エピソードの肥やし
よく奥さんから、「本当に〈行〉みたくTV(ドラマetc)を観るよね」と言われます。観れない番組は、いったんブルーレイに保存し、いつになるか分かりませんが・・・。
なぜそんなに?それは、ボキャブラを増やすためです。施術やセッションにおいて、お客様が触れたくない記憶を、私の今までの似たような体験談に置き換えています。私自身の体験談に全くなければ、ドラマや映画・小説等々から引用します。
あなたの濃密で波乱万丈な生涯を、今までの私だけの人生には、当てはめきれない場合が確実にあるはずです。
以下は、充実感ある共感できた私の体験談以外のエピソード厳選集です。
照子に重ねた半生
BSの再放送で放映された『てるてる家族』(2003)です。
《3女の秋子が、小学校低学年当時に、毎日帰りが夜遅い・・・。母親である照子(浅野ゆう子)は、4女の冬子に尾行を依頼します。今度は、冬子も一緒に帰りが遅くなってしまいました。
家族総出で問題となり、2人を探すことに。しかし照子は、2人の学校担任の名前も、2人の趣味や好きなこと・・・・・何も知らないことに気づきます。
夜遅く帰ってきた2人は、確実にお母さんに叱られると覚悟を決めていました。ながらも、照子自身が2人のことを何も知らなかった負債感から、無関心を装われてしまいます。母の振る舞いに激怒した秋子。どんどん関係悪化していきます。》
この話は、ある経営者(50代女性)でした。ご自身はまさに照子で、お子様方に関心ありつつも、会社の経営にばかり優先順位を置いていたそうです。会社は上場できたのに、家庭環境が冷えきって見かけだけの家族関係だったそうな(周囲からは羨まれるような状況だったそうです)。
この時は、副腎が原因でした。副腎の性質は「繊細」「センス」「感受性」がキーワードですが、「いい人」になりすぎる傾向が強い。喜ばれることが生きがいで、「すべてが大事」と優先順位を決めきれなくなっていきます。結果、最優先にすべきものがボヤけ、何もできないかのような錯覚に陥る危険性をはらんでいます。
生まれ変われた!
先日最終話を迎えた、『はじめまして、愛しています』(テレ朝)。
《ある日、子供がいない夫婦(江口洋介&尾野真千子)宅に、子供がまぎれ込んできます。何度も養護施設に送りますが、3度繰り返された時点で、養父母になる決断。
足首に鎖のあと、体中アザだらけ。当初は「お試し行為」「赤ちゃん還り」を経て、「この子を産む」と改めて決断。お母さん(尾野)が横たわり、彼は腹の上に乗っかります。お父さん(江口)は涙ながらに「この素晴らしい世界を、はじめ(5歳児)と一緒に見たいんだ!」と涙ながらに訴えます。
この時、心を閉ざしてきた彼は、初めて号泣します。次の朝、初めて「お父さん、お母さん」と言葉を口にしました。それからというもの、彼を基とした奇跡が立て続けに起きます。結果、わだかまりを抱いていた両親と、和解へ。》
この話は、あるウツ患者さまへの施術時。潜在意識の解放セッション後、原因と比べどう変わったかを確認する時に出てきました。一緒に涙しましたねぇ。