信じすぎて壊れた20〜30代の私へ──命の再起動

信じすぎて壊れた私へ──命の再起動

今までの過去を、統命思想を交えて振り返っています。ずいぶん整理が捗っていく感覚。同じことを振り返っていますが、同じことに感じない不思議感。

「信じることしかできなかった。結果、《生きている実感》を失っていった──────」統命思想の「選命=決める」フェーズを、私自身の体験から綴った手紙です。

智己さんへ

正しさ

自衛官をやめ、なけなしの希望を握りしめて飛び込んだ「信仰の世界」。当時の君は、本気だったよね。世界を変えること、志に生きること、誰かの役に立つこと──それが「正しさ」だと、信じて疑わなかった。

・・・あまりに信じすぎた。いつの間にか、「自分で考えること」が悪のように感じるようになっていた。「こうすべき」「ああしなければ」──君の中の問いが、1つずつ死んでいった。

何かにつけて「神が決めたこと」────働き方も、生き方も、献金も、全部上からの指示に従えば救われると思っていたよね。「地獄を解放しよう!」と語りながら、地獄へ堕ちることへの恐怖で脅かされていた。

人生かけてのめり込み、尽くし抜いた結果、自暴自棄とあきらめ感。心を救うために入ったが、完全に逆効果・・・。「こんなはずじゃなかった」「なぜこんなことに・・・・・」

なぜなら、君自身が納得できていなかったから。心の奥底に溜まっている疑問を無視し続けた成れの果て。自発的に選び決めていたと考えていたことが、実は選ばされ扇動されていた。ようやく気づけたきっかけは、『7つの習慣』を紹介していた時に反動分子とみなされ、「いつ離れる?」と責任者からの一言。

君は『7つの習慣』によって救われた。だからこそ皆にもと考えていた。なのに反動分子扱い?「いつ離れる?」???「正しさ」って、君が思う「正しさ」だけではない・・・。

信じることでしか、生き延びる術がなかった20〜30代。「違和感」は確実にあった。誰よりも真剣に心からやっていたからこそ、「本当にこれでいいのか?」という問いが、抑圧してきた君の中に滲み出してきた。だからこそ、麻痺という均衡を崩せた。

幸せ解釈

「本当にこれでいいのか?」その問いこそが、命の目覚めの第一歩だった。今まで「正しさ」を重要視して生きてきた。

・結果、幸せになれただろうか?
・「生まれてきてよかった」と思えているだろうか?
・何のために生きているのか、分かっただろうか?

全くもってNo。前よりも悪くなってしまった。では、これからどうすればいい?どうすれば幸せになれる?何をどうすれば、「私の命を全うできた」と充実感を持てるんだろう?

統命思想の言葉で言えば──「選命=決める」の始まり。湧いてきた疑問があるからこそ、「決める」ための選択肢ができる。まちがった判断をしてきた今までに対して、どう改めればいいんだろう?

「決める」って、簡単じゃないよね。決めるってことは、何かを「捨てる」ってことでもあるから。当時の君にとって、それは「世界そのものを失うような恐怖」だった。自衛官をやめた時も、履歴書の書き方から教わった。中卒から自衛官だった私には、世界をあまりに知らなすぎた。

それでも、君は選んだ。「信じすぎた自分を終わらせる」っていう、人生で最も勇気がいる選択だったね。あの瞬間から、誰かの命を生きるのではなく、自分の命を生きる旅が始まったんだ。

「幸せになれただろうか?」と問うているなら、問いの最も率直な「幸せかどうか」を基準にすれば、命と直通できるのでは?そうだ。「幸せ解釈」こそが、私には真偽よりも重要な価値観だ。これからは、「今幸せ?」を問うことを習慣化させよう。

今、君の名前『智己』を「自分を深く知るための命の響き」だと語れるようになったのは、あの日の決断があったからだよ。

ありがとう。一度壊れた命を、君自身が選び改めてくれたことに、心から感謝しているよ。壊れたものを立ち直せたことで、免疫力がついたよね。ありがとう。

──未来の私より

結び

この手紙は、統命思想における「選命=決める」フェーズの記録です。人生には、信じすぎて壊れる瞬間があるかもしれません。そこには、「自ら決め直せる命」が眠っています。

誰しも、壊れたら壊れたままでは生きていけません。各々の期間は違えども、立て直す日がきます。壊れた記憶は、「失敗」ではなく「経験」だったとしたら?人生における華々しいラストを飾るための名場面の1つなのかもしれません。

次回は、「立命=定める」──「自分の意志でこの道を生きる」と決めた日について、書いてみます。

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名前が嫌いだった私へ──「智己」という命を思い出す

名前が嫌いだった私へ──「智己」という命を思い出す

この手紙は、名前に違和感を抱いたことのある【すべてのあなた】に向けたものです。私の体験を通じて、あなた自身の命の音にも耳を傾けてもらえたら──そんな願いを込めて綴りました。

今回は、統命思想の最初のフェーズ「天命=気づき」の原点にあたる、「名前を誇れなかった幼少期の私」へ向けて、手紙という形で言葉を綴ってみました。過去に何度も書こうとしてやめてきたテーマ。今だからこそ、命の構造が見えてきたからこそ、当時の私に届けたい言葉があります。

智己(ともみ)くんへ

封印してきた記憶

「名前って、何のためにあるんだろう?」

小学生のころ、そんな問いが心の中に湧き上がっていたよね。というより──そう考えずにはおれなかった。きっかけは、「名前の由来を発表する」という宿題。命名者だったおばあちゃんはもういない。親も親戚も、誰ひとりとして答えられなかった。「由来が分からない名前」──それが、君の最初のアイデンティティ。

