根本解放

腑に落とせなかった違和感

今まで「根本解決」を謳ってきました。しかし、ずっと違和感を拭えませんでした。
「根本解決」を謳う施術は、世に数多あります。そんな方々と区別化するために、「ナンチャッテーーー」と言ってきました。

それでも、どうも腑に落としきれない・・・・・・・・。もしや別のキーワードが、あるのかもしれない・・・・・・・・・・・・・・・。

「解決」とは、
1 問題のある事柄や、ごたごたした事件などを、うまく処理すること。また、かたづくこと。「紛争を解決する」
2 疑問のあるところを解きほぐして、納得のいくようにすること。また、納得のいくようになること。「疑問が解決する」(デジタル大辞泉)

深奥にある無意識領域(潜在意識)

最終的には解決すべきなんですが、解決だけを試みても、表面的にしかなし得ません。解決では、無意識領域が扱われにくいイメージを受けるのは、私だけでしょうか?

私たちの無意識領域が、いかに恐ろしさを秘めているのかを描写した映画は、『es』(2002ドイツ)。観て、下痢の症状(コリリンテーブル/腸)。

1971年、米スタンフォード大学で行われた実験経過の映画化で、当初は新聞公募による興味本位や報酬目当てに参加した方々でした。「仲良くやろうぜ」と言っていた囚人と看守役が、1週間経たないうちに殺人事件等の大惨劇へ発展しました。

恐怖のあまり、過呼吸状態になり、助けられている場面。
恐怖のあまり、過呼吸状態。助けられている場面。

「怒りに我を忘れ」「魔が差した」等々の、考えてもいなかった別人格が現れるような現象が、なぜ起こるのか?私が20歳で酒を断った理由(今は解禁しました)は酒乱で、まさに抑えがつかない別人格になり、人生の破滅を予期したからです。

別人格が現れてくる方と、そんなことがあり得ないくらいに平静状態を保ち続けている方。この違い・差は、何が原因なのか?

価値観の解放

あなたの最も深い意識領域にあるものは、「価値観」です。価値観については、浅深が様々ですが、いかに見極めるべきかによって人生が大きく変わり得ます。深いほどに、無意識領域の極みに至ります。

例えば、「俺はこだわりないですから」といつも口にしていた彼。よーく話を聴かなければ分かりませんでしたが、「こだわりを持たないこだわり」を持たれていました。

無意識領域とは、あなたの盲点です。どんな完璧を装っていようとも、確実にあります。あなたの成長欲求が高いほどに、浮き彫り化しやすくなります。加えて、あなたの盲点をどれだけ適切に把握し、いかに克服していくか?これこそが自己実現と成長の秘訣だと見なしていますが、あなたにはいかがでしょうか?

「解放」とは、束縛(そくばく)されたり、制限されたりしているものを、解き放して自由にすること。「貧困から解放される」「解放感」(デジタル大辞泉)。自立整体セラピーでは、自縄自縛に囚われている価値観を、あってもなくてもどちらでもいい状態(ニュートラル)へ軌道修正することを指します。

最終的には解決へ至りますが、深奥にある根本解放がなされていなければ、一時的な解決で終わってしまいます。前人未踏の新境地にご興味ある方には・・・。

 

※「es」とは、心理学用語で「無意識下の欲求」を指す。自己を形成する3要素のエゴ・スーパーエゴ、エスのうち、最も深い部分に位置する(『es』の解説書より)。

 

映画『es』(amazon.co.jp)
コリリンテーブル(臓器の反射区と感情のつながり)
体に沁みついた価値観
抑えるか、出しきるか?
無自覚領域の根本解放策

時が来れば、解決できる者が現れる

省略されたキーワード

今が苦しいなら、希望を未来に持って生きる事は、確かに大切です。しかし何でもず――っと未来に期待し続けた場合、どんな事が起こるでしょうか?

よく「時が来れば解決する」と楽観的に考える方がいらっしゃいます。そんな方に物申したい!

厳しいようですが、それは【逃げ】だと見なしています。「散歩していたら、いつの間にやら富士山だった」なんてことが、起こり得るでしょうか?目的・目標を明確にするほど、曖昧にはできなくなります。

正確に言えば、題名のとおり「時が来れば、解決できる者が現れる」ではないでしょうか?

「時」とはいつなのか?

前者を論ずる方々が言う「時」とは、どういう事なのか?

例えば分かりやすく、1か月後に控えたマラソン大会があるとしましょう。1カ月も時間があるんだからと、特に鍛えるような素振りもなく、いつもポテチを食べながら晩酌のビールにTVを寝そべって・・・。さて1日前になった時点で、ジムに行き筋トレやたっぷり汗をかいたところで、結果どうなるでしょうか?

歴史の偉人は、なぜ偉人と呼ばれているのか?人生のキーワード4.(許す=?)において、エジソンを評させていただいています。彼ほど分かりやすく、役割分担を全うした方は少ないんじゃないでしょうか?

彼の名言集に
「必要は、発明の母だ」
「成功とは、1%のインスピレーションと、99%のバースピレーション(努力)だ」
「◯◯ではうまくいかないという事が分かったから、成功にまた1歩近づいた」
・・・ありますが、彼の1000を軽く超える数の特許には、目を見張るんじゃないでしょうか?

ニュートンとりんご(人生のキーワード3)で、ニュートンさんはなぜ万有引力を発見できたのか?を検証しています。

彼が、りんごがなぜ落ちたのか?を考える発想力を持てた理由とは?俯瞰しきれなければ、神様視点でなければ、この偉大な発見は先延ばしになっていました。ニュートンさんはクリスチャンですから、神様を確信していました。もし神様が本当にいるならば、なぜニュートンさんにこの発見をさせたかったんでしょうか?

◯◯の声は、神の声

2016.6.9(木)TVアサヒ「グッドパートナー」にて。杉本哲太演じる猫田弁護士が、結婚詐欺に遭い、落ち込んでいた時。同僚の励ますため飲みに誘う場面のセリフに、とても共感を持ちました。

「よく『悲しみは時間が解決する』って言うけど、時間は解決してくれないの。その時間の間に、誰かと話したり何かを体験したりする内に、気持ちが治まってくるんです」

猫田弁護士は素直に応じ、完全復活を遂げました。悲しみも喜びも怒りも、あなた次第で増幅したり癒されたりするものじゃないでしょうか?

私自身、結果を出せずふてくされていた時、ある日「ふてくされるのも自由」と聴こえてきました。誰に言われたわけではありませんが、どこからともなくはっきり聴こえたのを、鮮明に覚えています。この瞬間から、意識の焦点が変わりました。

ヒントは無数にある

「時が来れば、解決できる者が現れる」 とは、解決できる能力を持った方があなたであれば最高です。しかし実際に解決するかどうかは、全く別の話です。

体の臓器に例えるなら、腎臓が分かりやすいでしょうか? 腎臓の役割とは、「体の水分フィルター(濾過器)」です。よく噛まないor水を適切に摂らず不具合な状態が起こるなら、フィルターが目詰まり、外部からの応援を頼まざるを得なくなります。これこそが、人工透析です。

適時期が来ても、見合った役割を果たせていなければ、気付けず流れていきます。【解決できる者】が、あなたではなく次の役割を持った方に移行されるようになるでしょう。

ニュートンさんにおいても、りんごの前にも神様はヒントを与えていなかったでしょうか?私もあなたも今まで、ヒントをたくさん見逃してきたんじゃないでしょうか?

あなたのアイデンティティが、存分に発揮されますよう・・・。

4.(許す=?)
3.ニュートンとりんご
「人生のキーワード」の起源