気づきの先にあるもの〜佐藤真紀子さん物語6

気づきの先にあるもの〜佐藤真紀子さん物語6

佐藤真紀子さん、ブログを書き始め勢いづいていました。いよいよ渦中にはまり込んでいきます。

真紀子さんと一緒に、私も成長させていただいております。

ブログを始めて1か月が経った。発信することで自分の考えが整理される感覚は心地よかったし、読者の反応も励みになっていた。

「勇気をもらいました」「私も一歩踏み出してみようと思います」

メッセージが届くたびに、誰かの背中を押せている感動が増している。ながらも——。私自身は、本当に変わり始めているのだろうか?

そう考えた時、ふと違和感がよぎった。私はブログを通じて思考を整理し、気づきを得てきた。でも、それだけで本当に何がどう変わるのか?気づけたことで、私の現実はどう変わっていくのだろう?そもそも踏み出して、未来の私は何をやっているのだろう?

気づいたからといって

ある日、店の常連である紗希さんが訪れた。40代後半の彼女は、キャリアの転機を迎えていた。

「真紀子さん、ちょっと聞いてもらえますか?」

彼女はため息混じりに言った。

「転職しようか、このまま頑張るか、ずっと悩んでいて・・・。色々考えてみたんです。でも、考えれば考えるほど動けなくなってしまって。」

「分かります・・・。私も最近、そんな気持ちを抱えていたんです。」

「え?」

意外そうな顔をする紗希さん。

「真紀子さんでも?」

「ええ。私はこれまで、コーチングやカウンセリングを受けて、たくさんの気づきを得ました。でも、気づいたからといって、それだけで変われるわけじゃないんですよね。もっと根本的な何かがあるように思えてならないんですけど、雲をつかむような感覚なのよね・・・」

紗希さんは静かに頷いた。

「どうすればいいんでしょう?」

私は、問いに即答できなかった。これまでどれだけの時間をかけて自分を見つめ、学びを深めてきただろう。新しい考え方を取り入れ、マインドセットを変えようと努力してきた。それなのに——。

「気づくことがゴールになってしまっていたのかもしれない。」

気づきの先にあるもの

同時に気づくこと自体の価値を改めて考えた。

「もし気づけなければ、私はこの違和感すら感じなかった。」

気づきは変化のスタート地点。確かに、気づいただけでは変わらないかもしれない。でも、気づきがなければ、行動を変える選択肢すら生まれない。

知識を得ることに満足し、その先の行動が伴わなければ、本当の意味での変化にはつながらない。では、どうすれば行動を変えられるのか?どうすれば生まれ変われるほどの変化を生み出せるのか?『本当や本物の私』とは?

いったん考え出したら、気づいて調子に乗っていた自分が惨めに思えてくる。ブログを書いて喜んでくださる方もいるけど、本当に気づいたと言えるのかしら?結局私は、何も分かっていないじゃない。

その夜、私はふと龍先生の言葉を思い出した。

「本当に変わりたいなら、一度しっかり向き合う時間をとってみませんか?」

当時は、ブログを始めたことで十分に変わっている気がしていた。でも、今なら分かる。

「私は、まだ本当に変わる準備ができていないのかもしれない。」

これまでのコンサルや学びとは違う、新たなステップが必要なのではないか?

翌日、私は龍先生にメッセージを送った。

『もう一度、お話を伺えませんか?』

送信ボタンを押した瞬間、心の中で何かが動き出すのを感じた。

気づきの先にあるもの。いったい何なのだろう?

