直感力×再現力

ご本人も気づいていないバックボーン

先日、「たまたまやったことがボーンと当たって、トントン拍子に進んでいるんですよ(^ ^)」とおっしゃるBさんとのご縁をいただきました。表面的には軽いノリで、おちゃらけ感満載。ながらも、ご本人も気づいていないバックボーンに意識がいきました。

「たまたまやったこと」とは、よく言われる「直感」が基にあります。直感そのものの規則性を見出せれば、誰にでも再現性が持てます。そもそも直感の構成要素とは、何なのでしょうか?

経験に基づく記憶

よく出す例として、『ユダヤ人大富豪の教え』(本田健 著)を覚えていますか?ゲラーさんが、不動産の担当者が腰を抜かすほどに不動産契約をした話(p198・199)。「私にしてみれば、他に何十という物件を見て、自分が欲しいものがはっきりしている。だから、それを見た瞬間にはもう答えは出ている。これが決断力というものだよ」。

周囲の皆さんには直感としか映っていないことでも、ゲラーさんには経験に基づく記憶からもたらされる決断なのです。ここから言えることは、《直感とはスピリチュアルや神秘的なものではない》のです。

前に山中さんがips細胞の原型をひらめいた時、お風呂に入っていたというエピソードから、Jさんが語っていたコメント。「山中さんはお風呂に入っていてひらめいたんだから、皆でお風呂に入ろう」。・・・・・・あまりに滑稽で、笑いがこみあげてきました。

確かにお風呂は、体が温まってひらめきやすくなります。しかしひらめく題材なしには、確実にひらめけません。もしJ さんの説がまかり通るなら、山中さんの血のにじむ努力が嘘になります。「山中さんの努力への冒涜だ」とみなしています。

本物の直感=アンテナ受信情報

本物の直感とは、アンテナ受信情報です。チョプラ瞑想で有名なディーパック・チョプラさんいわく「あなたの脳=アンテナ・受信機」なのです。

ひらめきのルートを、ピカソさんが名画『ゲルニカ』を描いた時の状況に喩えてみましょう。ピカソさんは、戦争に対するダークなイメージを抱いていたのでしょう。そのイメージが高次元の世界の方とつながり、アイデアが伝わってきました。ピカソさんは、伝達されてきたアイデアを基に『ゲルニカ』を仕上げたと考えるなら、いかがでしょうか?

すべての方々には、直感力があります。しかしながら「ない」とお考えの方がいらっしゃる理由は、直感を言葉等に表現できないからです。ピカソさんの素晴らしい点は、様々なアイデアを絵で表現できること。ピカソさんの基礎を積み上げてきた反復力には脱帽です。

歩んできた道

前に大変ハマっていた『はじめの一歩』の、鴨川会長による「キサマが積み上げたモノが拳に宿る!!(42巻「努力してきた者」より)」と一貫して謳ってきたコメント。何度読んでも大いに共感します。

チャンピオンとなった鷹村守や幕ノ内一歩は、窮地に追い詰められた時に無意識状態となり、鴨川会長との練習で積み上げた基礎が成果を導き出します。

過去の苦しかった経験を忘れてしまうのは、本当にもったいないです。走り幅跳びにおいて、助走なしに跳ぼうとしているようなもの。

どんな道を歩んできたのか?

話を元に戻します。冒頭に書いたBさんは、周囲からは客観的にはとんでもなく大変なことを、軽いノリで「おもしろい)^o^」「楽しい>* ))))><」と考え取り組んでいます。「たまたまやったことがボーンと当たって〜」などでは決してなく、彼自身が積み上げてきた集大成です。さすがだと、大いに感動いたしました。

Bさんだけではなく、あなたが歩んできた道には、光り輝く宝庫だらけです。

チョプラ瞑想

はじめの一歩