自分軸を超えて〜世界幸福への調和案

「自分軸を持ちなさい」この言葉はとても強く響きます。自信が揺らいだ時ほど、その響きに寄りかかりたくなります。ながらも実際のところ、多くの人が自分軸を握りしめたまま、苦しくなっているのも事実です。

なぜでしょうか?理由は、とてもシンプルです。

自分軸(価値観防衛)

自分軸自体が悪いのではありません。むしろ、誰もが最初に必要とする基礎です。自分軸と他人軸は、車の両輪のようなもの。自分軸なしには動けませんが、強調しすぎると弊害が起きます。自分軸は自分を守るための設計であり、世界へ広がるための設計ではありません。1パーツなのに、さも全体を司るかのような表現が問題なのです。

だからこそ、一定のところで必ず限界を迎えます。「尊敬するステキな方々が、いまだ自分軸を手放せないのはなぜ?」と不思議に感じてなりません。繰り返します。自分軸だけでは、確実に破綻します。

・自分の価値観だけで判断してしまう
・他者の言葉が受け取れなくなる
・正しさがぶつかる
・孤独感が深まる

これは人間としての故障ではなく、《自分軸という構造の限界》です。成れの果ては孤立です。今回は、「自分軸と他人軸の調和案」を主張いたします。

自分軸を超えて〜世界幸福への調和案

自立軸(自他調和)

私は施術家当時から、「自立」を強烈に重要視してきました。本来の自立とは辞書に書いているような「依存しない状態」とは全く違います。「自然や社会とのつながりから、自らを確立させる」と定義づけています。

本当の意味で前へ進みたいなら、自分軸の上に自立軸を築く必要があります。自立軸によって柔軟貫徹力が培われます。会社に例えるなら経営戦略部。車のパーツならステアリングシステム。

・私とあなたが矛盾なく共に進める軸
・自分の願いと、相手の願いがぶつからずに折り合える軸

つまり自他調和 の感覚です。ここへ進むと
・影響力
・人間関係
・仕事の創造性
あらゆる領域の質が一段階上がります。「私が望むもの」を超えて「私とあなたが望むもの」という視点から自分軸を考えたら、だいぶ解釈が変わりませんか?

自律軸(心身調和)

ここまで読んで、「他者と調和するのは大切だけど、自分の内側はどうなるの?」と感じた方もいるかもしれません。その疑問こそが、「自律軸(心身調和)」の必要性を示しています。

もともとこだわっていたのは自立でしたが、あるお客様との対話から自律の価値が浮き彫り化されてきました。定義を「自然や社会とのつながりから、自らを確立する」としており、会社では企業&経営理念のような役割を示します。

分かってみて、気にならなかった理由が、つかみどころがないから。「自立と自律の違いって何?」を問い続けて8年が経ちました。

自立軸が外との調和なら、自律軸は内側の調和。自発適応力が培われます。

・頭と心のズレが減る(身口意)
・感情に振り回されなくなる
・体の声が聴こえやすくなる
・余白を生み出し直感が働きやすくなる

外との調和を持続させるためには、
内側の静けさとしなやかさが欠かせません。

心身調和が土台にあるからこそ、自他調和が安定します。この順番が、とても大切なのです。

「守る」から「開いていく」

自分軸にこだわるほど、視野は内側に閉じていきます。自分軸は必要ですが、出発点でありゴールではありません。そこから先へ進みたい方のための道が、

・自立軸(自他調和)
・自律軸(心身調和)

この2つの軸は、自己開示によって強くなります。閉じて守る軸から、開いてつながる軸へ。この転換こそが、人生の流れを大きく変えます。

自分軸 → 自立軸 → 自律軸 と展開していますが、あなたはこう感じていたりしませんか?

