静観〜外舘美奈さん物語14

今回は、美奈さんの「静観の時間」を書いています。ディープマインドセラピー等を通じて、彼女の体には急激な変化が起きています。情報が整理される前段階であり、あえて動かず、答えを急がない時間です。

体が先に開示してしまった

母の特集記事を読んでから、時間の感覚が少しおかしい。数日が経ったはずなのに、体の中では、まだ同じ場面に立ち止まっている。

《母の名前が脳裏に焼き付いて消せない》
それ以上でも、それ以下でもない。評価されたとか、認められたとか、そういう言葉は浮かばない。ただ事実として、そこにあった特集記事。

私はこれまで、母の料理を見ないようにしてきた。否定するほど、向き合ってもいなかった。気づかないふりをすることが、一番楽だったからだ。しかし今は違う。切り捨てたつもりでいたものが、実は脈々と続いていたもの。体が先に記録をほどき、開示してしまった。

静観による経過観察

・料理の系譜。
・生活の中で受け継がれてきたもの。
・説明できない奥深さ

理屈では理解できる。しかし得体の知れないざわつき感。「どうして今?」「どうしてこのタイミング?」考えようとすると、思考が止まる。

龍先生に相談しても、「もう少し自己対話を深めてみましょう」と、潜在意識のサポートをいただく程度。理解されたくなることはあるが、龍先生は絶対に正しい。それは分かっている。だからこそ、最上級コースを即決したのだ。

今だからこそ、自己対話の醍醐味を自分のものとしたい。とはいえ「今のこの感じを、どう扱えばいいのか?」その湧き出てくる葛藤や違和感を抱えたまま、今日も厨房に立ち続けている。

包丁を持つ手は、いつも通り。仕込みも、指示も、判断も、滞りはない。なのに、どこか1枚、膜が張ったような感覚がある。動けないわけではない。ただ、動かない方が正しいと、体が告げている。

言葉にできない確かさが、処理されないまま、体に預けられている。これを急いで意味づける必要はない。答えを出す必要もない。今はただ、止まっている。それだけで、何かが進んでいる気がしていた。

懐かしい温もり

しばらくして、熱っぽい症状が。決してひどくはなかったが、念のため、あとは仲間に任せることにした。ベッドに横になっていると、いつの間にか眠っていたようだ。おぼろげで短い夢を見た。

小さな手を引かれて、見上げ歩いていた。どこへ向かっていたのかは分からない。周りの景色も、声も、はっきりしない。確かに誰かと一緒だ。悪い気がしないどころか、懐かしい温もり。私にもこのような時期があったのだろうか?

夢の中 静観〜外舘美奈さん物語14

目が覚めた時、考えずも消えないものがある。言葉にしなくても、残ってしまう感覚。言葉にできない確かさが、ピンボケのまま体に残っている。なぜかあえて詮索したくない。

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投稿者:

RyuAnshin

Universal Flow Therapy 健創庵 龍 庵真(りゅうあんしん)と申します。
 少なくも20万人超の名前と向き合わさせていただいた経緯から、Google検索より速く解説できます。 統命思想というオリジナル事業を立ち上げ、天命に生きる方を輩出するために今を生きています。 絶対に目標達成したい方へ、未知の可能性を実感の自立具現化サポート。 
 
 15才で自衛官となり、出身地の長崎よりも首都圏での生活が2/3となりました。 
 私自身のセルフイメージが強烈に低く、どんなに素晴らしいことをしても、悪い意味でバランスをとるような出来事が起きていました。 マジメに生きようともがきつつも、運命の荒波に翻弄され続けた期間は、30年を超えます。 
 今まで一貫してお伝えしてきたのは、 本当の癒しは、ご自身にしかできません。 
 「自立具現化コーチング」という独自の理論により、 ・過去と未来を今ココに集約させ ・究極のパートナーからアドバイスを受ける ・本当に望んでいる思いを発信源に、過去の記憶を癒す 方法を編み出しました。 
 どうぞよろしくお願いいたします。

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