私が本当に求めていたもの〜佐藤真紀子さん物語12

私が本当に求めていたもの〜佐藤真紀子さん物語12

書いていて、私ももどかしいです。答えを言えばたわいもないこと。私の中で当たり前だったことが、多くの皆さんには全く違っておりました。

もどかしさと向き合う

真紀子さん

問い続けることの大切さは理解できた。とはいえ、問いを持ち続けるだけで本当に答えにたどり着けるのだろうか?

「自己対話にこそ答えがある」

龍先生は言った。だが、私はまだ答えを見つけきれない。まるで霧の中を歩いているようで、もどかしさが募るばかりだ。たとえようのない不安や恐怖が込み上げてきた。

『答えは小学5年生で習う、ごくありふれた言葉』

このヒントが示すものは何なのか?単純なことだろうに、なぜ気づけないのだろう?ノートに書き出してみても、言葉が浮かんでは消えていく。

私は何を求めているのか?
私は何のために問い続けているのか?
どうすれば、このもどかしさを超えられるのか?

問いを投げかけるほど、胸の奥がざわつく。助けて欲しい。何を?誰に?どうすればいい?

龍先生の問い

その夜、再び龍先生と話す時間を持った。

「真紀子さん、このもどかしさをどう感じますか?」

「とても苦しいです。問いを持ち続けることが大切だと分かっていても、答えが見えなくて・・・。」

「そうですよね。もしかしたらそのもどかしさこそが、答えへとつながる鍵なのかもしれません。」

「え・・・?」

「私たちは、すぐに答えを求めてしまいます。もし今答えを知ろうものなら『なんだ、そんなことですか』となります。本当に重要なのに、相応の価値を見出せていないんです。本当に大切なものほど、一瞬で手に入るものではありません。答えは、熟成されるものです。」

「熟成・・・。」強烈な余韻を感じた。

「そうです。ワインのように、時間をかけて深まっていくものもある。今は、答えがまだ形になっていないだけかもしれません。」

見え始めた光

龍先生の言葉を聞きながら、私はふと、過去を振り返った。

人生の中で、確信を持てた瞬間。

結婚。店を開いた時。子どもたちを育てながら、新しい挑戦を決めた時。そこにはいつも、「私が決めた」という確かな実感があった。もしうまくいかなかったとしても、「それでもいい」と明確な覚悟があった。

「もしかして・・・?」

その瞬間、心の奥で何かが動いた。

「私が本当に求めていたもの・・・?」

その答えは、もしかしたら「受け取ること」なのかもしれない。私はずっと、何かを求め続けてきた。もし「求める」ことばかりに囚われていて、すでに与えられているものを見落としているとしたら?求めるだけでなく、受け取りきれた時、ようやく本当の答えにたどり着くのではないか?

気づきかけた何かを、形にするために、私は再びノートを開いた。

今度こそ、言葉にできるかもしれない。

#結婚
#ワイン
#小学5年生
#子ども
#覚醒

答えのカギはどこにある?〜佐藤真紀子さん物語11

答えのカギはどこにある?〜佐藤真紀子さん物語11

究極のパートナー

自己対話を究極まで深めることで、本当に私が進みたい道、見えてくるのだろうか?私にとっての『究極のパートナー』とは、一体どんな存在なんだろう?そもそも自己対話が、人生変えるほどに重要なのか?『究極のパートナー』がいることで、何がどう変わっていくのだろう?

龍先生の言葉が、まだ胸の中で反響している。答えは小学5年生で習う、ごくありふれた言葉だという。普段なら気にも留めないような言葉に、これほどの重みがあるのだろうか?探求しさまよっている答えは、どこにあるのか?

翌朝、いつもと変わらぬ時間に目が覚めた。目の前の景色は同じなのに、なぜか昨日までとは少し違う感覚がある。何かが確実に変わっているのだろうが、言葉にできないもどかしさがある。

「自己対話を深める・・・」

私はノートを開き、ペンを走らせた。

・私にとって、何が大切なのか?
・私は何を成し遂げたいのか?
・何が私の核になるのか?