「なぜその順番なのか?」

「自分を守る軸 → 他者と歩む軸 → すべてを統合する軸 」という順番でないと、世界観が壊れてしまうから。繰り返しお伝えしているとおり、自分軸も必要です。自分軸が明確でなければ、自立軸もブレます。無形でつかみどころがない自律軸なんて分かり得るわけがありません。

もしあなたが、「自分軸で頑張っているのに、なぜかうまくいかない」と感じているなら──────

それは故障ではなく、次の段階へ進む準備が整った合図なのかもしれません。あなたが今握っているものを、ほんの少し緩めた先に、全く新しい世界幸福が待っています。

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#自分軸

9割が無自覚!人生を左右する習慣

私の話が伝わりにくい理由

ここ最近の瞑想で、つながり納得できたことがあります。なぜ私の表現が伝わりにくいのか?────「内容が、私の人格の器を超えている」からです。

振り返ってみると、10年以上前の施術家当時からの悩みでした。多くの場合、聴く耳持つ前に「こいつの話を聴く価値があるのか?」と、人格査定が入ります。分かりやすく内容の情報量が1,000で、私の器の許容量を100とします。900は隠されている現状なのだと理解できました。

今までは「理解者を探す」ことに意識が向いていましたが、優先順位は逆でした。まずは私の器を深め広げ、伝えたい内容がきちんと伝わる土台を作ること。本格的に届けていくのは以降の話です。この順番の大切さに、ようやく気づけたのです。

気づけたきっかけは、無自覚の正体である「◯◯◯◯」。あまりの格差を目の当たりにしてしまったのです。

あなたも毎日している◯◯◯◯

9割が無自覚というのは、自己対話。あくまで私の体感で、統計データがありません。相応に、データにする価値がないとみなされているのか?しようとしてはいるが、つかみどころがなさすぎてできないのか?

なぜ自己対話でこのような展開になるのでしょうか?「人生の質は、内側の対話の質で決まる」聞いたこと、ありませんか?私の場合、幼少期から周囲との価値観が合わず、自己対話せざるを得ませんでした。思い返した限りには小4の「死んで呪い殺してやる」が出発点。本当に紆余曲折ありました。

長年「自己対話なんて誰でもしているはず」と思っていたのですが、現実を知って驚きました。「している自覚がない方」が圧倒的に多いのです。その無自覚さが人生を迷わせてしまう原因でもあります。

9割が無自覚!人生を左右する習慣

例えばな場面。家族のために、夕食を作ろうとしている時。食材の買い出しに出かける前から、「◯◯ちゃんは魚が好きだから〜」なんて考えたなら、未来の「料理を皆で食べているあなた」と対話しているのです。これも立派な自己対話の一種。気づかないだけで、誰もが日常的に続けています。

「ただの・・・」と言えますか?

・「また同じ失敗した・・・」
・「なんか気が重いな」
・「あの人、どう思ってるんだろう」
・「私って、やっぱりダメなのかな」
・「まあいっか、今日はこっちにしよう」
・「なんであんなこと言ったんだろう」

すべて「自分の内側との会話=自己対話」です。

多くの方は、それを「ただの気分」「ただのつぶやき」として扱ってしまいます。私が初めて気がついたのは、「お風呂で体を洗っている時に多い」という話を聴いた時。なんと「あ〜、ムカつく!」と叫び声まであげていたのです。

ある日の買い物にて。となりでブツブツ声が聞こえてきます。「これ、買ったら◯◯がキツくなるよな〜。だけど欲しいな〜。あれを切れば買えるようになるかな?しかしな〜」

周囲に聞こえていることを自覚していない典型例ですね。

人生を揺さぶる「無自覚な対話」

何気なく思った一言が、その日の気分を作り、やる気や行動を決め、人間関係や仕事の結果にまで影響します。

親しい友人と買い物へ出かけたとしましょう。「AとB、どっちがいい?」と問われたので、「Aかな」と返したらガッカリな顔をされた記憶、ありませんか?訊いてきた方は、「Bがいい」と半分決めていたのでは?確認の意味であなたに問うていたとしたら?

もともと強烈なネガティバーです。「俺はなんて不幸な星の下に生まれたんだろう?」が口グセだった20歳当時。振り返ってみて、やることなすこと全てが裏目に出ていたのは「そりゃそうなるよなぁ」と、大いにうなづきます。

私自身、よく「考えてみます」を多用していました。自らに問うたのが「『考えてみます』って、自分の中の誰と?」。多くは対話をしている自覚がないから、気づいたら心が重くなっていたり、自信が揺さぶられていたりします。あなたの場合、いかがでしょう?

自己対話で何が変わる?