広がる世界、広がる可能性〜佐藤真紀子さん物語5

広がる世界 広がる可能性〜佐藤真紀子さん物語5

刷新ブログから一週間。なかなかの出だしです。

誰かの背中を

ブログを始めてから1週間。長年、アパレル業界で経営をしてきたが、純粋に自分の考えや経験を発信するという行為は新鮮だった。

「こんなに自由に書けるものなのね・・・。」

日々の業務では、売上や経営戦略に意識が向いていた。こうして文章に向き合うことで、改めて自分の想いや経験に気づかされる。書けば書くほど、何を大切にしてきたのかが浮き彫り化されてきた。

そんな中、ブログ記事に最初のコメントがついた。

「とても共感しました。私も同じように感じています。」

全く知らない誰かが、私が書いたことに共鳴してくれる。その事実が、満たされる思いがして嬉しかった。

「もしかしたら、私は誰かの背中を押せるのかもしれない」

そう思うと、自然と新しい記事を書く手が進んだ。

このままでは終わりたくない

ある日、店に若い女性が訪れた。どこか緊張した面持ちで店内を見回している。

「いらっしゃいませ。」

声をかけると、彼女は少し驚いたように顔を上げた。

「あの・・・真紀子さんのブログを読んで、思いきって来てみました。」

「えっ?」

驚いた。まさかブログを読んで店を訪れてくれたことが嬉しかった。服やアクセサリーに興味を持って来てくださることはあったが、内面的な内容に共感してもらえるなんて!

「実は、最近ずっと悩んでいて・・・真紀子さんの記事を読んで、少し勇気をもらえたんです。」

話を聞くと、彼女は現在転職を考えているが、自分に何ができるのか分からず迷っているという。「このままでは終わりたくない」という情熱が、ひしひしと伝わってくる。真剣にうなづいた。心から彼女を応援したいと思った。

「ありがとうございます。なんだか、私も動き出してみようと思えました。」

帰り際、彼女の表情は少し明るくなっていた。

人は誰でも変われる

「私も誰かの背中を押せるかもしれない」

そう考えたのは、単なる希望ではなかった。実際に、私の言葉が誰かの行動を変えるきっかけになっていた。ずっとモヤモヤしてきた気持ちは、ムダではなかったのだ。

「私はこれまで、事業を通してお客様の人生に関わってきた。これからは言葉を通じても支えられるのかもしれない。人は誰でも変われる。大切なことは、決めて動き出すことだ」

そう実感した時、将来が楽しみになった。

次のブログ記事のタイトルを決めた。

「一歩踏み出すことで見える景色」

これから、どんな人と出会い、どんな変化が訪れるのだろう——。

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一歩を踏み出す勇気〜佐藤真紀子さん物語4

一歩を踏み出す勇気〜佐藤真紀子さん物語4

佐藤真紀子さん。わずかながらですが、小さな一歩を踏みしめています。

あなたにしかできないこと
あなたにしか書けないこと
何でしょう?

私の好きなもの?

奈美さんとの会話から数日が経った。あの日の彼女の言葉が、今でも心の中に残っている。

「まずは、自分の好きなものを見つけるところから始めてみようかな?」

奈美さんの言葉に、私は思わず息をのんだ。

「私の好きなもの・・・?」

そんなこと、いつから考えなくなっていたのだろう?仕事が軌道に乗ることだけを考え、家族を支え、忙しさに追われる日々。その中で「私自身の好きなこと」を意識したのは、どれくらいぶり・・・?

まるで、奈美さんの言葉が私の奥底に眠っていた何かを揺さぶるようだった。

「私も、一歩踏み出さなきゃ。」

その思いを胸に、私は新しいことを始める決意を固めた。とはいえ、何から手をつけていいのか分からない。そんなとき、ふと目に入ったのは、長年手をつけずにしまい込んでいたノートだった。

