大泣きと怒り
先日、カンシャクで大泣きしている方を見て気づきました。
大泣きしている時や怒りに震える時、ご本人自身の意識はどこにあるんでしょうか?さも自分の体に別人格が入り込んできて、完全に支配されているかのように感じたこと、ありませんか?
私はしょっちゅうありました。しかし今はそうでもありません。何がちがうんでしょうか?結論から言えば、主原因は肝臓にあると見ています。そして別人格の正体は、【(溜め込んできた)潜在意識の欲求】だと。
「怒り」は、肝臓のメンタル的要因です。まず客観的に、いつも怒っているような方をイメージしてみましょう。彼の平常心を保っている時と比べてみて、同じ人格に見えますか?「怒りに我を見失い、つい・・・」なんて言葉をよく耳にします。
怒りと自己嫌悪
誰しも「怒ることが趣味だ」「怒っている自分が大好き」なんて方は、まずいません。たいていは、怒り狂った後、自己嫌悪に陥ります。ご自身を責めてしまい、加えて周囲に罵られようものなら、彼の居場所はドンドンなくなっていきます。なれの果ては、ウツ。自殺にもなりかねません。
「怒り」のカラクリとは?どうすれば回避できるのでしょうか?
私のエピソードです。酒乱に悩んでいた当時、酔っている時は本音が出やすくなります。たいてい酔いつぶれた日の記憶が戻る時は、次の日の朝のベッドの上だったなんて当たり前でした。「お前、昨日は・・・(-_-メ)」と言われても、記憶がないので他人事です。言動が完全不一致。信用されず、こらえようのない孤独が襲ってきました。だからこそ、20歳で断酒に踏み切りました。
前にあるお客様、「お姉ちゃんが、肝臓ガンで死んだの・・・」と漏らしていました。「ああ、怒りが原因でしたね。ずいぶん堪えてきたんじゃないでしょうか?」と話した時点で、激怒されました。「あんなに優しくて温和なお姉ちゃんが・・・怒り?ふざけないで!」と・・・。あなたはどう思われますか?
結果から考えるなら、やはりお姉さんが亡くなった要因は怒りです。溜め込んだ感情を適切に処理できる環境が皆無だったのでしょう。
根本解放策
ある実験結果で、怒っている方等の息を凍らせた時の話、前に有名になった件を覚えていますか?ここで《そうか!》とひらめきました。
・アルコール(C2H5OH)がアセトアルデヒド(C2H5CHO)に化学変化でできる物質
・怒りに身を奪われた時に湧いてくる物質(激怒した人の息では数分でネズミが死ぬ)
似たような労力を、肝臓に負わせています。負のエネルギーはご本人の元からの弱いところへ流れて、多くの皆さんの「欲しい」が商品を作り出すように、ある臨界点を超えた時点でカタチとなります。
根本解放キーワードは、「感情表現」です。感情と向き合い日々消化に努めるような方は、「我を見失い・・・」という事態には、なりにくいはず。日々感情と向き合っている方には、本音と建前の境界線がありません。
境界線がはっきりあるからこそ、酔って意識がなくなった時や怒りに我を忘れた時に、さも別人格が現れてきます。どちらも本人です。過って殺人を犯してしまうような場合も・・・。
2015.6.30、新幹線での焼身自殺事件がありました。加害者は71歳男性で、孤独な状況で関わりを断っていたそうです。もしかしたら、自衛官当時の私も同じようになっていたかもしれません。マジメを装うほどに、メチャクチャで制御不能な【心の闇】がありました。
疑問視してきた悩み
酒・タバコ等の不摂生とは縁がなく、かなり健康に気遣っているのに、どんより顔を曇らせている方。浴びるように酒を飲み、タバコ等不摂生を積み重ねているのに、いつもニコニコ顔な方。病気にかかりやすいのは明らかですね。
もし溜め込み続けてきた感情を、習慣化させてしまったら・・・。体は解放して欲しくて、痛みに記憶を乗せて訴えてきます。にも関わらず、その痛みを邪魔者扱いしようものなら、体は血管を収縮させます(動脈硬化)。
だからこそ、Aさんは認知症、Bさんは脳梗塞、Cさんは・・・・・という症状に分かれてしまうのです。
結論は「感情表現」です。適切に感情表現できていれば、ふさわしい生活習慣を継続できている可能性が高くなります。ふさわしい生活習慣を送れている方に「二人に一人がガンになる時代」なんて言葉、当てはまるのでしょうか?
「なぜ?」とず――っと考えてきた悩みが、氷解してきました。