機会と信頼〜佐藤真紀子さん物語16

機会と信頼〜佐藤真紀子さん物語16

興味関心の共通点

「伝え方を整えれば、伝わる形になる。」

前回の対話で学んだことを、さっそく実践してみようと思った。
まずは夫。何を訊いても「好きにすればいいだろう」と返す彼に、伝え方を変えたらどうなるのか?

「あなたはどう思う?」と質問を変えたり、具体例を出して意見を求めてみた。・・・が、結果は同じ。

「俺は特に何も考えてないよ」「お前の好きにしたらいい」まるで固い壁に話しかけているようだ。「伝える形を整えるだけで伝わるわけじゃない・・・」

龍先生に相談すると、こんな答えが返ってきた。

「伝える形は大事ですが、伝え方だけを変えても結果が出ないこともあります。相手に興味がある話になっているかを考えたことありますか?重要ポイントは、真紀子さんと相手の興味関心の共通点を見出すことです」

確かに、私は「自分が伝えたいこと」ばかり考えていた。「相手の興味関心」にはフォーカスしていなかったのだ。私は何のために伝えようとしているのだろうか?伝わった先にいる成長した私は、どのように輝いているのだろう?

「考えてみて言えることは、大切な人と感動を分かち合えるような私になりたいです」

「いいですね。大切な人ということは、『狭く深く』ということでしょうか?」

「そうですね。『浅く広く』ではありません」

「では、私と同じですね。私も『光を当てる側』だと考えています。私の大切な方が成長し、世を変える指導者となっていただきたいと願っています」

「はい。すごく似ています」

「ならば、『狭く深く』な影響力を培っていく必要がありそうですね。」

「影響力ですか?」

「機会重視型」と「信頼構築型」

「真紀子さん、影響力を持つ方には、大きく2つの考え方があります。」

「2つの考え方?」

「はい。『機会を活かす機会重視型』と『信頼を築く信頼構築型』です。他にもありますが、真紀子さんにはこの2つが必要だと見立てています。全部あげると混乱しそうなので、興味あれば他の型も調べてみてください」

「機会を活かす方は、失敗より目の前のチャンスを逃すことを嫌い、即行動し結果を出すタイプ。一方、信頼を築く方は、長期的な関係性を深めながら、じっくりと影響力を深め広げるタイプです。」

私は考え込んだ。

「つまり、どちらがいいというわけではなく、それぞれのスタイルに強みがある?」

「そのとおりです。どちらも大切ですが、いかにバランスをとるかで、影響力の質が変わってきます。機会を活かしながら、深い関係性を築くことで本当の影響力が生まれるんです。」

「なるほど・・・。私は『狭く深く』スタイルですが、合わせて『機会を活かす』『信頼関係を深める』両方の視点が欠かせないということですね?」

「はい。『狭く深く』だからこそ、適切な機会に貯めてきた影響力を発揮する場を見極めることが大切です。逆に機会を追いすぎても、信頼が薄ければ継続的な影響力にはなりません。」

「なんとなく分かります。今まで何をやってもヌカに釘な感覚が抜けなかった理由を理解できた気がします。」

「そうですよね。私もここに気づけず、ずいぶん悩み苦しんできました」

バランスの調和点

私はノートを開き、新しい問いを書き込んだ。

『私は、どのように機会を活かし、どのように信頼を築いていくべきか?』

機会を活かすことと、信頼を築くこと。この2つのバランスをどうとるかが、次のステップになる気がした。「私の最適バランスとは?」を見定めることで、ただ伝えるだけでなく、「相手が心から動きたくなる伝え方」ができるのではないか?

試行錯誤を続けるうちに、少しずつ手応えを感じ始めた。特に、お客様とのコミュニケーションが変わってきた。

「この前、説明してくれたこと、すごく分かりやすかった。」
「あなたの言葉で、やっと買う決心がつきました。」

伝わる形を調整すれば、結果につながる。「伝えたのに伝わらない」ではなく、「伝わる方法を試す」という意識に変わることで、機会を最大限に活かせるようになった。ここからが信頼関係を紡いでいく正念場だ。機会を活かすことは「きっかけ」なだけだ。真の影響力とは、「その機会を信頼に変えていけるかどうか」なのだ。

さぁ、いこう!