君はずっと、名前をからかわれてきた。「ともみ?女のごたるね」何度も嘲られ、その度に言葉を飲み込み、ついには相手の指に噛みついた。保育園時代、そのときの骨の感触、まだ覚えているよね。

理由を説明できなかった。悔しさや恥ずかしさをごまかすように、30年以上もその記憶を封印してきたんだよね。怒りの奥には、「名前を誇れない自分」への悔しさや虚しさがあった。どう感情を表現したらいいのか分からない。泣き叫ぶ自分の感情が、自分でも理解できなかった。

「私は、何をどうして欲しいのかさえ分からない」そのもどかしさが、暴力というカタチで表れてしまった。本当は、ずっと承認されたかったんだよね。小3の西本先生には本当によくしてもらえた。だからこそ、暴力から完全に手を切れたんだ。

暗黒時代に灯りを

小1の海の日の記憶も、忘れてはおらんよ。弟に両親がつきっきりで、君はひとりビーチボール。気がついたら足がつかず、もがくことしかできなかった。助けてくれた誰かを探し続けたけど、誰も知らなかった。

今なら分かる。あれは──未来の私だった。どんなことがあっても、生かすと決めていた命の意志。将来、「命」を照らすために、あの日の君を生かしたのは「未来の使命」だったんだよ。

「承認して欲しいけど、自分が嫌い」だからこそ、認められることがあっても、拒否してしまう。何度も感情を抑え込み、本当の気持ちを裏切り続けてきたね。結果、感情が麻痺して、喜怒哀楽を忘れてしまった。悪なる相乗効果にハマっていったね。

ごめんね。その手を取ってあげられなくて、本当にごめんね。ようやく暗黒時代に灯りをともせるよ。これからだね。

・私は、何のために生きているのか?
・なぜこの名前で生まれてきたのか?
・そもそも、なぜ私は生まれてきたのか?

そんな問いが、名前への違和感から始まっていたんだ。翻弄され、挫折と絶望を味わい続けてきた経験を、これから活かしていくからね。

「死ななかった」よりも「死ねなかった」

「こんな自分、いない方がいいんじゃないか?」死に方や死に場所を、ずっと探していたよね。それでもどんなに死を望んでも、君は死ななかった。なぜなら、命のどこかで「生きたい!」と願っていたから。

「死ななかった」よりも「死ねなかった」──────生まれてしまった以上、意味や価値を残さずに死んでたまるもんか!迷惑をかけてきたからこそ、「迷惑に見合った価値とは何か?」を問うてきたね。

今、私はようやく理解できた。君の名前、「智己」は──自分を深く知るために授けられた命の音だった。その名前が嫌いだった分、今は誰よりも「名前の尊さ」を伝えられるようになれた。

名前こそが存在価値の核であり、「名前を好きになれた分、自分を好きになれる」という確信を持てたんだ。

ありがとう。生まれてくれて、生きてくれて、本当にありがとう。

──未来の私より

フェーズごとのシリーズ化

あなたにも、
・自分の名前が好きになれなかった時期
・生まれてきた意味を疑っていた時期
があったのではないでしょうか?

この手紙は、私の統命思想における「天命=気づき」の物語です。私の場合、強烈な葛藤と矛盾に翻弄されてきました。だからこその確信。味わってきた挫折と絶望にも、ちゃんと価値がありました。

次回は、「信じすぎて壊れた20代の私」へ──「選命=選び決める」ことの始まりについて、手紙を書いてみます。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

あなたが「本質の命」に出会うために

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家族の絆と自己理解〜田中健太郎さん物語6

家族の絆と自己理解〜田中健太郎さん物語6

家族との対話

オンライン面談から数日後の夕食時。​健太郎は家族と食卓を囲んでいた。​妻の恵美子、娘の恭子、息子の健太。​それぞれの顔を見ながら、先日の「ライフプロファイリング」の話を切り出そうとしていた。​

「先日聞いたんだけどな。『ライフプロファイリング』って知ってるか?」

家族は首をかしげる。​そのまま続けた。​

「ライフプロファイリングは、誕生日や血液型などの情報から個人の特性を分析する手法で、約20年前から研究が進められているらしいよ。占いではなく、データの意味さえ分かれば誰にでも読み解けるんだ。人にはそれぞれ、生まれ持った色や性質があるんだ。例えば、私は『赤海公』なんだって」

