存在価値
この言葉は、ある恩師からいただきました。言われたその時は、「ふーん、へ~」くらいにしか感じていませんでした。いろんな方と接していく中に、かなり腑に落とせてきました。
今まで、数々の多大な迷惑をかけて生きてきました。特に私の場合、良心基準が高いのかもしれません。”罪悪感”にはしつこくつきまとわれてきました。「私はここにいない方がいいんじゃなかろうか?本当に必要とされているのか?」ずっと悩んできました。
すごく思い出深いのは、自衛官で練馬に赴任した時。「自衛隊生徒」という、中卒で入る自衛官の高校出身だったため、たくさんの先輩がいました(36期生)。「マルデダメ夫」などと、さげすんだ自称を表現していました。
見た目には誰もが簡単だと思えるような作業で、実際にやってみるとなかなかできない・・・。何回も失敗を繰り返し、ドツボにはまってしまう・・・。そんな私を見て、先輩方はどうにか励まそうとしてくれる・・・。励まそうとされるほどに、その場から逃げ出したい思いになっていました。
少しでも役に立ちたい!と真剣に取り組んできましたから、かなり成長はできたと自負できます。退職の理由も、自衛官が嫌いだったからじゃ断じてありません。しかし、自分自身を責め立てるような振る舞いは、どうしても改善できませんでした。それがために、周囲のどんな励ましも、「裁き」に聞こえてしまう・・・。
記念日
転機は、2009.5.3.あるネットワークビジネスに関わっていた時でした。パートナーへ、何を血迷ったのか、真夜中にメールしてしまいました。緊急に送った方がいいだろうといった内容で、送信ボタンを押したはずが「未送信」に気付いたのは、午前2時を過ぎていました。3日ほど経ってから、返信がありました。
「あなたとは一緒にできない。あまりに非常識すぎる!すぐに返信しなかった理由は、感情をそのままぶつけてしまうと考えたからです。冷静になってから吉永さんに返したかったんです」それからというもの、どんな謝ろうとも電話は留守電に回され、メールも返信なんてありません。
最後に送ったメールは、「返信ありがとうございます。私が〇さんの事を考えず、非常識な行為をしてしまった事、心から謝ります。しかし私自身、どんな状況でも”自分を裁かない!”と決めました。〇さんの指摘をあます事なく吸収し、成長させていただきます。よきご縁に感謝!ありがとうございます!」
結婚式スピーチ
友人の結婚式で、詩吟の前に贈ったスピーチ。
「〇〇さん、結婚おめでとうございます。この歌(「常盤弧を抱くの図」)は、ずっと私ともにありました。義経の母が、乳飲み子の彼を連れて逃げ惑っていますが、将来大軍を引き連れるような大物になったという意味合いです。
これから試練や苦難は、必ず立ちはだかります。決意に比例して、必ず。それでも、〇〇さんご自身の無限の可能性に、絶対の自信を持っていただきたい!〇〇さんなら、必ず克服できるから!そんな気持ちで吟じさせていただきます」
結果、私自身納得のいく出来栄えで、拍手喝采でした。
いかに周囲が、「あなたには価値がある!すばらしい!」と言い続けたとしても、あなたご自身がそう思えていなければ、全くすばらしくはなく価値もありません。まさに典型的な偽善です(ゴミから教わったこと)。
逆に周囲がいかに殺伐としており、罵り合っているような状況でも、あなたがご自身の中に価値を見出せるなら・・・。実際本当に、あなたには超莫大な価値があります。あなたが、あなた自身の応援団長となった時、確実に団員は増えていきます。