「図解 会社に例えたあなた」に当てはめてみると、混乱していた価値観もずいぶん整理がついてきました。今回もあなたが問題を整理して、全体像を把握できるよう祈りながら書き進めてみます。
きっかけは、「自己承認感の発見」です。今までも「自立軸」「自発適応力」「柔軟完徹力」等のキーワードを見出してきました。「自己承認感」を見出せたことで、関連性が大いに深まりました。
だいぶ分かりやすくお伝えできるようになってきたのではないかと感じています。
内面的な強さや安定感〜会社の根幹
自己承認感〜経営戦略部
経営戦略部は、迅速な意思決定が求められるため、社長やCEOと直接連携しやすい構造になっています。会社全体の存在価値や方向性を決定する重要な役割を担っており、社長または経営層の直属に位置づけられることが多いです。自己承認感が組織内に根づくことで、各社員が自らの存在意義を強く認識し、他の部門や社員の牽引力が増します。
自衛隊の師団司令部においては、3部という運用訓練を担当する部課です。野営訓練や射撃等の年間の予定を毎年度決めて、実行に移す役割をしています。私は4部の武器班に所属しており、物資の補給や調達等の後方支援系でした。ステキな方々がたくさんいらっしゃいました。
自己肯定感〜人材開発部(HR)
人材開発部は、社員一人ひとりの能力を最大限に引き出し、会社に対する誇りを育む役割を持っています。社員が自分の価値を信じ、企業に貢献する意欲を持つことは、まさに自己肯定感を高める活動と言えます。この人材開発部が自己肯定感を供給することで、社員たちが前向きに活動できます。
同じく師団司令部においては、1部の人事関連です。1都6県の所属する全自衛官に対して、適切な配置に就かせるために何をどうすればいいか、試行錯誤しています。異動の時期には全国規模の動きがあるので、様々な調整が大変だろうと見ておりました。
自己効力感〜営業部
営業部は、会社の加速力や市場における行動の調整役です。自己効力感が高まることで、営業担当者は積極的に目標を設定し、行動を起こす意欲が生まれます。また、必要に応じて営業活動の調整やリスクの制御も行い、組織の安全を守る役割も果たします。
自衛隊には営業職がないので、体の働きに置き換えてみます。例えば赤ちゃんでさえも「お漏らししたから変えてくれ」「腹が減ったからご飯」等、立派に営業しています。営業行為の本質は、あなたの望みを相手に伝える交渉です。
脳機能では、基本的に節約モードです。もし完全に能力を発揮しようモノなら、瞬間餓死しています。相応に大量のエネルギーを要しています。だからこそあなたは、少ない労力で最大の効果を発揮できるように考えているのです。
自尊心〜文化促進部
文化促進部は、社員の自己肯定感や自尊心を高める施策を行うことで、組織全体の風土を向上させる役割企業の一貫性と基盤を支える役割を担っています。結果、企業全体の価値観や行動基準が世に浸透します。自尊心は社員全体の誇りを醸成し、会社内部を堅固に保ち、外部の変化にも揺るがない企業文化を築けます。
尊敬する恩師のお1人の、鍵山秀三郎さん。彼の会社イエローハットでは、毎朝社内はもちろん周辺掃除をしています。2007年、アポなしで飛び入り参加してみたところ、快く迎えていただけました。ゴミ置き場にも関わらず、全く臭いがしないことに感動したこと、鮮明に覚えています。
自己尊重感・自己価値〜福利厚生部
福利厚生は、社員の健康や生活の充実を支えるため、自尊心や「自己尊重感」に当てはまります。福利厚生が充実していると、社員は大切にされていると感じるため、「自己価値」や安心感が高まります。
自衛官当時、扁桃炎で入院したことがあります。無料で手厚い看護いただけ、大変助かりました。駐屯地内に直営売店があり、全てではないながらも免税価格で買えます。衣食住の手当があり、私のとなりの部屋の先輩は、外出は月1ほどでこもりっきりでした。
自己管理感〜経理部