#成長
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伝達力〜佐藤真紀子さん物語15

伝達力〜佐藤真紀子さん物語15

伝えても、伝わらない

「伝えたつもりなのに、伝わっていない・・・」

最近、そんな場面が増えていた。お客様に商品のこだわりを説明しても、予想したような反応が得られない。家族や友人に自分の気持ちを伝えても、どこかすれ違う。私は一生懸命言葉を尽くしているはずなのに——。

先日の「真紀子ちゃんとの対話」を通じて、うまく言葉にできないながらも確実に何かが変わったような気がしている。中でも最たるものが、コミュニケーション上の壁だ。前々からうっすら感じていたことが、問題だと浮き彫り化されてきた。

特に感じるのが夫。何を訊いても「お前の好きにすればいいだろ」が口グセのように返ってくる。「私、死んでもいい?」なんて訊いても、同じように返すのだろうか?お客様においても、なんとなく距離感を抱いてしまう。やはり妹 由依がいなくなってしまったことが問題なのだろうか?

「伝えるって、どういうこと?」疑問が湧いてきた。

そんな時、龍先生との対話で、疑問がさらに鮮明に。

伝える形を整える

「真紀子さん、もしや自分の想いが伝わらないと感じること、ありますか?」

「ありますね・・・。 言葉にしているんですけど、相手が期待している答えと違うのか、 思うような手応えがないことが多くて。」

「素晴らしい!確実に成長していらっしゃいますね。真紀子さんの気づき力が深まったから、新たな問題意識が出てきたんですよ。」

「そうなんですか?」モヤが少し晴れた気がして嬉しくなった。

「次のステージです。『伝える形』が整っていないからかもしれませんね。」

「伝える形?」

「どんなに素晴らしい想いでも、形が整っていなければ、 相手には響かないんです。 想いをしっかりと受け取ってもらうためには、 それに適した『伝わり方』が必要なんですよ。まずは『どう伝えるか』を明確にしましょう。

【伝える形=言葉の整理+伝える順番+相手目線】

例えば私は、『姓名承認』という造語を生み出し、存在価値を認め合える感動社会にしたいと考え実践中です。まだ現実化されたことがないので、どうしても抽象的な表現になってしまっています。

適切な伝え方を見出せていない私に問題があると考え、試行錯誤を積み重ねています。真紀子さんの現状に当てはめてみて、いかがでしょう?」

私はハッとした。確かに、私は自分の想いを伝えようとするあまり、 相手がどう受け取るかをあまり考えていなかったかもしれない。理解しようとしない夫を責めてばかりいたが、私の方にも問題があったのだ。

伝わり方を整える

「じゃあ、どうすればいいんでしょう?」

「まずは、伝えたいことを整理すること。 かつ相手の目線に立って、 どうすれば響くかを考えることです。

『伝わり方』とは、受け手がどう受け取るかです。

✔ 言葉の選び方
✔ 表情・声のトーン
✔ 伝えるタイミング

これらを意識するだけで、伝わり方は大きく変わりますよ。」

「伝え方を整えれば、伝わる形になる。その違いを実感したとき、 伝達力の本当の意味が分かる。」

私は静かにうなづいた。ノートを開き、伝えたいことを書き出した。

「どうすれば、もっと伝わる形にできるだろう?」

答えを探し続けること自体が、新たな一歩になると希望を得た。


#コミュニケーション
#自分の気持ち
#現実化
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人生を深掘る問い〜佐藤真紀子さん物語14

人生を深掘る問い〜佐藤真紀子さん物語14

湧いてくる不安

「私が今、心の底から受け取りたいものとは?」

ノートに問いを書き出したが、答えがはっきりと浮かぶわけではない。「受け取る」ことの大切さは理解できた。なのに、なぜか心の奥底に違和感がある。毎回分かったつもりな私が恥ずかしくなる。

もしや私は、ただ単に受け取ることへの抵抗感だけではなく、——私は何のために生きているのか?——に、まだ正面から向き合っていないのかもしれない。

もし今の生き方がまちがっていたら?
人生を振り返っても何もない、全くの無価値だったらどうしよう?
やりたいことがないと気づいたら、どうすればいいの?