書き出してみるものの、簡単に答えが出ない。頭の中に浮かんでは消える言葉たちが、どうしても整理しきれない。

その日の夜、再び龍先生と対話する時間を持った。

「前回の対話から、いろいろと考えてみました。やはりまだしっくり来ません。私、バカになってしまったんでしょうか?」

「バカだなんて!今まで考えたことがなかった領域でしょうから、ごく自然なことです。答えは、問うたからと一朝一夕では見出せません。相応の時間や強さで熟成されていくものです。」

「では、どうすればいいのでしょう?」

最も納得できる選択

「真紀子さん、思い出してみてください。今までの人生で、一番納得して決めたことは何でしたか?」

私は少し考え込んだ。

「・・・店を始めたこと、でしょうか?」

「その時、どんな感覚がありましたか?」

「確信がありました。これをやるしかない、と。」

「なぜ確信を持てたんでしょう?」

「・・・・・・・・・・」言葉に詰まった。

「どちらにせよ確信を持てた理由は、真紀子さんご自身が自発的&主体的に決めたからです。答えは、すでに真紀子さんの中にあります。答えを見出し行動へつなげていくプロセスが、やはり自己対話なんです。」

龍先生の言葉が、深く胸に刺さった。

「答えのカギは、外ではなく、私の中にあるんですね。」

「そのとおりです。答えを引き出すために、今は問い続ける時期なのかもしれませんね。」

ノートを開き、再び問いを投げかけた。

〜私が最も納得できる選択をするためには、何が必要なのか?〜

ふと、『答えは小学5年生で教わります』が頭をよぎった。いろいろ考えたが龍先生がおっしゃるように、自己対話に次の道が照らされているのだろう。もう少し問い続けてみることにした。

#人生
#小学5年生
#覚醒
#ノート

「未来の自分」への疑問〜佐藤真紀子さん物語10

「未来の自分」への疑問〜佐藤真紀子さん物語10

迷いの重圧

迷いを解消したとはいえ、心にはまだ何かが引っかかっている。

「この道を進めばいい」と未来の自分が示してくれた。ながらも「私は本当にこのまま進んでいいのか?」という疑念が、時折心をよぎる。

まるで霧がかった道のようだ。行く先には光が見えるのに、足元がぼんやりしている。こんな気持ち、今まで味わったことがない。得体の知れない重圧に、ものすごく苦しくなる。

そんな中、再び龍先生と話す機会を得た。

「前回の対話で、迷いはある程度解消できました。でも・・・まだ、確信持てません。」

画面越しに、静かに微笑む龍先生。

「では、もう一歩踏み込んでみましょう。前に「◯年後の真紀子さん」と言いましたよね?」

「はい。そうですね」

『◯年後の真紀子さん』

「『◯年後の真紀子さん』例えば私の場合、中学生当時はセルフイメージが極めて低く、『世界なんてなくなってしまえばいい』と本気で考えていました。しかし今は、そんなこと微塵も考えていません。全く逆で、『世界平和に貢献できるなら、役割は何だろう?』と深め広げています。その時々の状況に応じて、願っていることはかなり違ってきます。」

「そうですよね。だから考え出して、混乱してきたんですね」

「はい。真紀子さんは失敗だと感じていても、他人からそうは見えなかったり。」

「今、まさにそんな心境です。見た目には成功しているように羨まれることもありますが、成功とはかけ離れている感覚です。」

「そうなんです。よく気づかれましたね。『未来の自分』では、1分先の自分も『未来の自分』です。死ぬ前の自己実現できている確証持てない自分も『未来の自分』です。『未来の自分』では、目標設定が曖昧です。」

究極のパートナー

「ならば、ハイヤーセルフ?」

「はい。ハイヤーセルフや守護霊、アカシックレコード・・・。様々言われるようになってきました。これも、いかがでしょう?本当にふさわしい道が示されるでしょうか?」

「そうなのかも知れませんが、私はなんとなく距離を置いてきました。浮き足立ってしまう気がして・・・」

「そのとおりです。もっと的確で、究極と言えるパートナーがいます。」

「究極のパートナーですか?」

「はい。私は、『私が決めたことだから』と言える生き方に価値を置いています。何をどう決断するにおいても、『私が決めたことだから』の一言が出るかどうかで、印象が全く変わりませんか?」