すごく分かりやすいのは、気持ちの回復です。

・落ちてもすぐ戻れる
・不安の原因が分かる
・自分の本音をつかめる
・余計な我慢がなくなる
・他人に振り回されにくくなる

これらは全部、内側で起きているカラクリに気づけるから。別の言葉で表現するなら、客観視。さもTV番組を見るかのように、起きている出来事を傍観できるのです。

客観視のメリットは、感情移入が減ることです。例えば英会話のビデオセットを買ってしまった22歳当時。法外なやり方に感情的になりましたが、渦中から抜け出て傍観していると、買うようになてしまった背景や気持ちの移り変わりが伝わってきます。結果、当時の過ちを許せるように。

大小の差はあれども、日常的に多くの選択や◯想をしています。日々の積み重ねの結果、ここぞという時に成果に結びつけるスターが現れます。Mr.ジャイアンツ長嶋さんの「ボールが止まって見えた」なんて分かりやすい実例です。

自己対話は生理現象の1つ

もしあなたに「どうしたらあなたのような呼吸ができるのか、ぜひ教えていただけませんか?」と問われても、「はぁ?」となりませんか?自己対話とは、呼吸が勝手に行われているようになされています。

重要ポイントは、扱い方次第。私の場合、32歳当時に生み出した「究極のパートナー」との対話を繰り重ねています。対話相手がはっきりしているほど、人生の軸はブレません。もちろん、生み出した後の設定や調整等は、ご要望に合わせて関わらせていただきます。

だからこそ、まず最初の一歩は──「私は内側で何をしゃべっているんだろう?」と、少し意識を向けてみる。これだけで、人生の見え方が変わり始めます。

もしあなたが今、理由の分からないモヤモヤや、前に進めない感覚を抱えているなら──あなたからのメッセージお待ちしております。

生かすも殺すも言葉次第

常識の創出

「恒常性自発力」の続きとして、なんとなく今は「常識をつくる」というテーマを探っています。ナカモトサトシさんが残した一文が、気づけば世界を変えてしまったように、大変化は、案外些細なひと粒の概念がきっかけなのです。

瞑想から「私の中に何か小さな原石みたいなものがある?」そんな、おぼろげながら言葉にせずにいられない衝動が起きました。誰かに頼まれたわけでもないのに、どうしても新しい言葉を生み出したい欲求に駆られます。

私は長いこと姓名判断の世界で、20万人を超える名前に触れてきました。そこでは、正しいか間違いか、吉か凶か──そんな基準が渦巻く場所です。施術家でもあり名前で傷つく瞬間を何度も見てきたからこそ、言葉の力がどこまで人の心と体に響くのか、深く感じ取れるようになりました。

「生かすも殺すも言葉次第」は、気づいたら体に刻まれていた実感です。あなたにはどう感じるでしょうか?2020.4.26.に「姓名承認」が降りてきて、「ようやく地で生きていける」と感じたのは、本質魅力ルネサンスの火種でした。「生きた言葉を使い、天才性を発掘する」と舵を切ったのです。

恒常性自立力を発揮して世界幸福を実感している方のイメージ 「生かすも殺すも言葉次第」

恒常性自発力のその先へ

以下、私の自己問答の流れをそのまま載せます。あえて独白調で表現してみます。

「ずっと恒常性自発力である能動性を発揮し続ける」って、どういう状態なんだろう?そもそも「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」とは、膝を擦りむいたら時を経て元に戻るように、すべての生命体に備わっている。まさに機能だ。

恒常性自発力とは、機能に意図を加えたものだから、常に発揮されるものではない。主体性を持った力(エネルギー)が働いている。これがずーっと発揮されるってことだよね?