まさに混乱だ。ものすごく嫌な不安が湧いてくる。頭がぐるぐるして、胸のあたりが締めつけられるようだ。どうしても考えたくないのに、問いが頭から離れない。できるものなら、早く逃げ出したい。このまま何も知らないほうが幸せなのでは?

真紀子ちゃんとの対面

いろんな気持ちが湧いてくるが、龍先生の誘導に従い、静かに目を閉じた。

「深く息を吸って・・・ゆっくりと吐いて・・・。幼少期の真紀子ちゃんへ会いに行ってみましょう。どれくらいの背丈ですか?どんな表情をしていますか?」

私は呼吸を整えながら、心の奥の真紀子ちゃんに意識を向けていく。

「真紀子ちゃん、うつむいています。無表情です。このくらいの背丈・・・、小1くらいですね」

「そうですか。真紀子ちゃん、どうしてあげたいですか?」

「何かに止められている気がします。言葉が全く浮かんできません。真紀子ちゃんに、何も言えません」

「ほぉ、なぜだと思いますか?」

「・・・幼い頃から体が弱くて、体育ではよく休んでいました。弟が元気溌剌としていて、羨ましかったです。『なぜこんなに病弱なの?』と親に文句言っていたのを覚えています。疲れ果ててあきらめちゃっている感が・・・」

「なるほど・・・。大人になった真紀子さんは、どう感じていますか?」

過去と向き合う勇気

「幼稚園当時は、体育の授業等の明確な拘束があったわけではありません。病弱だとかの問題を抱えつつも、なんとか皆に合わせていました。小学校に入ってからは知り合いも他クラスになって、1人ぼっちになった気持ちになりました。」

「では、1番に引っかかる気持ちは、孤独感でしょうか?」

「1番かどうかは分かりませんが、かなり大きいです。私だけ休まされ、仲間外れにされた感覚を抱いていました」

「孤独感は、私も長期にわたって悩み苦しんできました。確かにキツイですよね。真紀子ちゃん、真紀子さん視点ではどう生きてほしいでしょう?」

「まず、抱きしめてあげたいです。」

「いいですね。どうぞギュッとしてあげてください。いかがでしょう?」

「・・・温かいです。でも、まだ不安そうな顔をしています。」

「真紀子ちゃん、何か言いたいことはありますか?」

「・・・私、どうせみんなと同じようにできないもん」

その言葉を聞いた瞬間、胸が締め付けられた。

問いの深掘り

龍先生の声が、私を現実へと戻す。

「真紀子ちゃんはよく分かっていないかもしれませんが、私の中で何かが変わったように感じます。」私は、ノートに静かにペンを走らせた。

『私が本当に求めているものは何か?』

『私は、何のために生きているのか?』

『この人生で、私は何を成し遂げたいのか?』

——私は、まだ答えを知らない。だが、問いを持つこと自体が、人生を深く考えるきっかけになる。

龍先生が微笑む。

「真紀子さん、その問いを持ち続けてください。答えはすぐには見つからなくても、その問いが人生を豊かにします。 問い続けることこそが、真紀子さんの人生を導くものになります。

私の潜在意識セッションの方針は、ご本人でできない点を補うだけに留めたく考えています。極力、真紀子さんが自力で開拓してみて達成感を持って欲しいんですが、いかがでしょう?」

深くうなづいた。

「ありがとうございます。はい。やってみます!」

この感覚を忘れないうちに、ノートを閉じた。私の人生は、今、新たな問いとともに動き出す。

#幼稚園
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受け取る覚悟〜佐藤真紀子さん物語13

受け取る覚悟〜佐藤真紀子さん物語13

気づきの先にあるもの

ノートに向かいながら、私はじっと考えていた。

「私が本当に求めていたもの・・・それは、受け取ること?」

何かを成し遂げようとするたびに、私はずっと「求めること」に意識を向けてきた。目標設定から足りないものを探し、もっと何かが必要だと考え続けてきた。

・・・もしすでに目の前に与えられているものを見落としているとしたら?

