
立ち止まる勇気
前回、真面目な人ほど陥りやすい「活動の罠(不安恐怖による暴走)」についてお話ししました。成果が出ない焦りから、さらに予定を詰め込み、矛盾迷宮に翻弄され続けるストーリー。
今回は、この罠のカラクリを見抜き、周囲の都合から脱しませんか?「あなたという人生の主人公」の力で生き始めるための、具体的な方向・軌道修正についてお伝えします。
まず、あなたに問いかけます。「あなたの場合は、まだ走り続けますか?それとも、いったん立ち止まりますか?」。結論は、「迷路を包括的に上から観る」ような俯瞰や客観視です。
ネットワークビジネスをやっていた当時「知覚動考(ともかくうごこう)」とせき立てられ、もがき続けていれば成果に結びつくと信じていました。しかし限界が来ます。エネルギーが完全枯渇し、「何をやってもダメ」と疑心暗鬼へ。体は動きませんが、働かないと生きていけません。まさに暗黒時代の中でも極めて深い闇でした。
今思えば、動けなくなってよかったです。多くは、問題が起きると「もっと動かなければ」と考えます。しかし進んでいる方向がズレている状態でどれだけスピードを上げても、目的地から遠ざかるだけです。今必要なのは、より多く動くことではなく、いったん立ち止まる勇気だったりしませんか?
根本解放
私は現在、「潜在意識の解放セッション(ディープマインドセラピー)」を提供しています。とは言え、すべての方に常に必要というわけではありません。
腰を据えて「対話」しただけで、潜在意識ワークや大がかりな解放プロセスそのものが不要になってしまった事例がいくつもあります。
ある60代女性Mさん。「もっとスキルを身につけなければ」「もっと行動しなければ」と、まさに活動の罠の中で息を切らせて私の元へ。Mさんは「動けない自分には何かブロックがあるはずだから、それを解決してほしい」と依頼してきたのです。
対話を重ね、「なぜ焦って動いてしまうのか?」を深掘りして分かってきたのは、父親からの虐待でした。Mさんはいかに虐待されてきたかを熱く語ります。「だからこそ、結婚相手には絶対に手をあげない方を選んだ」と語った時、風向きが変わり出します。
「いかにキツイ虐待だったかは、よく分かりました。だからこそ、今のご主人さんを選んだんですよね?それって、よかったのでは?」
「何を言ってるんですか?私は父からひどい虐待を受けてきたんですよ?」
「はい。だからこそ、絶対に暴力的なご主人さんを選ばなかったんですよね?」
「そうですけど、父親の虐待は本当にひどくて・・・」
「はい。だからこそ、今のご主人さんを選んだんですよね?今、ご主人さんと一緒にいれて、幸せですか?」
「幸せですね。」
「では、ブロックがどうのと強調されますが、そもそもブロックなんて本当にあったんでしょうか?」
「・・・・・・・じゃあ、私が今まで感じてきたことって、何だったのかしら?」
「私は、まちがえるのが恐くて、作られた役割を必死に演じようとしていただけだった」その事実を「腸」で受け入れ納得し、現在地をあるがままに認めた時、Mさんの肩からストンと力が抜けました。ブロックを無理に解除するまでもなく、呪縛が自然消滅したことで、その場で「根本解放」が完了してしまったのです。
「最強プロセス」を経て
私は施術家当時、施術自体にかなりの自信がありました。
特に臓器には、ご本人が自覚していない「潜在的コリ(嘘や我慢の無自覚な澱み)」がダイレクトに現れます。
1 施術を通じて、体から課題をピンポイント化する
2 そこから、潜在意識の解放を含む対話で根本解放を促進する
これこそが、私が現場で結果として3万人超を観る中で研ぎ澄ましてきた「最強プロセス」でした。今では体に触れる必要がなくなり、遠隔だろうと「脳(アンテナ受信機)との対話」が成立しています。
体が緩むと、今まで必要だった防衛システムが作動しづらくなり、本音がポロリと漏れ出します。その状態で対話を行うからこそ、お利口な言い訳を挟む余地なく、一瞬で本質へと至ることができたのです。
今もし「もっと頑張らなければ」と焦っているなら、体からのストップサインをあなたが無視している状態かもしれません。
必要なのは、さらに動くことではありません。自らの現在地をあるがままに、包括的に観ること。あなたはまだ走り続けますか? それとも、いったん立ち止まりますか?