恵美子が興味深そうに尋ねた。​

「それって、どういう意味なの?」

「赤は情熱、海は包容力、公は社交性を表すらしい。だから、情熱的だけど周りとの調和も大切にする性格なんだとか」​

恭子が微笑みながら言った。​「お父さんらしいね」

家族の色

私は少し照れながらも、家族一人ひとりの色について話し始めた。​

「お母さんは『紫炎空』。紫はアイディア力・炎は情熱・空は自由を表す。だから感性が豊かで、自由な発想を持っているんだ。」

恵美子は驚いた表情を浮かべた。​

「そんなふうに言われると、なんだか照れくさいわね。そういえば、昔から新しいアイデアを考えるのが好きだったわ」

「恭子は『緑炎空』。なんと3人とも、色が違うだけで3つのうち2つが同じだって。310億パターンだから同じ箇所があるだけでも稀なのに、やっぱり親子なんだな。

緑は調和。人との調和を大切にしながら、情熱を持って自由に生きるタイプだそうだ。自由に生きたいからこそ、意味づけをして価値を見出したくなるんだろうな」​

恭子は笑顔で答えた。​

「なんだか、私のことをよく知ってるみたい。だから人との調和を大切にしながらも、情熱を追求してきたのね」

「健太は『黄炎空』。黄色は好奇心。新しいことに興味を持ち、情熱的に取り組む自由人だってさ。健太の場合特に、感情豊かだからよく出てきてるよな」​

健太は照れくさそうに頭をかいた。​「へぇ、なんか俺らしいかも。新しいことに挑戦するのが好きなのは、そのせいかも」と笑う。

家族の絆と自己理解

・私の「赤海公」の情熱と包容力が、家族の中心としての役割を果たしている。​
・恵美子の「紫炎空」の自由な発想が、家族に新しい風を吹き込んでいる。​
・恭子の「緑炎空」の調和を重んじる性格が、家族のバランスを保っている。​
・健太の「黄炎空」の好奇心旺盛な姿勢が、家族に活気を与えている。

健太郎は家族の色を知ることで、改めて家族の個性や魅力に気づいた。​それぞれが持つ色や性質が、家族の絆をより深めていることを感じた。​かつ私自身の色を再認識することで、家族との関わり方にも変化が生まれ始めていた。​

職人時代に「3軒建ててみれば分かる」と師匠から教わったことを思い出した。私自身、社員たちに言ってきたことだ。経験を通じて自己理解が深まっている。今回も、家族を通じて自分を顧みることができた。「自分を知る」なかなかおもしろい。

「これからは、お互いの色を尊重しながら、もっといい家族になっていこう」​の言葉に、家族全員がうなずき、笑顔を交わした。​社員のことも把握してみたら、より理解が深まっていい関係が築けそうだ。​尊重し合うことで、より深い理解とつながりが生まれてるだろう。

理解するほどに深みが増してくる予感に、期待と不安が入り混じっている。今までにないワクワクした気持ちが芽生えてきた。

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本音の発掘〜田中健太郎さん物語5

健太郎さん、頭の中で強烈リピート。言葉にできないもどかしさ。

本音の発掘〜田中健太郎さん物語5

オンライン面談の翌朝。私は、昨日の感覚を反芻していた。

「名前に、そんな意味があったのか・・・」

ただの文字列だったはずの「田中健太郎」という名。どこにでもあるような何の変哲もない私の名前に、私にしか持ち得ない「中心軸」のようなものを感じていた。まるで、忘れかけていた地図を手にしたかのような感覚だ。

ライフプロファイリングに関しても、初めて聞いたが大いに興味を持った。海だからこその包容力と、よくも悪くも環境に影響を受けてしまう情熱。
・燃やしたいのに燃やせない(赤)
・守りたいのに、動けない(公)
・流れたいのに、淀んでいる(海)

本来「流れてこそ活きる海」が止まってしまっていたのだ。だからこそ、「何をどうやりたいのか?」「自ら決め動く」「自ら問い、答えを見つける」が重要となってくる。

妻 恵美子に昨日の話をしようか迷ったが、結局、言葉にできずじまいだった。まだ表現できる状況ではない。話したところで、何を言っているのか怪訝な表情がイメージできた。

客観的評価

会社の作業場に入ると、現場に出る前の社員たちが慌ただしく準備している。社員の1人 山本が近づいてきて一言。

「社長、昨日の打ち合わせの件、ちょっと確認いいですか?」

「うん、頼む」

山本がふとつぶやいた。「・・・社長、やっぱなんか変わりましたよね」

「そうか?」

「うん。雰囲気が、いい意味でラクになったというか。なんか、こっちも話しやすいっす。声にはどこか柔らかさがあるし、表情もなんとなく余裕を感じます」

微笑みながら、心の中で思っていた(そうかもしれないな・・・恵美子が言うとおり、まとっていた何かが、少しゆるんできてるのかもしれない)。頑なだった執着が、内側から緩んできた手応えがある。

職人としてたたき上げで今までやってきたが、社長の器とは1職人としての役割ではない。社員たちを見守りながら、考えたとおりに舵を操作していくことが問われている。分かっていたようで、理解しきれていなかった気づきを得た。

「赤海公」としての生き方

夜、ひとりノートを開く。『赤海公』。

「情熱と、包容と、調和・・・全部、中にあったものだったんだな。私が勝手にダメだと決め込んでいただけなのでは?」

燃え尽きたわけじゃない。燃やし方を忘れていただけだ。火は、風がなければ広がらない。息を吹き返すためには、「場」「酸素」が必要だ。そして今、少しずつそれが整い始めている気がした。

「私の赤は、まだ終わっちゃいない。これからだ。今まではガッカリするようなご縁ばかりだったが、これからは違う。私の中に秘めた火を大切にしながら、自主的に関わっていこう」

