「あなた」という存在価値
日常的に呼ばれているあなたの名前が、あなた自身にとってどれほどの価値を持つか、考えたことはありますか?「名前なんてどうだっていい」と思う方が多いのも事実です。私の場合、名前がどうしても好きになれず、ウラミや憎しみに遮られておりました。確実に20万人超の名前と向き合いながら、名前の価値を軽視してきました。
ある日「名前の意味」に向き合った時、自分を見つめ直し、新たな視点で解釈できました。今思えば「名前肯定感」という新しい世界の扉を開けた瞬間でした。名前に込められた意味を肯定できた時、自己承認感が育ち、人生に確かな手応えが生まれたのです。
たとえニックネームであろうと、「あなた」という存在価値を示すものが名前です。2014年に廃止された中国の1人っ子政策下でも、国に認められずとも存在している限り、絶対に名前が必要なのです。
名前肯定感が生む変化の力
名前肯定感とは、単に「自分の名前が好きだ」と感じとるだけではありません。あなたの名前が、アイデンティティや可能性を象徴するものであり、受け入れ活かしていく力を指します。例えばHさんは「光」という文字が名前に含まれていることに気づき、「私は周囲に光を与える存在だ」と解釈するように。生き方に大きな変化をもたらしたのです。
あまりにも無意識で起きているため、価値に気づいていない方が本当に多いです。例えば女性に多いですが、自己表現に「ミカは〜」とご本人の名前を用いられる方。「私」「僕」「自分」「俺」「小生」等々、様々な自己表現する上での呼称があります。ご本人の名前を自己表現の手段に活用される方の心理とは?
弟の名前を「勉(つとむ)」と言います。社交的で誰とでも仲良く接しており、けなす気持ちで「ベン」とあだ名しました。ところが弟は逆手に取り、「俺はベンちゃんばい」と称し始め、さらに人気者へ。けなす動機だったのが、逆効果になってしまったと悔やんでおりました。
自己承認感とのつながり
名前肯定感を育てると、次第に自己承認感が芽生えます。自己承認感とは、自分の価値を認め、欠点や弱さをも含めて受け入れる力です。「この名前で生きてきた私」に対する理解と認識が深まることで、内面的な平和と成長を実感できます。
自己承認感は、自己肯定感のような「ポジティブな感情」だけではありません。自分と冷静に向き合い、批判や失敗をも肯定的に受け入れる力を含みます。「私は晴れ男だ」と自称する方は、雨の日の話題を排除することで自己肯定感を保っています。自己承認感は、雨の日も晴れの日も、両方を認めた上で自己理解を深めます。
自己承認感は、いつの時代も世界中すべての方が一生を通じて必要不可欠です。成功や困難に左右されることなく、個人の存在価値を確認し続けるための基盤です。人生のあらゆる局面で、目標の達成・人間関係の構築・自己の受容に影響を与えるため、普遍的かつ永続的な価値があります。
名前が育む成長のプロセス
長年「名前を変えたら人生が変わる」という考えに懐疑的でした。何度も名前と向き合う内に、意味や価値を見出せました。名前が、あなたが背負う運命や可能性の象徴だと気づいた時、自己承認感が自然に育まれていくのです。
例えば、施術やセッションで「名前に価値を見出した方」が内面の変化を起こす場面をたくさん見てきました。ある日「名前の意味を知ってから、変わり始めた」という方が、目の前で変化を証明してくれたのです。名前を「呼び名」としてではなく、「自分自身の一部」として受け入れることで起こった変革でした。
姓名判断と私より向き合ってきたと言える方は、極めて稀です。当時は嫌いでありながら、無意識レベルに浸透させ習慣化してしまいました。名刺交換した瞬間に、画数が解説付きで浮かんできてしまうことに腹が立ってきます。
「20万人超」と言い始めてから10年以上が経ちます。もはや「何人の名前を観てきたか?」なんてどうでもいいレベルに達しております。だからこそ「姓名承認」という全く新しい価値観を生み出せたことに喜びを噛みしめています。
結論〜名前肯定感が育む自己承認感
あなたの名前は、ただの呼び名ではなく、人生の指針を示すシンボルかつ核です。名前を肯定することで、自己承認感が芽生え、あなたは内面的な成長を遂げます。成長が新たな可能性を引き出し、人生に深く明確な手応えをもたらすのです。
Universal Flow Therapy でお伝えしている姓名承認では、姓名判断のように「当たるかどうか?」ではありません。画数であれば、数理性という原理原則をお伝えしています。吉凶はすべての画数に存在していますから、初対面で点数をつけるような評価には耐えきれません。頭ごなしな人格否定甚だしいです。
「あなたは、あなたの名前をどのように感じていますか?」
この問いに向き合うことで、あなたの人生は少しずつ変わり始めます。今この瞬間から、「名前肯定感」を育て、あなた自身を認め、未来への一歩を踏み出してみませんか?
「この名前のもとで、どんな未来を描きたいですか?」
「過去→現在→未来」という時間軸が一般的ですが、「未来→現在→過去」との調和点が「今ココ」です。希望ある未来をイメージすることで、忌み嫌っていた過去も癒せていきます。
あなたの人生に新しい光を灯すきっかけとなるよう祈っています。