その夜、再び龍先生と対話する時間を持った。

「真紀子さん、何か気づかれましたか?」

「・・・はい。私はずっと補うことばかりを考えていました。『足りないからこそ、穴埋めしないと』と考えてきました。今感じているのは、あるものに気づけていなかった・・・。受け取ることが必要なんじゃありませんか?」

「その気づきは大きいですね。では、受け取るとはどういうことだと思いますか?」

「・・・すでに与えられているものを、素直に受け入れること?」

「そうですね。とはいえ、それが簡単ではないのが人間です。」

「確かに・・・。私は今まで、何かを手に入れようとするばかりで、与えられているものに目を向けていませんでした。」

「なぜ受け取れなかったんでしょう?」

「・・・・・・・」言葉に詰まった。

受け取れない呪縛のカラクリ

「受け取れない呪縛のカラクリがあること、ご存知でしょうか?」

「え?カラクリ?そんなものがあるんですか?」

「はい。受け取ることには、実は覚悟が必要なんです。受け取ることで責任が生じること、分かりますか?あまりに大きな愛情で無意識に避けてしまった経験、私にはありましたが真紀子さんはいかがでしょう?本当の意味で受け取ると、言い訳できなくなるんです。」

「・・・なるほど。」

「例えば、成功を受け取る覚悟がない人は、無意識にチャンスを避けがちです。愛を受け取る覚悟がない人は、人との距離を取ろうとします。理由は、人は誰しも安定を求めています。何かを受け取るということは、何かを捨てているんですよ」

私は息をのんだ。

「では、私は・・・?」

「真紀子さんの場合、もしや『受け取ること』に対して、どこかで罪悪感を持っていたのかもしれません。『許可していない=禁止令』です。もともとの私も、罪悪感で大いに悩み苦しんできました。」

確かに・・・・・・・。私は家族や周囲のために、いつも何かを与えようとしてきた。誰かに頼ることや、受け取ることを後回しにしてきた気がする。それは愛情ではなく、罪悪感からだったのかしら?私は自分に禁止令という呪縛をかけているのか・・・。

罪悪感の解放

「受け取ることへの罪悪感を解放しませんか?真紀子さんの場合、受け取ることの意味や価値を理解できたら、次のステップに進めるように感じますよ」

静かにうなづいた。先生がおっしゃるとおり、今だと思う。

「解放とは、『あってもなくてもどちらでもいい状態』と定義づけています。まずは呪縛を解いて、ゼロやニュートラルに戻しましょう。効果は、真紀子さんの決意や情熱と比例関係にあります。」

「では、真紀子さんにとって、今すぐ受け取るべきものは何でしょう?」

「・・・・・・・・・・・」ノートを開き、問いを読み返した。私が今、ぜひ受け取りたいものは何か?問いの先に、新しい私が待っている気がした。

#悩み
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私が本当に求めていたもの〜佐藤真紀子さん物語12

私が本当に求めていたもの〜佐藤真紀子さん物語12

書いていて、私ももどかしいです。答えを言えばたわいもないこと。私の中で当たり前だったことが、多くの皆さんには全く違っておりました。

もどかしさと向き合う

真紀子さん

問い続けることの大切さは理解できた。とはいえ、問いを持ち続けるだけで本当に答えにたどり着けるのだろうか?

「自己対話にこそ答えがある」

龍先生は言った。だが、私はまだ答えを見つけきれない。まるで霧の中を歩いているようで、もどかしさが募るばかりだ。たとえようのない不安や恐怖が込み上げてきた。

『答えは小学5年生で習う、ごくありふれた言葉』

このヒントが示すものは何なのか?単純なことだろうに、なぜ気づけないのだろう?ノートに書き出してみても、言葉が浮かんでは消えていく。

私は何を求めているのか?
私は何のために問い続けているのか?
どうすれば、このもどかしさを超えられるのか?

問いを投げかけるほど、胸の奥がざわつく。助けて欲しい。何を?誰に?どうすればいい?