本音の発掘

夕食後、恵美子に声をかけた。「なあ、ちょっと時間あるか?」

「うん?」

「昨日、面談受けたんだ。名前の意味とか、自分の生まれ持った性質とか、いろいろ聴けた」

「へぇ、どうだった?」

「・・・正直、泣きそうになった。なんていうか、ずっと、自分に期待しなくなってたみたいでさ」

「・・・うん」

「でもな、昨日ちょっとだけ思えたんだ。『私の人生、まだまだ巻き返せる』って」

恵美子は黙ってうなずいた。私も多くを語らなかった。だがその会話の余白が、今の私には十分だった。

——私自身に、「期待してもいい」と思えたこと。これこそが「本音の発掘」ということなのかもしれない。「私は自分に期待してもいい」ずっと言い出したかったのだ。


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内に灯る火〜田中健太郎さん物語4

内に灯る火〜田中健太郎さん物語4

健太郎さん、これからどんどん変革していきます。私の得意分野は根底からの変革サポート。核が変わる以上、変われないものはありません。

ーーー

オンライン面談の5分前。デスクにノートとコーヒーを用意し、PC画面越しに映る自分をチェック。

「聴く」「問う」——昨夜、ノートに書いた言葉を見直す。 画面が切り換わり、いよいよスタート。穏やかな笑顔と、あの作務衣姿。セミナーとは違う、もっと近い距離感。

「田中さん、今日はお時間ありがとうございます」

「こちらこそ、よろしくお願いします」緊張している自分がいた。ながらも隠す気にはならなかった。

見透かされた問いかけ

「田中さん。少し変わった問いをしてもいいですか?」

「はい」

「『責任を果たすこと』と『自分らしさ』が、ぶつかり合ったことはありませんか?」

返答できない。言葉を失った。

「情熱的に動きたいのに、それが誰かを困らせたり、調和を乱す気がして・・・。結果、動けなくなる・・・。口グセとして「私がガマンすればいい」そんな感覚、ありませんか?」

「・・・・・・・・・・・・」一気に核心を突かれた。

「例えば私の実例。友人のライブで、人数も少なく盛り上がっていません。だからこそ1人で盛り上げようとノリノリに。ようやく盛り上がったら、『私の役目は終わった』と言わんばかりにシラけてしまっていたんです」

「・・・それ、まさに今の私です」

「やはりそうですよね。田中さんにおいてはごく自然なことです。なぜなら田中さんの性質が、『赤海公』だからです。田中さんは、赤は好きな色でしょうか?」

赤海公という鏡

「赤海公・・・?初めて聴きます。赤は、エンジ色は好きですが、真っ赤は派手すぎて控えてしまいますね」

「はい。こちらは、『ライフプロファイリング』という診断方法です。『誕生日・血液型・出生順・出生地』から読み解いていきます。すべて数値化されており、310億通りのパターンがあります。数値を周波数というエネルギーで読み解き、20年経った今でも同じ方がいないそうです。

赤は、情熱です。やりたいことをやりたい。ただ、海は包容力が強く、公は社交的で和を重んじます。つまり『思いきって本音で生きたい自分』と、『空気を乱したくない責任ある自分』がぶつかりやすいんです」

私は、言葉を飲み込むようにうなづいた。

「・・・実は私、情熱で突き進んできたんです。でも家族や社員のことを考えると、最近はどんどん後ろに下がっていくような感覚があって」

「それが情熱の減衰のように感じられたのかもしれませんね。でも、それは燃え尽きたのではなく、広げ方が見つからなかっただけかもしれません」

「広げ方・・・?」

「情熱は火です。火は、燃やす場所と酸素がないと持ちません。今、山火事が頻繁に起きていますよね?あれは、乾燥した状況でちょっとしたきっかけで発火し、どんどん燃え拡がっています。赤海公タイプは、燃やすふさわしい場を見定めることが、再起のカギになります」

名前に宿っていた設計図

彼は静かに続けた。

「田中健太郎という総画からは『理想に導く牽引者』という性質があります。『健』とは健やかに真っすぐに。『太郎』は、守るべき柱を担う者。『田中』は、全体との調和と責任の中でこそ輝く姓です」

「・・・まさに、私そのものですね」

「『赤海公』と『田中健太郎』というエネルギーは、人生の役割を演じていくための設計図のようなものです。当然ながら忘れてしまうこともあります。責任が重なればなおさらです」

PCに映る画面越しの顔の表情に、少しずつ頬の力が抜けてきていることに気づいた。

「・・・私、自分の名前を嫌いになりかけていたことがあって。でも今、ちょっとだけ誇りに思えてきました」

「よかったです。だからこその姓名承認です。姓名判断を20万人超向き合ってきた私なりの結論です。いったん離れたとしても、名前と心がつながった時、人生の中心軸がよみがえります。そのプロセスをご一緒できることが、私の喜びです」

健太郎の目が潤んでいた。だが、それを拭うことはしなかった。

自分の内にある火

「田中さんに、もう少し進まれたらご案内したい提案があります。『自立具現化コーリング』という、私独自のプログラムです」

「・・・名前だけでも、ちょっと気になります」

「『自立』という言葉に何かが反応される方は、やがて『自分の内側の神』と出会っていくものです。ライフプロファイリングと組み合わせながら、田中さんだけの『本当の使命』を形にしていくサポートです」

「それ、私にもできますか?」

「そうですね。田中さんが『やりたい』と心から思った時、道は必ず開けますよ」

その言葉に、なぜか胸が熱くなった。説明できない「響き」で伝わる何かがあった。

面談が終わった後、健太郎はノートを開き、こんなふうに書き記していた。

『本当の自分を、もう一度迎えにいこう』

画面の向こうではなく、「自分の内にある火」を、今度は自ら灯していく。そんな感覚があった。

——これが、「本音に出会う」ということなのだろう。

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私は0なんかじゃない!〜田中健太郎さん物語2

私は0なんかじゃない!〜田中健太郎さん物語2

健太郎さん、セミナーにネガティブイメージ。打開策を見出せず、しかたなく・・・。

葛藤

セミナー当日の朝、重い身体を起こしながら、同じようにコーヒーを淹れる。味がいつもより苦く感じる。家族はまだ寝静まっている。出かける支度をしていても、「本当にこれでいいのか?」という自問が頭を離れない。