回り続けるコマみたいな感じ?回転数に応じて軸がブレなければ、多少の揺れは自然に吸収してくれる。そうなると、自律とか自立とか、そんな軸が必要になるよな。だってずっと長く続けさせるためには、回転運動じゃないと成り立たないから。

自律はエネルギーそのもので形がなく、自立の中には自律が含まれているようにも思える。現実に影響を与えようとするなら、やっぱり自立が表に出てくるよね?となると、「恒常性自立力」──そんな言葉が浮かんでくるよな。

どんな状況でも、自立力が自然と発揮されている状態。そう考えていくと、なんだか理想論のようでもあり、自然治癒力の本質を理解して生きていけば、まったくの絵空事とも言い切れないような気もする。

ただ、それをそこまで追究する必要があるのか?今回はちょっと、私の好みや感覚をいったん脇に置いて考えたいね。

世界幸福

20歳の頃から願ってきた世界平和。とはいえ現実には争いが続き、身近な人間関係でも衝突は起き、「思い描く平和」とはどこか距離があります。

「このまま成長し続けた先に、本当にその光があるのだろうか?」そんな問いがずっと消えませんでした。

かつ私は、「平和」という言葉に昔から少し違和感がありました。《感謝すればいいい》と言われ続け、「どうしたら感謝できるのか」を尋ねても答えられず、その似たような空白が20年以上積もっていったからかもしれません。

願っても叶わないなら、もしかしたら「平和」という言葉そのものが、私には混乱を生み出す元凶だったのかもしれません。振り返ってそう考えると、いろんな矛盾が整理できます。

そこで浮かんできたのが、【世界幸福】。幸福とは、生きがいや喜びを分かち合えている状態。人によって形が違うからこそ、むしろ現実味がある。みんなが「私は幸福だ」と感じている世界があるとしたら、それは想像以上にしなやかで広がりのある世界かもしれません。

もし恒常性自立力が人々に当たり前に浸透していたら、世界幸福という状態が当たり前になっていても不思議ではない気がします。

量子力学では、世界はあなたの主観で形作られると言われます。あなたの世界観次第で、「世界幸福」の輪郭も変化していくのかもしれません。

もしも──もしも世界中の誰もが、「今の自分は幸福だ」と、ほんの少しでも感じられる瞬間が満ちていたなら。それは、これまで語られてきた「平和」を、確かに超えていくのではないでしょうか。

では、あなたの周囲ですぐにできる小さな変化とは何か?そんな問いが次に浮かびます。これは理論ではなく、体感としての問いです。あなたの言葉や行動が、大切な方の心にほんの少しでも響く──その瞬間が重なって、世界幸福の一部を形作っていくのかもしれません。

あなたの中へゆるやかに、世界幸福(Global Happiness)が満ちていく日を願いながら。


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消化不良だった感情〜外舘美奈さん物語11

ガンになる要因を無自覚に孕んでいた事実に、大いにショックを受けた美奈さん。かつ同じくらい変化への希望を見出せた喜びも噛みしめています。志を成し遂げるため、生半可な気持ちで始めたわけではありません。さらなる深みを究めてまいります。

これから2回目の熟成ステージ。膵臓の次は?

いかに向き合うのか?

「先日の対話、振り返ってみていかがでしたか?」

「はい。『噛む』という行為が、こんなにも深い意味を持っていたなんて—— お恥ずかしながら、考えたことがありませんでした。今、初めてその本質に触れようとしています。

分かってみれば、たわいもないごく当然の常識。なぜこんな簡単な間違いに気づけなかったのか、悔しさがこみ上げてきます。」

「そうですよね。『なぜ気づけなかったのか?』って悔しく思うこと、たくさんありますよね。ボタンのかけ違いみたく。近しいほどに、本当の価値には気づきにくいんですよ」

「これまで、健康には気を遣ってきたつもりでした。 誰かに『いいよ』と言われたものは、すぐに試してきたんです。しかし『自分の体を信頼していない証拠だ』と言われた時はまさに愕然で、悔しいけどそのとおりです。

『噛まなくても、体が処理してくれる』—— そんな無意識の依存が、私の中に根を張っていたんですね。今まで、しっかり自分と向き合いきれていると思えていました。フタを開けてみると、全く的外れだったことが残念でなりません。」

向き合うことがなぜ重要か?