「そうですね。雲泥の差です」

「はい。もしうまくいかなかったとしても、この一言の重みを理解している分、納得できます。だからこそ次に向かえます。『私が決めたことだから』の重みを理解するには、自己対話なしにはあり得ません」

自己対話の価値

「自己対話。たくさんしてきましたが、龍先生の言葉には本当に確信が素晴らしいですね。自己対話の重要さや深みが伝わってきます」

龍先生との対話から思うこと。これまでの自己対話は、いかに浅かったのだろうか?今までも自己対話をしてきたつもりだった。それは「本当に私が決めたこと」になっていただろうか?ふと、そんな疑問が浮かんだ——。

「自己対話こそが究極のコーチ&コンサルだと考えています。ながらも多くの皆さんが首を傾げます。そこで立てた仮説は、客観視できないがゆえに独りよがりにハマってしまうと考えているからだと見立てました。」

「はい。私も同じく心配で疑問視側です。」

「ですよね。そこでお伝えしたい解決策が、『究極の自己対話』です。自己対話ながらにも、『究極のパートナー』と呼べる存在を創り出し、対話を深めきれるとしたら?」

「そんなことが本当にできるのなら、スゴイことですよね!」

「はい。だから私の専門分野が『覚醒を意図的に起こす技術』となるんです」

私は深くうなづいた。自己対話を究極まで深めることで、本当に私が進みたい道が見えてくる・・・?

「私にとっての『究極のパートナー』とは、一体どんな存在なんでしょう?」

「答えは、小学5年生で教わります。ごくありふれた言葉で、現状では軽視され過ぎており、もったいなさすぎて簡単に答えを出したくありません。」

混乱しながらも、やはり何かがある気がしてならない。

さらに話が続く・・・。

#中学生
#小学5年生
#自己実現
#世界平和
#ハイヤーセルフ

進みたい道の輪郭〜佐藤真紀子さん物語9

進みたい道の輪郭〜佐藤真紀子さん物語9

新しい未来に向かって歩み始めた。決断したことで、確かに気持ちは軽くなった。しかし・・・現実的な行動を積み重ねていく中で、また1つの壁にぶつかった。

「本当にこれでいいのだろうか?」

決意したはずなのに、どこか不安が拭えない。私が目指すものは、確かに自分の内側から湧き上がってきていた。それでも何かが足りない気がしてならない。

そんな時、龍先生との再々対話が実現した。

「進み始めて、どうですか?」

「決断はしました。実際に動き始めると、思っていたよりも迷いが出てきて・・・。」

「どんな迷いですか?」

「・・・私が進もうとしている道は、本当に私が望んでいる道なんでしょうか?」

龍先生は静かにうなづいた。

「とても自然な感覚ですね。実は、多くの方が覚醒したら通る道なんです。」

「そうなんですか?」

「ええ。決断すると、気持ちは一時的に晴れます。その後、具体的な行動に移すと、新たな疑問が生まれるんです。」

大きくうなづいた。まさに今の私の状態だ。

「ではどうすれば迷いを解消できるんでしょう?」

決断力と胆力

まずは、決断力と胆力について。興味ありますか?

「はい。すごくあります」

「決断力とは、背景に『どれだけ考え悩んできたか?』があります。分かりやすく大谷翔平。彼は、2刀流を決断する上で、どれくらい考えていたでしょう?散々コケ落とされましたが、絶対に揺らぎませんでしたよね?」

「そうですよね。スゴイと思いました」

「49.9 VS 50.1みたいな状況でも、決めないといけない時期って、真紀子さんにもあったんじゃないですか?」

「そこまでの僅差はまだありませんが、確かに何度もありました」

「当時のことを思い浮かべてみてください。すごく悩み苦しみませんでしたか?決断力は、悩み苦しんできた期間や強さと比例関係にあります。では、胆力については、聴いたことありますか?」

「いえ、初めてです。」

「経営者にはすごく重要だとみなしています。私の解釈では、決めたことを正解とする力。」

「確かにすごく重要ですね」

「さっきの49.9 VS 50.1に例えてみましょう。決断できても、これだけの僅差なら迷いが生じないわけがありません。いったん決めた以上は、決めたことが正解だと信じきること」