「こんなことに時間を割いて、状況が変わるのか?」「家族のためだと言いながら、逃げているだけじゃないのか?」

ネクタイを結ぶ手が止まる。やはりもっと重要なことがあるように思えてならない。セミナーへ参加したところで、何かが変わるとはとうてい考えられない。今までどれだけガッカリしながら帰路についたことか。

スマホの『申し込み完了』という文字が、自らに問いかけ続けてくる。「じゃあ、お前はどうするんだ?何か打開策はあるのか?」と。湧き出てくる葛藤を抱えながら、電車に乗る。

本来の自分

会場には、健太郎と同じような年代の男性たちが集まっていた。中にはスーツ姿の精悍な顔つきの人もいれば、私服でラフな雰囲気の者もいる。私は一歩引いた距離感で座席に着いた。

講師として壇上に現れたのは「龍 庵真(りゅう あんしん)」と名乗る作務衣の男性。年齢不詳で、柔らかな空気をまとった人物だ。

「今日はいらしてくださり、ありがとうございます。今回の目的は、あなたご自身の『本来の自分を思い出していただくため』です。いかに本物でありたいと願っていても、『本来の状態』が分からなければ、本当に至れません。本当の先にあるのが、本物です」

第一声に、心が少しざわついた。本来の自分を思い出す?

「あなたは今、誰として生きていますか? 社長? 父親? 夫?・・・そのどれでもない『本来のあなたご自身』は、今どこにいますか?」

その言葉が、健太郎の胸をかすかに叩く。

だが、すぐに「キレイごとだ」と思う自分もいる。「そんな余裕があれば、悩んでいない」 「現実はもっと厳しいんだ」心の中で反発がこだまする。

自己対話

「多くの皆さんは、『本来』『本当』『本物』の違いが分かりません。あなたにはいかがでしょう?本来とは、純粋無垢なもともとの状態です。そこに『本来のあなた × 経験 = 本当のあなた』『 本当のあなた × 価値 = 本物のあなた』をかけ合わせたものだと定義づけています。分かりやすいでしょうか?

かけ算ですから数学なら、どちらかが0(ゼロ)なら答えも0です。とはいえ人間には当てはまりません。0なんて絶対に存在しません。 あなたの経験に『意味がなかった』ものなど、1つもありません。 『あなたの価値に0』なんて、あるわけがないんです」

その言葉に、息を呑んだ。うまく言葉にできないが、見落としていた盲点を見せつけられた感覚だ。ごく当たり前のことのように聴こえるが、今までとは何かが違う気がしてならない。

「私は、自己対話の促進化をオススメしています。あなたに『私が決めたことだから』を多用していただきたいんです。自己対話こそが、あらゆる問題の解決の糸口となることを主張しています。

右か左か、上か下か、どちらでもいいんです。私がすごく重要視している方針は、『真偽より幸福』です。正しい方が望ましいのはもちろんですが、幸福かどうかを優先させています。私は、あなたがどう生きようとも、幸福を根幹に置いていただきたいと考えています。

今日の話を聴いていただき、改めて関心を持っていただけるなら、個別に面談させていただきたいんです。ぜひアンケート用紙へご記入いただき、日程調整してまいりましょう」

期待してもいい

帰りの電車、私は手帳を開いた。何も書かれていないページに、ふとこう書いていた。

『私は、どう生きたいのか?』『本来の自分とはどんな自分?』

問いに対する答えは、まだ出ていない。 ながらも《自分に向けて問いかけた》という事実が、ほんの些細な突破口のような達成感がある。葛藤を超えて参加できたことが嬉しく、ほのかに「期待してもいい」と感じている。うちひしがれていたが、やはり私はまだやれる。

私はこのままでは終わらない。「・・・私は、0なんかじゃない」が、頭の中でこだましている。これから、巻き返していくのだ。

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光の中を歩む〜佐藤真紀子さん物語21

いよいよ最終回。龍先生は出てきません。真紀子さんは自立を理解し、卒業です。

光の中を歩む〜佐藤真紀子さん物語21

存在価値があるから貢献できている

私は、朝目覚めて、ゆっくり深呼吸をした。夫の「おはよう」と活気に満ちたあいさつ。夫は退職し、相談役として補佐してくれることになった。出会った頃よりもさらに親密になれている。

今、夫と手をつないで散歩に出かけた。弾む会話の中、いろんなことが走馬灯のように浮かんでくる。

この数カ月、自分と向き合い悩み迷いながら、一歩ずつ前に進んできた。かつては「母」として、「妻」として生きてきた日々。役割が終わった時、ぽっかり空いた心の隙間。

今、心の隙間は不安ではなく、新しい可能性で満たされている。多くのつながりの中で、信頼する仲間を持てた。お金を得るよりも、100倍以上の価値がある。なぜなら、その仲間を通じて社会貢献させていただけている実感があるから。「私に存在価値があるから貢献できている」という感覚が、本当に嬉しいのだ。

「今の私は、もう過去の私じゃない。生まれ変われたんだ!」そう言葉にした瞬間、胸の奥に温かい感覚が広がった。

未来を創る側

目の前の道は、これからどうなるか分からない。 でも、それがどうしたというのだろう?「私は、未来を創る側にいるんだから。」

かつては私を縛っていた「影」。 今はそれすらも、「光を映し出すもの」だと気づいた。手掛けるのは、単なるアパレルショップではない。今までの抑圧してきた経験が役に立てている。だからこそ私は存在価値を実感できているのだ。