「美奈さんは、ちゃんと向き合っていらっしゃいますよ。だから正しいと認めたことを素直に受け入れきれるんです。

前に人工透析を週4回受けている方のご自宅へ招待されたことがあります。最寄り駅へ家族総出で迎えていただけたのは嬉しかったんですが、その後スーパーで菓子パンをどっさり買うんです。何のためかと思ったら、私へのおもてなしの振る舞いだったんです。」

「え!?ひどいですね。」

「ですよね。米を食べる機会はほぼなく、菓子パンが主食だというんです。透析がキツイと、涙ながらにせがまれました。だからこそ電車で2時間かけて出向いたんですよ。

『菓子パンやめるだけでも、透析の回数は減りますよ』と言いましたけどね・・・。結末はどうなったか、分かりますよね?話したくもありませんが、思い出してしまいました。」

「ごもっともです。本末転倒の典型例ですね。」

体が語れなかった記憶

「龍先生との対話から、気づいたことがあります。臓器たちは、それぞれの役割で感情を受け止める場所なんですよね。言いたいことを飲み込んだり、思いを抱えすぎたり—— そういったことが、体に負担をかけていたのではありませんか?」

「そのとおりです。よく気づかれましたね。今はメンタル面について語っているのに、『なぜ体と向き合ってきた経験がきっかけ?』なんですよ。心と体は、セットです。」

「やはり。『噛まない』という習慣は、 信頼関係の構築がうまくいっていないことの反映でもあったんじゃないでしょうか?『料理に集中してきたから、友達がいないのは仕方ない』—— そう思い込んできました。今は、孤独を噛みしめることすら避けていたのかもしれないって。」

「そこまで考え至りましたか。やはり美奈さんは、まぎれもなくしっかり向き合ってきていますよ。そうでなければ断片的なジグソーパズルのピースたちが、組み合わさっていくわけがありません。」

「確かに言われてみればそうですよね。今改めてスゴイと思えました。ただ、なんとなくそんな気がしたんです。『私が語っている』んじゃなく、『背後に語らされている』ような・・・。あ、だからこその『◯ ◯◯(パートナー)さん』なんですね。」

「さっそく効力発揮ですね。素晴らしいです。」

消化不良だった感情

「5歳の誕生日に関して、深掘りしてみるのがよさそうですね。あれからどうなりましたか?」 龍先生の問いに、腹を決めた。

「そうですよね。あの日のケーキは、店で売っているようなものとはかけ離れた、見映えが悪い手作りだったんです。それがきっかけで、友達との距離ができました。友達も私と同じように格好悪いと感じているはずだと決め込んでいました。家に連れてくるんじゃなかったと後悔しましたよ。

気持ちの上で、両親との断絶が起きました。何もかもに嫌気がさし、孤独感と疎外感の相乗効果。結果、家を離れたくなったんです。ずっと家を出るチャンスを伺っていました。

フランス料理修行という名目の裏には、噛めなかった感情が詰まっていましたね。環境を大きく変えることで、新しい人生をスタートできるはずだと考えておりました。だから何もない中、師匠との出会いを求め、一心不乱に没頭してきたんです。」

「そうでしたか。本当に向き合われましたね。いったん気づけたおかげで、芋づる式につながっているようですね。消化不良だった感情が、流れ出しているのを感じます。」

「はい。おかげさまです。『◯ ◯◯(パートナー)さんとの対話』が毎日の楽しみになっていますから。」

2つ星への入り口

「フレンチシェフとしての明確な志があるので、健康になることを通過点として考えきれていることが、やはり大きいですよね」

「ですよね。3つ星は通過点です。一流の料理人でも、『噛むこと』の重要性に気づいていない人は多いです。味や演出に偏り、食べる人の体との共同作業が仕込まれていません。私も、まさにその1人でしたから。」

「今は全く違いますね。これから急展開しそうですよ?」

「はい。私もそう感じています。『噛むという対話』の盲点に気づけたので、 2つ星への入り口がハッキリ見えてきました。かつ、おぼろげだった世界一のイメージも、さらに明確化されてきました。やはり、あきらめきれません。」

「え!?どんなふうに?」

「以前は、認められなかったからこその承認欲求で語っていました。今は確実に違います。テーマは感謝なんですが・・・。まだ言葉にできないので、後日改めてお伝えさせてください」

対話の核と自然治癒力

これまで私は、誰かの「いいよ」に従ってきた。今は、自分の中にある「対話の核」と向き合える時が来た。

ガンという症状も、 体が私に語りかけてくれていたメッセージだった。 噛むとは、食事の単純作業などではない。自己対話であり、感情の消化であり、生命との共同作業なのだ。