龍先生の問い

その夜、再び龍先生と話す時間を持った。

「真紀子さん、このもどかしさをどう感じますか?」

「とても苦しいです。問いを持ち続けることが大切だと分かっていても、答えが見えなくて・・・。」

「そうですよね。もしかしたらそのもどかしさこそが、答えへとつながる鍵なのかもしれません。」

「え・・・?」

「私たちは、すぐに答えを求めてしまいます。もし今答えを知ろうものなら『なんだ、そんなことですか』となります。本当に重要なのに、相応の価値を見出せていないんです。本当に大切なものほど、一瞬で手に入るものではありません。答えは、熟成されるものです。」

「熟成・・・。」強烈な余韻を感じた。

「そうです。ワインのように、時間をかけて深まっていくものもある。今は、答えがまだ形になっていないだけかもしれません。」

見え始めた光

龍先生の言葉を聞きながら、私はふと、過去を振り返った。

人生の中で、確信を持てた瞬間。

結婚。店を開いた時。子どもたちを育てながら、新しい挑戦を決めた時。そこにはいつも、「私が決めた」という確かな実感があった。もしうまくいかなかったとしても、「それでもいい」と明確な覚悟があった。

「もしかして・・・?」

その瞬間、心の奥で何かが動いた。

「私が本当に求めていたもの・・・?」

その答えは、もしかしたら「受け取ること」なのかもしれない。私はずっと、何かを求め続けてきた。もし「求める」ことばかりに囚われていて、すでに与えられているものを見落としているとしたら?求めるだけでなく、受け取りきれた時、ようやく本当の答えにたどり着くのではないか?

気づきかけた何かを、形にするために、私は再びノートを開いた。

今度こそ、言葉にできるかもしれない。

#結婚
#ワイン
#小学5年生
#子ども
#覚醒

答えのカギはどこにある?〜佐藤真紀子さん物語11

答えのカギはどこにある?〜佐藤真紀子さん物語11

究極のパートナー

自己対話を究極まで深めることで、本当に私が進みたい道、見えてくるのだろうか?私にとっての『究極のパートナー』とは、一体どんな存在なんだろう?そもそも自己対話が、人生変えるほどに重要なのか?『究極のパートナー』がいることで、何がどう変わっていくのだろう?

龍先生の言葉が、まだ胸の中で反響している。答えは小学5年生で習う、ごくありふれた言葉だという。普段なら気にも留めないような言葉に、これほどの重みがあるのだろうか?探求しさまよっている答えは、どこにあるのか?

翌朝、いつもと変わらぬ時間に目が覚めた。目の前の景色は同じなのに、なぜか昨日までとは少し違う感覚がある。何かが確実に変わっているのだろうが、言葉にできないもどかしさがある。

「自己対話を深める・・・」

私はノートを開き、ペンを走らせた。

・私にとって、何が大切なのか?
・私は何を成し遂げたいのか?
・何が私の核になるのか?

書き出してみるものの、簡単に答えが出ない。頭の中に浮かんでは消える言葉たちが、どうしても整理しきれない。

その日の夜、再び龍先生と対話する時間を持った。

「前回の対話から、いろいろと考えてみました。やはりまだしっくり来ません。私、バカになってしまったんでしょうか?」

「バカだなんて!今まで考えたことがなかった領域でしょうから、ごく自然なことです。答えは、問うたからと一朝一夕では見出せません。相応の時間や強さで熟成されていくものです。」

「では、どうすればいいのでしょう?」

最も納得できる選択

「真紀子さん、思い出してみてください。今までの人生で、一番納得して決めたことは何でしたか?」

私は少し考え込んだ。

「・・・店を始めたこと、でしょうか?」

「その時、どんな感覚がありましたか?」

「確信がありました。これをやるしかない、と。」

「なぜ確信を持てたんでしょう?」

「・・・・・・・・・・」言葉に詰まった。

「どちらにせよ確信を持てた理由は、真紀子さんご自身が自発的&主体的に決めたからです。答えは、すでに真紀子さんの中にあります。答えを見出し行動へつなげていくプロセスが、やはり自己対話なんです。」

龍先生の言葉が、深く胸に刺さった。

「答えのカギは、外ではなく、私の中にあるんですね。」

「そのとおりです。答えを引き出すために、今は問い続ける時期なのかもしれませんね。」

ノートを開き、再び問いを投げかけた。

〜私が最も納得できる選択をするためには、何が必要なのか?〜

ふと、『答えは小学5年生で教わります』が頭をよぎった。いろいろ考えたが龍先生がおっしゃるように、自己対話に次の道が照らされているのだろう。もう少し問い続けてみることにした。

