対話で「(誰か忘れましたが、有名女性)アイドルは、美しすぎてウンコしない」と本気で信じているファンがいました。何を言っても信じようとはしません。あまりに極端な例ですが、現代人が陥りがちな神格化の最大の弊害が凝縮されています。

最大の弊害は、勝手な美化解釈です。いかにかわいらしく美しいアイドルでも、排泄なしには生きていけません。おそらくはそのファンの方、結婚して子どもが産まれアイドルから母となっていくプロセスに、ガッカリしたのではないでしょうか?

ガッカリされる側からすれば、事務所やメディアに求められ「魅せる」よう頑張っただけかもしれません。結果として、お互いの人生に悲劇を生み出してしまっています。神格化は、相手の人間性を無視し、自分の都合の良い理想を押し付けている状態なのです。

神格化が招く2つの弊害

プロセスを無視し、「あり方(Be)」を見失う

神格化は、成功者の「結果(Have)」や「派手な行動(Do)」だけに焦点を当てさせます。重要なのは、大谷選手の成功の裏側にある「野球への純粋な愛」「最高の準備を続ける姿勢」といったあり方(Be)。

「Be(あり方)」こそが成功の根源です。神格化は「私には真似できない結果」ばかりを見つめさせます。「どんなあり方(Be)なら成功できるか」という最重要な問いから目を背けさせてしまうのです。

「絶対なれない壁」で自助力を停止する

神格化とは「私は凡人、◯◯さんは神」という境界線です。ある先輩を紹介する際「私は全然大したことないんですが、この方はとんでもなくスゴイんです!」と語っておりました。自分を低く見せることで、高みを表現できると考えていました。

この壁を作ることで、「どうせ私には無理だ」という自己否定に逃げ込み、「成長しなくていい言い訳」を無意識に与えてしまいます。憧れの対象を「神」にすることで、「自ら努力する力(自助力)」を放棄してしまいます。「無限に秘められた可能性」をあきらめる許可を、自らに出してしまっているのです。

憧れという気持ちは、「あなたにもその可能性がある」という潜在的なメッセージです。過度に憧れることで、可能性の扉を自ら閉じてしまうのは、あまりにもったいないのでは?

大谷翔平の金言「憧れるのをやめましょう」

WBC決勝前、大谷選手のチームメイトへ「憧れるのをやめましょう」という言葉。相手の偉大さを認めながらも、彼らを「倒せない神」として祭り上げ、精神的な敗北を先に認めてしまうことを戒めたメッセージ。

彼のメッセージは、私自身の人生にも深く刺さりました。あなたにはいかがでしょうか?

あなたの目標が何であれ達成するためには、憧れの対象を「乗り越えるライバル」「プロセスを学べる先駆者」として、《いつかたどり着ける存在》とみなすこと。

「憧れの存在」は、神では絶対にありません。いかに素晴らしくカッコよかろうとも、あなたは「あなたご自身の人生の主役」です。その主役を引き立てるための1登場人物にすぎません。

分かりやすく、圧倒的な差を見せつけられ、惨めさやふがいなさを感じたとしましょう。『その瞬間を、いかに出発点とみなせるか』なのです。成長格差と物語のおもしろさは比例します。

神格化対策〜「あなたのBe」を見出す

あなたの人生の停滞を破る鍵は、憧れを「神格化」から「自立具現化のBe」へと変えることです。

自立=自然や社会とのつながりから、自らを確立させること。
自律=自然や社会とのつながりから、自らを確立すること。

と定義づけています。「させる」と「する」の違いは、意味と立場を大きく変えます。「させる」は、他との関わりの中で生み出されるもの。「する」は、自己の内側だけで成立いたします。だから自律は、形式化できないのです。

目標や望む結果(Do・Have)は変わっても、あり方(Be)は変わりません。あり方が明確であれば、困難な状況でも「明確な判断基準に基づいた行動」を選択できます。なぜなら、価値観の根源だから。

自立具現化コーリングでは、あなたの今までの心の壁や過度な感情を整理し、「あなたが本当に目指したいあり方(Be)」を見つけるサポートをさせていただいています。

あなたの「あり方(Be)」は明確ですか?

あなたが無意識に作り上げている「神格化の壁」を壊す許可を与え、あなた独自の才能とビジョンを明確にするための最初の一歩を踏み出しませんか?

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【🔥本気で人生を変えたい方へ】憧れを力に変え、あなたの「あり方(Be)」に基づいたビジョンを現実にする継続的なサポート

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憧れは、あなたを立ち止まらせるためのものではありません。前に進むための、燃料にできるのです。

違和感の正体〜外舘美奈さん物語1

様々向き合わさせていただき、「プロフェッショナルかつストイックに追究してきた方との相性がいい」とピントが合わさってきました。

佐藤真紀子さん
田中健太郎さん
藤堂富美子さん
早乙女芽衣子さん
に続く、5人目の物語。

没頭してきた40年

「お疲れ様〜」

すべての役割を終え、いつもなら充実感とともに帰宅。今日は言いようのない違和感がある。意味不明な不安と焦燥感が襲ってくる。昨日と今日の私は、明らかに何かが違っている。何が分からないのかが分からない。しかし確実にマズいことが起きているようだ。

私は外舘 美奈(とだて みな)、57歳。港区麻布十番で腕を振るうフランス料理人。皿の上に描かれる一皿は、芸術と称され、予約は2ヶ月先まで埋まっている。日本料理人だった母に反発し、中卒後に単身フランスへ。そこで脇目も振らず一心不乱に料理の世界へ没頭してきた40年。