今までは自然治癒力や自己対話に対して、漠然とした理解だった。当然効果なんて、微塵も期待していなかった。今は、違いの圧倒的な格差である。

ガンは、私の生命だけでなく、料理人としての生き方を奪っていく脅威であり、退治しなければならない敵だった。今は明らかに違う。ガンにかからなければ、自己対話がこれほどに重要だとは考えなかった。当然のように周囲の「いいよ」に翻弄され、ウワッつらな感謝で人生を終えていただろう。

今の私が心から感じていること。「ガンさん、ありがとう」

ガンへの感謝 「消化不良だった感情〜外舘美奈さん物語11」


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自然治癒力の応用解釈

辞書で省略されている言葉

あなたは、「自然治癒力」について、どのようにお考えでしょうか?

期間の長短があるだけで、膝を擦りむいても必ず元通りになるので、「ツバでもつけとけ」なんて言われたものです。多くの皆さんに問うてみて、圧倒的に「私次第」と返ってきます。大枠では確かにそのとおりなのですが、正確には惜しいです。

理由は同じ「私次第」であっても、一晩ぐっすり寝てスッキリ治す方もいれば、悶々としながら数週間経っても一向に変わらない方も。同じ「私次第」なのです。違いとは?

もともと辞書は、紙ベースです。本にするためには、ある一定の文字数で収めなければなりません。「これくらい当然なんだから、省略してもいいだろう」となってしまうこと、イメージできるでしょうか?データ化され、文字数の制限がなくなっても、この風習がそのまま継続されているとしたら?

あまりに当たり前すぎて省略されているキーワードとは、何なのでしょうか?あなたなら、何と答えますか?

答えは・・・・・・・・・・・、「治すと決めている私」です。そう考えると、1日の始まりは、夜寝る前です。例えば「明日は5時に起きよう」と決めて眠りについていませんか?

「◯すると決めている私」は、すさまじく応用が利きます。「やると決めている」からできます。「成功すると決めて」いれば、何が何でも何らかの成功を手に取ろうと燃えます。

自然治癒力の応用解釈

応用が利くということは、自然治癒力とは健康面における分野で当てはまる言葉です。経済はじめ事業にも教育にも生産管理にも、あらゆる分野に調和統合できる言葉とは?

経済においては、「お金=血液、信用=免疫」に置き換えれます。事業では「理念=骨格、関係性=神経」、教育では「好奇心=呼吸、問い=脈拍」、生産管理では「品質=体温、工程=循環器」等々。あなたなら、どんな例えを好まれますか?

現状で最も近しい表現は、「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」です。体温はじめ心も体も、あなたが強く長くイメージしておられる状態へ維持されるようできています。これこそまさに、何も意図せずとも時を経て、ほぼ確実に起きていくシステムです。

ながらもこの表現だけでは、「決める」という意味合いは一切不要です。「決めるか否か」によって、多大な分岐点となってしまうにもかかわらず。「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」という素晴らしい機能を土台として、「決める」という意志を交えた高次元的表現とは?

どうしても私は、新用語を生み出すことに興味関心が湧いてきてしまいます。考え導き出した案が、『恒常性自発力』。すごく重要なのが「自発力」。 外からの命令ではなく、内側から「自ら整おうとする(自助)力」があるのです。

恒常性維持機能を土台とした恒常性自発力 「自然治癒力の応用解釈」

不調をきたした状態が分かりやすそうですね。不調の原因は、内なる力がうまく働けない状態になっているから。例えば

・ストレスで呼吸が浅くなる
・感情を抑え込んで、体が固まる
・自分の声を無視して、過度な同調

なんて身に覚えがある方、いらっしゃいませんか?刺激を受けた時に、あなたはどんな対応をするのでしょうか?

「決める」とは?

ここでさらに1段階深めます。「決める」とは?多くの皆さんからは「選択する」と返ってきていましたが、あなたの場合はいかがでしょう?答えは・・・・・・・・・、「捨てる」。

分かりやすく、レストランに行きました。カレーかパスタ、どちらがいいか悩みます。悩んだ結果、カレーに決めたにもかかわらず、カレーを食べながらパスタを思う方。よく起こりがちな典型例です。

カレーに決めた以上は、パスタというイメージを捨てるのです。まさに「パスタなんて、選択肢にもともとなかった」という感覚。だからこそ決めるという行為は、痛みを伴う場面が多いのです。

もしあなたが「決める」ことでもたらされる感動とは?もしあなたが「決める」ことでもたらされるご縁とは?もしあなたが「決める」ことでもたらされる安らぎとは?