「本当にそのとおりですね」

「今までの真紀子さんの話を聴かせていただくなら、迷ってきた期間は長そうですね。だとしたら胆力側の強化でしょうか?」

「はい。私もそう思います。決めたことを正解とするには、どうすればいいんでしょう?」

◯年後の私が伝えたいこと

「まず、真紀子さんが目指すイメージの具体的な鮮明化ですね。本当に求めている未来の真紀子さん像とは、どんなものなのか?」

「・・・・・・未来の私?」

「そうです。では、少し思い描いてみましょう。もし軌道に乗って楽しんでいる◯年後の真紀子さんが、今の真紀子さんに声をかけるなら、どんな言葉をかけるでしょう?」

考え込んだ。◯年後の私が、今の私に何を伝えたいのか?

「・・・・大丈夫、そのまま進んで」ふと湧いてきた言葉。

龍先生が微笑んだ。

「それが、真紀子さんが心の奥で感じていることです。◯年後の真紀子さんは、今の真紀子さんの決断を肯定してくれているのでは?」

静かに息をついた。

「確かに・・・。まだ迷っているんではなく、確認したかったのかもしれません。」

「そのとおりです。覚醒した直後は、心が揺れやすい。でも、未来の自分を信じているなら、信じて進むことが胆力の原動力です。」

ゆっくりと頷いた。進みたい道の輪郭が、少しずつハッキリしていくのを感じた。

「私が望んでいる未来に向かって、もう一歩踏み出します。」

初夏の風が、背中を押してくれているようだった。

#経営者
#大谷翔平
#覚醒
#決断
#自分の内側

覚醒の先へ〜佐藤真紀子さん物語8

覚醒の先へ〜佐藤真紀子さん物語8

気づきの活かし方

龍先生との対話を終えた後、しばらくの間、感情の波に身を任せていた。すべてがつながり始めた感覚。これまでの疑問・葛藤・モヤモヤが一本の線となり、ようやく視界が開けた気がした。

「私は・・・本当に変われるのかもしれない」

この感覚が、じわじわと心の奥深くに浸透していくのを感じた。

翌朝、これまでとは違う気持ちで目を覚ました。目の前の景色は何も変わっていないはずなのに、すべてが新しく見える。

「覚醒とは、すべてが腑に落ち、後戻りできなくなる瞬間。」

龍先生の言葉が、頭の中で何度もこだまする。

「では、この気づきをどう活かすのか?」

これまでは気づくたびに安心し、止まっていた。今回は違う。この覚醒を、現実に落とし込むための具体的な行動を考えたくなっている。

決断

いつものカフェに足を運んだ。ノートを開き、ペンを手に取る。

「私が本当に望んでいる未来とは?」

ページの頭に書き込んだ瞬間、言葉が次々と溢れ出してきた。

・私は人を支えたい。
・ただのアパレルの提供ではなく、人生に寄り添う仕事がしたい。
・誰かの人生を変える一助となるような場を作りたい。

「・・・私は、これをやりたかったんだ。」

今まで漠然と考えていたことが、ハッキリした形となってノートの上に現れていた。

「次に、具体的に何をすればいいのか?」

龍先生の言葉を思い出す。

「気づきはスタートライン。次のステージは『決断』です。」

決断。それは未来の自分に向けた明確な意思表示。深呼吸し、ノートに書き込んだ。

『私は、自分の経験と知識を活かし、新たな事業を立ち上げる。』

新しい人生の第一歩

やみくもなアイデアではなく、具体的な行動へと落とし込む。

・まず、これまでの経験を整理し、私にできることを明確にする。
・私が重要視している価値観を言語化させ、イメージを深め広げる。
・事業のビジョンを形にし、実現のためのステップを作る。
・信頼できる仲間やメンターを探し、感動を分かち合う。