「女性が本来の自分を取り戻し、自由に輝くためのライフスタイルブランド」 を立ち上げる。

服を売るだけではなく、一人ひとりが自分自身の価値を見つけ、表現できる場所。 ブランド名は「Harmostique(ハーモスティーク)」。「Harmonia(調和)」+「Chic(シック・洗練)」をかけ合わせた造語である。

セレクトショップだけでなく、オリジナルのラインも展開し、 全国の女性起業家たちとコラボを進める。

ファッション・ウェルネス・マインドセット。 それらを統合した、新しい生き方の提案。かつて憧れた3人の女性の言葉が浮かぶ。

「ファッションはただの服ではなく生き方なのよ。」
— ココ・シャネル

「シンプルであることは、洗練されていること。」
— アニエス・トゥルブレ(アニエス・ベー創業者)

「いいデザインとは、生活の中に溶け込み、心地よさをもたらすもの。」
— マーガレット・ハウエル

光の中を歩む

ブランドは、尊敬する3つの哲学を融合させたもの。1人だけをモデリングしても、絶対にうまくいかない。私のアイデンティティは誰かのコピーではないのだ。華やかでありながら、本質的な生き方の追求。エレガンス・シンプルさ・機能美のバランス。

服を選ぶことは、自分を選ぶこと。 自分の人生を、自分自身でデザインし表現すること。

かつて誰かのために生きていた自分はもういない。 これからは、私が自分の人生を創り出す番だ。私が決めたことなのだから、何が起きようともすべて受け入れよう。光の中を、堂々と歩いていこう。

ふと顔を上げると、頬を優しく撫でる風が心地よい。 太陽の光が、これまでとは違って感じられた。

歩みを進める。ここからが、本当の始まりなのだから。

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3C(影との対話)〜佐藤真紀子さん物語20

3C(影との対話)〜佐藤真紀子さん物語20

次回で真紀子さん最終回となります。

最もふさわしい言葉を探究し、AIと議論を重ねながら試行錯誤してきました。

真紀子さんの成長は私とともにあったと感じています。あなたにはいかがでしょうか?

過去の私との比較

最近、すごくスッキリしている。ようやく日常に笑みがこぼれ始めてきた手応えがある。子育てを終えて、自分の人生をもう一度歩み始めた今、迷いが大いに払拭されている。

そんな状況で、龍先生との対話が始まる。

「過去の私と比較してみて、全然違っています。名実ともに解放された実感があります。今は『これから何を創り出していくか?』にワクワクしています」

「それってまさに、次のステージに進むための『3つのC』が整ってきた証拠かもしれませんね」

「3つのC?」

「はい。

明確化(Clarity)

自分がどこに向かっているのか、何を大切にするのかがハッキリしていること。私個人の表現では、『天命から立命へ』とお伝えしています。『立命とは、天命に基づき生涯を全うする覚悟』だと定義づけています。

つながり(Connection)

自分の想いと言葉と行動が一致し、周囲や自然と自在につながること。独自の定義ですが、『自立とは、つながりの中で自らを確立させること』と定めています。辞書には『自立とは誰にも頼る必要がない状態』と書かれており、独自化まで10年かかりました。

自立とは、常に共存・共生・共栄・共和・調和の5段階のどれかに当てはまっており、孤立とは無縁です。周囲の皆さんや自然とつながっていくことから、本当の自立が生み出されます。

確信(Conviction)

選んだ道が正しいと、内側から揺るぎない確信が持てること。立命の定義を先ほどお伝えしましたが、上限はありません。『これだけやれば十分』という慢心といかに向き合えるかでしょうが、無限の可能性に満ち溢れています。」

ーーー

「確かに、今の私は前みたいに『何をすればいいんだろう?』と悩んでいません。やるべきことが見えていますし、必要な人とも自然とつながれている感覚です。」

「そうです。それが『影を超えた先の景色』なんですよね」

「影を超えた先の景色?」

つながり力

「例えば『ワンピース』ご存知でしょうか?」

「はい。息子から教わり、すっかりファンです。自宅に全巻ありますよ」

「よかったです。思いつきの話で言うと、スリラーバーク編で影を奪われた場面、覚えていますか?」

「あぁ、太陽の光を浴びられなくなる話ですね!」

「そうです。さすが本当にファンなんですね!彼らは影を取り戻したことで、もう一度自由に生きられるようになりました。影を取り戻すとは、単に失ったものを元に戻すだけじゃなくて、新しい力を手に入れるってことでもあるんですよ」

「なるほど・・・私も、これまでの経験が影になっていたわけじゃなくて、全部『新しい私をつくるための土台』だったんですね」

「そうです。一時的に忘れたことを思い出すことで、脳へのシナプス信号が明確化(Clarity)されていきます。かつ『つながり(Connection)』です。真紀子さんの脳内でつながりの整理整頓できたからこそ、外側の環境へ展開されていきます。

本当に重要なつながりを構築していく絶好のチャンスかもしれませんね。過去を乗り越えたからこそ、新しい未来がどんどん啓け開けていくんです」

確信力

「最後のC。『確信(Conviction)』があると、人は迷わなくなります。例えば2つの選択肢から1つを選ぶのと、100の選択肢から1つを選ぶ。難易度の違い分かりますよね?」

「はい。当時は誰に訊いても味気ない答えばかりで、完全に孤立していました。『この道でいいのかな?』と不安になることもありました。今は自己対話を通じて『これでいい』と思えている手応えがあります。『自分が変われば世界が変わる』『自分の中に全ての答えがある』等の意味が、ようやく理解できてきました。」

「はい。だからこその確信です。『自分を信じる』ということですね。」

「はい!分かりました。影に囚われることもないし、私はもう『過去の私』じゃないなんですね!今ここから、未来を創っていきます」

「そうです。今の真紀子さんには、十分できますよ」

私は力強く頷いた。もう迷いはない。私の未来は、ここからさらに輝きを増していくのだ。

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誰かに魅せるよりも、「私自身が読み返したくなる文章」にこだわってみました。

 あなたの「3C」はいかがでしょうか?

