魂〜承け継ぐ

魂を具現化させた芸術品

日本刀は、芸術品と崇められています。刀でも、宝石がちりばめられているからや、歴史的著名人が使っていたから等の理由で、博物館等に飾られているものもあるでしょう。しかし、刃自体のみで芸術品として扱われているのは、やはり日本刀だけです。

なぜでしょう?それは、「魂を具現化させたもの」だからです(魂とは「生き様」に最も顕著に顕れると見なしています)。制作した当時の鍛冶職人にしてみれば、ゴッホの『ひまわり』等と何ら変わりません。

例えば「名刀 正宗」。作られた当時は、元寇という脅威にさらされた時代。よく切れるから名刀なのではなく、敵に「勝てない」と戦意を失くさせるから名刀だという理由に、いたく感動します。

他にも個人的に詩吟をやっていますが、日本の伝統芸術に触れるほど、その素晴らしさを感じずにはいれません。世界津々浦々、「芸術品」と見なせるものはもちろんあります。「祖国の素晴らしさ」である足元を知ってこそ、初めて対等に諸外国人と渡り合えるのではないでしょうか?(「海外に出てみて、改めて日本の価値を知った」なんて話もよく耳にします。)

明治維新以降価値が混乱し、富国強兵のために浮世絵等伝統芸術品を、海外へ売り捌いてしまいました。浮世絵に感動し、画法が変わった画家さんもたくさんいらっしゃるようです。海外の主要美術館の方が、日本の昔ながらの名作が残っているかもしれません。「世界各国人の方が、日本を尊敬し憧れを抱いているという場合が多い」こちらもよく耳にしますが、あなたはいかがでしょうか?

運勢・運命・宿命


あなたは、宿命・運命・運勢の違いについて、考えた事はありますか?ある座標上に、「点」を置いたとしましょう。これが、「運勢」です。点がず――っと連なれば「線」になります。これが「運命」です。線がある or ない、「すべての空間」が「宿命」です。

宿命とは、血縁関係や誕生日、・・・です(あなたの力では変えられないもの)。こう見た時、宿命を変えようと努めるのは、「時間と労力のムダ」と言えます。

焦点を当てるべきは、「いかに運命を変えるか?」です。日々の積み重ねで、(たとえ微々たるものでも)望ましく軌道修正していけるなら、確実に変える事ができます。また運命の「線」を、「あなたの生涯」で見るのか、「血統」で見るのかによって、視点が変わってきます。

ルーツを知る価値

世界史対照年表。最下の赤線が、日本。 出典:神話を学ばない民族は滅びる

最初に刀について書かせていただいた理由は、「ルーツを知る価」です。

日本という国家は、【世界最古の現存国家】です。どんなに短く見積もっても、2600年の歴史があります。「老舗〇00年の~」とよくありますが、最高の活模範は、日本国家です。

その恩恵を受ける秘訣は、【親を敬う】なのです。親子関係が、すべての対人関係を創り出しています。魂について真剣に考える事は、【かなり崇高な尊さ】となり得ます。あなたという存在は、歴史的に承継してきた最大の遺産なのです!

魂に響いた感動

ルーツを知った先にある価値とは、自分事としての解釈です。他人の痛みも自らの痛みとして味わえるようになります(=人格という器が深まり広がっていきます)。魂解放の前段階として、感情解放の必要性は否めません。

尊敬する鍵山秀三郎さんは、読んできた本のページ数の◯行目までもが話題に出てくるエピソードを聴いたことがあります。「なぜそんなに覚えていられるんですか?」とお訊きしたことがあり、返答のシンプルさに改めて感動しました。それは「感動したからですよ」ーーー。

感動にはレベルがあります。幼稚園当時に祖母が作ってくれたボタ餅の味。あの味に優る美味しさにはなかなか出会えません。魂に響いた感動は、いつになっても色褪せることはないのです。

あなたにも魂が奮える感動、もたらされますよう・・・。