60代男性の中村さん(ご本人が望む仮名)。
1回目は、正常な状態から見て、4%の改善。2回目いらした時点では、やはりさほどの変化は感じてはいただけませんでした。
2回目の第1段階で、心臓の左心房と右心室に血管障害がありました。その原因は、左肺上部のウィルス感染(ヒトメタニューモウィルス)でした(『恐怖の病原体図鑑』参照)。
第2段階に入り、脊髄と右股関節のインナーマッスルに、第1段階のウィルスが流出しました。成果は、「9%の改善」と出ました。
3回目にして、右膝の半月板に、痛みの自覚。「痛みが起こる経路」などシェアし、確実に改善していると確信。
検査では、脊椎の血管に、細菌(腸球菌)感染。9mmの塊(コロニー)ができていました。3回目の施術では、こちらの解放サポートだけで限界だったようです。「10%改善」と出ました。
原因は、幼少期の厠(かわや)と罪悪感
4回目にして、ヒョコヒョコ歩きでビッコを引いていたのが、ずいぶんまっすぐ歩けるようになってきたそうです(施術後3日目に自覚)。ご本人にも、変化を実感していただけてきたようです。
検査では、心臓の右心房・膵臓・左腎臓に症状がありました。しかしその原因は、「脊髄にある」と出てきました。もしやと思い、前回の「腸球菌?」と訊いたら、「Yes」と返ってきました。
対話の中で原因が浮き彫り化されてきました。幼少期は、離れにある昔ながらの「便所」だったそうです。さらにお父さんが、彼が生まれてすぐに亡くなったながらも、教育者だったそうです。良心基準の高さは、ご本人にも納得いただけました。良心基準が高いほどに、罪悪感を抱きやすくなります。
前回が10%改善と出ていたので、「腸球菌の塊はどれくらい解放できたのか?」と訊いてみると、1/21でした(5%未満)。はじめは腸球菌の塊が5%未満なのに、10%改善が矛盾に思えましたが、免疫力の世界は「日和見菌」がいます。善玉菌の勢力が強まれば、一気に傾き得ます。彼ご自身が改善に強い欲求を持たれていますから、好循環が起こっているようです。
今回の施術では、1/19の塊を解放できました(前回と合わせたら、1/16)。症状は、「11%改善」と出ました。施術は、ご本人の自然治癒力の許容範囲内でしか対応できません。極力日程をつめて通っていただける希望を感じていただけています。
微細な骨折と膀胱結石の原因
今回の検査では、「微細な骨折25個」と出てきました。彼いわく、20代に体操で激しい動きをし、腰を打つような場面が多々あったそうです。寒い時期等、ほんの少し上にある物を手に取る何気ない普段の行動から、幾日も続くような腰の痛みに変わっていたそうな・・・。
手術した時の違和感が、ずーっと残っていたことも、芋づる式に表面化。5歳当時に出てきた腎臓結石の大きさが、医師も驚くほどだったそうです。
この2つの原因は、脊髄にはびこる腸球菌でした(「またこれですか?」って思いにもなりますが)。廁だけでなく、肥溜めの井戸に落ちたエピソード等も聴かせていただきました。体は、どうにかそんな菌を排除したく、結石化させていたんでしょう。
微細な骨折は、ピークで36個あったようです。免疫力が高いほどに、少なくなっていくはずですが、彼の改善率は速いのかどうなんでしょうか?
今回の施術で、「たまに来る腰の『グキッ』からは、完全解放できた」と返ってきました。腸球菌は、今回で11%(合わせて1/12)解放できました。
現在、要介護認定2だそうですが、先日のヘルパーさん来訪で「もう介護の必要がないんじゃないですか?」と言われたようです。施術ベッドから寝起きする時のベッドのズレが、かなり少なくなったことを褒めた時のコメントです。
他の家族は何ともないのに・・・
6回目の施術では、腸球菌からは完全解放されていました。その奥にある深い問題が浮かび上がってもきました。それは、炭疽菌と破傷風菌・リステリア菌による感染です。
過去の記憶をさかのぼった結果、発症は6歳当時でした。ご本人いわく、「にがりのきいた豆腐を大量に食べたことが原因じゃないか?」とおっしゃられてはいます(その豆腐がどう問題なのかは、うまく把握しきれませんでした)が、実際はどうなんでしょう?
弟さんはじめご本人以外のご家族は、いたって問題ありません。「なぜ私だけが、こんな目に遭っているのか?」という思いに駆られたことも多々あったようです。ぜひ克服し、新たな人生の再スタートを切っていただきたく思いました。
お父さんの記憶に萎縮
細菌感染は、優先順位が低くなったようです。痛みが表面化しており、麻痺状態から非常に良い傾向にあるとみなしています。
今回は左ヒザの痛みを訴えて来られました。右足でビッコを引いて歩いていたのが、突然左足の痛みに、階段手すりをつかんでやっとの思いで上がりきれたそうです。
検査で反応したのは、「左足首の筋肉」と出てきました。さらに細分化してみて、「長母指伸筋」と断定できました(『図表でわかるピンポイント解剖学』参照)。
自律運動(自然治癒力)を促せればいいのかと思いきや、そうでもないようです。さらに深めていく中に、(育ての)お父さんとの記憶が浮かび上がってきました。軍隊のたたき上げ系の教官だったらしく、似たような方針で育てられてきたそうです。
お父さんとの記憶が萎縮や緊張を生み出し、左ヒザに不具合を起こしていました。原因が分かれば、解決は簡単です。彼ご自身、セルフで潜在意識の解放ができる強みもあり、イメージを変え定着できるようアドバイス。
左手首が抜けるような脱力感あったそうですが、施術後引き締まりました。表情が明るくなり、ご本人とともに手応えを感じきれる時間を共有できました。