書き終えた瞬間、心が震えるのを感じた。

「これは、私の新しい人生の第一歩だ。」

店を出ると、春の風が心地よく頬を撫でた。私はもう、後戻りしない。

「覚醒のその先へ——。」

私は、新しい未来に向かって歩き始めた。

#覚醒
#価値観
#人生
#深呼吸
#決断
#風の時代

気づきの本当の価値〜佐藤真紀子さん物語7

気づきの本当の価値〜佐藤真紀子さん物語7

真紀子さん ようやく、初ステージを区切りきれたようです。

ーーー

龍先生にメッセージを送ってから数日後、再びオンラインで話をする機会を得た。

「お久しぶりですね、真紀子さん。」

画面越しに微笑む龍先生の顔を見て、少し緊張しながらも安心感を覚えた。

「実は、最近また考えることが多くて・・・。ブログを始めて、たくさんの気づきを得ました。でも、気づいただけでは変われないことにも気づいたんです。」

「なるほど。すごく重要ステップですね。」

龍先生の言葉に、私は驚いた。

「重要ステップ・・・ですか?」

「ええ。気づきがあるからこそ、次に進めるんです。もし気づかなければ、違和感すら感じませんよね。」

まさにハッとした。これまで、何度も「気づいたのに変われない」と思っていた。でも、そもそも気づいていなければ、変わろうとすら思わなかったはずだ。

「気づきは、変化のスタートラインです。真紀子さんがおっしゃるとおり、気づきだけではゴールへはたどり着けません。」

龍先生はゆっくりと続けた。

「大切なのは、気づきをどう活かすかです。そこに、本当の価値があるんですよ。」

私は深くうなづいた。確かに、気づきを得ることが目的ではない。気づいてどう行動に移すかが重要なのだ。

未来の深掘り

「では、具体的に何から始めたらいいのでしょう?」

龍先生は穏やかに微笑んだ。

「まずは、未来の深掘りをしてみましょう。」

「未来の深掘り?」

「そうです。あなたは将来どうなっていたいですか?何がどうなれば、『私の役割を全うできた』と充実感を得れますか?」

私は戸惑った。今までいろいろなコーチングやコンサルを受けてきたはずなのに、未来の自分像を明確に言葉にすることができないことに気づいた。

「・・・正直、分かりません。」

「ほとんどの場合、普通です。だからこそ、今がチャンスなんです。」

私は焦りと共に、なぜこれまで気づけなかったのかを考えた。私、バカになってしまったのかしら?

すると、龍先生が微笑みながら言った。

「真紀子さんが今まで気づけずにいたのは、ちゃんと意味があります。気づきの定義を『ないとみなしていたものがあった状態』と定めています。例えば分かりやすく《あれ?真紀子さん!前からここにいました?》なんて言われようものなら、腹が立ちませんか?」

「そうですね。ムッときます。」

「はい。同じようなことを真紀子さんはなさっておられたんですよ。おそらくは受けてこられたコーチの方々も、ステキな方々だったんです。真紀子さんが聴く耳を持っていなかったんです。

理由は、脳機能です。盲点がない方はいません。多くのアドバイスしてくださってきた方々に、何らかの原因で重要ポイントを聴き逃していたのでは?」

「・・・・・・・・・」

龍先生の言葉に、絶句。

覚醒

「もし今初めてかのように気づかれたのであれば、今が変化していく絶好の機会なのかもしれません。もし本当に変わりたいと願われているなら、一歩を踏み出してみませんか?」

私は深呼吸し、これまでとは違う形で自分に問いかけた。

「私が本当に望んでいる未来って何?」

今まで考えたことがなかったこの問いに、私は初めて真正面から向き合おうとしていた。今までの私が、すべてつながった!これまでのモヤモヤが、一本の線となる感覚。

「私は・・・本当は・・・!」

胸の奥から、今まで閉じ込めていた何かが溢れ出しそうになる。なぜだろう?涙が込み上げてきた。グッとこらえてしまう。

「それが、覚醒です。」

龍先生の声が、遠くから聞こえた。

「気づきとは、小さな積み重ねです。覚醒とは、すべてが腑に落ち、もう後戻りできなくなる瞬間のことです。多くの気づきを積み重ねてこそ、覚醒に至れます。私は、『意図的な覚醒の起こし方』を専門分野としています」