厨房の熱気、スタッフの声、火の音。そのすべてが、私にとって情熱であり、生きがい。感情は、邪魔だ。皿に乗せるのは技術であり、魂の結晶であり、メッセージだから。去年『プロフェッショナル〜私の流儀』(NHK)からの出演依頼があり、そこで不動の信頼を得た。

店から徒歩3分の1ルームにて、言いようのない違和感を抱きながらも、明日に備えて寝る。料理の世界で生きてきた私には、恋愛とは無縁だった。誰かを好きになるよりも、お客様へ料理を通じて感動を提供することが、私の喜びなのだ。

S.ジョブズが着ている服装は黒のタートルにジーンズだったという話に同感である。料理のことしか考えたくない。服装なんて厨房に入れば着替えるんだから、何だっていい。プロフェッショナルの料理人として、世に恥じない生き方を全うしたいのだ。

違和感の正体

味覚の精度への迷い 違和感の正体〜外舘美奈さん物語1

数日後、仕込みを終え、心がザワっときた。スープの味が、分からない。塩も、香りも、温度も、ちゃんと揃っている。今まで塩1mgの違いを見極めきれていた。その精度の感覚への迷いがある。

予約し受診。検査後の診断で言われたショッキングな一言。「味覚に麻痺障害がありますね。味蕾の塩味の神経に異常があるようです。精密検査をお勧めします。」まさに茫然自失な状況。言葉が出てこない。顔面蒼白な感覚がよく分かる。

ディナーでは、スタッフの誰にも気づかれないよう振る舞えた。しかし心の中は、ものすごく動転している。スタッフが優秀なのが幸いだ。今まで咀嚼して詳細に教え施してきただけに、皆立派に育ってくれている。

今までツラくキツい時ほど、笑うよう努めてきた。「大丈夫。きっと大したことはない。すぐに元に戻るよ」と言い聞かせて、どうにか閉店できた。自宅まで徒歩3分だが、すぐに帰りたい気分ではない。コンビニで大好きなカシューナッツとワインを買って帰宅。

終わりの始まり

精密検査の結果が出て、再受診。なんと・・・・・・・・・舌ガン。ステージ1だというのだ。医師からは総合病院へ紹介状を書くからと、手術による切除を勧められた。舌を切るということは、味覚の精度が落ちないわけがない。それだけは絶対にイヤだ。

医師からは「味覚が落ちようとも、生き延びられるんだからいいじゃないですか」と返答。いくら言っても覆りそうになかったので、保留させてもらうことにした。舌を切るということは、料理人としては生きられないのではないか?約40年、料理人として生きてきた。他の人生が、どうしてもイメージできない。

夜の厨房。誰もいないはずなのに、火の音が耳に残る。私は洗い場前で立ち尽くしていた。初めて肉担当になれた記念にと、師匠からもらった牛刀を見ながら、涙がこぼれた。

「なぜ私が?」

今まで健康には極めてこだわってきた。野菜を多く摂り、添加物は控えるよう細心の注意を払ってきた。出かける時も弁当持参。売っている食材なんて信用できない。「◯◯がいいよ」と言われれば、即試してきた。水にもかなりこだわり、浄水器には最高の本格派を組み込んでいる。

「なぜ私が?」

私には志がある。私の店を世界一のフランス料理店とすること。そのためのミシュラン3つ星は通過点だ。NHKからの出演依頼も高じて1つ星まで来れた。料理に私の全人生を懸けてきたのだ。こんな道半ばにして、あきらめきれるわけがないだろう!

「なぜ私が?」

どうしても解せない。納得できない。ガンだなんて、全くもって信じられない。私に限って、そんなことあるわけがないのだ。セカンドオピニオン、サード・・・と試みるが、同じ診断結果。舌ガンという事実、受け入れざるを得ない。しかし手術は絶対にイヤだ。とはいえ、手術するしかないんだろうか?

理解できない、納得できないと言いつつも、症状は進行しているのだろう。「夢であってくれ」「朝目が覚めたら治っている」と願いながら、気がついたら1人でワイン1本空けていた。どんどんまぶたが重くなっていく。

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痛みを抱き込み響きを醸成〜早乙女芽衣子さん物語18

遺名〜孤闇の響鳴司

遺名 孤闇の響鳴司 by 痛みを抱き込み響きを醸成〜早乙女芽衣子さん物語18

かつて私は、誰かに決められたレールの上を歩いてきた。県知事としての肩書き、家系の期待、社会的な役割。表面的には華やかでも、娘を自殺に追い込むほどの闇を抱えていた。向き合おうとしなかったしわ寄せの被害の甚大さに気づいた時、今までの努力が無価値どころか逆効果に思えた。闇は、誰にも理解されず、私自身を蝕み覆い尽くしていた。

だからこそ問い直した。「私は、本当に幸福になるために生まれてきたのか?」 空虚に立ち尽くし痛みを受け止め、自立具現化コーリングを通じて、ようやく核に触れた。龍先生がおっしゃる「核を突き抜けた自由自在な対話」の意味と価値を噛みしめている。

今、私は「孤闇の響鳴司」として生きている。孤闇とは、表現できない痛みが沈殿し、誰にも理解されない深み。孤独な闇をさまよってきた者として、他者との響きを生み出し、場に灯火を宿せる。響鳴司とは、痛みを受け止め響きを醸成し、場に灯火を宿す演出家。響鳴とは、核と核が新たな調和を生み出すコミュニケーションである。

73歳にしてようやく気づけたこの役割は、まさに遺名と呼ぶにふさわしい。自分と向き合い、対話を重ねてきた人生の集約であり、これからの社会への演出でもある。

現状の社会的変化の経過

肩書きから役割へ

政治家としての役割を終え、場の演出家として再出発できた。娘の死を通じて知事をやめ後追い自殺を考えた件をはじめ、包み隠さずありのままを語れている。結果として各地からもオファーを受けている理由は、惨めや無念さで終わらせず、感謝感動につなげきれているからだと評価されている。