#人生
#小学5年生
#覚醒
#ノート

進みたい道の輪郭〜佐藤真紀子さん物語9

進みたい道の輪郭〜佐藤真紀子さん物語9

新しい未来に向かって歩み始めた。決断したことで、確かに気持ちは軽くなった。しかし・・・現実的な行動を積み重ねていく中で、また1つの壁にぶつかった。

「本当にこれでいいのだろうか?」

決意したはずなのに、どこか不安が拭えない。私が目指すものは、確かに自分の内側から湧き上がってきていた。それでも何かが足りない気がしてならない。

そんな時、龍先生との再々対話が実現した。

「進み始めて、どうですか?」

「決断はしました。実際に動き始めると、思っていたよりも迷いが出てきて・・・。」

「どんな迷いですか?」

「・・・私が進もうとしている道は、本当に私が望んでいる道なんでしょうか?」

龍先生は静かにうなづいた。

「とても自然な感覚ですね。実は、多くの方が覚醒したら通る道なんです。」

「そうなんですか?」

「ええ。決断すると、気持ちは一時的に晴れます。その後、具体的な行動に移すと、新たな疑問が生まれるんです。」

大きくうなづいた。まさに今の私の状態だ。

「ではどうすれば迷いを解消できるんでしょう?」

決断力と胆力

まずは、決断力と胆力について。興味ありますか?

「はい。すごくあります」

「決断力とは、背景に『どれだけ考え悩んできたか?』があります。分かりやすく大谷翔平。彼は、2刀流を決断する上で、どれくらい考えていたでしょう?散々コケ落とされましたが、絶対に揺らぎませんでしたよね?」

「そうですよね。スゴイと思いました」

「49.9 VS 50.1みたいな状況でも、決めないといけない時期って、真紀子さんにもあったんじゃないですか?」

「そこまでの僅差はまだありませんが、確かに何度もありました」

「当時のことを思い浮かべてみてください。すごく悩み苦しみませんでしたか?決断力は、悩み苦しんできた期間や強さと比例関係にあります。では、胆力については、聴いたことありますか?」

「いえ、初めてです。」

「経営者にはすごく重要だとみなしています。私の解釈では、決めたことを正解とする力。」

「確かにすごく重要ですね」

「さっきの49.9 VS 50.1に例えてみましょう。決断できても、これだけの僅差なら迷いが生じないわけがありません。いったん決めた以上は、決めたことが正解だと信じきること」

「本当にそのとおりですね」

「今までの真紀子さんの話を聴かせていただくなら、迷ってきた期間は長そうですね。だとしたら胆力側の強化でしょうか?」

「はい。私もそう思います。決めたことを正解とするには、どうすればいいんでしょう?」

◯年後の私が伝えたいこと

「まず、真紀子さんが目指すイメージの具体的な鮮明化ですね。本当に求めている未来の真紀子さん像とは、どんなものなのか?」

「・・・・・・未来の私?」

「そうです。では、少し思い描いてみましょう。もし軌道に乗って楽しんでいる◯年後の真紀子さんが、今の真紀子さんに声をかけるなら、どんな言葉をかけるでしょう?」

考え込んだ。◯年後の私が、今の私に何を伝えたいのか?

「・・・・大丈夫、そのまま進んで」ふと湧いてきた言葉。

龍先生が微笑んだ。

「それが、真紀子さんが心の奥で感じていることです。◯年後の真紀子さんは、今の真紀子さんの決断を肯定してくれているのでは?」

静かに息をついた。

「確かに・・・。まだ迷っているんではなく、確認したかったのかもしれません。」

「そのとおりです。覚醒した直後は、心が揺れやすい。でも、未来の自分を信じているなら、信じて進むことが胆力の原動力です。」

ゆっくりと頷いた。進みたい道の輪郭が、少しずつハッキリしていくのを感じた。

「私が望んでいる未来に向かって、もう一歩踏み出します。」

初夏の風が、背中を押してくれているようだった。

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覚醒の先へ〜佐藤真紀子さん物語8

覚醒の先へ〜佐藤真紀子さん物語8

気づきの活かし方

龍先生との対話を終えた後、しばらくの間、感情の波に身を任せていた。すべてがつながり始めた感覚。これまでの疑問・葛藤・モヤモヤが一本の線となり、ようやく視界が開けた気がした。