私は震える手でノートを開き、言葉を綴り始めた。

「私が本当に望んでいたのは・・・!」

私が今まで求めてきたものは、これだったのかもしれない・・・。

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気づきの先にあるもの〜佐藤真紀子さん物語6

気づきの先にあるもの〜佐藤真紀子さん物語6

佐藤真紀子さん、ブログを書き始め勢いづいていました。いよいよ渦中にはまり込んでいきます。

真紀子さんと一緒に、私も成長させていただいております。

ブログを始めて1か月が経った。発信することで自分の考えが整理される感覚は心地よかったし、読者の反応も励みになっていた。

「勇気をもらいました」「私も一歩踏み出してみようと思います」

メッセージが届くたびに、誰かの背中を押せている感動が増している。ながらも——。私自身は、本当に変わり始めているのだろうか?

そう考えた時、ふと違和感がよぎった。私はブログを通じて思考を整理し、気づきを得てきた。でも、それだけで本当に何がどう変わるのか?気づけたことで、私の現実はどう変わっていくのだろう?そもそも踏み出して、未来の私は何をやっているのだろう?本当に輝いているだろうか?

気づいたからといって

ある日、店の常連である紗希さんが訪れた。40代後半の彼女は、キャリアの転機を迎えていた。

「真紀子さん、ちょっと聞いてもらえますか?」

彼女はため息混じりに言った。

「転職しようか、このまま頑張るか、ずっと悩んでいて・・・。色々考えてみたんです。でも、考えれば考えるほど動けなくなってしまって。」

「分かります・・・。私も最近、そんな気持ちを抱えていたんです。」

「え?」

意外そうな顔をする紗希さん。

「真紀子さんでも?」

「ええ。私はこれまで、コーチングやカウンセリングを受けて、たくさんの気づきを得ました。でも、気づいたからといって、それだけで変われるわけじゃないんですよね。もっと根本的な何かがあるように思えてならないんですけど、雲をつかむような感覚なのよね・・・」

紗希さんは静かに頷いた。

「どうすればいいんでしょう?」

私は、問いに即答できなかった。これまでどれだけの時間をかけて自分を見つめ、学びを深めてきただろう。新しい考え方を取り入れ、マインドセットを変えようと努力してきた。それなのに——。

「気づくことがゴールになってしまっていたのかもしれない。」

気づきの先にあるもの

同時に気づくこと自体の価値を改めて考えた。

「もし気づけなければ、私はこの違和感すら感じなかった。」

気づきは変化のスタート地点。確かに、気づいただけでは変わらないかもしれない。でも、気づきがなければ、行動を変える選択肢すら生まれない。

知識を得ることに満足し、その先の行動が伴わなければ、本当の意味での変化にはつながらない。では、どうすれば行動を変えられるのか?どうすれば生まれ変われるほどの変化を生み出せるのか?『本当や本物の私』とは?

いったん考え出したら、気づいて調子に乗っていた自分が惨めに思えてくる。ブログを書いて喜んでくださる方もいるけど、本当に気づいたと言えるのかしら?結局私は、何も分かっていないじゃない。

その夜、私はふと龍先生の言葉を思い出した。

「本当に変わりたいなら、一度しっかり向き合う時間をとってみませんか?」

当時は、ブログを始めたことで十分に変わっている気がしていた。でも、今なら分かる。

「私は、まだ本当に変わる準備ができていないのかもしれない。」

これまでのコンサルや学びとは違う、新たなステップが必要なのではないか?

翌日、私は龍先生にメッセージを送った。

『もう一度、お話を伺えませんか?』

送信ボタンを押した瞬間、心の中で何かが動き出すのを感じた。

気づきの先にあるもの。いったい何なのだろう?