共感したらシェア! 「伝える」から「伝わる」話し方を目指す仲間と、ぜひ気づきを共有してくださいませ。

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自立の本質〜佐藤真紀子さん物語18

自立の本質〜佐藤真紀子さん物語18

真紀子さん。孤独から解放されたものの、うまく言語化できず感情表現に困っています。

経営者は孤独?

「経営者は孤独だ」とよく言われる。確かに、かつての私はそう感じていた。妹の由依が上京した時、深い孤独に沈み込んでいた。しかし今は違う。同じ環境にいるのに、以前とはまるで違う感覚がある。私は孤独なのだろうか?

「真紀子さん、大きく成長されましたね。よく『経営者は孤独だ』と言いますが、実は違います。」

「やっぱり!何かが違うのは分かるんですが、言葉にできません」

「孤独ではなく、孤高です。経営者が『孤独』をどう扱うかで、『孤高』へ進むか、『孤立』してしまうかが分かれます。」

「孤高・・・言葉が違うんだから意味も違いますよね。具体的にどう違うんでしょう?」

孤独を活かす

「孤独とは、1人の状態です。寂しさや不安、無力感がつきまとうこともあります。求めても得られず、『誰にも相談できない』と苦しむこともあるでしょう。」

「以前の私そのものですね。」

「ですが、孤独は本来、良いものでも悪いものでもありません。問題は、それをどう扱うかです。孤独を嘆き続ければ、『どうせ誰も分かってくれない』と心を閉ざし、周囲との関係を断ってしまいます。これが『孤立』です。」

「確かに、あのときは本当に誰ともつながれないと感じていました。」

「逆に、孤独を活かせば、孤高へと昇華できます。孤高とは、誰かと距離を置くことではなく、自分の信念を貫きながらも、適切なつながりを持てる状態です。」

「なるほど…孤独をどう受け止めるかで、未来が変わるんですね。」

「その鍵となるのが、自立です。」


自立は孤独を孤高へ導く架け橋

「やはり自立なんですね。」

「そうです。自立は、孤独を孤高へ変えるために不可欠な要素です。孤独を嘆くんではなく、自ら決断し行動することで、孤高へと進めます。」

「つまり、『孤独(無力・寂しさ)→ 自立(決断・責任)→ 孤高(誇り・信念)』という流れがあるんですね!」

「まさにその通りです。孤独を放置すれば孤立へ向かいますが、自立を経れば、孤高になれるんです。」

「すごくしっくりきました!」

「悪いのは孤立です。社会や組織から切り離され、協力を得られない状態。孤独・絶望・無力感がつきまといます。実際、ある社長に『お前、何を勝手に孤立してるんだ!』と叱られ、ハッと目が覚めました。」

「先生にもそんな時期があったんですね」

「私はそちらの方が圧倒的に長いです」

自立の本質とは?

「自立とは、孤独を孤高へと導く力。辞書には『誰にも頼る必要がない状態』とありますが、それでは本質を捉えきれていません。自立とは、『つながりの中でこそ成立するもの』です。まちがっていると主張して10年、ようやく定義づけきれました。」

「つながりの中で・・・?」

「そうです。自立には、以下の3要素があります。」

精神の軸

3要素の中で最重要です。自分自身を信頼できている分しか、他を信頼できません。精神の軸の確立と健全な信頼関係は、比例関係にあります。

だからこそ誰かに認められなくても、自分で自らを承認。他人の意見を尊重しつつも、自分の決断を信じられます。失敗しても立ち上がれます。結果、孤独を孤高へ昇華できます。

経済の土台

お金のための不本意な選択を排除。価値を生み出し、経済的な安定。経済の土台が盤石であれば、妥協する必要がなくなり、信念を貫けます。お金の不安がないからこそ、理想を下げずに選択できるんです。

思考の羅針盤

誰かに決めてもらうんではなく、他人の意見を聴きながらも、自ら考え決断。多数派に流されない明確な判断基準。明確な羅針盤があれば、孤独に惑わされることなく、孤高な存在になれます。

主張し続けて5年になります。『私が決めたことだから』の一言があるかないかで、人生は大きく左右されます。何をやるにも、ご本人の決断が根底にあれば、運気の流れにも影響を及ぼします。

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「ぃや〜、しびれます!すごく明快ですね。先生と話していると、言葉の素晴らしさを痛感します。自立の価値を再認識しました!」

「ありがとうございます。真紀子さんも、すでに自立へ向かっていますよ。」

「私も・・・?」

「はい。今、この話を聞いてしっくりきた時点で、すでに変化が始まっています。」

「自立って、本当に素晴らしい言葉ですね。」

自立とは、誰にも頼らないことではなく、つながりの中で生きること。私はこの自立を通じて、どんな人生を紡いでいきたいのか、改めて考えてみたくなった。

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3種類のカリスマ〜佐藤真紀子さん物語17

3種類のカリスマ〜佐藤真紀子さん物語17

解釈次第

「伝え方を整えれば、伝わる形になる。」前回の対話で学んだことを実践し、少しずつ手応えを感じるようになった。

ここでまた新たな疑問が湧いてきた。「伝わればいいのか?」

確かに、伝える技術は向上した。とはいえ伝えたからと、何がどう変わっていくのか?実際にやってみて感じること。何かが足りない。言葉にできないミスマッチ感がじれったい。

確実に成長を実感できているものの、なぜか満たされていない心のスキマ。どうすれば埋めきれるのか?最近どんどん悩みが深まってしまっている。なぜこんな惨めな気持ちが湧いてくるのか?