「私は・・・本当に変われるのかもしれない」

この感覚が、じわじわと心の奥深くに浸透していくのを感じた。

翌朝、これまでとは違う気持ちで目を覚ました。目の前の景色は何も変わっていないはずなのに、すべてが新しく見える。

「覚醒とは、すべてが腑に落ち、後戻りできなくなる瞬間。」

龍先生の言葉が、頭の中で何度もこだまする。

「では、この気づきをどう活かすのか?」

これまでは気づくたびに安心し、止まっていた。今回は違う。この覚醒を、現実に落とし込むための具体的な行動を考えたくなっている。

決断

いつものカフェに足を運んだ。ノートを開き、ペンを手に取る。

「私が本当に望んでいる未来とは?」

ページの頭に書き込んだ瞬間、言葉が次々と溢れ出してきた。

・私は人を支えたい。
・ただのアパレルの提供ではなく、人生に寄り添う仕事がしたい。
・誰かの人生を変える一助となるような場を作りたい。

「・・・私は、これをやりたかったんだ。」

今まで漠然と考えていたことが、ハッキリした形となってノートの上に現れていた。

「次に、具体的に何をすればいいのか?」

龍先生の言葉を思い出す。

「気づきはスタートライン。次のステージは『決断』です。」

決断。それは未来の自分に向けた明確な意思表示。深呼吸し、ノートに書き込んだ。

『私は、自分の経験と知識を活かし、新たな事業を立ち上げる。』

新しい人生の第一歩

やみくもなアイデアではなく、具体的な行動へと落とし込む。

・まず、これまでの経験を整理し、私にできることを明確にする。
・私が重要視している価値観を言語化させ、イメージを深め広げる。
・事業のビジョンを形にし、実現のためのステップを作る。
・信頼できる仲間やメンターを探し、感動を分かち合う。

書き終えた瞬間、心が震えるのを感じた。

「これは、私の新しい人生の第一歩だ。」

店を出ると、春の風が心地よく頬を撫でた。私はもう、後戻りしない。

「覚醒のその先へ——。」

私は、新しい未来に向かって歩き始めた。

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広がる世界、広がる可能性〜佐藤真紀子さん物語5

広がる世界 広がる可能性〜佐藤真紀子さん物語5

刷新ブログから一週間。なかなかの出だしです。

誰かの背中を

ブログを始めてから1週間。長年、アパレル業界で経営をしてきたが、純粋に自分の考えや経験を発信するという行為は新鮮だった。

「こんなに自由に書けるものなのね・・・。」

日々の業務では、売上や経営戦略に意識が向いていた。こうして文章に向き合うことで、改めて自分の想いや経験に気づかされる。書けば書くほど、何を大切にしてきたのかが浮き彫り化されてきた。

そんな中、ブログ記事に最初のコメントがついた。

「とても共感しました。私も同じように感じています。」

全く知らない誰かが、私が書いたことに共鳴してくれる。その事実が、満たされる思いがして嬉しかった。

「もしかしたら、私は誰かの背中を押せるのかもしれない」

そう思うと、自然と新しい記事を書く手が進んだ。

このままでは終わりたくない

ある日、店に若い女性が訪れた。どこか緊張した面持ちで店内を見回している。

「いらっしゃいませ。」

声をかけると、彼女は少し驚いたように顔を上げた。

「あの・・・真紀子さんのブログを読んで、思いきって来てみました。」

「えっ?」

驚いた。まさかブログを読んで店を訪れてくれたことが嬉しかった。服やアクセサリーに興味を持って来てくださることはあったが、内面的な内容に共感してもらえるなんて!