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#転職
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広がる世界、広がる可能性〜佐藤真紀子さん物語5

広がる世界 広がる可能性〜佐藤真紀子さん物語5

刷新ブログから一週間。なかなかの出だしです。

誰かの背中を

ブログを始めてから1週間。長年、アパレル業界で経営をしてきたが、純粋に自分の考えや経験を発信するという行為は新鮮だった。

「こんなに自由に書けるものなのね・・・。」

日々の業務では、売上や経営戦略に意識が向いていた。こうして文章に向き合うことで、改めて自分の想いや経験に気づかされる。書けば書くほど、何を大切にしてきたのかが浮き彫り化されてきた。

そんな中、ブログ記事に最初のコメントがついた。

「とても共感しました。私も同じように感じています。」

全く知らない誰かが、私が書いたことに共鳴してくれる。その事実が、満たされる思いがして嬉しかった。

「もしかしたら、私は誰かの背中を押せるのかもしれない」

そう思うと、自然と新しい記事を書く手が進んだ。

このままでは終わりたくない

ある日、店に若い女性が訪れた。どこか緊張した面持ちで店内を見回している。

「いらっしゃいませ。」

声をかけると、彼女は少し驚いたように顔を上げた。

「あの・・・真紀子さんのブログを読んで、思いきって来てみました。」

「えっ?」

驚いた。まさかブログを読んで店を訪れてくれたことが嬉しかった。服やアクセサリーに興味を持って来てくださることはあったが、内面的な内容に共感してもらえるなんて!

「実は、最近ずっと悩んでいて・・・真紀子さんの記事を読んで、少し勇気をもらえたんです。」

話を聞くと、彼女は現在転職を考えているが、自分に何ができるのか分からず迷っているという。「このままでは終わりたくない」という情熱が、ひしひしと伝わってくる。真剣にうなづいた。心から彼女を応援したいと思った。

「ありがとうございます。なんだか、私も動き出してみようと思えました。」

帰り際、彼女の表情は少し明るくなっていた。

人は誰でも変われる

「私も誰かの背中を押せるかもしれない」

そう考えたのは、単なる希望ではなかった。実際に、私の言葉が誰かの行動を変えるきっかけになっていた。ずっとモヤモヤしてきた気持ちは、ムダではなかったのだ。

「私はこれまで、事業を通してお客様の人生に関わってきた。これからは言葉を通じても支えられるのかもしれない。人は誰でも変われる。大切なことは、決めて動き出すことだ」

そう実感した時、将来が楽しみになった。

次のブログ記事のタイトルを決めた。

「一歩踏み出すことで見える景色」

これから、どんな人と出会い、どんな変化が訪れるのだろう——。

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一歩を踏み出す勇気〜佐藤真紀子さん物語4

一歩を踏み出す勇気〜佐藤真紀子さん物語4

佐藤真紀子さん。わずかながらですが、小さな一歩を踏みしめています。

あなたにしかできないこと
あなたにしか書けないこと
何でしょう?

私の好きなもの?

奈美さんとの会話から数日が経った。あの日の彼女の言葉が、今でも心の中に残っている。

「まずは、自分の好きなものを見つけるところから始めてみようかな?」

奈美さんの言葉に、私は思わず息をのんだ。

「私の好きなもの・・・?」

そんなこと、いつから考えなくなっていたのだろう?仕事が軌道に乗ることだけを考え、家族を支え、忙しさに追われる日々。その中で「私自身の好きなこと」を意識したのは、どれくらいぶり・・・?

まるで、奈美さんの言葉が私の奥底に眠っていた何かを揺さぶるようだった。

「私も、一歩踏み出さなきゃ。」

その思いを胸に、私は新しいことを始める決意を固めた。とはいえ、何から手をつけていいのか分からない。そんなとき、ふと目に入ったのは、長年手をつけずにしまい込んでいたノートだった。

