孤独感
あなたは、『そして、誰もいなくなった』という番組(2016日テレ)を、ご存知でしょうか?『藁の楯』という藤原竜也助演の映画が本当におもしろく、一気にファンになりました。主演という話題を楽しみにしていました。
最終回で締めくくられた言葉、「孤独から、俺は一番遠いところにいる」ーーー。主人公の藤堂新一は、自ら開発した機械ながらパーソナルナンバーを乗っ取られ、被疑者扱いされるような展開。信頼していた方からの幾多の裏切りに、どんどん孤独へと追い詰められていく・・・・・・。
私にとって孤独は、とてつもなく強敵でした。自衛官はじめ団体生活が多かったながら、価値観が合わないからと勝手に1人を好んでいました。自分自身が嫌いなので、「嫌い」フィルターをかけて世界を見ています。ステキなご縁なんてあるわけがありません。
今思えば、私自身が自ら孤独を作り出していたんですね・・・。今では一生涯ともに信頼できる関係性ができました。適切な距離感で対話できる「核」と言えるパートナーができたことが、本当にありがたいです(理想具現化コーチング)。
痛みと人生
2009年開店休業状態で、昼夜分かたずアルバイトに明け暮れていた時期がありました。施術の話をしても、顔色悪く信用なんてされません。今でこそ集中しきれていますが、当時は施術の「せ」さえも考えきれません。しかし人生で、大切な学びを得た時期でもありました。
Universal Flow Therapy において、一貫して謳って来たテーマ。【痛みと人生】です。痛みは「記憶の暗号」なのです。あなたの人生において「信頼関係」は、どれくらい影響を及ぼしているでしょうか?内側における自己対話や心と体の信頼関係は、この上ない核心で、対外的なコミュニケーションに顕著に反映されます。
認知症や脳梗塞は、血流の滞りが主要因です。ご主人様であるご本人自身が、忌まわしい記憶を思い出したくもないので、封印しようと脳が血管を収縮させて起きています。体はご主人様の成長に合わせ、「痛み」というメッセージを送っているにも関わらず、大半は表面的にしか解釈されません。典型的な悪循環のループにハマってしまっているのです。
原因を知らず亡くなられていく方も多いでしょうが、もし分かっていたとしても、向き合いたくなくて死を選択なさる方もいらっしゃるかもしれません。それほどに当人における《心の痛み》は重いのでしょうね。「思い出して不快感を味わうよりは、死んだ方がマシだ」と・・・。
価値比較
例えばあなたの右腕を、1本失ったとしましょう。その保障として、あなたが納得できるくらいの金額を提示したなら、いかほどなら納得できるでしょうか?かなりの額になりそうですね。体の重要な部位は各人各様ですから、死なない限りの最重要ポイントをイメージしてみてください。
そこでもし「あなたの[喜び]を売ってください」と頼まれたなら、右腕と比較してどれくらいの値をつけますか?あなたが[喜び]を売った瞬間、一生涯かけて喜びという感情が完全麻痺してしまいます。
私には、比較にならないほど「心の痛み」に価値を置いてしまうんですが、あなたはいかがでしょうか?前にクスリこそやらなかったものの、「喜び」「感動」という感情を忘れてしまった経験があります。
周囲の皆さんが「感動したよね〜」と言っている中、完全麻痺状態でした。「どうやら私、喜び方を忘れてしまったようです。どうすればいいでしょう?」なんて訊いていました。そりゃ変人扱いされますよね・・・。
体の傷は時を経て自然治癒力が働いて、元に戻ることが多いです。しかし心の傷は、そうはいかない場合が大半です。死んでも癒されることはなく、代々受け継がれていくようなものになっているからこそ、「血統的習慣性=因縁」が生まれてきます。
弱みを強みへ
先日、父親に虐待された幼少期の記憶が浮かび上がってきました。体が萎縮し些細な失敗を繰り返し、自尊心をズタズタに引き裂かれた最悪の日でした。
記憶の内容は小3当時。祖母が亡くなり、母と弟は実家に親戚一同泊まることになっていました。父は会社から帰ってきた途端、母がいないことに激怒します。「帰ってきても、絶対入れん!」と言い出しました。
あまりに怒り狂っているその様に、震えおののきました。「そがんこと言うな!」と歯向かってもいましたから、殴られ蹴られました。恐怖に怯えながら、泣きながら母へ電話しました。「当分は、帰って来ん方がよかばい」(長崎 佐世保市出身)。
まだまだ心の傷は、完全に払拭されてはいません。深掘りすれば、さらに溢れ出て来るでしょう。今は、それこそが強みだと断言できます。なぜなら、痛みの重さを味わってきたから。いかなる手段を尽くしても、あなたの人生に寄り添うことを喜びかつ天命だと感じています。
今は寄り添うことの価値を身に沁みて感じている分、紆余曲折だった経験が大いに生かされていると感謝しています。すべては自分を許すことから始まります(「許す」とはどういうこと?)。
あなたの自縄自縛から、あなたが思い描く理想へ解放される日を、心から祈りつつ・・・。