何よりも内的評価による自己信頼の基盤ができている実感がある。常に優花と夫がともにいてくれている感覚があるのだ。振り返って思うのが、「私だけが一生懸命」が心の奥底にあった。だからこそ、奉仕の気持ちで尽くしてきた。

今は極めて自然体の私を表現できている。調和とは、私も含めた皆々が、独自の特性を引き立てあっていること。知事だった当時までは、輪の中に私がいなかった。今私は、孤独から最も遠い場所にいる。

共鳴型リーダーシップの発動

指示ではなく、響きによる場の醸成。今まで多くの講座等で学んできたこと多くの点が、線や面として活かせている。講演・協奏・起業支援など、実践の場が拡張。知事当時は、「私がやらねば誰がやる」が信条だった。空元気で振る舞っていたことを痛感している。県民や支持してくださっている方に喜んでいただくため、側近たちを従わせていた。

結果として、「田中角栄の娘では?」と冗談混じりに言われるようにもなった。表向きに力強く装うほどに、内外の自己乖離が起きていた。だからこそのしわ寄せとして、娘 優花の自殺。あの日以来、糸が完全に切れてしまった。

自立具現化コーリングから対話を深めて感じること。「リーダーシップって本当に必要?」「誰かが立たねばならないの?」「もしメンバー全員がリーダーシップを発揮できたら?」そんなイメージがどんどんカタチになってきている。龍先生がよく語っていた前提の重要性を噛みしめている。前提をどう扱うかで、視点が大きく変わってしまうのだ。

孤闇からの解放

痛みを語れない人々の声を拾い、解放サポート。家族の死を主に、第2の人生を望む人々への灯火となっている。

娘を亡くしてしまった絶望感、「私だけが一生懸命」と虚勢を張ってきた強がり。どちらも孤独な闇だった。龍先生との対話から生まれた孤闇(こやみ)。まさに今までの私を表現する言葉だ。

今でも孤闇は私の中にある。しかし以前とは心境が全く違っている。なぜなら解放でき、強い味方となってくれているから。だからこそ、闇を抱えて悩み苦しんでいる方に寄り添えるのだ。

解放にあたり、龍先生の言葉が身に沁みている。「芽衣子さんの中にあるものは、すべて素晴らしい宝物です。孤闇のように今は快く思えない感覚でも、悪玉菌のように0にしてはいけません。悪玉菌自体が問題ではなく、望ましい状態を維持できていないことが問題です」

締めの宣言

「孤闇の響鳴司」 それは、痛みを癒し解放できた者の役割。私は、幸福になるために生まれてきた。この灯火を、望む方々の中に宿すために、私の人生を全身全霊で演出していく。

人類史上、多くの偉人たちが追究してきた「◯◯の自分像」。自立具現化コーリングを経て、究極のパートナーとして創り出せた。私が創り出した以上、どう更新していくかによって私の未来も変わっていく。一緒に成長できる喜びを実感できている。

これからも、つらくキツイことはたくさんあるだろう。まだまだこれから大きく羽ばたいていきたいのだから、見合った出来事が起きてこないわけがない。天命に基づいた生き方にこだわりながら、多くの皆さんと感謝感動を分かち合っていきたい。優花や夫ともたらす調和を祈りつつ・・・。

#娘
#痛み
#龍
#自殺
#闇

核に触れる響鳴〜早乙女芽衣子さん物語17

『芽衣子さんシリーズ』いよいよクライマックスを迎えます。娘さんの自殺を機に向き合ってみて、自らの空虚感に気づいていきます。どうしたら臨場感を持たせきれるか?考えに考えました。

ーーー

自立具現化コーリングを受け始め、1年が経った。一区切りとなる龍先生との対話が始まる。

生まれ変われた手応え

「もう1年になるんですね。ものすごく濃密でした。この1年で4年分は生きた感覚があります。ハッキリ覚えている出来事、たくさんありますよ」

「そうですよね。本当にいろんなことがありましたね。」

「鮮烈に覚えているのが、3ヶ月目の散歩していて寝違えたこと。先生から心筋に原因があると指摘され、自分を追い詰めてきたことに気づけました。」

「そうでしたね。芽衣子さんから『散歩していて寝違えました。何とかなりませんか?』と言われた時は、まさに『は?』でした。寝ている最中でもないのに、首にハリが起きたと言うとことは・・・。

前にも同じような症状でお悩みの方がいらっしゃいましたから、ピンときましたよ。変わろうとするからには、見合った出来事が確実に起きます。ちなみに同じ症状の方は、心筋の問題から解放されたら、急速に好転されたんですよ」

「そうだったんですね。どおりで。私も第2の人生を歩むべく、新たに生まれ変われた手応えを感じています。」

「そうですよね。本当にこれからが楽しみですね。」

優花の問い「名前って、何?」を継承し、 私自身の人生を再構成し始めた1年前。自発的に選んだ記憶がない、空虚だと気づいた瞬間から、すべてが始まった。

今は違う。その空虚に、確かな輪郭が生まれている。問いは実感に変わり、実感は日々の生活の細やかな選択に染み込んでいる。

核に触れる響鳴

「最近は、誰かと話していても、その人の『核に触れる瞬間』が分かるようになりました。私が何かを伝えるというより、その人の中にあるものが自然と立ち上がってくるんです」