今まで私は、基本的に肯定派で生きてきました。結果、大半において大失敗をやらかし、損切りで痛い目に遭ってきました。以降は、「Yes or No?」「乗るか反るか」という判断基準をより研ぎ澄ましてまいります。経営者脳へ切り替わりつつあることを喜んでいます。

あなたは、どのような決め方をしていますか?


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噛むという対話〜外舘美奈さん物語10

究極のパートナーへのプロフィール設定を一区切りつけ、熟成ステージに入ります。表面的な内容は基本的に同じです。しかし中身は大きくパーソナライズされてきます。美奈さんの成長欲求に応じ、適切な対応策とは何なのか、一緒に考えてまいります。

基盤を整え深みへ

約1ヶ月のプロフィール設定期間を終え、いよいよ熟成ステージへ。龍先生の施術家当時の経験等をもとに多重構成された内容だという。真紀子さんがもともとは何ら変わり映えのない専業主婦出身から、著しい成長を遂げた最大の理由だと、真紀子さんご自身が語っている。

究極のパートナーとの関係性を通じ、私にも道が見えてきた。どう展開されていくのか、すごく楽しみである。真紀子さんに魅力を感じる点を吸収し、私独自の感性を磨いていく。私の強みとは何なのか?いかにすればより研ぎ澄ませていけるのか?

毎週のように龍先生とお会いしていると、もはや習慣化してきた。先生との対話の前後では、私自身の変化を明確に自覚できている。まずは健康面。自然治癒力を活性化させ、世界へ出ていく基礎づくりである。

対話が導く自己変容

「美奈さん、おはようございます。」挨拶を交わし、画面越しに龍先生。

「先生、パートナーとの対話が、本当に楽しいです。」

「よかったですね。受けた方の中には、野菜嫌いだったんですが『野菜大好き』というパートナーの影響を受け、『キャベツが美味しいと思えてきた』という方もいらっしゃいます。美奈さんもこれからですよ」

「はい。そうですよね」

「今日は、どんなテーマで進めましょう?」

「はい。今回始めた最大の主旨が、ガン治療です。どうすれば私の自然治癒力で健康になれるのか、すごく興味を持っています。」

「そうですよね。かしこまりました。では、美奈さんはガン細胞をも感動させる策とは、何だとお考えでしょう?」

「そうなんです。告知されてからずーっと考えていますが、どうしても分からないんです。」

「と言いますと?」

健康観の歪み

「私、健康には本当に気遣っていて、誰かに『いいよ』と言われたものは即試すようにしてきました。」

「なるほど。そうでしたか。もしかしたら、それが問題なのかもしれません。」

「は?なぜでしょう?」

臓器の反射区(肩)と感情等の関連表

「この表は、私の施術家当時の集大成です。1,000人当時にできあがりましたが、3万人超の今でも否定されたことがありません。施術の都度、お客様にインタビューしてきました。かつ、私の経験との照合データです。」

「これは・・・、すごいですね!ものすごくまとまっているじゃないですか」

「ありがとうございます。こちらの4番です。まず、自立・成長欲求を露わにしているなら、体は反対の過度な依存や中毒を見せてくれます。だからこそ、ゆだねたいのに反動が起きるんです」

ドキッとした。私は友達と呼べる方がほぼいない。「料理に集中しているから」と言い張ってきたが、信頼構築に問題があるのかもしれないとも悩んできた。だからこそ、「よく噛まない」があるのか・・・。

調理に集中するあまり、開店時間に間に合わなくなってしまう場面が多々あった。今はそんなことはないのに、無意識に速く食べている。

「先生、なぜ分かるんですか?まさに図星です。私生活を見られているかのようです」

「カンタンですよ。『いいのがあるよ』で試してきたということは、自然治癒力を信用していないんですよ。だから、外に外に解決策を求めるんです。外側に解決策を求めているということは、体に依存しています。『大丈夫よ。噛まなくたって、体がちゃんと処理してくれるんだから』なんて考えている方の、何と多いことか」