そんな疑問を抱えたまま、龍先生との対話が始まった。

「真紀子さん、大いに悩んでおられますね。素晴らしいことです。ようやくスタートラインに立てたようですね」

「は?悩んでいることがいいこと?なぜでしょう???」かなり混乱してきた。

「混乱するのはごもっともかもしれませんね。脳の都合で言えば、『悩み』『課題』『目標』すべてイコールなんです。だから、言葉を変えるだけで解決しますよ。」

「そうなんですか!」

「分かりやすく、『私は悩みが深い』と考えている方がいるとしましょう。『私は目標が深い』となったら、どんな印象でしょうか?」

「ポジティブな印象ですね」

「ですよね。他にも完璧主義な方は、こだわりが強いとも言えます。要は解釈次第です。ここから何が言えるかというと、悩みとは成長したいという欲求なんです。」

「なるほど〜!そんな解釈は初めてです。どうしてそんな解釈できるようになったんでしょうか?」

3種類のカリスマ

「純粋に相手の幸福を願ってきたので、尽くしてきた集大成とも言えそうです。そうだ!尽くしてきたと言えば、カリスマには大きく3タイプあるのをご存知ですか?」

「え?カリスマにも種類があるんですか?」

「はい。『実力型カリスマ』『信頼型カリスマ』『共感型カリスマ』です。」

「実力型カリスマは、成果を重視し、結果を出すことで影響力を持つリーダーです。一方、信頼型カリスマは、長年の実績と誠実な積み重ねによって影響を与えるタイプ。そして共感型カリスマは、人々の心に寄り添い、感情を通じて影響力を発揮するタイプです。」

私は考え込んだ。

「つまり実力型カリスマは、成果とスピードで人を動かす。信頼型カリスマは、尽くして実績で影響力を持つ。共感型カリスマは、人とのつながりを大切にする?」

「そのとおりです。どれも強い影響力を持ちますが、アプローチが異なります。では、それぞれのカリスマの特徴を整理してみましょう。」

実力型カリスマ(Performance-Based Leader)

結果を出すことで影響力を持つタイプ。短期間で成果を出し、スピード感があります。周囲を巻き込み、リーダーシップを発揮する方に多いですね。民放系でもてはやされ、目立ちがちです。

例えば起業家・トップアスリート・政治家・・・。オリンピックでメダルを受けても、メディアで活躍する方もいれば、そうでもない方いますよね。画数で言うと、21・32・38・41・52・・・。

信頼型カリスマ(Trust-Based Leader)

長年の実績と誠実な行動で信頼を得るタイプで、34画の性質において主要素だと見立てています。尽くし抜くことで、周囲から存在価値を認められていきます。じわじわと影響力を高め、成長を通じて社会的な評価を受ける。

自らが目立つことより、相手が光を浴びる環境を作ることに重点を置きます。例えば職人・研究者・専門性ある経営者。NHK『プロフェッショナル』から出演依頼を受けるような方。一見謙虚すぎて、カリスマとは思えない場合が多いです。画数で言うと、34を筆頭に、27・38・45・・・。

共感型カリスマ(Empathic Leader)

感情に訴えかけ、人の心をつかむ。相手の気持ちを理解しながら影響力を持つ。少人数の深い信頼関係を大切にし、人を導く立場にある。

例えばスピリチュアルリーダー・心理カウンセラー・自己啓発講師・・・。画数で言うと、24・39・43・47・・・。

どのカリスマを目指すのか?

「私は、信頼と共感型の複合型を目指しています。目立つような立場には本当に興味がありません。関わった方々が、活躍して脚光を浴びる姿を陰で支えていきたいです。真紀子さんは、どうありたいですか?」

「どちらかというと、私も先生と同じですね。目立つタイプではないと感じています。・・・カリスマにもいろんなタイプがあること、初めて知りました。」

「私がカリスマイメージで直結するのが、イエローハット創業者の鍵山秀三郎さんです。 彼は、トイレ掃除を50年超続けてきた経験を踏まえ、掃除文化を世界に根付かせました。

何よりもすごいのが、彼自身の存在感のなさです。 出しゃばることなく、大衆の中にまぎれているため見分けがつきません。『仕組みを作ることが最も簡単かつ確実な実践法だ。最前線に立つことだけが全てではない』と語っておられたことが脳裏に焼き付いています。」

「鍵山さん。お会いしたことはありませんが、先生がすごく尊敬してらっしゃることが伝わってきます。」

「はい。ものすごく尊敬しています。『伝える』と『人を動かす』は違います。 実力型カリスマを目指すなら、成果とスピードを意識し、最前線で模範を示す。信頼型カリスマなら、誠実な積み重ねが重要。そして、共感型カリスマなら、相手の感情に寄り添うことが求められます。

真紀子さん独自の生き方を目指す上で、参考になりそうでしょうか?」

深くうなづき、ノートを開き、新しい問いを書き込んだ。
『私は、どのタイプのカリスマを目指すのか?』
『私は、光を当てる側で、いかに影響を与えていくのか?』

悩みにはちゃんと価値があるのだ。今悩みがあることを、初めて嬉しく思えた。竹が節を作るように、明確に区切りを持てた感覚がある。答えを探す旅が、また新たに始まった気がした。

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