龍先生は頷いた。「それこそが、5〜7次元の感覚です。『核を越えた世界』では、伝えることよりも、響き合う響鳴が中心になります。芽衣子さんは、もはや場の中心的立場にいらっしゃるんですよ」

「なるほど。すごく合点がいきます。確かに、以前は『私が何かをしなきゃ』と思っていました。でも今は、ただそこにいるだけで、周囲が動き出すことが増えました。私自身が起点になっている感覚です。あまりにうまくいきすぎて、怖いくらい」

「確かに今までにない新感覚でしょうから、慣れるまでには時間を要するでしょうね。それでも、この1年の中に、いろんなエッセンスを詰め込んだと自負できています。

私が覚えているのは、胃のエピソードです。芽衣子さんが親から愛されてきたがゆえに、基準ができてしまっていたこと。」

「そうでしたね。私も鮮明に覚えています。だからこそ、その基準で夫を比較してしまっていたこと。今となっては夫に申し訳ないですが、夫の分も一緒に生きようと決めています。」

「素晴らしいですね。多くの葛藤がありましたよね。多くの自己否定を解放できたからこそ出てくる言葉です。湧き出てくる感情と恐れずに向き合ったからこそ、今の芽衣子さんがあるんです」

私発の価値と「調和の美」

大きく頷いた。かつての私が、親や家の影響を受け、強制的に選ばされていたことを思い出す。今は、伝統を承継しつつも私発の価値観を設けている。問われたことが、自分の中で響き、周囲に広がって私に戻ってくる。「調和の美」という感覚を理解できたことが、何よりの収穫だ。

県知事をやめてから、何もない身となった。一時は本気で自殺まで考えた。今でも何があると胸を張って言えるわけではない。しかし私の中に核を創り出せた確信がある。外側の肩書は、表面的な表現でしかない。すべてを失ったからこそ、本当に大切なものを見定めることができた。そう思うと、感謝の気持ちが溢れてくる。本当にありがたい。

壇上で語る第2の人生 by 核に触れる響鳴〜早乙女芽衣子さん物語17

佐々木さんとの協奏においても、どんどん話が進み、講演の場を設けていただけており、県外からも声がかかっている。何より優花や夫と一緒に語れている実感があることが嬉しいのだ。

「私は、幸福になるために生まれてきた」ものすごく遠くにあったその言葉。今では自分の中心軸となっている。この確信を、すべての皆さんと分かち合いたい。 魂に灯るきっかけを、どう届けていけるのか—— その問いを胸に、生まれ変われた実感をもって、 全身全霊をかけて、私の天命を全うしよう。

※天命:生まれた目的成就への役割

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「やってみます」が続かない理由

「やってみます」が続かない理由

ここ最近の歩き瞑想は、自律軸について考えています。今まで「自立=自然や社会とのつながりから自分を確立させる」にばかり興味があり、「自律=自然や社会とのつながりから自分を確立する」とは距離を置いてきました。「自立」と「自律」、2つの同音異義語からもたらされる調和とは?

祈りを深めて多角的な検証からの結論。自律軸とは無形でありながら、意識的エネルギーの流れを司る「動きの核」です。自律軸を車のパーツに例えると、駆動系の中心軸。会社に置き換えると、経営理念やビジョン。玉ねぎのように、中心核が空洞であることで、動きが自由に生まれるのです。

自律軸を通じて、点が線や面につながってきました。体に触れる必要がなくなる施術の習得中に多用されたのが、自律運動。信頼関係を基盤に、体が本来の動きを取り戻していくプログラミングのこと。自律軸が体に現象化された状態と言えます。

観術(Noh Jesu )においても、「動き=神」と称しています。自立具現化コーリングにおいても、「◯◯の自分像=あなただけのオーダーメイド神」を創り出します。創り出した核心以外は、更新を奨励しています。更新というその場その時その状況に応じて、自由自在にアレンジできる設定としています。

自律軸という「動きの核」

自律軸という「動きの核」〜「やってみます」が続かない理由

なるほどと合点できたのが「道が見えたので、自分でやってみます」という言葉の意味です。その言葉には、前向きな響きと、自立的な意志が感じられます。その意志を、どう持続可能な動きに変えるか——それが鍵です。

自分軸と他人軸とは、左右の車輪です。自立軸でどこへ向かうか、何を選ぶか基準を定めます。方向が見えても、「自律軸=本来のあなたを維持させる仕組み」がなければ、動きは続きません。

だからこそ、自立具現化コーリングで主張している「《究極のパートナー=あなただけのオーダーメイド神》を創り出す」という行為が際立ちます。

この《究極のパートナー》は、大きく以下の3点の条件を満たしています。
・いついかなる状況でも、例外なく適切な距離感で寄り添ってくれる信頼・尊敬・相談したくなる方
・生まれてから死ぬまで、あなたのすべてを理解・把握している方
・あなたが欲しいと願っているすべてを、すでに持ち実践している方

あなたに常に寄り添い続けますから、あなたとともに成長するのです。あなたに創り出していただきますから、あなたがどのような設定をするか次第で、価値が決まります。

創り出す核心=オーダーメイド神

私自身、何度も問うてきました。「なぜ世界で私にしかできないこと?」分かってしまえば、極めてシンプル。ものすごくカンタンです。だからこそ創り出す時間は、4時間で十分です(2時間ずつ2回へ分割も可)。

