集中力〜貴乃花が横綱を引退した理由

平成13年夏場所の貴乃花 写真:NHK
平成13年夏場所の貴乃花 写真:NHK

昨今、相撲協会で問題となっている貴乃花親方。様々な事情が絡み合っての経緯でしょうが、貴乃花さんなりの流儀を貫いていただきたいですね。

彼には生き方・あり方、ともに「流儀とは?」を教わりました。最も感動したエピソードは、今回のテーマ【集中力】です。

彼が横綱を引退したのは、勝ちまくっている絶頂期です。「勝ち続けているのに、なぜ?」と多くの皆さんが疑問に感じたのではないでしょうか?

その後のインタビュー記事からの一言。
「周囲の応援の声が聞こえたから」

「は?何のこと?」と、あっけにとられました。その一言からさらに自分事として考えてみたところ、今までは応援の声が聞こえなかったということです。大歓声が起きている中、彼においては聴こえていなかったのです。

なぜ聴こえなかったのでしょうか?目の前の相手とガチンコ真剣勝負で向き合って、勝つことしか脳裏に浮かんでいなかったからです。

「はっけよ〜い、のこった!」の瞬間から、彼の意識の世界には目の前の相手力士しかいなかったとしたら、強いはずだと大いに納得しました。

そう考えると、イチローが10年以上に亘って200本安打という成果を継続させてきたこととも、つながってきます。打席に立った時、彼の意識の世界には目の前の投手が、どうボールを投げてくるかしか目に入っていなかった・・・。

まさに、集中力ですね。

だからと言って、勝ち続けている絶頂期に引退する必要もなかったろうに・・・と思ってしまいます。そこは、力士としての彼のこだわりです。

彼の価値観においては、「力士として徹底的に向き合うこと」が生き様スタイルとして、明確にあったのでしょう。カッコいいなぁ( ̄▽ ̄)

あなたの「これだけは譲れない」という流儀、何でしょうか?

無我の境地=没頭の極み

立命コーチング