経理は収支の管理や財政面での安定を確保し、組織全体の秩序を維持する役割があるため、「自己管理感」に近い概念として考えられます。経理が正確に管理されていることで、会社全体の信頼や安定が得られ、役割を果たせているという自己効力感が社員にも浸透しやすくなります。
自立軸〜経営統制部(ステアリングシステム)
経営統制部は、経営戦略部と同等に重要で、社長や経営陣の直属である場合が多いです。まるでステアリングシステムのように、企業の進むべき方向を決定し、柔軟に舵を取ります。市場の変化に対応しながらも、自社のビジョンを見失わないようにするのが、この部門の役割です。
同じく師団司令部に例えるなら、3部に属しており計画を客観視しながら、末端の部課へ咀嚼された指令系統を整えます。
自分軸と他人軸〜2つの市場解釈(両輪のバランス)
2つの両部門がバランスよく機能することで、企業の方向性が正しく保たれます。
マーケティング部(自分軸)
マーケティング部は、プロダクトアウト側で企業の強みや独自性を打ち出し、市場での競争力を高める役割を持っています。
分かりやすく森山直太朗さんは、「ウンコ」という曲を出しています。本当に歌詞も変ですが、「直太朗だもんね」とまかり通ってしまいます。自己表現が正しく適切になされている好例と言えるのではないでしょうか。
顧客サポート部(他人軸)
顧客サポート部は、マーケットイン側で顧客のニーズや声を理解し、柔軟かつ素早い対応によって、企業と顧客の関係を深める役割を持ちます。
前にお世話になった社長の口グセは、「お客様は生モノだから、些細な変化を見逃すな」でした。信頼関係を築けたと思っていたら、いつの間にやら距離を置かれてしまったことも。当時は説教じみた風に感じていましたが、今は沁み入ります。
中心軸〜経営管理部(企業が方向を示すハンドル)
経営管理部は、企業全体のビジョンや方向性を管理(軌道修正)し、経営判断をサポートします。中心軸が定まっていることで、企業はブレることなく、自らのビジョンに沿って進むことができます。
自衛官当時、助手席に乗ることが多かったです。免許取得前だった頃に先輩の運転中、「なぜいつも微妙にハンドルを動かしているんですか?」と訊いたことがあります。大笑いされ、「道路は平坦に見えるけど、微妙に浮き沈みがあるんだ。遠くを見ながら運転することで、自然とこんな具合に動かしているんだよ」と返ってきたことを覚えています。
約半年は笑いのネタにされましたが、潜在意識の解放セッションにおいて「軌道修正で十分」と言いきれている根拠の1つと言えそうです。
アイデンティティ・セルフコンセプト〜広報部(ブランディング)
広報部は、企業のアイデンティティを明確にし、対外的にどのようなメッセージを伝えるかを決定する役割を持ちます。だからこそ会社全体のブランディングが確立され、企業としての一貫性や社会的な存在感を持てます。
分かりやすくヴィトン。品質管理の意味も含め、すべての製品は徹底した番号管理されています。立派な箱に保護紙で包まれて手袋をはめ、厳かに取り扱われています。社員の1人ひとりにおいてきめ細やかな教育がなされており、何が起きようとも冷静沈着な対応をしているイメージを、勝手に抱いています。なぜなら、広報部から相応のイメージングが浸透しているからです。
まとめ〜 軸と感覚が生み出す成長と安定
各部門に対して軸と感覚の対応を見立てることで、会社全体が内面的に強く、外部からの影響にも耐え得る安定感を持てることが分かります。各部門の働きが一体となれば、企業全体としての成長と調和が生まれます。
あなたは、人生を経営していく主人公として、どのような道を進んでいきたいでしょうか?まずは、自分軸と他人軸のバランスを見直してみませんか?
自分軸と他人軸のどちらかに偏っていると感じる場合、あなたの重要な価値観や信念を書き出してみましょう。日々の行動を振り返り、現状の特性を把握できれば、中心軸を意識し始められます。
あなたからのコメント、お待ちしております。
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