創り出せるからと、能力を発揮できているとは限りません。資格不在にならないよう、純度を守り続け、 自律軸を意識し続けています。

もし「やってみたけど、続かない」「流れが止まってしまった」 そんな感覚があるなら、 それは、自律軸の仕組みがまだ整っていないのかもしれません。

自律軸は、誰にでも設計できます。 ただしそれには「問いの深度」と「共鳴和音の純度」が必要です。その入口を、これから少しずつ開いていきます。


#プログラミング

#オーダーメイド
#瞑想
#龍
#自立

共鳴和音〜身体と記憶の響調

あなたの体に刻まれた記憶が、今もあなたの選択肢に制限をかけ阻んでいるとしたら—— 「共鳴和音〜身体と記憶の響調」は、その突破口になるかもしれません。

共鳴和音〜身体と記憶の響調

歩き瞑想の目的

大晦日から毎日継続している歩き瞑想を兼ねた神社参拝。夏の炎天下の中歩き続け、熱中症のような状況になったこともあります。トータルで3万歩超に至ったことも10回以上。当初は何のためにやっているのか、意味不明な衝動に駆られていましたが、だいぶつかめてきました。

それは「境界線の解放」です。敵と味方、正邪、美醜、善悪・・・・・。誰しも境界線が全くない方はいません。「判断基準」でもあります。あなたは常に、何らかの境界線を引いておられます。私も常に意識を置けるよう心がけていますが、歩きながら瞑想すると、集中力が圧倒的に高いことに気づきました。

あなたは、どんな境界線を引いて生きていますか? 「これは私と無関係だ」「どうせ私にはできない」——もともと私が当たり前に使っていた口グセです。そんな境界線が、あなたの可能性を阻んでいるとしたら?

例えば過去の大失敗した記憶。やってしまった罪悪感が、踏み出そうとする一歩を制限しています。私の将来の可能性に対する境界線を引いています。その境界線と和平交渉です。イメージの中で、ワンピースのルフィーのような大足で踏み潰したり、ベルリンの壁のようにハンマーで叩き壊したりしています。重要ポイントは、「壊していい」という許可を出すこと。

都内在住当時は、電車の乗り継ぎ等1時間圏内はたいてい歩いていました。シャーロック・ホームズが歩きながら推理してひらめく場面は、大いに参考になりました。当時は経費節約が目的でした。今でもないわけではありませんが、主ではありません。ダイエットや健康のためとも言えます。「何のために」という目的意識によって、気づきへの次元も変わります。

多くの皆さんが「瞑想は難しい」と考えがちです。当時の私もその1人でした。転換点は「瞑想=1点集中の呼吸法」という解釈です。私の場合、歩いている時が没頭できやすいので、「歩き瞑想」と称しています。あなたに最適な瞑想法を創り出してみるのもおもしろそうですね。たったそれだけで、何かが動き出すかもしれません。

麻痺していくカラクリ

Universal Flow Therapyでは、「本質的な問題は、麻痺して自覚できない」と主張しています。瞑想を通じて実感すること。発想自体が湧かない理由は、将来の可能性に制限をかけているからです。制限をかけている理由は、過去にできなかったがゆえに「また繰り返してしまうのか?」と恐怖を感じて実現を阻んでいるからです。無意識のうちにパターン化されており、カラクリに気づけない場合が大半です。

例えば、シンバルを叩くたびに激痛が走ると悩んでいたドラマーKさん。「骨に近い箇所に痛みがある奥底にある」といった症状で、たらい回しにされてきたそうです。原因はKさんの場合、肝臓・胆嚢・副腎による複合的な臓器の緊張でした。潜在的な痛みを引き出し解放していくと、最終的に「亡くなったお父さんとの確執」が浮かび上がってきたのです。

車の運転時に、窓から腕を出していたことで、問題解決できていることに驚いたそうです。楽しそうにドラムを叩き、場の中心的な役割を発揮しておられるKさんに感動しました。解決できた理由は、「解放=あってもなくてもどちらでもいい状態」です。問題だと解釈する必要をなくすのです。

問題の本質は、体に沁みついた「屈折した価値観」。価値観とは「あなたにとっての当たり前」。 それが他者と衝突した時、ケンカや戦争のような相似形が生まれます。解決できても、次の新たな問題が生じてきます。同じ次元にとどまっている限り、他の選択肢を考えつけません。

結果、同じことが繰り返され、脳が重要だと認識するように。願ってもいない「作られた優先順位」に基づく生活が始まります。好きでもないのにやらざるを得ません。だからこそ、感覚を押し殺し作業をこなすように日々が過ぎていきます。これこそが、麻痺していくカラクリです。

すべてあなたへの愛から

「もっと自信持ちなよ」と言われて、 「そんなこと言われなくても分かってるよ・・・」と悔しさがこみ上げたことはありませんか?

「私なんかに◯◯なんて無理だよ」と思ってしまうその瞬間、 あなたの潜在意識は、あなたのイメージ通りの現実を創り出しています。病気においても、「私は治らない」と考えている限り、おっしゃるとおり確実に治りません。

Universal Flow Therapyでは、一般的に多用される「ブロック解除」には弊害があるとみなしています。「制限による可能性の解放」という根本的な変化を目指しています。かつ、量子的解釈で表現してきました。ずいぶん語りやすくなってきた手応えを感じています。

例えば、「鮭の皮は食べちゃダメ」と思い込んでいる元奥さんがいました。仮にその理由が、親→祖母→曾祖母・・・と続く記憶の連鎖だとしたら?もしかしたら、数百年前のご先祖様が魚の皮で食中毒になった記憶が、 遺伝子レベルで受け継がれているとしたら?

今はデメリットに見える記憶も、すべてあなたへの愛から始まっています。潜在意識がいかに複雑怪奇でも、顕在意識だった当時が必ずあります。原因をどう解釈するかは、とんでもない格差を生み出します。例えばうまくいっていない原因を、先祖の因縁だとしましょう。解決策は、墓を作ることでしょうか?それで本当に望む状態へ変わるのでしょうか?