ノートを開くと、そこには昔書いたアイデアの数々が残されていた。ファッションの提案、ライフスタイルのアイデア、過去に思い描いていた夢——。

「私、こんなことを考えていたんだ。」

ページをめくるたびに、かつての自分が目の前に蘇るようだった。忘れかけていた情熱が、少しずつ心の中に灯るのを感じる。

私の人生の新たな一歩

その夜、龍先生の言葉がふと頭をよぎった。

「名前には、あなたが歩む道のヒントが隠されている。」

私はペンを取り、自分の名前を書いてみた。

佐藤真紀子

「佐」は補佐、「藤」は成長、「真」は真実、「紀」は記す、「子」は新しい命。

「もしかしたら、私は【支えること】で人を成長させ、自分の想いを記していくことで、本当の自分を見つけるのかもしれない。」

ノートを見つめながら、新しいアイデアを書き留め始めた。

「まずは、ブログを書いてみよう。」

自分の経験や気づきを記録し、誰かと共有すること。それなら、今の私にもできる。

次の日の朝、コーヒーを片手にノートパソコンを開いた。キーボードに指を置き、深呼吸する。今まで書いてきた内容や気分とは、全く違う。

「私の人生の新たな一歩」

そう思いながら、最初の言葉を綴り始めた——。

私にしか書けないこと

「これまでの人生で、一番輝いていた瞬間はいつだっただろう?」

指が自然と動き、思い出の一つひとつが言葉となって画面に現れる。大学時代に夢中になっていたファッションの世界、子どもたちが幼かった頃に感じた幸せ、自力で店を立ち上げたときの達成感——。

「私は、これまで何を大切にしてきたんだろう?」

ふとした瞬間、心が軽くなった気がした。これまでの人生を振り返ることで、今の自分が持っている強みや情熱の源泉を見つけられるかもしれない。

「私にしか書けないことがある。」

気がつくと、指は止まらず、次々と文章を綴っていた。誰かに評価されるためではなく、まずは自分のために書く。それが、最初の一歩だと思えた。

ブログのタイトルを考えた。「真紀子の自分発見ノート」。それは、ただの記録ではなく、未来へと続く道標になるものだ。

「よし、これで公開してみよう」

投稿ボタンを押すと、心が高鳴った。初めての一歩を踏み出した瞬間。これから、どんな変化が待っているのだろう。

新たな扉が開かれた気がした。

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#成長
#幸せ
#好きなこと
#本当の自分

私にできることは何だろう?〜佐藤真紀子さん物語3

私にできることは何だろう?〜佐藤真紀子さん

龍先生との対話を終えて数日が経った。頭の中で彼の言葉が何度もリピートされる。

「自分の人生を、自分で決める」

ずっと誰かのために、家族のために生きてきた。でも、これからは——。

店のカウンターに立ちながら、私は深く息を吸い込んだ。

「私にできることは何だろう?」

長年アパレル業界に携わってきた。お客様のニーズに寄り添い、洋服を通して自信を持ってもらうことに喜びを感じていた。ふとした瞬間に思うのは、今の私は本当にこれで満たされているのか?という疑問だ。

「私は、もっと自分の人生を生きられるのでは?」

龍先生の言葉が、その問いに強く響いてくる。

今さら、新しいことを始めるのは

そんなある日、1人の常連客が店を訪れた。

「真紀子さん、ちょっと相談があるんです。」

40代後半の女性、奈美さん。彼女は長年専業主婦をしていたが、最近になって自分で何かを始めたいと考えるようになったと言う。

「でも、何をすればいいのか分からなくて・・・。今さら、新しいことを始めるのは遅いんじゃないかって。」

その言葉に、私はハッとした。まるで数日前の自分を見ているようだった。

「そんなことないですよ。」

私はゆっくりと奈美さんの目を見つめた。

「私も最近、自分の人生をどう生きるかを考え始めたばかりなんです。だから、その気持ち、すごく分かります。」

奈美さんは驚いたように目を丸くした。

「真紀子さんでも、そんなことを考えるんですか?」

「ええ、そうなの。最近気づいたんです。いつからでも、自分を取り戻せるんだって。」

人生の新たな挑戦へ

私は店内を見渡した。

「例えば、この服を選ぶ瞬間。自分に似合うものを見つけて、心が弾む。その小さな一歩が、大きな変化につながるんです。」

奈美さんはしばらく考え込んでいたが、やがて小さく頷いた。

「私も・・・まずは、自分の好きなものを見つけるところから始めてみようかな?」

その言葉を聞いて、胸の奥に温かいものが広がった。

「そうよ!まずは最初の一歩よ。」

そう。私も、自分を取り戻すための一歩を踏み出そう。今がすごくチャンスな気がしている。奈美さんを見送りながら、私は心の奥に新たな決意が芽生えていくのを感じた。

「次は、私の番だ。」

そうして、私は人生の新たな挑戦へと歩みを進めることを決めた——。

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