あなたは「自立」についてどうお考えでしょうか?施術家当時、「自立整体セラピー」と名乗っていた時期があり、「自立」について約300人にインタビューさせていただきました。
辞書には「誰にも頼る必要がない状態」と記載されていますが、強烈な違和感と怒りの感情が湧いてきたことを覚えています。実際私たちは、誰かに頼らずに生きることは不可能です。今回、自立の新しい定義について探ってみます。
批判するのは誰にでもできるカンタンなこと。「そんなにイヤなら何がいいんだ?」と問いかけてきた、現時点での答えです。
他との共存バランス
自立とは、他との共存バランスを保ちつつ、自発的に物事を成せている状態です。言葉を変えると単に独立しているだけでなく、周囲との調和を保ちながら、自らの意思で行動することを意味します。
調和と共存の定義を、改めて比較してみます。「調和とは、それぞれが独自の個性を発揮しながら、お互いに引き立て合えている状態」だと定めており、個々が1つにまとまっているように一体感ある状態です。
共存は、調和ほどまで求めておりません。「共存とは、それぞれが独自の個性を発揮しながら、お互いに認め合えている状態」と定めています。
求めている自立のレベルによって、使い分けを要します。今回瞑想から浮かんできたカタチは、「違っていていい」と認め合えている状態でした。より強固な一体感を望む場合は、「調和」に置き換えた表現がふさわしいです。
自立とは、他人や社会との関係を無視することではありません。むしろ、健全な他者依存を含む概念です。例えば、仕事でチームメンバーと協力しながら、自分の役割を果たしきることです。また、家族や友人との関係も大切にしながら、あなたご自身の目標や夢を追求することも含まれます。
具体例
職場での自立
あなたの仕事を独立して遂行しつつ、必要時に同僚と協力。これにより、チーム全体が円滑に機能し、成果を上げます。1人でなさっている会社でも、外注している方々との関係性にも当てはめれますね。
家庭での自立
家族の一員として役割を果たしつつ、自分の時間を持ち、自己成長。例えば、家事や育児を分担しながら、自分のキャリアや趣味にも時間を割くこと。家庭ごとで、幸福観は違います。
自発的に物事を成す
自立のもう一つの重要な要素は、自発的に行動することです。他人の指示や依存のみに偏らず、自分の意思で決断し、行動する力が求められます。
Universal Flow Therapy で特にこだわっているポイントは、「あなたが決めたことを信じる」です。
多くのセラピストの役割は、「お客様が自らの足で立って目的地へ行けるようサポートすること」と解釈していますが、よろしいでしょうか?中でもUniversal Flow Therapy では、「お客様が自発的に行動できるよう思い出していただく」も含ませています。
本来の素晴らしく輝いている状態を思い出せなければ、ずーっと誰かのサポートを受けることになりかねません。究極のコーチ&コンサルは、自己対話だと主張しています。松下幸之助さんのように「あんた、どう思う?」と、自己対話を重ねた上での確認の頻度を増やしていただきたいのです。
あなたは、誰か素晴らしい◯◯さんの講座やセッションを受けたからステキなのではありません。もともとあなたはステキであるにもかかわらず、何らかの理由で魅力を捻じ曲げ抑圧しているだけなのです。そんなもったいないことは、早急に気づいてやめていただきたい!
具体例
学業における自立
教師の指示を待つのではなく、自ら学習計画を立てて勉強する。これにより、主体的な学びが促進され、深い理解が得られます。ある自衛官(高校生)当時の同僚は、宿題等全くやっておりません。ながらも、学業成績は常にほぼトップ。
となりのクラスで、よく顔合わせしていましたが、さも人種が違うかのように本当に不思議でした。彼独自のやり方があったものと思いますが、結局訊けずじまいに終わりました。
健康管理における自立
自分の健康状態を把握し、必要な対策(運動や食事管理など)を自分で行う。これにより、健康的な生活を維持することができます。施術家時代から重きを置いてきたことが「心と脳と体の調和」です。体からのご主人様であるあなたへメッセージをお伝えし、最適な解決策を一緒に考えてきました。
「健全な精神は、健全な肉体にこそ宿る」とよく言われますが、健康管理は自立のためにかなりの重要ポイントです。
自立の対義語「中毒」
あなたには意外かもしれません。Universal Flow Therapy では自立の対義語を「依存」ではなく、「中毒」だと主張しています。依存が他者との健全な関係を含むのに対し、中毒は特定の物質や行動に対する制御不能な欲求を伴い、自立心を奪います。
中毒の定義を、ある物質や行動への制御不能な欲求や依存を意味し、健康や社会性が損なわれる状態だと定めています。医学的・心理学的・社会的な側面を帯びており、無いことからの不安・恐怖に苛まれ、自制心を失います。
具体例
アルコール・薬物中毒
アルコールなしでは日常生活を送ることができず、アルコールが原因で仕事や人間関係が破綻する状態。中毒の一般的な解釈しやすい事例です。
施術上の統計データからは、膵臓との関連性は大きいですね。サプリ販売で名を馳せたあるネットワークビジネスの成功者は、膵臓ガンで亡くなりました。
スマホ中毒
スマートフォンに依存しすぎて、他の重要な活動や対人関係が疎かになる状態。会話の途中でスマホをいじる方、いらっしゃいませんか?「興味を持ってないんだろうな・・・」と感じてしまい、早く切り上げたくなってしまうのは私だけでしょうか?
反面、私も知らず知らずやらかしてしまっていることもあります。気をつけた方がいいなと、深刻に受け止めたことを思い出します。奥さんは大事な対話時にはスマホの電源を切ると話しておりました。
まとめ
自立とは「他との共存バランスを考えつつ、自発的に物事を成せている状態」という定義。この言葉を生み出せた時、ものすごく感動しました。現代社会において現実的かつ調和をもたらす視点だと受け止めていますが、あなたにはいかがでしょうか?
自立は完全な独立を意味するのではなく、健全な他者依存や協力関係を含むことを強調しています。誰かに頼りながらも、あなたご自身の力で前に進めるのです。
あなたはどう感じますか?あなたの自立についての考えや意見、ぜひ共有してくださいませ。
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