
動けば動くほど、命から遠ざかる
前回の記事で、感情を溜め込み麻痺させている「表面的善人」についてお届けしました。あなたにはどう映っているのでしょうか?ご自身の体の叫び(潜在意識)を表面的な脳の都合で黙らせ、外側のルールへ捻じ曲げ最適化。そんな生き方を続けている方が、ある時「このままではいけない」と気づき、現状を変えようと動き出すタイミングがあります。
ここに致命的な『罠』が潜んでいます。それが【活動の罠】です。自覚症状がないまま、あるいは違和感を薄々感じながらも、彼らはその穴埋めをするかのように、外側の「活動(Doing)」を過激化させていきます。
・新しい資格の取得や、自己啓発セミナーへの投資。
・ビジネスコミュニティやオンラインサロンへの熱心な参加。
・「社会貢献」や「他者貢献」という名の、終わりのない利他活動。
一見すると、非常に前向きで、精力的に人生を好転させようとしているように見えます。周囲からも「素晴らしい活動家だ」と絶賛されるかもしれません。
ですが、施術の現場(体)から彼らを客観的に観察してきた私には、明確に見えている事実があります。彼らは、エネルギーを循環させている(Flowしている)のではありません。内側の空虚さと麻痺から全力で逃げるために、外側のゲームを爆走しているだけなのです。
3万人超の現場が証明する「過活動」の正体
私はこれまで、累計3万人を超える方々の体と人生に向き合ってきました。その中には、絵に描いたような成功を収めている裕福な方もいれば、常に社会のためにと身を粉にして活動している方も大勢いました。
彼らの多くに共通していたのは、驚くほどの「過活動」です。スケジュール帳を予定でパンパンに詰め込み、休むことなく何かを「し続けて(Doing)」います。
その体(特に腸や肝臓)に触れると、奥底は感情を閉ざし麻痺させ、潜在的コリ(自覚症状なしの問題)でガチガチに固まっている方のなんと多いことか。
体は「もう限界だ、休んでくれ、本当の声(Being)を聴いてくれ」と悲鳴を上げています。表面上の脳が「いや、まだ結果が出ていない」「もっと学ばなければ」「もっと人の役に立たなければ」と、その叫びを完全に覆い被せて退けているのです。
ここで行われているのは、健やかな前進ではありません。脳が作り出した「もっと素晴らしい自分にならなければならない」という綺麗事のノウハウを追いかけ、体というリアルな現場を置き去りにしたまま走り続ける、命の空回りです。
動けば動くほど、自分の命を「全うする」ことから遠ざかっていくのです。これこそが、活動の罠の恐ろしさです。
なぜ「学ぶ」「行動する」が罠に?
誤解を避けたいのは、活動することや学ぶこと自体が悪なのではありません。問題なのは、その動機(エネルギーの出発点)です。私自身、奥さんからずっと言われながらも、最近になって実感したことがあります。多くの大失敗を経なければ分からなかった以下の件。
表面的善人が活動にのめり込む時、その根底にあるのは「今の自分ではダメだ(=だから何かを足さなければならない)」という強力な自己否定、あるいは感情の麻痺からくる「ドス黒いシラけ」です。
本来、体が求めているのは、外側のノウハウを詰め込むことではなく、他人の作った綺麗事をすべて「排泄」し、内側の淀みない流れ(Flow)を思い出すことです。
脳が勘違いしてしまいがちな典型例。「じっとしていると、溜め込んできた怒りや思い出したくない記憶(不快な何か)が溢れ出してきて怖い。だからスケジュールを埋め尽くして、考える隙をなくそう。そのうち、何かに気づけるはずだ」・・・・・・・本当に?
彼らにとっての活動とは、生きるための前進ではなく、自らの本音と対峙することを先延ばしするための「洗練された防衛システム」に過ぎません。一般的な病院の検査で「原因不明」とされる不調や、突然の大きな病(脳梗塞など)は、この脳の暴走を止めるために、体が最終手段の強制終了をかけた結果であることが大半です。
「まだ死ねない」の本当の意味
「こんなに活動しているのに、なぜ納得できないのか?」もし、今の現実にどうしても埋まらない違和感や、ドス黒い疲労感があるのなら、あなたはまさにこの【活動の罠】の渦中にいらっしゃるのかも。
誰かに奪われたわけでもなく、もともと「ある」とすら考えてもいなかった、あなたご自身の人生の主導権。人生の主人公だと自覚するために、ざわつく活動をいったん完全にストップさせてみてはいかがでしょうか?見掛け倒しの活動で飾り立てるのをやめ、地べたに足をつけ、体と感情の生々しい関係性(現場)に気づいてみませんか?
「まだ死ねない」 あなたの体(潜在意識)が呟く時、それは「もっと活動し残したことがある」という意味ではありません。「私はまだ、他人の作った役割ばかりを演じていて、自分自身の人生を全うできていない」という、命の底からの叫びなのです。
次回は
次回、この罠から抜け出し、脳の都合ではなく「腸(実存)」の力で生き始めるための、具体的な方向・軌道修正について。あなたの場合は、まだ走り続けますか? それとも、いったん立ち止まりますか?
「潜在意識の解放セッション」提供してはいますが、すべての方に常に必要というわけではありません。対話のみで、解放が不要になった事例について。
施術家当時は、施術自体にかなりの自信がありました。施術を通じて課題を浮き彫り化し、潜在意識の解放を含む対話をで根本解放を促進する、最強プロセスでした。
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※命(めい):一般的には「いのち」と読みますが、ここでは「使命」「天命」「ミッション」等の「めい」といたします。「いのち」と書く場合は、「生命」と表現するよう定めています。