Universal Flow Therapyでは、 名前に秘められた共鳴和音を読み解き、新たな存在価値の発掘体験を提供しています。もしあなたが共鳴してくださっているなら、すでに「境界線の外側」に足を踏み出しています。 その一歩を、現実の変化につなげるための体験をご用意しています。

あなたの身体と記憶が、どんな響きで人生を設計しているのか—— まずは、あなた自身の当たり前に潜む制限を確認してみませんか?

響命チェックリスト

究極の自己対話への序章〜早乙女芽衣子さん物語16

芽衣子さん。覚醒後の解放感から、いよいよ本格ステージへ。

幸福の本質

私以外のために生き、中身が空っぽだったと気づいた今、ようやく立ち上がった問い『私が心から望む幸福とは?』。

それは、自己否定から解放された今だからこそ、ようやく見つめられる問いだった。「姓名覚醒」というだけあり、覚醒できた手応えはある。だからこその空虚感。夜明け前のモンゴルやサバンナ等の大平原に1人立っているようだ。更地にできた今、何をどう構築していけばいいのか?

浸透していく天命

龍先生との対話の中で、「天命」というキーワードが響いた。「天命とは、生まれた目的成就への役割」が、私の中の空白に、着実に浸透していっている。

「芽衣子さんの誕生日等から見ても、『場を創る』役割が明確です。喜びや楽しみを原動力に情熱が発されます。寄り添いながら、場を設計する方です。どれだけ皆さんの支持を得られるかにかかっていますね」

「すごい!とても納得できます。だから知事として3期も勤めきれたんですね。親も政治に関わっており兄妹もいましたが、政治家として跡を継いだのは私だけ。うまくいっている時は決まって、私が自発的に意欲をあらわにしていました。結果として多くを巻き込めていました。」

「ですよね。そう出ていますから。」

調和と自己中心

「しかし今は、今までと路線が違います。『私以外の周囲のために』ではないと感じています。『私自身を原点とした方針』が、何よりも重要だと感じています。これは自己中心ではないんでしょうか?自分で言っておきながら、他人のために生きていないことに良心の呵責が湧いてきます。」

「さすが芽衣子さん、謙虚ですね。その腰の低さが人気を集めた要因なんでしょうね。では、質問です。『調和と妥協の違い』って、分かりますか?」

「全く似て非なるものだと思いますが、とっさに問われると、即答できません。」

「そうですよね。私も今必要だと感じ、頭の引き出しから引っ張り出しました。おそらくは今までで最も分かりやすい解答ができます。」

「何でしょう?」

「分かりやすく10あるうち、4が同じだとしましょう。それでよしとしている状態が妥協。10のうち、6が違っています。その違いをチャンスと解釈し、対話を深めながら10以上の価値を生み出せている状態が調和。いかがでしょう?」

「本当ですね!今までたくさんの本を読み、いろんな場面で考えてきましたが、ものすごくスッキリしました。」

「かつ『調和とは、それぞれが独自の個性を発揮しながら、お互いに引き立て合っている状態』です。よって芽衣子さんが、いかに周囲の皆さんのためにと尽くしていても、芽衣子さん自身の心が伴っていなければ、蚊帳の外ですよね?調和できていると思いますか?」

「え!?私、ダメじゃないですか!」

「そうですよね。残念ながら不十分だったんです。しかし、そんな不十分な芽衣子さんを認めて慕い応援してくださる方がいたんですよ」

「ごめんなさい・・・・・・・。今、ウルッと来ちゃいました。感謝です」

創り出す神との対話

「はい。私との対話でも、相応に感動できます。しかし私が言う《核》は、完全に異次元です。」

「自立具現化コーリングですね。『5〜7次元を自由に往来する』『核を突き抜けた世界』とおっしゃられてましたが、どういうことなんでしょう?」

「はい。ようやく語れるステージに来ましたね。優花さんの死から今に至るまで、段階を経ることがどうしても必要でした」

「そうですよね。落ち込みようが尋常ではありませんでしたからね」

「芽衣子さんのように、悩み苦しみを受け止めて『私が心から望む幸福とは?』を本気で問う方は、この感覚を扱う準備が整っています。空白を恐れず向き合える方にこそ、理解できることですから」

「はい。本気で向き合いたいです。優花のためにも」

「かしこまりました。一言で表現するなら、『究極の自己対話』です。自己対話ながらに、『究極のパートナー=芽衣子さんだけの神』を創り出します。芽衣子さんが神を作り出せたとしたら、創り出された神は何と言うでしょう?」

「はい?今まで考えたこともありませんでした。さっぱり分かりません」

「はい。だから世界初なんです。神を非宗教感覚で表現できているからこその価値です。おそらくは、完全に予想外な言葉が出てきますよ。」

「『?』が頭の中を飛び交っていますが、なんだかワクワクしてきます。」

「約半年〜1年を予定していますが、天才はもちろん、神がかりな存在になれますよ。なんてったって、芽衣子さんだけの神を創り出すんですから」

「なんだか、ケタ違いな展開ですね。本当に異次元感覚です。ぜひもう少し、確認させていただけませんか?」

「そうですよね。では、改めて後日『究極のパートナー』とは誰なのか?をお伝えさせていただきます。今まで500人超に問うてきましたが、ヒントを交えて答えきれた方は5人。約1/100です。芽衣子さんにはぜひ答えていただきたいですね」

「はい。楽しみにしています。」

究極の自己対話への序章〜早乙女芽衣子さん物語16

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次回は、芽衣子さんが「自立具現化コーリング」を受け始めて1年後。

