施術家当時、独自に作った「臓器と感情の関連表」について、「マニアックすぎる」「あなたが勝手に作った統計データですよね」等のご指摘いただいておりました。会社員に戻った経緯もあり、もう一生闇に葬られるとあきらめた時期もありました。そんな当時のエピソードを改めて書き直してみました。
きっかけは先日の対話。腰の痛みで悩む一人のご婦人Sさん。Sさんの訴えを聴きながら、約17年ぶりに再発したギックリ腰の体験を思い出していました。改めて深く見つめ直した方がいいメッセージだと受け止めました。
突然の痛みと孤独
きっかけは自衛隊での庁舎引っ越し作業中、ぎっくり腰を初めて経験しました。重い荷物を不自然な姿勢で持ち上げた瞬間、息ができなくなるほどの激痛が走りました。それ以来、ぎっくり腰を繰り返し、コピー用紙1枚持っただけでかかったことも。
ギックリ腰はじめたいていの腰痛全般は、不自然な姿勢で物を持ち上げようとしていることが原因です。ポイントが蓄積されているようなもので、臨界点に達した時、堤防が決壊するかのように発症します。
針を刺したような、ピンポイントな症状。瞬間息ができなくなり、電気が身体中を駆け巡ります。周囲には何が起きているのか、意味が分かりません。コミュニケーションが完全に遮断されます。強烈な孤独感。
病院で診察していただき、真剣に痛みを訴えたにもかかわらず「異状ありませんね」の軽い一言に激怒したこと、鮮明に覚えています。担当医師いわく、異状があった場合の対応策は手術のみで、メリットとデメリットを考慮しての見解だと言われました。渋々納得せざるを得ませんでした。
原因の追究
コピー用紙1枚持っただけで再発する可能性を体感してしまいました。全くもって仕事になりません。慢性化した痛みをこらえながら、原因と向き合わざるを得なくなりました。
なぜ不自然な姿勢をとってしまうのか?腰にはかなり自信がありました。かなりのイジメに耐えてきた経験が、足腰の強さにつながっているような、勝手な思い込みがあったことに気づきました。
過剰な自信は危険です。セルフイメージは強烈に低いので、バランスをとろうとする働きが起きたものと推察しています。実際に持ててしまうので、本当に腰が強いと決め込んでおりました。
今では3万人を超えるお客様との向き合いを通じて得た経験と統計データから、ギックリ腰の原因の7〜8割が腎臓にあることを解明。さらに深掘りしてみると、痛みの原因の2段階目は感情にあると気づきました。孤独感や惨めさ・無念をはじめとする失望感が、ぎっくり腰の痛みを引き起こしていたのです。
原因は、失望感です。私の症例では孤独しかありませんが、無念さも含まれるとみなしています。どちらの感情も、期待と現実のギャップによって引き起こされる失望感を中心にしています。孤独感は他者との関係における期待が満たされなかったことから、無念は自己の目標や願望が実現しなかったことから生じます。
痛みの背後にある感情
腎臓に問題を抱える方々は、予想外の出来事に対してパニックを起こしやすいと、統計データを持っています。冷静沈着で頭脳明晰、平和主義な人が多いですが、その深奥には恐怖や惨めさ、孤独感が潜んでいます。これらの感情が、ギックリ腰の原因なのです。
分かりやすい流れとしては、肺といっしょの流れでお伝えした方がよさそうです。肺は空気のフィルター、腎臓は水分のフィルターです。濾過機能という共通点があります。
「平和主義・予測力・慎重・冷静沈着・分析力・頭脳明晰 」という6つのキーワードを載せていますが、予想外の出来事で一気に吹っ飛び、パニックになる場合。
まずは肺です。ご本人の都合で、「本質はハリボテみたいなもので、恥ずかしいから見ないでほしい」と考えています。だからバリヤーを張って、入らせないよう防御します。五行では「肺=悲しみ」と称されています。こんな状況、悲しくないでしょうか?
さらにその奥にあるのが腎臓です。不安・恐怖をはじめ、劣等感や孤独感・無念さを感じたくありません。よってありとあらゆる準備をします。結果、周囲の皆さんには「平和主義・予測力・慎重・冷静沈着・分析力・頭脳明晰 」に見えます。
当のご本人には、評価を得たくて準備しているわけではありません。動機が全く違います。認められても嬉しくなんかないのです。だからこそ、準備していた想定外のことが起こると、頭が真っ白になってしまうのです。
施術家としての気づき
以前、ある方がギックリ腰になり、診断に納得できず精密検査を受けました。施術を終えた直後はものすごく軽くなり、飛び跳ねて帰られたかのようでした。帰宅後、痛みが再発して「やはりあいつは・・・」となったそうです。
結果として、ギックリ腰が腎臓の大きな疾患を防いでいたことが判明しました。この経験から、
・デトックスできず、同じ箇所に蓄積され奥に潜んでいる「潜在的コリ」
・体の都合で最優先課題を提示する「痛みの優先順位」
という体のメカニズムを確信しました。体は現状の事情から最優先な問題に対処するため、脳から痛みの成分を患部に送るのです。
最も最悪なのは、麻痺状態だと主張しています。麻痺しているからこそ、自覚症状もなく、問題意識を持てません。 体は絶えずメッセージを送っているにもかかわらず、受けとれないまま重病だと診断され、薬漬けにされて逝きます。 このサイクルを止めるには、ご本人自身に気づいていただく他ないのです。
心・脳・体の調和
施術の都度「今、どんな気持ちが湧いてきますか?」を問いかけてきました。私自身のギックリ腰の体験から得たエピソードと、お客様との向き合いを通じて得た知識を基に、一心不乱無我夢中に歩んできました。痛みは単なる症状ではなく、深い感情や精神的な問題のメッセージなのです。
痛みの背後にある感情や体の愛情と向き合い、「心・脳・体の調和」を思い出すことの重要性を感じていただければ幸いです。主役は自然治癒力であり、施術者はお手伝い役でしかありません。
Universal Flow Therapy(UFT)では、「心・脳・体の調和」を目指し、個々の成長と自己実現を促進します。痛みの根本原因を特定し、全体的な調和を重要視しています。自己対話を通じて内面を深く探り、エネルギーのつまりを整え過去の傷を解放し、未来へ「本来のあなた」を発信していきませんか?
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