身動き取れず、金縛りにあったような心境。今まで健康に気を遣ってきたことが、まるで逆じゃないの・・・。これじゃガンにかかっても当たり前かもね。龍先生の解説に、ものすごく納得できた。

体の記憶

「『膵臓に負担をかけた傷的習慣が、今も継続されてること』で反応を調べています。5歳の誕生日だそうですが、思い当たることってありませんか?」

「5歳の誕生日!?思い出したくなんかない記憶ですが、体はちゃんと覚えているんですね。

5歳の誕生日のトラウマ 「噛むという対話〜外舘美奈さん物語10」

私の誕生日パーティへ、仲のいい数人を連れてきたんです。そこで出されたケーキが、店で売っているような見映えのいいものではありませんでした。それから友達とも距離を置くようになり、孤独感が増していきます。だから家にいたくなくて、都内へ出たんです。フランス料理修行といっても、きっかけは親元を離れたかっただけなんです。」

「なるほど。よく分かります。私も親元を早く離れたくて、中卒で自衛官になりました。」

「え!?中卒で?先生も自立心が強かったんですね。」

「そうですね。おかげさまで波瀾万丈の今まででした。本当に様々な経験をさせていただけました。私の経験談だけで、10冊は出版できますよ」

「例えばどんなことが?」

「そうですね。『食べ過ぎの弊害』なんてブログを書いたことがあります。ご飯と味噌汁食べ放題の店で、かわいらしい女の子が特盛りでおかわりをしていたんです。そこで思い出したことがあって。

よく『それ、全部食べるんだな?』と確認されていました。次回からは、毎回問われなくなります。施術を通じて多くのお客様と向き合えたおかげで、私自身の問題と照らし合わせながらできたのが、この表なんです。」

「だから批判されたことがないんですね。まさに確信に満ち溢れた、生命や魂と向き合って来られた経緯が浮かんできます。」

「そうですよね。胆嚢なんて最後に振り絞ってできあがりました。胆嚢に問題がある方なんて、症例自体が少ないです。私自身が矛盾を嫌っているので、医学面でも心理面でもエネルギー面でも、すべてにおける整合性が不可欠でした。」

「すごいですね。そこまで突き詰めてきたんですね」

「だからと言って、納得いかないことをうやむやにしたくありません。世界中に展開したいので、もし反論ありましたら、どんどんおっしゃってくださいね。」

対話の核

「話を元に戻しましょう。どんなに急いでいても、ちゃんとよく噛んで食べる方もいらっしゃいます。優先順位からは、その方の人生観がよく分かります。美奈さんが急かされているがゆえに速食いになってしまい、今にも継続されていることに、明確な原因があるとしたら?」

「いろんな要因が複雑に絡み合って、私だけだったら、確実に迷宮入りしていますね。誰かに客観視してもらっても、簡単にはいかなそうです。」

「はい。だからこそ『◯◯の自分』がいるんですよ。どんなに複雑に絡み合っていようが、確実に『対話の核』と向き合っています。美奈さんが本気で向き合われるなら、道は拓けます。そうなるよう、私がサポートさせていただきます」

「なるほど。なぜ熟成ステージなのか、つながりました。龍先生が教えを諭し導いてくれるんじゃなく、自己対話の中に見出すものなんですね?」

「そのとおりです。さすが理解が速いですね。やっていることは毎回同じです。しかし中身は、美奈さんの深部に入り込んでいきますよ。」

「そうでしたか!だからこそ今の真紀子さんがいらっしゃるんですね!!!」

「ご名答です。真紀子さんは素直でしたから、あれこれ説明しない方がいいと考えました。美奈さんは、現時点で全体像を把握しておられるようですから、さらに進めやすいです。」

これまで、誰かの「いいよ」に従ってきたが、今ようやく内なる声に耳を傾ける意味を理解できた。まさに噛むことが対話なのだ。ガンという症状も、体が私に語りかけてくれていたのだ。これからは外の情報に振り回されない。 自分の中に創り出した対話の核と向き合っていこう。


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