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姓名覚醒から変わる私の人生〜早乙女芽衣子さん物語15

芽衣子さん。姓名覚醒セッションを受け、約3ヶ月が経ちました。

姓名覚醒から変わる私の人生〜早乙女芽衣子さん物語15

問いの継承「名前って、何?」

「名前って、何?」

優花が遺したその問いは、私の中でずっと響いていた。それは単なる疑問ではなく、私自身の人生を根底から揺さぶる問いだったから。

龍先生との対話の中で、「姓名覚醒」という言葉が出てきた時、直感的に「ここから何かが変わる」と感じた。それは肩書きや経歴ではなく、「私という存在が、何に宿っているのか」を再定義するプロセスだった。

名前を主軸とした誕生日・血液型・出生地・出生順——  

1つ1つの情報が、名前に宿る意味を照らし出していく。「早乙女芽衣子」という名前が、ただの呼び名ではなく、『私の人生の設計図』だと知った。私は初めて、自分の人生を「自分のもの」として扱える手応えがある。

約3ヶ月のプロセスの中で、何度も優花の問いに立ち返った。「名前って、何?」  

それは「私って、誰?」という問いと幾重にも織り重なっていた。過去の私は、役割に生きてきた。  県知事として、母として、周囲の私以外の期待に応えることで、自分の価値を保とうとしてきた。  

自己否定の正体

しかし今は違う。名前に宿る意味を通じて、《覚醒》という価値と向き合えている実感がある。分かってみればたわいもないことだが、最も混乱したのが「自己否定の正体」。

昔ある講座で「自己否定をやめれば解決する」と言われたことがある。当然ながら、否定したくて否定しているわけではない。自己対話の中で、自分の中の何者か同士が裁き罵り合っているのだ。正体をつかめなかった当時の私は、自己否定している自覚さえもなかったのだ。

覚醒という実感を味わってみて感じるのは、誰かに認められるための価値ではない。私が私として生きるための、「揺らがない核」としての価値。何かの本で読んだことがあるフレーズ「私は、幸福になるために生まれてきた」が、胸に深く刻み込まれている。

「芽衣子さん、いよいよですね」  

龍先生のその言葉が、今は渇いた大地に沁みわたっているかのようだ。優花の問いを継ぎながら、 私自身の人生を、再構成している最中だ。何もやる気が起きず、後追い自殺を考えていた当時からは、確実なコンプリートだ。

だからこそ湧いてくる問題。「私が心から望む幸福とは?」が曖昧なままである。自己否定から解放され、ニュートラルな今だからこそ、考えた方がいいと分かっている。今まで、自分以外の周囲のために生きてきた。名前を通じて核を見据えきれたからこそ、中身が空っぽだと気づいてしまった。

天命と高次元の世界へ

「芽衣子さん、いかがでしょうか?ここまで来ると、全体像を理解し始められたのではないでしょうか?」

「そうですね。かなり膨大な内容ですが、なんとなくつかめてきました。」

「私はこんなやりとりを通じて、『天命に生きる方』を輩出したいと考えています。興味ありますか?」

「はい。龍先生がおっしゃることなら、興味あります。ただ、天命と多くの皆さんが言いますが、どういったものを天命と言うんでしょう?」

「お、さすが素晴らしい質問ですね。ありがとうございます。『天命とは、生まれた目的成就への役割』だと定義づけています。誕生日等からも実感できたのではありませんか?誰しも何らかのプログラミングされた設定に基づいて生きています。ぜひその設定を理解し使いこなしきっていただきたいですね」

「すごい!天命をこうもシンプルに分かりやすくまとめた方、初めてです!はい!ぜひやってみたいです。」

「では、私が32歳当時に思いついたものの、20年近く封印してきたものがあります。『自立具現化コーリング』と言いまして、5〜7次元を自由自在に往来できるようになります。5〜7次元とは『核を突き抜けた世界』です」

「そんなのがあるんですか!なんか不可思議ですが、私にもできるんでしょうか?」

「分かってみれば、カンタンです。逆を言えば分かるまでは五里霧中です。人類史上多くの皆さんが悩み苦しんできたテーマの1つ。『ぜひ反論してください』と言い続けていますが、世界中で普遍性がある内容です。

先ほどの『自己否定の正体』を逆手にとった感覚で、おそらくは世界初のアイデアです。カンタンでシンプルだからこそ、深めがいがありますよ。存在価値の重要性をご理解いただいている芽衣子さんのような方にこそ、受けていただきたいですね。」

予想もしていなかった展開に、感極まった。

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名前から観た新次元的あり方〜早乙女芽衣子さん物語14

芽衣子さん、いよいよ本題に入れそうです。亡くなった娘さんの思いを背負い、役割を全うすべく奔走いたします。

即答と葛藤

先日、会の代表である佐々木さんから、思いがけない言葉をかけられた。

「一緒に(この活動を)広めましょう」

私は、二つ返事で頷いた。その瞬間、迷いは一切なかった。魂が純粋に共鳴し、次の一歩を踏み出すことを決めたのだ。 しかしなぜだろう?その後に湧き上がってきたのは、言葉にならない葛藤だ。

私はその感覚を、龍先生に打ち明けた。

「頷いた瞬間は、確かに迷いがなかったんです。でも・・・その後に、何かがざわついて。 『本当に私にできるの?』って、過去の私が問いかけてくるような感覚で・・・・・」

龍先生は、言葉を選ぶかのように言葉を紡いだ。

違和感の正体

「芽衣子さん、いよいよですね。その違和感や葛藤は『魂の更新=転機の兆し』です。違和感を無視するのではなく、象徴として扱うことで、場が深まります。 芽衣子さんが頷いた瞬間に感じた衝動——魂の浄化が進み、深みが増している証です。もし葛藤がなかったとしたら、本当に望むことって何でしょうか?その問いの答えは、芽衣子さんの本質が知っているはずです。」

