
生命体系の循環メンテナンスにおいて、 「1軸目ー7命」で螺旋状をなす全体のテーマ・軌道を知り、 「2軸目ー3自」でどのようなタネを蒔き駆動させるかという因果の力学を点検し、 「3軸目ー現実の自治調和」では全体を支える物理的な器の目詰まりを整調してきました。
今回の「4軸目」は、「行動メンテナンス(習慣の自己採点)」についてです。
『7つの習慣』という普遍的なフレームワークに出会い、幾度となく救われてきました。しかしどれほど素晴らしい教えや仕組みを学んだところで、日々の「行動(習慣)」がどのように積み重なっているかを見誤れば、人生の歯車はたちまち狂い始めます。
題名を「流儀を磨く」としています。流儀とは、「原理原則に基づく行動規範」と見定めています。1〜3軸を打ち立てたあなたは、何らかの流儀ができ上がっているのではないでしょうか?
あなたの人生です。あなたが望ましい生き方を確立できるよう、私個人の「よかれと思って」は徹底排除するようこだわっています。
習慣の自己採点
日々、私たちは無意識のうちに数え切れないほどの行動を繰り返しています。
・朝起きてからのルーティン
・仕事への向き合い方
・人と接するときの態度
・困難に直面したときの反応
等々。
ここで問いたいのは、「あなたの現在の習慣は、自己採点して何点ですか?」。もし今あなたが「100点満点だ」と胸を張ったとしましょう。では、少し視点を変えてみてください。
「成長した未来のあなたから振り返った時、今のあなたの習慣はどう映るでしょうか?」
現在地の満足感に浸っているうちは、変化する未来の視座から見れば、それは単なる「慢心」や「停滞」の現れにすぎないかもしれません。過去のあなたが「これで完璧だ」と思っていた行動。今のあなたから見れば「なぜあんな非効率なことをしていたのか?」のように、未来の成長したあなたは今のあなたの習慣の「盲点」を見通しています。
行動メンテナンス視点
行動メンテナンスとは、気合いや根性で日々のスケジュールを埋め尽くすことではありません。「問い」や「志」がいかに高尚でも、日々の細部における振る舞い(行動)が追いついていなければ、現実は必ず歪みを生じます。
施術家の経験から依存傾向にある方は、膵臓からのメッセージを受け取りきれていない方が多かったです。理由は「噛まなくたって大丈夫よ。体がちゃーんと消化吸収して、日々生活できているじゃない。問題ないわ」なんて考えていませんか?膵臓がモノ言えるなら、何を伝えようとしているのでしょうか?
「慣れる」の先
熟れるか、馴れるか。「今までこうしてきたから」という理由だけで、思考停止で繰り返している項目はありませんか?全く同じことを繰り返していても、大きな違いを生み出します。
「慣れる」は、0から1を生み出す段階。あなたなら1からいかに繰り重ねていくのでしょうか?「熟れる」の到達した代表例が、人間国宝です。もし人間国宝と称えられたとしても、彼らは歩みを止めないでしょうね。なぜだと思いますか?
未来からの逆算
「今だけあなただけ」ではなく、「『未来の成長したあなた』や『完成予想図』からも納得できる一手」を今日、選べていますか?
微調整の欠如
歯車が完全にすり減る前に、自らの手で日々の振る舞いを点検し、チューニングできていますか?
『明治という国家』(司馬遼太郎)の中で、「日本人は、1日の終わりに整理整頓をして終える。諸外国ではあり得ない」といった節があったのを覚えています。それが事実かは分かりかねますが、あなたには望ましい習慣でしょうか?
──
他人の評価や世間の「習慣術」に流される必要はありません。成長した未来の自分の視座を先取りし、今のあなたの行動を自己採点し続けること。それこそが、1〜3軸で整えた「土台と循環サイクル・駆動・器」を実際に前進させ続けるための、不可欠な4つ目の軸です。
核は呼吸
あなたは「あき先生/呼吸科学アカデミー」ご存じでしょうか?習慣を分かりやすくコンパクトにまとめ上げるには、まさに呼吸だと大いに納得・整理できました。呼吸は、意識と無意識の狭間に位置し、大脳生理学・自律神経の視点からも決して抗えない物理現象です。
私自身、予想外の出来事に、パニックを起こし過呼吸になる場面が多々ありました。「冷静沈着・頭脳明晰・予測力・・・」といった6つのキーワードがあります(感情と臓器の関連表)。予想外の場面ですべて吹き飛ぶ理由は、まずはご自身への不信です。覆い隠したい何かがあり、猫背になりがち。だから息も浅くなります。
さらにその原因は、不安恐怖や惨めさです。そんな感情を味わいたくないがために、あらゆるシミュレーションをして現場へ。結果として、「冷静沈着・頭脳明晰・予測力・・・」と評されるように。ご本人においては、動機が全く違います。よってその評価が複雑に受け止め難くなります。
焦りや恐怖、慢心が盛んな場合、息は浅く荒くなります。逆に無我夢中のフロー状態やゾーンに入っている場合、息は深く静まっています。長嶋茂雄さんが「ボールが止まって見えた」と語った極限のパフォーマンス。呼吸と脳の状態が極限まで噛み合った結果だと考えるとすごくすっきりできますが、あなたにはいかがでしょうか?
私自身、施術家としてお客様と向き合っていた頃、思いがけない奇跡的な結果が出ることがありました。当時は「なぜこうなったのか?」と結果から原因を逆算して考察を重ね、様々な体系へと落とし込んできました。「呼吸」という軸を踏まえた時、すべての疑問に合点がいきます。
お客様の体に触れる私自身の呼吸が浅ければ、その緊張は伝わり、器の調整等かなり厳しくなります。逆に呼吸が深く整っていれば、場全体が調律され、自ずと最善の結果が実ります。
「あき先生/呼吸科学アカデミー」が提示されるように、習慣という膨大な行動群をコンパクトかつ本質的に整調する鍵は、この日常の「一息」の質にあります。