ノートを開くと、そこには昔書いたアイデアの数々が残されていた。ファッションの提案、ライフスタイルのアイデア、過去に思い描いていた夢——。

「私、こんなことを考えていたんだ。」

ページをめくるたびに、かつての自分が目の前に蘇るようだった。忘れかけていた情熱が、少しずつ心の中に灯るのを感じる。

私の人生の新たな一歩

その夜、龍先生の言葉がふと頭をよぎった。

「名前には、あなたが歩む道のヒントが隠されている。」

私はペンを取り、自分の名前を書いてみた。

佐藤真紀子

「佐」は補佐、「藤」は成長、「真」は真実、「紀」は記す、「子」は新しい命。

「もしかしたら、私は【支えること】で人を成長させ、自分の想いを記していくことで、本当の自分を見つけるのかもしれない。」

ノートを見つめながら、新しいアイデアを書き留め始めた。

「まずは、ブログを書いてみよう。」

自分の経験や気づきを記録し、誰かと共有すること。それなら、今の私にもできる。

次の日の朝、コーヒーを片手にノートパソコンを開いた。キーボードに指を置き、深呼吸する。今まで書いてきた内容や気分とは、全く違う。

「私の人生の新たな一歩」

そう思いながら、最初の言葉を綴り始めた——。

私にしか書けないこと

「これまでの人生で、一番輝いていた瞬間はいつだっただろう?」

指が自然と動き、思い出の一つひとつが言葉となって画面に現れる。大学時代に夢中になっていたファッションの世界、子どもたちが幼かった頃に感じた幸せ、自力で店を立ち上げたときの達成感——。

「私は、これまで何を大切にしてきたんだろう?」

ふとした瞬間、心が軽くなった気がした。これまでの人生を振り返ることで、今の自分が持っている強みや情熱の源泉を見つけられるかもしれない。

「私にしか書けないことがある。」

気がつくと、指は止まらず、次々と文章を綴っていた。誰かに評価されるためではなく、まずは自分のために書く。それが、最初の一歩だと思えた。

ブログのタイトルを考えた。「真紀子の自分発見ノート」。それは、ただの記録ではなく、未来へと続く道標になるものだ。

「よし、これで公開してみよう」

投稿ボタンを押すと、心が高鳴った。初めての一歩を踏み出した瞬間。これから、どんな変化が待っているのだろう。

新たな扉が開かれた気がした。

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私にできることは何だろう?〜佐藤真紀子さん物語3

私にできることは何だろう?〜佐藤真紀子さん

龍先生との対話を終えて数日が経った。頭の中で彼の言葉が何度もリピートされる。

「自分の人生を、自分で決める」

ずっと誰かのために、家族のために生きてきた。でも、これからは——。

店のカウンターに立ちながら、私は深く息を吸い込んだ。

「私にできることは何だろう?」

長年アパレル業界に携わってきた。お客様のニーズに寄り添い、洋服を通して自信を持ってもらうことに喜びを感じていた。ふとした瞬間に思うのは、今の私は本当にこれで満たされているのか?という疑問だ。

「私は、もっと自分の人生を生きられるのでは?」

龍先生の言葉が、その問いに強く響いてくる。

今さら、新しいことを始めるのは

そんなある日、1人の常連客が店を訪れた。

「真紀子さん、ちょっと相談があるんです。」

40代後半の女性、奈美さん。彼女は長年専業主婦をしていたが、最近になって自分で何かを始めたいと考えるようになったと言う。

「でも、何をすればいいのか分からなくて・・・。今さら、新しいことを始めるのは遅いんじゃないかって。」

その言葉に、私はハッとした。まるで数日前の自分を見ているようだった。

「そんなことないですよ。」

私はゆっくりと奈美さんの目を見つめた。

「私も最近、自分の人生をどう生きるかを考え始めたばかりなんです。だから、その気持ち、すごく分かります。」

奈美さんは驚いたように目を丸くした。

「真紀子さんでも、そんなことを考えるんですか?」

「ええ、そうなの。最近気づいたんです。いつからでも、自分を取り戻せるんだって。」

人生の新たな挑戦へ

私は店内を見渡した。

「例えば、この服を選ぶ瞬間。自分に似合うものを見つけて、心が弾む。その小さな一歩が、大きな変化につながるんです。」

奈美さんはしばらく考え込んでいたが、やがて小さく頷いた。

「私も・・・まずは、自分の好きなものを見つけるところから始めてみようかな?」

その言葉を聞いて、胸の奥に温かいものが広がった。

「そうよ!まずは最初の一歩よ。」

そう。私も、自分を取り戻すための一歩を踏み出そう。今がすごくチャンスな気がしている。奈美さんを見送りながら、私は心の奥に新たな決意が芽生えていくのを感じた。

「次は、私の番だ。」

そうして、私は人生の新たな挑戦へと歩みを進めることを決めた——。

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