「実は、最近ずっと悩んでいて・・・真紀子さんの記事を読んで、少し勇気をもらえたんです。」

話を聞くと、彼女は現在転職を考えているが、自分に何ができるのか分からず迷っているという。「このままでは終わりたくない」という情熱が、ひしひしと伝わってくる。真剣にうなづいた。心から彼女を応援したいと思った。

「ありがとうございます。なんだか、私も動き出してみようと思えました。」

帰り際、彼女の表情は少し明るくなっていた。

人は誰でも変われる

「私も誰かの背中を押せるかもしれない」

そう考えたのは、単なる希望ではなかった。実際に、私の言葉が誰かの行動を変えるきっかけになっていた。ずっとモヤモヤしてきた気持ちは、ムダではなかったのだ。

「私はこれまで、事業を通してお客様の人生に関わってきた。これからは言葉を通じても支えられるのかもしれない。人は誰でも変われる。大切なことは、決めて動き出すことだ」

そう実感した時、将来が楽しみになった。

次のブログ記事のタイトルを決めた。

「一歩踏み出すことで見える景色」

これから、どんな人と出会い、どんな変化が訪れるのだろう——。

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一歩を踏み出す勇気〜佐藤真紀子さん物語4

一歩を踏み出す勇気〜佐藤真紀子さん物語4

佐藤真紀子さん。わずかながらですが、小さな一歩を踏みしめています。

あなたにしかできないこと
あなたにしか書けないこと
何でしょう?

私の好きなもの?

奈美さんとの会話から数日が経った。あの日の彼女の言葉が、今でも心の中に残っている。

「まずは、自分の好きなものを見つけるところから始めてみようかな?」

奈美さんの言葉に、私は思わず息をのんだ。

「私の好きなもの・・・?」

そんなこと、いつから考えなくなっていたのだろう?仕事が軌道に乗ることだけを考え、家族を支え、忙しさに追われる日々。その中で「私自身の好きなこと」を意識したのは、どれくらいぶり・・・?

まるで、奈美さんの言葉が私の奥底に眠っていた何かを揺さぶるようだった。

「私も、一歩踏み出さなきゃ。」

その思いを胸に、私は新しいことを始める決意を固めた。とはいえ、何から手をつけていいのか分からない。そんなとき、ふと目に入ったのは、長年手をつけずにしまい込んでいたノートだった。

ノートを開くと、そこには昔書いたアイデアの数々が残されていた。ファッションの提案、ライフスタイルのアイデア、過去に思い描いていた夢——。

「私、こんなことを考えていたんだ。」

ページをめくるたびに、かつての自分が目の前に蘇るようだった。忘れかけていた情熱が、少しずつ心の中に灯るのを感じる。

私の人生の新たな一歩

その夜、龍先生の言葉がふと頭をよぎった。

「名前には、あなたが歩む道のヒントが隠されている。」

私はペンを取り、自分の名前を書いてみた。

佐藤真紀子

「佐」は補佐、「藤」は成長、「真」は真実、「紀」は記す、「子」は新しい命。

「もしかしたら、私は【支えること】で人を成長させ、自分の想いを記していくことで、本当の自分を見つけるのかもしれない。」

ノートを見つめながら、新しいアイデアを書き留め始めた。

「まずは、ブログを書いてみよう。」

自分の経験や気づきを記録し、誰かと共有すること。それなら、今の私にもできる。

次の日の朝、コーヒーを片手にノートパソコンを開いた。キーボードに指を置き、深呼吸する。今まで書いてきた内容や気分とは、全く違う。

「私の人生の新たな一歩」

そう思いながら、最初の言葉を綴り始めた——。

私にしか書けないこと

「これまでの人生で、一番輝いていた瞬間はいつだっただろう?」

指が自然と動き、思い出の一つひとつが言葉となって画面に現れる。大学時代に夢中になっていたファッションの世界、子どもたちが幼かった頃に感じた幸せ、自力で店を立ち上げたときの達成感——。

「私は、これまで何を大切にしてきたんだろう?」

ふとした瞬間、心が軽くなった気がした。これまでの人生を振り返ることで、今の自分が持っている強みや情熱の源泉を見つけられるかもしれない。

「私にしか書けないことがある。」

気がつくと、指は止まらず、次々と文章を綴っていた。誰かに評価されるためではなく、まずは自分のために書く。それが、最初の一歩だと思えた。

ブログのタイトルを考えた。「真紀子の自分発見ノート」。それは、ただの記録ではなく、未来へと続く道標になるものだ。

「よし、これで公開してみよう」

投稿ボタンを押すと、心が高鳴った。初めての一歩を踏み出した瞬間。これから、どんな変化が待っているのだろう。

新たな扉が開かれた気がした。

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