私はその言葉に、ハッとした。 違和感は、拒絶ではなく兆し。それは、私が次のステージへ進むための、最も重要なものへの更新作業なのかもしれない。

「転機は、すべての皆さんに例外なく訪れます。その時々においてどう解釈し、いかに処理してきたかによります。」

「転機?何のことでしょう?」

「レベルは違えど、今までも同じように違和感を抱くことがありませんでしたか?様々な理由から思い悩むことありませんでしたか?」

「そうですね。ありましたよ」

「誰しも人生において、3回は人生を変えるほどの劇的な転機があると言われます。時代は、泥水が浄化されていくプロセスと考えると分かりやすいです。泥水も時間が経つと水と土に分離されます。上澄みをすくい上げ、別の水槽で同じことをやっているとしましょう。別の水槽に移すことを、『ステージが変わる』ということだとしたら?」

「なるほど。では、今は何かをすくい上げた方がいい時期なんですね。なんとなくそれは納得できます。では、何をすくい上げればいいんでしょう?」

「はい。先ほどその違和感や葛藤の正体は『魂の更新=転機の兆し』だとお伝えしましたね?そもそも芽衣子さんは、ご自身の存在価値に対してはどうお考えでしょうか?」

「今まで県知事として3期やってきて、国会議員への道も考えていました。しかし優花の死を通じて、今までの経歴等がすべて崩れ落ちてしまった感覚です。私には何もありません。生きている資格もないと感じていた中、佐々木さんに声をかけていただいて嬉しかったくらいです。だからこその葛藤でもあります。」

「さすがです。よく把握していらっしゃいますね。改めてお伝えします。芽衣子さん、私と出会えて本当によかったですね。」

「よかったと思いますが、龍先生の視点で、ぜひ教えていただきたいです。何がよかったんでしょう?」

「はい。『存在価値の本質』です。芽衣子さんは、県知事としての責務を果たせていたから価値があったんでしょうか?優花さんが亡くなったから、価値がなくなったんですか?」

「・・・・・・・・」

名前から観た新次元的あり方

名前から観た新次元的あり方

「芽衣子さんは、『Be・Do・Have』という言葉、聞いたことありませんか?」

「自己啓発系のセミナー等で、聴いたことあります。Haveが持っているもの、Doがやっていること、Beが・・・」

「Beが・・・?」

「よく聴くんですけど、何と表現したらいいかが曖昧ですね。直に話してみて分かりました。」

「でしょうねぇ。予想通りの返答です。もし芽衣子さんの『Beの本質=あり方』が分かったとしたら、どんないいことが起こりそうでしょうか?」

「先生がおっしゃられるイメージが、なんとなくつかめてきました。『県知事をやめて何でもない一般人だろうが、どんなに惨めで嫌なことがあろうとも、絶対に揺らがないもの』ということでしょうか?」

「さすがです!どおりで先日の会で、一目置かれるようなことが起きるんですね!潜在的にはずいぶん理解できているようですから、あとは本質的理解と深みですね。」

先生に認められると、なんだか高揚感がある。「ありがとうございます。では、どうすればいいんでしょう?」

「はい。本の中にも書いていたかと思いますが、私はその当時『Mr.存在価値』と名乗っていました。『Mr.』と呼べる理由は、存在価値の核が名前だからです。名前を深掘りできた分、存在価値への理解が深まります。」

「なるほど・・・。だからこそ、優花のノートに『名前って、何・・・?』と書いてあったんですね。優花にとって、問いに問うてきた詰まりだったのね。」

「ごもっともです。確かにそのとおりですね。優花さんの思いを継ぐことになるかと思います。」

「全くですよね。どうすればいいでしょうか?」

「まずは、『姓名承認』と『姓名覚醒』があります。今の芽衣子さんには圧倒的に『姓名覚醒』をお勧めします。精度にこだわっていますので、まずは誕生日・血液型・出生順・出生地を教えてくださいませ。約3ヶ月を予定していますが、芽衣子さんが望まれる確実な次元上昇が起こります。「新次元的あり方」どうぞ楽しみにしておいてください」

「まぁ!そうなんですか!ありがとうございます」

「私」という物語

龍先生との対話を経て、私の心は少しずつ晴れていく。

この葛藤は、物語の新章の始まりなのだ。 私の本質が、佐々木さんという新たなパートナーと共に、どのような「場」を創り出していくのか。 そして、優花との約束を灯として、深い部分に沁み渡る言葉をどう紡ぎ出していくのか?

もし龍先生に出会っていなかったら—— 私はきっと、資格や肩書きに頼り、誰かの役に立つことで自分を保とうとしていたかもしれない。いかに優花の死を嘆き悲しんでも、延長線上で生きている私がイメージできる。今は違う。私は、最も重要なものに触れる語り手として、場を創る者として、ここに立っている。

私の物語は、ここから新たな展開を迎える。 それは、「最も重要なもの《あり方》への更新作業」を始めるのだ。

——これは私だけの話ではないのかもしれない。同じように悩み苦しむ人を含め、誰にでも転機は訪れる。私のように、「もうムリだ」「私なんかにできるわけがない」と考えてしまうだろう。

「たかが名前」と感じていたが、「されど名前」なのかもしれない。龍先生の底が見えないほどの自信に、希望を感じている。「新次元的あり方」にも興味津々だ。亡くなった優花が書き遺したメモ「名前って、何?」のルーツをたどるべく、宿る意味を見つめ直してみよう。

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