
「終わった」
「自立具現化コーリング」4時間が終わった。「時空を超える」とはこういうことを言うのか。さもワープしたかのようだ。4時間は長いと思ったが、「え?もう終わり!?」。龍先生は理路整然と説明してくださり、「47年+α 」が凝縮されていた。
1つ、はっきりしている。「・・・終わった」。口に出した途端の違和感。何が終わったのか分からない。が、「終わった」が最も近い。
画面の向こうは変わらない。部屋も何もかも同じ。表面的には全く同じなのに、さっきまでと明らかに違う。軽い、とは違う。スッキリした、でもない。
戻れない
「・・・ああ」ほのかに息が漏れる。確める。前みたいに整えようとする。言葉を選ぼうとする。思い浮かんでくる相手に合わせようとする。
・・・できる。やろうと思えば。しかし瞬時に分かる。違う。ものすごく不自然だ。続けきれない。戻れない。「・・・・・・」言葉が出て来ない。
止まる。「・・・これ・・・」言葉が浮かんで、止まる。例えようがない。言葉にした瞬間、違うものになる気がする。残る。これは明らかに世界初。今までにあったわけがない。
一致している
・・・あまりに矛盾がない。編集者としての客観視欲が湧きそうだが、浮かんだ瞬間、やめる。必要がない。すべてが一致している。ムリに整えようとしたら逆効果だ。
用件を終え、画面が切れる。静かな部屋に戻る。何も変わっていない空間。立っている位置が違う。
スマートフォンに手を伸ばす。メッセージを開くと、途中までの下書きがある。指が動く。止めない。整えず打つ。送った後、確認しようとして——やめる。必要がない。
「・・・ああ」また、ほのかに息が漏れる。不安がないわけじゃない。怖さはある。とはいえ崩れない。矛盾があまりにない。立ち尽くしている。