分からないままの変化〜堺歩美さん物語14

分からないままの変化〜堺歩美さん物語14

分からないままの変化

「お試しセッション」というが、特別なことをされた覚えもない。たわいのない会話だったはずだ。なのに、明らかにさっきまでと違う。

しばらく動けない。画面はもう暗い。通話は切れている。なのに、まだ何かが続いている感覚が残っている。何が起きたのか、説明できない。

胸のあたりが軽い。詰まっていたものが抜けたような、でも何が抜けたのか分からない。整理しようとする。どこから変わったのか、何がきっかけだったのか、順番に辿ろうとする。・・・追えない。途中で途切れる。

「何だったの?今の」口に出してみる。答えが出ない。というか、分からないままの方がしっくりくる。全く理解できていないのに、ビフォーアフターの違いだけがはっきりしている。その状態が、妙に現実味を持っている。

疑えない

キツネに化かされたみたいだ。ふと浮かんだ言葉に、苦笑する「キツネ・・・」。そんなはずはない。冷静に考えれば、ただのオンラインセッション。特別なことは何もない。理屈で説明できるはずだ。・・・できない。

おかしい。疑う材料はいくらでもある。疑う方が自然だ。なのに、その疑いが続かない。さっきまで強烈だったはずの「怪しい」という感覚が、暖簾に腕押し。確実にあるのに、どこか遠くにある。代わりに残っているのは、「もう一度確かめたい」という感覚。

信じているわけではない。納得もしていない。このまま終わらせるのは、あまりに不自然だ。スマートフォンを手に取る。さっきのやり取りがそのまま残っている。さっきの感覚が、まだ残っている。いったい何なのか、確かめずにはいられない。

メッセージを開く。何を書けばいいのか分からない。少し考えて、打つ。

「先ほどはありがとうございました。正直、何が起きたのかよく分かっていません」いったん止まる。消そうとする。整えようとする。・・・やめる。そのまま続ける。

「もう一度受けてみたいと思っています。特に『このままでは無理だ』と思っている理由を明確にしたいです」送る。

迷いのない送信

すぐには返ってこない。待つ。その間、また疑いが顔を出す。本当に大丈夫なのか?何をしているのか?冷静になれ。そう言い聞かせる声が浮かぶ。

もう1つの感覚が消えない。「このまま戻ったら、さっきと同じになる。」

しばらくして、返信。「分からないのが正常です。素晴らしいご決断ですね。直近のご都合はいかがでしょうか?」

余計な説明はない。その代わり、逃げ道もない。画面を見つめる。ここでまた止まる。選べる。やめてもいい。理由はいくらでもある。それでも、指が動く。

「お願いいたします」送信。

今度は迷いがない。送った後、ゆっくり息を吐く。まだ何も分かっていない。信じているわけでもない。それでも、確実に一歩進んでいる感覚だけがある。戻ろうと思えば戻れるはずなのに、なぜかその気が起きない。キツネに化かされたまま、進んでいる。

投稿者:

RyuAnshin

Universal Flow Therapy 健創庵 龍 庵真(りゅうあんしん)と申します。
 少なくも20万人超の名前と向き合わさせていただいた経緯から、Google検索より速く解説できます。 統命思想というオリジナル事業を立ち上げ、天命に生きる方を輩出するために今を生きています。 絶対に目標達成したい方へ、未知の可能性を実感の自立具現化サポート。 
 
 15才で自衛官となり、出身地の長崎よりも首都圏での生活が2/3となりました。 
 私自身のセルフイメージが強烈に低く、どんなに素晴らしいことをしても、悪い意味でバランスをとるような出来事が起きていました。 マジメに生きようともがきつつも、運命の荒波に翻弄され続けた期間は、30年を超えます。 
 今まで一貫してお伝えしてきたのは、 本当の癒しは、ご自身にしかできません。 
 「自立具現化コーチング」という独自の理論により、 ・過去と未来を今ココに集約させ ・究極のパートナーからアドバイスを受ける ・本当に望んでいる思いを発信源に、過去の記憶を癒す 方法を編み出しました。 
 どうぞよろしくお願いいたします。

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