結論。【感謝を基礎に、不満ある現状に納得しないことに価値がある】ということ。
異端力=常識破り
先日、鍵山先生文庫からいただいた、『異端力』(町田宗鳳)にいたく感銘を受けました。著者である町田先生は、中目黒に(株)イエローハット本社があった当時、講演を受けファンでした。ずっと興味を持っていました。
魅力を感じ、読み進めていったポイントは、前書きの「常識外れじゃなく常識破り」。何においても基礎が超重要で、基礎なしには本物とはなり得ないと謳ってきました。本書で、まさに改めて実感です。
「日本の敵は、コロナや地震や津波でも原発でもなく、ましてや中国やアメリカでもありません。真の敵は、自分の中にある常識です。常識という名のモンスターと勇気を持って戦う気のない者は、残念ながら生き残れる時代じゃなくなりました」今まで常識だと思われていたことを、いかに多角的に覆していけばいいのか?
今現在の常識は、都合いい方が作り出した支配的価値観です。いつの時代もどこであっても、新たな価値観を提示してきた方々は、例外なく何らかの向かい風を受けています。
誰も考えきれないほど考え抜いた価値観
ジョブズやガリレオ、コペルニクスやガンジー等々の歴史に名を残してきたような人物は、明らかに時代の先駆者で周囲と話が噛み合っていませんでした。後になってみればいくらでも分析できますが、当時のご本人が順風満帆に進みきれていたとは考えられません。綱渡りのような心境だったのではないでしょうか?
本書では、聖徳太子に始まり、空海や最澄ら異端と呼ばれてきた方々が出てきます。「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」等の文言はあれど、たくさんの分派ができています。なぜ分かれなければならなかったのか、疑問でした。分派してしまったルーツさえつかめれば、共通点を見出し「右でも左でなく、仲良くしようよ(仲良く派)」が実現できるかもしれません。
読んでみて感じたことは、《時代に呼応された結果、当人における最適な生き様を模索した先人たち》です。
前に多くの哲学者たちの本を、読みあさってみての疑問。それは「1人の考え方でしかないのに、なぜ生き様を読む必要があるのか?そんな方々と、読んでいる私がどう関係しているのか?」でした。
今、当時の私にアドバイスするなら、明瞭に解説できます。「彼らほど考えた方は、いなかったからこそ、[哲学者]と呼ばれています。影響を与えてきた彼らこそが、時代を作ってきました。誰も考えきれないほど考え抜いた価値観は、時代を超えて受け継がれるだけの価値がある。」
あなたはどうお考えでしょうか?
異端のススメ
改めて彼らの気持ちになって、考えてみました。彼らに師匠への感謝の念がなかったとは、とうてい考えつきません。もし恨んでいたなら、人の寿命を超えるような継承なんて起きるわけがありません。逆に感謝だけなら、常識に染まりきってしまうでしょう。
分かりやすく共産主義思想は、恨みが出発点です。現状に満足しなかったからこそできあがりました。世界にすさまじく勢力を広げたものの、矛盾を抑えきれなくなり、一般的人間の寿命と同じくらいで崩壊しました。もし「感謝」と「現状不満足」が、相乗効果的にかけ合わさったなら・・・。
明確な意志を持って貫き続けたからこそ、〈異端〉として名を馳せるような人格を作り出せました。感謝を基礎に、現状に納得せず改善しようと努めるほどに、本質を追究するようになります。
彼らご自身の本質と向き合い続けて、【これなら生命をかけてでも】と思えたからこそ、いかなる迫害を受けても全うできたのではないでしょうか?
あなたも、「異端力」を発揮してみませんか?
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セッションの際には、一連の流れを録音・録画して、後日お送りさせていただきます。
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